No.595597 第2次SRW IS・Z~IS学園篇~Mission3番犬屋さん 2013-07-08 00:42:07 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:2080 閲覧ユーザー数:2015 |
Side 一夏
入学式から1週間、色々なことがあった。
入学翌日には箒から剣道勝負を挑まれ(まあ、俺の勝ちだけど)、そこに千冬姉がやって来て俺と千冬姉の格闘戦を混ぜた一騎打ち(結果は互いの竹刀が折れてドロー)になったり大変だった。
その次の日以降は相変わらずの質問攻め&生徒会の仕事で疲れまくっていた。
今、俺はアリーナの更衣室にISスーツを着た状態でいる。そう、今日はクラス代表決定戦だ。
その時、更衣室に誰かが入ってくる
「一夏、時間だ」
千冬姉だった。
「オーライ」
と、俺はそう答え、アリーナのピットへ向かう。
そしてそこには、箒がいた。
「一夏…」
「そんな不安そうな顔すんなって、箒。負ける気なんざさらさら無いからよ」
そう言いながら俺は箒の頭を撫でる。
「一夏、そろそろ発進準備に入れ」
千冬姉の言葉で俺はISを展開する。そして俺はカタパルトに脚を固定した。その時、管制室に行こうとしているであろう箒に向かってこう言った。
「箒」
「な、なんだ?」
「行ってくる」
「あ…ああ、勝ってこい!」
そして山田先生からの通信が入る
『カタパルトボルテージ上昇。白式改発進準備完了。タイミングを織斑くんに譲渡します』
そして俺は白式改のウィングのスラスターを全て後方に向け、推力を最大にした。
機体がその推力でガタガタと震え始める。
そして、一息つき…
「オーライ、アイハブコントロール。織斑一夏、白式改、行きます!」
そうして、俺と白式改はアリーナへと飛び出した。
Side out
BGM:Crest of “Z’s” Ver.Z
アリーナ side
一夏がピットから発進する。アリーナの中央では既にセシリアがIS【ブルーティアーズ】を展開して所定位置で待っていた。
「ようやく来ましたか…」
セシリアはため息をつきながら言う。
「そりゃすまねぇな」
一夏も所定位置に着き、言う。
そして、アナウンスが流れる。
『これより、1年1組クラス代表決定戦を開始します』
アリーナの観客が歓声を上げる。
その時、セシリアが一夏にオープンチャンネルで話しかけてきた。
「貴方に最後のチャンスを上げますわ」
「チャンスだぁ?」
「私が一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したく、今ここで謝るというのなら。許してあげないこともなくってよ」
そう言ってセシリアは目を細める。それに対し一夏は
「そういうのをチャンスとは言わねぇな」
「そう。残念ですわ」
少しの間をおいて…
ピーーー!
開始の合図が鳴り、その直後セシリアは一夏に向けて両手に持ったレーザーライフルを発射した。
しかし、
「見え見えなんだよ!」
キンッ!
一夏に向かっていったレーザーは一夏の雪片によって切り払われた。
「!なっ…」
それにはセシリアも驚きを隠せなかった。
「いっ今貴方、何をしましたの!」
セシリアの質問に対し一夏は、
「何って。ただ切り払っただけだが?それよりも、これがお前の実力か?この程度じゃあ俺には勝てないぞ?」
と挑発をする。それに対しセシリアは、
「っ…これが私の実力なわけがありませんわ」
と返す。そして、
「そーかい。だったら全力で来やがれ!」
「それなら、お行きなさい!ブルー・ティアーズ!」
そして、ブルー・ティアーズの非固定浮遊部位の4枚の板が取れたと思いきや、一夏に向かいレーザーを発射した。直後、一夏は後退しながらのバレルロールで全て避け、セシリアとの距離を取る。
(ドラグーンか?いや、ファンネルか。そーいえばマドカのアレと似てるな…なるほど、イギリス製のビット兵器ってわけね。ブルー・ティアーズ、だからBTか)
と頭の中で解析しながら続々と来るレーザーを回避し続ける。
(アレがファンネルと同じ原理で動いているならば…仕掛けてみるか)
一夏は、先程からBT兵器の操作中ずっと動かないセシリアを見て、腰からビームライフルを外し、セシリアに向かって引き金を引いた。
バシュウン!
「くっ!」
慌てて気付いたセシリアはギリギリのところで躱す。その瞬間、ブルー・ティアーズの動きが鈍る。それを見た一夏は、
(BINGO!アイツ、ビットを動かしながらの本体からの同時攻撃ができない様だな。なら、もう一度仕掛けて動きが鈍った隙にビットを撃ち落としますか!)
そう思いながら一夏はあえて狙いやすいように少し直線的な動きに変えた…
Side out
Side 千冬
私は管制室で一夏の戦いを秋やマドカ、摩耶や束や箒、それに五反田や生徒会役員達と見ている。少し箒の方を見たが画面に映る一夏を心配そうに見ていた。
画面上では一夏がオルコットの攻撃をヒラリヒラリと曲線的な動き躱していた。そして、一夏がオルコットに向かってビームライフルを1発撃つと、一夏の動きが少し直線的になった。
「織斑くん、セシリアさんの弱点に気付きましたね。おそらく、この次でBT兵器を撃ち落としますね」
と摩耶の説明に私は賛同しながら五反田に質問を投げかけた。
「山田先生の言うとおりだな。では五反田、山田先生の言ったオルコットの弱点とは何か、言ってみろ」
「えーっとおそらくですが、BT兵器を使用しながら手持ち兵装を使用して移動しながらの同時攻撃ができない、ですかね。さっきからオルコットさん動いてませんから」
「正解だ」
(さて、どう決着を着けるつもりかな?)
そう思いながら、私は画面に映るアリーナを飛び回る一夏を見ていた。
Side out
Side 一夏
俺は直線的ながらも複雑な軌道で、オルコットに付け入る隙を与えないような動きをしていた。
(さて…下準備は終わった。ダッシュ、"アレ"は何時でも行けるよな?)
(はい。一応、理論上ですが、マイスターの案は行けます)
(デスティニーの戦い方で思いついた作戦だけど案外行けそうだな…。よし、行くか!)
そして俺は、セシリアに向かってビームライフルを撃つ。
「同じ手は通用しませんわ!」
そう言ってオルコットは避ける。
だが…
「悪いな、狙いはお前自身じゃなく、こっちだ!」
俺は、2丁のビームライフルで動きが悪くなったビットを撃ち落とす。
「な!?」
「気づかないとでも思ったか?」
俺はビームライフルを腰に戻し、雪片を両手に持ちオルコットに瞬間加速で接近する。
その直後、オルコットの腰のあたりからミサイルが発射された。
「おあいにく様、ブルー・ティアーズは6機あってよ!」
「そいつは予測済みだ!」
俺はそう言うと腰にマウントしてあるビームライフルの銃口をそのままミサイルに向けて発射した。
ドカァァァンッ!!
ビームがミサイルに当たり爆発する。そして発生した煙が俺とオルコットを包む。
俺は呟くように言う
「ダッシュ、ミラージュコロイド発動」
そして白式改が白い光を纏った。
Side out
Side 千冬
一夏とオルコットが煙に包まれる。
真っ先に煙から出てきたのはオルコットだ。そして下から一夏が出てくる。だが、この時一夏の機体に違和感を覚えた。
何故か"白い光"を纏っていたのだから。
Side out
Side 一夏
煙から出た俺は自分の機体を見た
(よし、起動自体には成功っと)
(上手くいきましたね)
(それじゃ…)
(行きましょう!)
直後、オルコットが俺に向かってレーザーライフルを撃ってくる。
「一気にケリを付ける!」
俺はそう言うとレーザーを回避しながらオルコットに向かって瞬間加速で一気に接近する。
「な、残像!?」
そう、今の俺はディスティニーと同じようにミラージュコロイドによる残像ができていた。
そして俺は、
「これで、終わりだ!」
雪片の零落白夜の最大出力をオルコットに叩きつける。そして…
ピー!
『試合終了。勝者、織斑一夏!』
ワァァァァァァアアア!
俺の勝ちで決着が着いた。
Side out
その後…
Side セシリア
シャァァァァァァ…
試合後、私は汗を洗い落とすためにシャワーを浴びています。
「今日の試合…」
はっきり言って私の完敗でした。ですが、何故か私の心はスッキリとしていました。
「明日は、皆さんに数々の無礼を謝らないといけませんわね…」
こうして私の夜は過ぎていった…
Side out
スパロボラジオIS・Z~第三回~
番「スパロボラジオ!」
一「IS・Z!」
番・一「第三回!!」
番「前回の投稿より約12日!」
一「ほとんどオリジナルなのに案外早く書けたな」
番「ホントですよ。あ、ここで皆さんに一つお詫びがあります」
一「どうした?」
番「実は、次話『パーティと中国からの転校生(仮)』の投稿が遅れます(ヘタすると一ヶ月以上)」
一「おやおや、どーして?」
番「ぶっちゃけ言うと、大学の期末試験が今月一杯あるのでそれのための勉強でガチで時間が取れないからです」
一「そ~いえばお前学生だもんな」
番「ええ、ですので次回は8月から9月の間になると思います」
一「ま、仕方ないな」
番「ホントにすいません」
一「おっと、もう時間だ。それじゃあ皆さん」
番「次回まで」
番・一「さよ~なら~」
※中断メッセージ書いてみた
一「俺たちスコートラボの次元獣バスター!」
クロウ「次元獣の被害にあったら即お電話を!」
エスター「私達三人の次元獣バスターが駆けつけます!」
一・ク・エ「お電話はこちらまで!!」
一「っていうか中断メッセージってこういうこと言っていいのか?これ、単なるCMじゃねーの?」
ク「とりあえず、作者が頭捻って考えたのがこれだからな」
エ「そういうことを言う場でも無いきがするけどね」
※今作における白式の系譜図
白騎士
↓
暮桜
↓
白式→→→
↓ ↓
紅椿 白式改
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『青い雫と白き魔弾』