No.590454

魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟

makeさん

第14話 親友と気配

2013-06-23 17:37:41 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:8250   閲覧ユーザー数:7221

ジョン「ハルゥ、聖王教会の見取り図やらなんやら、サァーンキュ」

 

ハル「いや・・・・どうってことないさ、寧ろやり易くて暇なくらいだったよ」

 

俺はさっきの聖王教会の襲撃(第13話)からそのまま『神威』で戻ってきてハルに報告してやった、その間にBJを解いた。

 

ジョン「しっかし、まさかグラシアさん達が来た後すぐに襲撃するなんぞ、俺も思ぉちょらんかったわ」

 

ハル「でも最終的に決めた・・・・というか、勝手に飛び出したのは君だぞ、ウーノたちが心配していたよ」

 

ジョン「マジかぁ・・・・」

 

あぁ~やべぇ、アイツ等に後でドヤされるわぁ。

 

俺とハルが上に上がっていくと廊下にシュテル達が居った。

 

シュテル「先生!お帰りなさい」

 

ジョン「ん、ただいまぁ」

 

ディア「今日は何処に行っていたのだ?」

 

ジョン「ん?ちょいと近くまでのぉ・・・」

 

ユーリ「近くっていうのは「あーそうじゃったわぁ」はい?」

 

俺は極力この子らにいらん先入観を与えんように聖王教会に行った事は伏せておいた、聖王教会を潰しに行った!みたいな事言うたらこの子らの事じゃけぇ、たぶん『聖王教会はあの研究所のような恐い所』っちゅー風に認識してしまうかもしれんけんのぉ、ここは黙っとく方が吉じゃね。

 

まぁ代わりにこっちは答えるけど、多少脚色して。

 

ジョン「あれよ、今クラスの子の・・・・え~っとルーテシア・・・じゃったっけぇ?その子少ししたらまた学校に来るっぽいけぇな」

 

一応ルーテシアの名前をうろ覚えっちゅー感じに言っておいた、この方が印象に残りづらいじゃろうけぇな、俺の自論じゃけど。

 

レン「っ!!」

 

レヴィ「えっ?!ルーが?!」

 

ユーリ「それ、本当ですか先生!!」

 

ジョン「あぁマジじゃって」

 

ディア「だが何故師がそんな事を・・・・・まさか」

 

ジョン「お!流石ディアじゃのぉ、察しがええのぉ・・・・・そう、俺が今日行ったのはニュースで騒いじょる誘拐犯のとこじゃけぇ」

 

シュテル「あの・・・ここら辺の子供を狙ってるって言う・・・・・アノ?」

 

ジョン「そう、ハルがそいつのアジトらしい所の目星を付けてくれとっての、調査ついでに見つけたら・・・・ちゅー感じ」

 

ディア「それで・・・ルーの奴は無事なのか?」

 

ジョン「大丈夫なはずやで、それに今回は聖王教会の人等が公安より先に来たけぇ比較的安心じゃしね」

 

公安のこととかは一応シュテル達含めた孤児院の子供等にも教えといた、万が一ってこともありえるけぇな。

 

それに行った先が聖王教会じゃったけぇある意味嘘は言ってねぇわな。

 

シュテル「そうなんですか・・・・・・よかったです」

 

ジョン「じゃけど、もしかしたら後遺症とまではいかんにしても、混乱しとるかもしれんけぇ最初は様子見な感じで、優しく接してやれや」

 

レン「何で?」

 

ジョン「いきなり事件の事とか、それに関する事を聞いてくる奴がおるけぇ・・・・あーお前等のクラスの子らってだけじゃないで?そういう奴等に興味本位で聞かれた後、または最中は本人は結構落ち込んどるじゃろぉけぇな」

 

レヴィ「そうなの?」

 

ジョン「人によってはまったく気にせんかったり、そう見せんで実は内で結構キとる奴もおるけぇ」

 

ユーリ「先生・・・・詳しいですね」

 

ジョン「まぁ俺自身も・・・・・昔はそうじゃったけぇ・・・・経験談とでも思っちょき、多少なりともそーいった子らの気持ちは分からんでもないって」

 

俺は前世での経験をシュテル達に言っておいた、こういうのは本人にしか解決できんことじゃけぇな。

 

ジョン「まーでもぉ、ルーテシア自身がそんな態度取るなみたいなこと言ったら、普段通りに接しちゃれぇね」

 

ジョン以外「「「「「はい(あぁ)(うん)」」」」」

 

ジョン「ほい!ほぃじゃぁ皆明日の用意とかしたりせぃよ?ルーテシアが登校したのにお前等が体調崩したら意味無いんじゃけぇな」

 

ジョン以外「「「「「はぁーい」」」」」

 

そう言うとシュテル達は自分の部屋、リビングにと皆思い思いの行動をとった。

 

ハル「・・・・あの子達もこれで一つ肩の荷が下りたってことかな?」

 

ジョン「じゃろーな・・・・・ん?一つってどういうこと?」

 

ハル「いやぁなんでも・・・・それと、潜入しているドゥーエから報告が来ているよ」

 

もしかして・・・・・。

 

ジョン「それって・・・・向こうの?」

 

ハル「あぁ・・・・・・いつでもいいらしいよ」

 

ジョン「ほぉか・・・・・・・なら、早いうちから訪問と行きましょうかいのぉ」

 

 

 

 

 

 

聖王教会襲撃・誘拐事件から3日後

 

レジアス Side

 

 

 

???「中将・・・・」

 

レジアス「何だ・・・・オーリス」

 

ワシは娘・・・・・オーリスの呼びかけにワシは答えた、内容は聞かなくても分かっているがな。

 

オーリス「昨夜未明にバラン中将の所にも例の男、マダラが現れたそうです」

 

レジアス「・・・・・・そうか・・・」

 

やはり聞かなくても分かっていた事が起こっていた、今度はバランの所にか・・・・・。

 

始まったのはつい3日前の事、突如にして本局にいる少将・中将クラスの局員に対し接触してきた者がいる。

 

世間を騒がせており・・・・ワシ等上の者にとっての最大の敵となっている男・マダラが接触してきたとの報告をオーリスから受けた時は驚きを隠せなかった。

 

ただマダラは接触してきた者たちに対し交渉を持ちかけて来たとのこと、内容は・・・・言わずとも分かると思うが・・・・おそらくこうだろう。

 

マダラ(予想)「今すぐ研究所の情報及び研究に関わっている連中のリストを寄越せ」

 

とでも言ったのだろう、となると・・・・。

 

レジアス「・・・・・・・そろそろか・・・・」

 

オーリス「中将?」

 

レジアス「そろそろ・・・・奴がここにも現れるだろうと思ってな」

 

奴は必ずワシの所に来る、ワシには分かる・・・・・・ワシのもう一つの役職に反応しないわけがないからな・・・・。

 

ワシがそんな事を主っていると突然扉が開いた、開けた人物は下っ端の女性局員だった。

 

オーリス「何事ですか!?いきなり中将の部屋に入り込んで!」

 

局員「も、申し訳ありません!ですが・・・・そのぉ・・・」

 

オーリス「何ですか?ハッキリ言ってください」

 

局員「は、はい!それが・・・グランガイツ二尉がいらっしゃって「もう来ている」あ、グランガイツ二尉!?」

 

局員が話している後ろにワシの親友、ゼスト・グランガイツが立っていた・・・・しかもBJを纏って、彼の階級は五年前のある事件により下がってしまったのだ、無論懲戒処分扱いの話もあったが奴の実績を見ればそれはまずありえなく、奴と奴の部下の二人を降格処分で落ち着いた。

 

もちろん、あのジェイル・スカリエッティと接触した人間であるゼストと部下二人には公安からの監視を付けていたがなんら問題も無かった。

 

実を言えば・・・・・五年前のジェイル・スカリエッティの隠れ家への襲撃、本来ならゼストと連れていた部下二人、そしてスカリエッティは死ぬはずだった。

 

ゼストはワシがスカリエッティと繋がりを持っていた事に感づいていた、そしてスカリエッティは我々に協力するのを渋っていた・・・・・だからではないが、我々だけでなくあの方々からの御命令でスカリエッティ共々葬ってしまえという事で、あの日スカリエッティには何の報せも入れていなかったのに。

 

全てはあの男が現れた所為で狂ってしまった・・・・・・・マダラの所為で、奴はこちらの思惑を知ってか知らずか、ゼストたちの間に割り込みゼストと部下二人を倒しはしたものの殺しはせずスカリエッティを殺害し逃亡した。

 

予定としては大分狂ってしまったが、役に立たんスカリエッティは死にその部下も死んだ、これで我々は安心と思ったが奴は事もあろうか無人世界を含めた研究施設を悉く破壊していった、ある日マダラは声明文を我々に出した・・・・明らかな宣戦布告、しかもその時奴は自分は我々によって作られた存在と言った、奴にとっては研究所は復讐の対象・・・そしてそレに関係をしている我々上の者も同じである事を示している。

 

ゼストは表向きはただの降格処分だが、一応ゼストには警告の意味も込め、そしてまたマダラとの接触があるかもしれんと思い降格処分にしたんだがな・・・・まったくの無意味でゼストは黙々と任務をこなしていた、だがアイツはここ最近、妙に静かと言う報告を受けている。

 

そしてゼストの奴は降格になってからはつまらん任務をただひたすらこなしており、今の地位を上げることもしてはいない・・・・と言う報告を受けていたが・・・・。

 

レジアス「・・・・・何の用だゼスト」

 

ゼスト「決まっているだろう?お前が・・・・いや、お前達がしようとしている事についてだ!」

 

レジアス「何の事だ?」

 

ワシはあくまで白を切ることにした。

 

ゼスト「白を切る・・・か、では聞くが・・・五年前のジェイル・スカリエッティの隠れ家の襲撃・・・・アレは」

 

オーリス「ゼスト二尉!勝手な入室は困ります、早々にお引き取りを」

 

ゼスト「うるさい!俺は今レジアスに聞いている、続けるぞ?あの襲撃・・・・奴の隠れ家の情報を俺達に寄越したのは・・・・お前だったな?」

 

レジアス「そうだ、お前にはあの大犯罪者をなんとしてでも捕まえてほしいと・・・・」

 

ゼスト「何故お前があの場所を、しかも的確に知っていた?」

 

レジアス「そんなもの、調査に出せばいくらでも」

 

ゼスト「調査に出しても、それを悉く躱してきたスカリエッティが、運悪く見つかる・・・・・なんてことはありえない、そんなことなら奴は世間を騒がせた大犯罪者になりはしなかっただろうな」

 

レジアス「そんなものは知らん、ただワシの情報が奴より上だったという事だな」

 

ゼスト「・・・・・・それともう1つ、お前・・・・何と関わっているんだ?」

 

レジアス「だから、何の事だ?」

 

ゼスト「俺は・・・奴、マダラと会い降格処分を受けた後、ここ5年は独自で管理局の事を探っていた、そしてある管理外の無人世界にある研究所に行き調べさせてもらった」

 

レジアス(マダラ以外の襲撃者の報告はあったが、ゼストの事だったか・・・・)

 

ゼスト「そこでは融合騎、つまりユニゾンデバイスの研究がされていた、そしてその研究材料にある融合騎と複数の魔導師が居た・・・その複数の魔導師はいずれも失踪、或いは死んだとされていた者達ばかりだった、その証拠がこれらだ」

 

ゼストは持っていた資料を床にばら撒いた、ワシは見なかった・・・・見ずともゼストの言った事は真実だったからである。

 

そしてゼストの背中から紅い髪の小さい、大体約30cmの妖精か悪魔といった風貌をしている少女が出て来た。

 

ワシはそれを見て驚いた。

 

レジアス「っ!・・・・そいつは・・・・まさか!」

 

ゼスト「知っているようだな・・・・・そうだ、コイツはさっき言った研究所にいた融合騎、名はアギトという」

 

レジアス「お前!!」

 

ゼスト「コイツは研究所を襲撃した時に助けた奴でな、これでもまだ「少ぉし待ってほしいんだけど」っ!!?」

 

レジアス オーリス「「!!」」

 

いきなりの声に驚いた我々が顔を向けた先には一人の女性がいた、さっきワシにゼストが来た事を知らせに来た局員が笑みを浮かべて立っていた。

 

女性局員「そっちにも用件がある様に、こっちにも大事な要件があるのよねぇ」

 

オーリス「っ!あなたは一体誰?!」

 

ゼスト「お前、まさかっ!!」

 

ゼストは持っていたアームドデバイスを女性局員に向け突くと局員は自身の後方に飛んだ。

 

女性局員「少し落ち着いてもらえないかしら?用があるのは私じゃなくてこっちの方だから」

 

局員が手に持っている物を掲げた、手には黒く四角い箱のような物が乗っていた、するとその箱から突然声が聴こえてきた。

 

???「その用があると言うのは・・・・・俺の事だ」

 

レジアス ゼスト オーリス「「「!!!!」」」

 

声の出所は女が持っている黒い箱からのようだった、アレはスピーカーの役割を持っているのか。

 

そこから聞こえてくる声・・・・よく知っている声だ、誰もが知る声・・・・・今世間を騒がせている男の声。

 

ワシもアイツの声明文を聞いたから分かる・・・・・・奴は・・・・・・・・。

 

???「要件は直接話そう」

 

すると女性の横の空間が捻じれた、と思ったらその捻じれた空間の中から一人の男が現れた、そぉ・・・我々がよく知る人物。

 

レジアス「き、貴様は・・・」

 

オーリス「・・・・マダラ」

 

マダラ「初めまして・・・・・・と俺の名前は言うまでもない・・・か、お前はここにいろ」

 

女性局員「えぇ」

 

マダラは女性局員と話をしワシに向かって歩き出した。

 

マダラ「こいつは俺の協力者だ、まぁ・・・お前等ではこの女すら捕まえる事は出来んだろうがな」

 

ゼスト「マダラ・・・」

 

ゼストはデバイスを構えた状態でワシとマダラの間に立った、ゼストにしても少なからず因縁がある輩ではあるからな。

 

マダラ「??・・・・ほぉ・・・お前か、忘れていたが今思い出したぞ、随分と久しぶりだな・・・ゼスト・グランガイツ、元気にしていたか?」

 

マダラもゼストの事を覚えていたようで、ゼストに対し軽く挨拶をしていた。

 

ゼスト「あぁ貴様と会って以来、俺と俺の部下は降格処分だけで済んだ、そして貴様のお陰で貴様の言っていた『地面』の一部が分かった」

 

マダラ「そうか、それは悪かったなと良かったなという言葉を贈ろう(あれ?俺そんな事言ったっけぇ?)、だが今はお前とやり合う暇はない、悪いがこちらの要件を済まさせてもらう」

 

ゼスト「勝手な事を抜かすな!?」

 

ゼストはマダラに向かって攻撃しようと突っ込んだ・・・・・・が。

 

 

 

 

マダラ「止めておけ、お前では俺を捕まえる事は不可能だ」

 

 

 

 

ゼスト「・・・ぐっ」

 

マダラから発している魔力の圧力と気迫でゼストは止まらざる得なかった、あのゼストをそれだけで止めるとは・・・・・。

 

そしてマダラはゼストの横を通り抜けワシの机の横辺りの所までやって来た。

 

マダラ「お前がレジアス・ゲイズだな?」

 

レジアス「・・・・・・そうだ」

 

マダラ「お前のことは無論調べさせてもらった、入局40年の大ベテラン、地上本部の数多くの実権を握り、多大な影響力を行使できる事実上の地上本部総司令、ミッド地上の武力強化と安定を推し進め犯罪増加率を押さえ続けた『平和の立役者』・・・とされているな」

 

レジアス「・・・・」

 

マダラ「ふっ・・・・だが実際どうだ?如何にも悪そうな面だ・・・・俺以上かもな」

 

オーリス「貴様ァ!!」

 

マダラ「動くなゲイズの娘・・・・お前等に俺を裁く・・・いや、お前等が俺に怒りを覚える権利なぞ無い、いや寧ろ裁かれる立場か?」

 

オーリス「っ!」

 

マダラはワシの机の上に座り横を向いて話し出した。

 

マダラ「まぁ交渉・・・・と言えなくもないが、話をしようと思ってな・・・丁度お前のお友達も来ている事だしな、聞いてもらったらいいだろうな」

 

レジアス「っ!!や、止めろ!!アイツは関係無い筈だ!」

 

マダラ「そんな事は知らん、それに俺がお前の言うことを聞くと思っているのか?悪いが勝手に話させてもらう」

 

レジアス「この・・・!!」

 

ワシはマダラに向かい手を伸ばそうとした、ワシはこう見えても若い局員にすら後れを取らんと自負している、格闘術もそうだ!

 

だがワシはマダラ向けて伸ばそうとした手を途中で止めた、何故なら・・・・・・無理だからだ。

 

マダラ「・・・・何だ、やらんのか?」

 

レジアス「・・・・っ」

 

マダラ「まだ冷静にモノを理解する頭はあったようだな、そうだ・・・お前は確かに強い、年老いてなおな、だが俺は・・・・お前以上に強い・・・・お前達のお陰でな」

 

ワシは出した手を引いた、分かっていたことだ・・・・・やれば確実に返り討ち・・・最悪死ぬ。

 

マダラ「話を続けるぞ、お前の役職はさっきも言ったが地上本部総司令、ここまでは誰もが知っている・・・そこにいるグランガイツもな、だがお前にはもう1つの肩書があるだろう」

 

ゼスト「もう1つの肩書・・・・・・だと?」

 

止めろ・・・・・止めろ・・・・・・・止めろぉ・・・・・・・。

 

マダラ「管理外含めた違法研究所常駐警備隊及び公安部並びに公安部特殊部隊・・・・・・・統括代表、つまり裏のボスと言った所かな総司令だけでなく代表とはな、一人の人間がトップを独占か・・・・これはこれで面白いな」

 

ゼスト「・・・・何・・・・・だって・・・だが、公安部のトップはノーズ中将だったはずでは」

 

ゼストが言っているのは公安部代表コールマン・ノーズの事だろう・・・・・だが奴は・・・・。

 

マダラ「公安部代表コールマン・ノーズなら数年前に既に死んでいる、元々表には出なかった人物らしいからな、そこを利用され殺害されたようだな、殺害計画書もその後の事が書いてある資料はココにある」

 

終わった・・・・・よくもまぁここまで。

 

レジアス「・・・・・・」

 

ゼスト「おいレジアス、マダラの言った事は本当か!?何とか言え!!」

 

レジアス「・・・・・・・・本当の事だ」

 

ゼスト「お前・・・」

 

マダラ「それは後にしてもらおう、まずはこちらが先と言った筈だ」

 

ゼスト「っ・・・・・・くっ!」

 

マダラ「そしてお前は各研究所に赴いては研究成果を確かめ上のクソ共に報告をしているそうだな」

 

レジアス「・・・・フン!」

 

マダラ「いくつもの誘拐・失踪・死亡等の事件ではお前が圧力を掛け黙認してきた、その為にアノくだらん研究の犠牲者が減る事は無かった」

 

レジアス「・・・・・・・」

 

マダラ「ほぉ、いい例がそこにいるじゃないか、そうかお前だったのか、俺より先に襲撃したって言う謎の第三勢力は・・・・・ユニゾンデバイスだなそれは」

 

ゼスト「あぁ、俺が行った先で助けた、名はアギト」

 

マダラ「そうか・・・・」

 

アギトと呼ばれた奴はマダラに興味があるのか知らんが、マダラの方をジッと見ていた。

 

アギト「・・・・・・(アイツ・・・もしかして・・・・)」

 

マダラ「そして・・・・暗殺等も裏でお前が手を回していたんだろう?現にここまでの研究員の死亡・・・・すべて公安の実働隊とは別の奴等にやらせていたんだろ?」

 

ゼスト「何?だが研究員はお前が殺し・・・・・・いや、お前はそんな事はしない・・・・か」

 

マダラ「ほぉ分かるか?そうだ、俺があんな連中を殺すわけ無いだろう・・・殺す価値も無い奴等が」

 

ゼスト「・・・・・・・・・・」

 

マダラ「ハッ、だが武力強化を訴え続けた結果がこのザマとはな、お前のその腐った考えは一体いつ頃からなったんだろうなぁ?」

 

マダラはワシの頭を乱暴に掴みグシャグシャと前後左右にと動かした。

 

オーリス「っ!退きなさい!!」

 

オーリスは持っていたプレートをマダラに向けて投げて来た、マダラはそれを受け止めるのではなく上体を反らして避けた。

 

マダラ「っっっとっと、娘は凶暴だな・・・・まったくどういう教育をしている」

 

オーリス「余計な!」

 

ゼスト「レジアス・・・・何だコレは・・・」

 

ゼストは先程マダラがばら撒いた資料を手に取り眺めていた。

 

ゼスト「レジアス!!何故だレジアス!?かつて俺はお前と誓った筈だ!!共にミッドの平和を守っていこうと!!あの時の誓いは嘘だったのか!?それとも犯罪行為に手を染めてまでする事が俺とお前の誓いだったというのか!?」

 

レジアス「・・・・・・・」

 

ゼスト「答えろ!レジアス!!」

 

レジアス「・・・・分かっておる・・・・・・分かっておるのだ!!だが他にどうしろというのだ!!」

 

ワシは椅子から立ち上がりゼストを睨みつけた。

 

レジアス「有能な魔導師は全て本局の連中が持っていき、地上の人材不足は本局以上に深刻だ!!おかげで現場に投入されるのはまだ実力も伴わず経験の浅い魔導師ばかり!!そんな事ではいつまでも我々の戦力が増えることは無く魔導犯罪者が蔓延るのだ!!このマダラの様にな」

 

マダラ「ふっ・・・・」

 

ゼスト「お前が言っているのは戦力が無いことを言い訳にしているだけだ!ミッドを守るべき立場にあるお前が罪を犯してどうする!?そうまでして戦力を増やしてほしいと地上本部の局員の誰が願ったのだ!?」

 

レジアス「お前に・・・・・お前にワシの何が・・・・」

 

マダラ「お前等の話はどーでもいい、とにかく交渉はココからだ」

 

レジアス「・・・・何だ」

 

内容など分かりきっている事だがな・・・。

 

マダラ「なに簡単なことだから、そう身構えるな・・・・今すぐ研究所の情報及び研究に関わっている連中のリストを寄越せ」

 

ほらな。

 

マダラ「そして・・・・」

 

レジアス「ん?」

 

そして・・・・・・だと?

 

マダラ「その情報と研究に関わっている連中のリスト、さらに失踪した人間のリストを世間に公表しろ、そうすれば俺達はお前に関わらないでやろう」

 

レジアス「っ!!」

 

オーリス「なっ!!」

 

コイツ・・・・・・ワシに死ねと言っているのか?!

 

レジアス「そ・・・・そんなもの、交渉では無い!!ただの脅迫ではないか!!」

 

マダラ「おいおい、お前に反論の権利があると思っているのか?俺達にここまでの事をしておいて、今更生易しくしてやるほど俺は心優しくないのでな」

 

レジアス「くっ・・・・・貴様ァ!!」

 

マダラ「それに、たかだか己の地位が一瞬で無くなるだけだ、別に死ぬわけでは無かろう」

 

レジアス「馬鹿な!!そんなもの死ぬことと一緒だ!!」

 

マダラ「だがお前達は死ぬ必要も無かった奴等を当然の如く見捨てた事について、どう説明するつもりだ?」

 

レジアス「そ、それは・・・」

 

マダラ「あぁ、『ミッドの未来の為』・・・などと胸糞悪い事を言うのは無しだからな、そんなものただの一方的な貴様らの言い分に過ぎん」

 

レジアス「っ!・・・くっ・・・・・・」

 

マダラ「返事はすぐでなくていい・・・・・だがまぁ、欲を言えばすぐの方が俺も余計な手間を掛けずに済むんだがな」

 

レジアス「・・・・はぁ・・・・・・よくこれだけ調べたものだ・・・・」

 

マダラ「甘く見るなよ?俺に協力してくれている奴にはお前等が葬ろうとしたジェイル・スカリエッティより優秀な奴がいるんだからな」

 

スカリエッティ以上の奴が・・・・・・・・成程な・・・・。

 

それだけ言うとマダラは局員に成りすました仲間の下に行った。

 

マダラ「ではレジアス・ゲイズ中将殿、よいご返答を・・・・・」

 

すると現れた時同様、空間が捻じれマダラとその仲間は捻じれの中に消えていった。

 

そしてワシの部屋にはワシとオーリス、そしてゼストだけとなった。

 

ゼスト「・・・・・・・・」

 

レジアス「・・・・・・・」

 

オーリス「・・・・・・・」

 

部屋の中は暫く沈黙が続いた、ゼストの質問、突然のマダラの来訪と立て続けに起こったのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。

 

そして、この沈黙を破ったのはゼストだった。

 

ゼスト「・・・・レジアス、どうするつもりだ」

 

レジアス「・・・・何がだ」

 

ゼストの質問にワシは苛立ちを感じ、そっけなく聞いた。

 

ゼスト「・・・・いや、いい」

 

それを感じてかゼストもそれ以上聞いては来なかった、そしてそのまま退出しようと扉の近くまで行った時、アイツは再びこちらを向いた。

 

ゼスト「レジアス、俺は今でもお前をあの頃約束した時と同じように親友だと思っている、お前がどのような選択をしようと俺はお前の親友(とも)と思っている」

 

ゼストはそれだけを言いワシの部屋を出て行った。

 

あいつめ・・・・ワシがここまでやったと言うのに、いまだ親友と言うとはな・・・・・。

 

オーリス「・・・・・どうされますか、中将」

 

レジアス「あぁ・・・・・・そう・・・・だな・・・」

 

連中と手を切るか、それともマダラによって破滅を選ぶか・・・・・あんまり変わりはしないがな・・・・。

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

レジアス訪問から2日後、今日も今日とて研究所潰しをしちょるわけなんじゃけど・・・・・今日はちと何かが違うんよね・・。

 

今回の研究所は地下にあるタイプじゃ無く洞窟を利用したタイプの研究所で、進んだ途中で大きい湖というか池があったのぉ。

 

池は闘技場みたいな所と併設してあって、前に戦った『メタルギア・レックス』くらいは余裕で入る位のスペースがあった。

 

ココでの研究は主に生物兵器、水中での自由が利く魚類なんかを遺伝子変化やらなんかと合成してより強靭な魚類を造っとるらしい、デケェ池はそいつ等がおる巣みたいなもんじゃったんやな。

 

俺とチンク、クアットロは研究所の奥にある端末で情報を抜き取りと抹消なんかをしおったら、いつものように別の魔力を感知した。

 

チンク「また応援の部隊が来たな・・・・どうする?」

 

マダラ「・・・・・・」

 

クアットロ「私達でやっちゃう?それともあのキツネやら竜でも呼ぶ?」

 

チンク「だが今回もあの機動六課が来るとなると何かと面倒だぞ」

 

クアットロ「となるとぉ~、やっぱりキツネと竜になんのかしら?」

 

マダラ「いや・・・・」

 

今回来とる奴等は・・・・・・・・特別っちゅーか、そろそろ相手する覚悟・・・・・決めんといけんかねぇ・・・・。

 

チンク クアットロ「「??」」

 

俺は背中の剣と腰にある棒を確かめた後、立ち上がって・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「俺が行こう」

 

チンク クアットロ「「え??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

んんぅ~・・・・・今回の出来はまた・・・・・いいのか悪いのか・・・・悪いに決まってますね、どうもmakeです。

 

あぁ~ぁ~今回はレジアスとゼストの友人同士の喧嘩にマダラが現れると言う話なんですが、マダラが一方的過ぎて上手く出来ていないようになってしまったかもしれませんね。

 

オーリスもアニメ等を見ていない私には分からないのですが、公式サイトを見る限りで冷静沈着な人っぽい感じだなぁとは思いましたが、この話ではそれは・・・・・・出来て無いですね。

 

だがしかし皆さん!!・・・・・この話の最後でお分かりかと思いますが・・・・・・遂に、遂にですよ!

 

 

 

 

 

 

祝!!(?)第一回 『マダラ VS 機動六課+α』との戦闘の幕開けです!!

 

 

 

やっと来ましたねェ次回からマダラと機動六課ともう一人を加えた人物との戦闘になりますが・・・・・どうなるんでしょうねェ?

 

そして+αとは誰の事でしょう?

 

 

 

 

 

 

次回をお楽しみにして頂きたいですね!それでは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近風邪や寒暖差アレルギーというのが流行っており私も両方掛かってしまいました。皆さんも体調には充分気を付けて元気に過ごして欲しいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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