No.598915 真・リリカルなのは 第八章 時空管理局入隊編 第五話 命を弄ぶ者ohatiyoさん 2013-07-18 14:29:15 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:919 閲覧ユーザー数:891 |
フェイトは執務官の試験に合格し、数々の任務をこなしてきた
今では2代目「閃光」と言う人も居る
そんな彼女に、新しい任務が要請される
カイトが、リンディに任務を依頼される1日前の話である
フェイト「研究所への侵入?」
レティ「そうだ」
フェイト「それは構いませんけど、潜入捜査がSSランク任務だなんて……………」
潜入捜査は、本来それほど難しい任務では無い
特にフェイトからしてみれば楽な任務だ
レティ「そこはただの研究所じゃない」
フェイト「と言いますと?」
レティ「………………プロジェクトフェイト」
フェイト「っ!?」
レティが口にした言葉に動揺する フェイト
レティ「あなとのことはリンディから聞いた、クローンだと」
フェイト「……………はい」
レティ「怖いのだな? 他人に拒絶されるのが」
フェイト「…………………………………………………………………………………」
レティ「まぁ今は置いておこう。それより任務だ」
フェイト「はい」
レティ「その研究所ではクローンの研究されている。まぁFのことだが」
フェイト「…………………………………………………………」
レティ「その研究者を捕まえてくれるか? 名はビー・エリエネス」
フェイト「そいつがFを?」
レティ「ああ その男は下種でな、人工的に人間を創ったり、攫った子ども改造したりしている」
フェイト「……………………………………………………………」
フェイトは顔にはださないものの、腸が煮えくり返っていた
レティ「下種だが、頭は切れる奴だ………………気をつけろ」
フェイト「子どもたちは保護してもよろしいですよね?」
レティ「………オススメはしない、兵器に改造されているから、自我を持っているかどうかすら怪しいからな」
フェイト「もう一度、下種の名を聞いても?」
レティ「ビー・エリエネスだ」
フェイト「必ず捕まえます」
レティ「後、研究所は完全に破壊してくれるか? Fのデータが漏れてしまっては、下種が増えるかもしれないのでな」
フェイト「了解しました」
~研究所~
フェイト「ここか」
意外と侵入しやすかったな
フェイト「出来るなら、子どもたちの保護を優先しよう」
創られて、改造されて、戦わせる………………
一体、命を何だと思っているんだ…………
フェイト「いけない…………冷静にならなくては……………」
薄暗い通路を歩いて行く フェイト
罠かと思ってしまうほど、あっさり侵入できたので、警戒しているが、全く持って何もない
フェイト「この部屋は……………………」
一番奥に行くと、ドアがあった
フェイトはドアを開け、部屋の中に入る
フェイト「ッ!!!!!」
その部屋の中を見て、フェイトは驚愕する
何と、人の死骸が大量にあった
しかもバラバラである
子どものまである
フェイト「………………………下種が」
ビー「私の研究所に侵入する君の方が下種だよ」
フェイト「っ!!」
突如、フェイトの前にディスプレイが出現し、ビーが映る
ビー「こんにちは、Fの遺産」
フェイト「……………………………………………………」
ビー「折角、侵入してくれたんだ、是非とも実験台になってもらいたい」
フェイト「………貴様だけは絶対に許さん!! 私の手で捕まえる!!」
ビー「クククククク、よく吠えるね。さぁキメラよ、Fの遺産を捕まえるんだ」
キメラ「ギャガァァァァ!!!!!!!」
フェイトが侵入している、部屋に化け物が入って来た
形は人間をモデルにしているのだろうが、腹からは蛇の顔が出ており、尻尾も生えている
鋭い爪を持ち、肌の色は灰色だ
両肩には人の顔が浮き出ている
ビー「キメラ、彼女の体を傷つけてはいけないよ? 実験の楽しみが減るからね」
フェイト「バルディッシュ!!」
バルディッシュ(クレッセントフォーム)
キメラ「ギャガァァァァァァ!!!!!!」
キメラが、フェイトに襲い掛かる
フェイト「遅い!!」
ザシュッ
キメラの腹から出ている蛇と尻尾を切断する
男の子「痛いよ~」
女の子「苦しいよ~」
フェイト「っ!!!!」
何だ?
フェイト(子どもたちの声が………………)
一体何所で?
フェイトはキメラの背中を見る………………すると
フェイト「………何だ………………これは…………………………」
キメラの背中には子どもの顔などが浮き出ている
ビー「そのキメラは、子どもと色々な生物を混ぜて創ったんだ! 気に入ってもらえたかな?」
フェイト「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ビー「余所見していいのかな?」
キメラ「ガウゥゥゥゥ!!!!!!」
フェイトを捕まえようとする………………しかし
ザシュッ
フェイトは、キメラを真っ二つにする
ビー「おや? 意外とあっさり殺すね?」
フェイト「どうせ元には戻れないのだろう? だったらここで息の根を止めるさ……………貴様の道具にはさせん!!」
ビー「そうか……………なら、私を探してみろ」
フェイト「ああ、必ず捕える!!」
ビー「頑張ってくれたまえ。さて、私は実験で忙しいのでな。君と同じ、Fによって生み出されたクーロンだ。彼なら素晴らしい兵器になるだろうからね」
ビーが映るディスプレイ
ビーの後ろには磔にされている、赤髪の少年が居た
フェイト「っ!!!!!!」
ザンッ
フェイトは溜まらず、ディスプレイを切り裂く
~研究部屋~
ビー「さて、そろそろ薬品を投与してみようか」
?「…………………………………………………………」
少年の目は死んでいた
最早、生きることを諦めているかのように………………
ビー「嬉しいだろう? 私の兵器になれるのだから」
ビーは、少年に注射器の針を刺そうとするが、
フェイト「させると思うか?」
既にビーの後ろに立っている フェイト
ビー「……………早いな」
フェイト「貴様のような男を逃がすわけにはいかんからな」
ビー「なら来なよ! 来れるならな!!」
両手を広げ、フェイトを挑発する ビー
フェイト「バルディッシュ!!」
バルディッシュ(ザンバーフォーム)
フェイト「やぁっ!!!」
フェイトは、ビーに切り掛かる……………………しかし
フェイト「っ!!!」
う、動けない……………………
ビー「どうだい? これが私のデバイス、フィーストラークさ」
良く見ると、フェイトの体に鉄糸が絡まりついている
ビー「この鉄糸はかなり硬いよ」
ビーが引っ張ると、フェイトに絡まりついている鉄糸は絞まる
フェイトの体から血が滲み出てくる
ビー「嬉しいな、まさかFの遺産に出会えるなんて……………私は最高の幸運ものだ」
フェイト「私は……私はFの遺産ではない!! フェイト・T・ハラオウンだ!!」
ビー「クククククク、Fを一番最初に考案したのは誰か知っているかい?」
ビーは、フェイトの言葉を無視して喋る
フェイト「………………………………………………………………」
ビー「ジェイル・スカリエッティという人物さ! ある意味、君の父親だよ!!」
ジェイル・スカリエッティ…………………フェイトも聞いたことが在る名だ
嘗て、記憶の欠片によって蘇えったリニスから教えられたのだ
Fの考案者を…………………………
フェイト「………………………………………………………………」
ビー「まぁ君を創ったのはプレシア・テスタロッサだけどね。君の母親は犯罪に手を染めた! ジェイル・スカリエッティによってね!!」
フェイト「……………………何が言いたい?」
ビー「父親が、母親を犯罪者に染める……………面白い話だよ! だが、それ以上に君の存在価値だよ!! 君が生まれてしまったから、母親は犯罪者になったんだ!! 君は要らない存在なんだ! 私の兵器になることが唯一役に立つことだ!」
フェイト「…………ゴミが」
フェイトは鉄糸に電気を流す
ビー「グッ!!」
高温に耐えきれず千切れる鉄糸
フェイト「貴様のような下種に、私の価値を決められてたまるかぁぁぁぁ!!!!!」
ザシュッ
ビー「グッハッ!!」
バルディッシュで、ビーを弾き飛ばす
壁に激突した ビーは意識を失う
フェイト「私の価値は自分で決める!」
というわけで、フェイト視点でした~
前回のカイト視点の話と同じ時間帯位だと思ってくれればありがたいです
丁度ルナとはち合わせたぐらいですかね
次回は、赤髪の少年の心をフェイトが救おうとします
さて、その赤髪の少年の正体とは!!
え?答えはわかってる?
マジで!?
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物語を書くのはいいですが、題名がネタ切れ感否めないです
結構この真・リリカルなのはも長いですからね…………