No.597594 IRON SAIBER2013-07-14 17:00:21 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:818 閲覧ユーザー数:806 |
第0話
『イクス様、トニー様が御呼びです。』
とあるガレージにて、少年の声が響き渡ると同時にポップアップが空中に浮かび上がる。
「わかったよ~、シロン」
それと同時に、ガレージの真ん中にある紅いスポーツカーの下から一人の青年が出てくる。
「よいしょっと・・・うん?」
すると、何らかの写真が落ちる。
写真には、一人の少女と一人の少年、そして、一個のロボットアームが写っていた。
少年は懐かしそうな顔をしながらその写真を取る。
「うわあ~懐かしいな~、あっ!いっけねぇ!親父が呼んでたんだっけ?」
そして、青年はガレージを出て行った。
「ヴィヴィオ~綺麗だね~」
とある場所にては一人の綺麗な女性と少女が遊んでいた。
「わあ~待って~なのはママ~」
少女は「なのはママ」と呼んだ女性を追いかける。
「ヴィヴィオ~運動はしてないとね~」
女性は少女「ヴィヴィオ」に言う。
「はぁ・・・・はぁ・・・・なのはママ~いつの間にそこまで・・・・」
ヴィヴィオは息を荒らしながら言う。
「でも、ヴィヴィオも凄く成長したね。最近はうまくいってる?」
なのははヴィヴィオに聞く。
「うん!アインハルトちゃんと一緒にうまくいってるよ。」
ヴィヴィオは言う。
「そうか~」
すると、なのはのポケットから一つの写真が落ちる。
「あれ?なのはママ、何か落ちたよ。」
ヴィヴィオはなのはのポケットから落ちた写真を指差す。
「あっ、これって・・・・・」
なのはは写真を大事そうに拾い上げる。
「どうしたの?なのはママ?」
「懐かしいな~この写真。」
なのはは懐かしそうに写真を見る。
「なのはママ、それってなのはママが小さいころの写真じゃないかな?」
ヴィヴィオは疑問に思いながらなのはに聞く。
「うん、まあね。私の幼なじみで天才だよ。」
なのはは草原に腰を掛ける。
「天才?」
ヴィヴィオは疑問に思いながらもなのはの横に腰を掛ける。
「うん、少し変わった人でね」
そして、なのははヴィヴィオに写真を見せながら話し始めた。
「ごめん、父さん。遅くなった!」
なのはがヴィヴィオに過去の話を話しているころ、どこかの研究所では、青年が男性と話していた。
「すまない、お前は最近のフォーミュラの整備で忙しいのにな・・・・・すまない」
「いや、良いよ。父さん。俺だって自分で言うのはあれだけど、父さんと同じ天才だし、父さんの役に立つなら、大丈夫だよ。」
少年はペンを回しながら言う。
「そうか、それじゃあ、これを見てくれ。ジャーヴィス、例の設計図を表示してくれ」
『分かりました。トニー様』
男性の声が研究所に響き渡ると共に、何らかのポップアップが表示される。
ポップアップには設計図が記されていた。
「ねえ、父さん。これは一体・・・・?」
青年は疑問に思いながら男性に聞く。
「昔、使ってたスーツの動力源だ。お前にも研究してほしくてな。どうだ?気に入ったか?」
「す、凄いよ!わかったよ!これを次の研究テーマにしてみるよ!」
少年は驚いたように言う。
「そうか、それじゃあ、このメモリに設計図を入れてあるから、まあ、まずは作って見るんだな」
そして、男性は青年にメモリを渡す。
「ありがとう!よおし!帰って研究だ!!シロン!」
「了解しました。イクス様。」
そして、青年はハイテンションで部屋を出て行く。
『トニー様』
「何だ?ジャーヴィス。」
男性は誰もいない空間にて、誰かと話し始める。
『良いのですか?あれは昔のスーツの・・・・・』
「まあな、あれはそうかもしれないが、お前にもわかるはずだ。私にペッパーを守りたい人ができたように、あいつにもできたら・・・・・・な」
『そうですか・・・・トニー様、そろそろペッパーのご約束の時間が』
「おっと、そうだったな。」
男性は机に置いてあるバイザーを取り、右目に掛けると、どこかへと向かって行った。
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マンダリンとの戦いから数年後、トニーの息子である少年「イクス・スターク」は父親である、トニーからある設計図を託される。その設計図はトニーが昔、使っていた「アイアンマンウォーズシリーズ」のスーツの動力源のアークリアクターだった。