No.592897 魔法少女リリカルなのは-The BLAZBLUE- CROSS WILLBlazさん 2013-06-30 16:25:35 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:7056 閲覧ユーザー数:6841 |
Rebel 1 「蒼の女」
ここは次元世界ミッドチルダ。幾つもの世界を管理する時空管理局の本部が置かれている。
その首都、グラナガンに在る本局の一室ではある会議が行われていた。
「・・・・これで十八件目ですな。」
「ヤツの勢いは止まる事知らずか・・・・」
「どうする!?このままヤツに勝手にされて指をくわえて待っているとでも言うまい!」
議題は近年各管理世界に出没する次元犯罪者について。その犯罪者はすでに十八件の
管理局の研究施設を破壊しておりさらには最近では臨海空港で人助けをしたとまで
されており行動に謎が浮かび上がっていた。
「なら対策部隊を設立し・・「無理だな」っ!レジアス中将・・・。」
だがその果てしない議論に釘を撃とうと一人の男が立った。
男の名はレジアス・ゲイズ。空の部隊とは別に地上の部隊を纏め上げる男だった。
レジアス「考えても見ろ。これまで一体どれほどの貴様ら空の連中が失敗してきたと思う?」
「なっ!?それは貴様ら地上がロクな戦力にならん「ロクな戦力にならんようにしたのはどっちだ?」っ・・・・・。」
「なら中将。何か策がお有りで?」
レジアス「最近新設された部隊があったであろう。」
「・・・機動六課ですか。」
レジアス「左様。あいつらは中身はアレだが魔力だけは場違いだ。」
「なるほど・・・彼女らにやらせると・・・ふむ・・。皆さん意見は?」
その言葉には誰も異論は無かった。誰もがそうだ、その部隊の司令はまだ若く大人の世界を知らしめようと皆腹の底で思っていたのだ。
レジアス「では立案者である私が直接通達に行きましょう。」
機動六課隊舎・・・・
レジアス「・・・と言う事だ。了解したな、八神二佐。」
はやて「ちょっ!いくらなんでも滅茶苦茶すぎます!第一六課は元々ロストロギア専門で設立した部隊なんですよ!?やのになんでSSS級の犯罪者の捕獲任務を「理由はある。」っ・・」
レジアス「一つ、構成員メンバーで隊長及び副隊長陣の魔力適正レベル。明らかに他の隊とは一戦を凌駕しすぎている。二つ、六課のメンバーの上官の殆どが貴様の身内または事件関与者などが多く居る事。まさに貴様の城だな。そして三つ目。これが大きな理由だ。この機動六課の設立に関与した人物。あの三人の老人を入れたときに・・・あまりにもデカすぎるとは思わんのか?」
はやて「・・・・・何でそれを・・・」
レジアス「伊達に長年勤めてはおらん。そういうことだ。」
はやて「・・・・・・。」
レジアス「安心しろ。何も今捕まえに行けとは言わん。だがあくまでコイツの逮捕を
一任すると言ったまでだ。いいな?」
はやて「了解しました・・・。」
レジアス「・・・・ではワシはこれでな。」
そう言いレジアスは部屋を出て行った。それと入れ違いで隊長の高町なのはが入ってきた。
なのは「・・・はやてちゃん・・・。」
はやて「ウチ・・・どうしたらええんやろな・・・なぁ?
未来姉ぇ・・・・。」
「っ!!」
刹那、その声を聞いてだろうか一人の女が後ろを振り返った。
だがそこには一吹きの風しかなかった。
「・・・・気のせいか・・・。」
「ブイ?」
すると女の肩には一匹のポケモン、イーブィが居た。彼女の長年の相棒だ。
「ん?何でも無いよイーブィ。早く皆のとこに帰ろっか。」
イーブィ「ブイッ♪」
そう言って女は再び草原を歩いた。すると次第に森に入っていき小さな湖と小屋があった。
彼女はまるで我が家に帰るかのようにドアを開けたのだった。
「ただいまー。アイン、ウルフ居るー?」
「あっラグナお帰りー。」
すると奥から一人白い髪のの女の子が出てき隣には青色の狼が一緒にいた。
「遅かったな。今回は苦労したのか?」
「それがさー今回は迷路があって正直ぶっ壊して進むのに苦労した。」
彼女がそう愚痴をこぼしながら付けていたバイザーを外した。
すると目は右が赤、左が緑。そして白く長い髪をしていた。
そう、彼女こそがSSS級の次元犯罪者。ラグナ=ザ=ブラッドエッジである。
そしてそのラグナと話している女の子はアイン、アインハルト・ストラトス。
狼はかつてラグナと共にとある世界で出会い、戦った戦友名はウルフ。
彼女はこうして決して人が入らない場所で彼女達と暮らしていたのだった。
ウルフ「ったくそれはいいがなるべく早く帰って来てくれよ。お前が居ねぇとココは
俺とアインとボロクソのオッサンしかいねーんだからな「誰がオッサンだ。」ゲッ・・・。」
ラグナ「あっゼストさんただいま。」
奥からもう一人松葉杖を付いている男が出て来た。男の名はゼスト・グランガイツ。
元は管理局員で現在は体がもろくなってしまったがラグナとちょっとしたトラブルの後で
今は彼女の家で療養生活をしている。
ゼスト「ウルフ。お前も言うようになったな?」
ウルフ「うっせぇ。しごきなら怪我が治ってからにしな。」
ラグナ「あれっ?ルーとアギトは?」
アイン「ルーとアギトは買出しに行ってるよ。」
イーブィ「ブイッ!」
イーブィが勢いよく肩から飛びウルフの背中に乗った。ウルフにとっては日常茶飯事だが
本人・・本犬は好きではなかった。
ウルフ「だー!イーブィ離れろって!!」
イーブィ「ブイッ♪」モフモフ
ラグナ「ハハ・・アイン、しばらくウルフ達と外で遊んでて?」
アイン「うん!行こっ!」
ウルフ「ちくしょー!・・・・・・・・」ダダダダダダ・・・・・
ゼスト「・・・それで?外はどうなっている?」
ラグナ「なんかそろそろ雲行きが怪しくなってきました・・・・近いうちに何かが起こりますねこりゃ。」
ゼスト「そうか・・・。」
ラグナ「ゼストさんはまだ駄目ですよ。ライチさんからOKがでてないんですから。」
ゼスト「わかっている・・・・ラグナ、お前はどうする?」
ラグナ「・・・・そろそろ表を見ておこうと思いましてね。あのヤローとの話もあるんだ。
近々、帰りが遅くなると思います。そのときは皆を頼みます・・・。」
ゼスト「・・・・わかった・・。」
深夜・・・
ラグナは一人月が見える丘に居た。
ラグナ「・・・・わかっているさ。でもアタシは止まらないよ。そう決めたんだ。・・・・裏切るも何ももう裏切っちまってる。今更迷えって?・・・・ああ、アタシの好きにさせてもらうぜ・・・・・・・
レイチェル・・・・。」
翌朝、とある山岳地帯の洞窟にて・・・・
ここは誰も来ることの無い洞窟、通称「帰らずの洞窟」
そこの広い空間に二人の女の子がいた。一人はアイン。もう一人は紫の髪をしやや落ち着いた雰囲気をしていた。
アイン「ではルー、今回も一対一で?」
ルー「うん、いいよ。」
ルーテシア・アルビアノ。元はある男の下に居たのだがラグナが男との交換条件として
預かっているのだ。そして隣に居る妖精のような子が居る。名はアギト。ユニゾンデバイスでロードはゼストとなっているが基本はルーテシアと共に行動をしている。
アイン「では私は・・・出てきて!メタング!」
アギト「頑張れよ、ルー!」
ルー「うん。出てきてヘラクロス!」
メタング「メタ~!」
ヘラクロス「ヘラッ!!」
互いにポケモンを出し合いそれを確認するとアギトが二人の丁度間くらいに移動した。
アギト「それじゃ二人ともいいな?「はい。」「うん。」ではバトル開始!!」
アイン「メタング!バレットパンチ!」
ルー「ヘラクロス、カウンター。」
メタングが勢いよくパンチを叩き込むがそれを勢いにヘラクロスがカウンターを加えた
アイン「くっ!だがまだです!メタング、サイコキネシス!!」
ルー「っ!避けて辻斬り!!」
ヘラクロスは反撃のサイコキネシスを避け爪で攻撃をするが決定打にはならなかった。
ルー「・・・・剣の舞。」
するとルーテシアは静かに次の命令をヘラクロスに言った。
アイン「(仕掛けてきますね・・・なら)メタング!一気に決めます!」
メタング「メタァ!」
ルー「・・・勝負!ヘラクロス、インファイト!!」
アイン「メタング!思念の頭突き!!」
両者の攻撃で火花が散り爆発を起こした。
アイン「・・・・・。」
ルー「・・・・・。」
煙が少なくなるとそこには辛うじて立っているヘラクロスと倒れたメタングが居た。
アギト「・・っ!め・・メタング戦闘不能!よってヘラクロスの勝ち!!」
ルー「・・・・びくとりー。」ブイッ
ヘラクロス「ヘラクロッ!!」
アイン「・・・・メタング、お疲れ様です。」
メタング「メタアァァ・・・」
アイン「やはりルーもかなり強くなってますね。」
ルー「ううん。アインも強いよ。」
アギト「いやいや二人とも強いぜ!」
三人はそんな会話をして小屋に帰っていた。いつも三人は日課として洞窟でのポケモンバトルと自身のトレーニングを欠かさず行っていた。それに時間がある日は時折ラグナも参加している。
アイン「ただいま戻りましたー。」
ルー「ただいまー。」
アギト「帰ったぜぇ!」
三人が帰るとウルフが小屋の外で寝ていた。どうやら警備と二度寝をしていたようだ。
アイン「ウルフさん、ラグナは?」
ウルフ「ラグナならさっき出かけたぜ。何でも情報収集とか。」
ルー「ゼストはー?」
ウルフ「リハビリがてらあそこに。」
アギト「あそこって・・・旦那大丈夫かよ・・・・ルー、やっぱアタシ達も行った方が・・・。」
ルー「うんうん。待ってよ?」
アギト「・・・・仕方ねぇか・・・・。」
ウルフが言ったあそことはココとは別の世界の事でその世界を知っているのは
ラグナ、ウルフそしてゼストの三人だけである・・・。
そしてその世界で・・・・
とある診療所
「もおゼストさん!無理して来ては駄目って先生に言われたでしょ!?」
ゼスト「・・・すまん。だが近々もしかしたら俺も行かなければならないのかもしれないからな・・・。」
そう言うゼストをやや呆れた顔で見る子の名はリンファ。元はココの診療所の医師見習い
だが今は彼女一人となっている。
リンファ「はぁ・・・ゼストさんそれは解りますが倒れたらそれどころじゃないんですよ!?
解ってます!?」
そう子供に正論を言われたゼストは何も言えなかった。
ゼスト「・・・・・すまん。」
リンファ「・・いえ、僕もすみません・・。はいコレ痛み止め。これでざっと一ヶ月は大丈夫なはずです。」
ゼスト「助かるリンファ。」
リンファ「いえ・・・・・・・やっぱりゼストさん少し変わりましたね。」
ゼスト「・・・変わらんさ。今も昔も・・・・。」
そう言い残しゼストは診療所を去って行った。
ゼスト「・・・・・始まるのだなレジアス・・・・・。」
そしてラグナはというと・・・・
ラグナ「うーん・・・やっぱアレか・・・・・。」
山の一角からリニアレールを見ていた。其処には大量のロボットらしき物が取り付いており、それに向かって一機のヘリが飛んでいた。
ラグナ「・・・・・・さてと、いきますかな。出てきてフライゴン!」
フライゴン「フラァイ!!」
ラグナはフライゴンに乗りやや遅めでリニアレールの後を追っていった。
ラグナ「さてさて、お手並み拝見としますか・・!」
今、物語が始まりを告げる・・・。
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少女は再び生を貰い己が意志で生き抜こうとした。
だがある事件により少女には深い後悔が残った。
「・・・あの人を助けたい。」
たったその一つの願いを目的に少女は"蒼"を手にし
かつての友と戦う運命を選んだのだった・・・・・
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