No.600364

『ソレ』は、絶望から始まる物語り。

劉邦柾棟さん

どうも、お久しぶりです皆さん。


劉邦柾棟です。

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2013-07-22 15:49:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2590   閲覧ユーザー数:2166

 

 

 

風side

 

 

それは、一つの過ち。

 

 

 

それは、一つのすれ違い。

 

 

 

それは、一人の少女が望み。

 

 

 

異なる結果となった一つの外史。

 

 

 

その少女は青年の事が大好きだった。

 

 

 

青年の側はいつも楽しく、色んな人達の笑顔に溢れていた。

 

 

 

少女は思った、青年はまるで「太陽の様な暖かな人」だと。

 

 

 

少女はこれからもずっと青年と一緒にいる事を望んでいた。

 

 

 

なのに・・・・・・

 

 

 

何故?

 

 

 

何故、こうなってしまったのだろう?

 

 

 

風は・・・・・・

 

 

 

ただ、あの人と・・・・・・・

 

 

 

お兄さんと・・・・・・

 

 

 

ただ・・・・

 

 

 

ただ、一緒に居たかっただけなのに・・・・・。

 

 

 

別に、風はこの結果を望んでいた訳では無いのです。

 

 

 

風は、お兄さんと・・・・・・

 

 

 

お兄さんと、ずっと一緒に居たかっただけなのですよ。

 

 

 

でも・・・・・・・・

 

 

 

風は気付いていませんでした。

 

 

 

いえ、違いますね。

 

 

 

私は、

 

 

 

風は・・・・・・・・・

 

 

 

お兄さんなら絶対に怒らないと

 

 

 

お兄さんなら絶対に風を嫌いにならないと

 

 

 

勝手に、そう思い込んでいただけ・・・・・・

 

 

 

よく考えて見れば直ぐに気づけた事でした。

 

 

 

人は誰しも我慢の限界があるという事を・・・・・

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

風も・・・・・

 

 

 

お兄さんも例外ではありません。

 

 

 

それなのに・・・・・・

 

 

 

風は……風達は『ソレ』を選んでしまったのですよ。

 

 

 

お兄さんの抱えていた苦しみにも、悲しみにも気付かないまま・・・・・・。

 

 

 

もう、二度と取り戻せない・・・・・・

 

 

 

大切な物を・・・・・・・・

 

 

 

大切な時間を・・・・・・

 

 

 

大切な人を・・・・・

 

 

 

風は・・・・・・

 

 

 

風達は・・・・・・

 

 

 

永遠に・・・・・・・・

 

 

 

失ってしまったのです。

 

 

 

風「・・・・・お兄さん」

 

 

 

風side アウト

 

 

 

 

 

 

一刀side

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

 

・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

 

もう……疲れた。

 

 

もう、皆と……やっていく自信が無い。

 

 

確かに、今回の事は俺にも非があったかもしれない。

 

 

だけど・・・・・・

 

 

だけど・・・・・・

 

 

だけど!?

 

 

何で・・・・何で、みんな・・・・・俺の事を、俺の言葉を信じてくれないんだ!

 

 

俺は悪くないって言ってるのに!

 

 

俺が何か迷惑をかけた訳でもないのに「お前が悪い!」とか「アンタのせいだ!」とか「貴様が原因だろう!」って言うんだよ!?

 

 

だから、

 

 

だから、

 

 

俺は・・・・・・・・

 

 

俺は『違う!』って、『俺はやって無い!?』って 否定した。

 

 

俺は、今まで

 

 

何度も、

 

 

何度も、

 

 

 

 

 

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモ!?

 

 

 

 

俺は『違う』って言ったんだ!?

 

 

なのに、

 

 

 

なのに!

 

 

 

・・・・・ッ!

 

 

 

誰も・・・・・・・

 

 

 

信じてくれなかった。

 

 

 

無事に誤解がとけて、みんなが謝罪して来ても『俺』はちっとも嬉しいとは思えなかった。

 

 

 

逆に腹正しさが込み上げて来た。

 

 

 

・・・・・だから

 

 

 

俺はみんなに告げた。

 

 

 

「・・・・もう、良いよ」

 

 

 

俺が発した一言に頭を下げていた皆が一斉に顔を上げて俺の方を見る。

 

 

 

「・・・・もう、良い」

 

 

 

俺が告げた言葉に、みんなが俺に対して「申し訳ない」という表情が安堵した物に変わる。

 

 

 

多分、いつも通り「俺」が『許す』と思っているんだろう。

 

 

 

でも、俺は許す気なんか無い。

 

 

―――――俺は顔を伏せ・・・・・

 

 

「・・・・もう、みんなの事なんか」

 

 

――――――肩を震わせながら・・・・・

 

 

俺が次に告げ始めた言葉に何人かが「ハッ!」っとしたり、息を飲むのがわかった。

 

 

――――――顔を上げて真っ直ぐ、みんなを……見た。

 

 

俺が何を言おうとしているのかを悟ったのだろう

 

 

だから、俺は・・・・・・・・・

 

 

「・・・・・・みんなの事なんか・・・・俺は・・・・・・もう知らない!?」

 

 

――――――その言葉を・・・・・

 

 

そうだ、好きにすれば良いんだ。

 

 

――――――告げた。

 

 

「いらないんだろ?」

 

 

――――――桂花を見る。

 

 

「いなくていいんだろ?」

 

 

――――――春蘭を見る。

 

 

「必要無いんだろ?」

 

 

――――――焔耶を見る。

 

 

「邪魔なんだろ?」

 

 

――――思春を見る。

 

 

「じゃあ」

 

 

―――――翠を見る。

 

 

「俺が何処かに行っても問題ないよな?」

 

 

――――――詠を見る。

 

 

「俺が居なくなっても関係無いよな?」

 

 

――――――ねねを見る。

 

 

俺の中の「何か」がそれ以上言うなと言ってる。

 

 

 

でも、今の俺にはそんな事なんてどうでもよかった。

 

 

 

だから、俺は大声で叫んだ。

 

 

愛紗を・・・・・

 

 

『俺は!』

 

 

蓮華を・・・・・

 

 

『天の御遣い!』

 

 

雪蓮を・・・・・

 

 

『北郷一刀は!』

 

 

桃香を・・・・・

 

 

『もう!?』

 

 

華琳を・・・・・・

 

 

―――――そして

 

 

『必要無いんだろ!?』

 

 

――――――風を睨み付けた。

 

 

そう大声で叫ぶと、同時に俺は駆け出した。

 

 

 

みんなが何かを言っていたけど俺は「ソレ」を無視した。

 

 

 

この時の俺は「ただ少しでも早くこの場所から離れて一人になりたかった」という事で頭が一杯だった。

 

 

 

部屋に戻る気なんか無い、閉じこもる気も無い、只一刻も早く追ってがかかる前に、この『都』を出てどこでもいいから遠くに行きたい。

 

 

 

俺は・・・・・ただ強く

 

 

 

そう思った。

 

 

 

そう願った。

 

 

 

でも、この時俺は気付いていなかった。

 

 

 

目を瞑って只走るのに必死になっていたから光が俺を包み込んでいた事に気づけなかった。

 

 

 

そして、俺を包み込んだ光が消えた時には・・・・・・

 

 

 

「天の御遣い」北郷一刀はこの世界から完全に消えた。

 

 

 

一刀side out

 

 

 

 

 

 

これは、新たな物語の『始まり』の序章。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『天の御遣い』である「北郷一刀」が描く新たな物語へと続いて行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新たな外史の突端を開きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――This story is to be continued。


 
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