俺の名前は真田長武、長柄の武器(主に槍や長刀)を扱う道場の次期師範(予定)だ。
なぜ予定なのかというと、現在の師範である祖父の真田武志に勝たないと、師範として認められないからだ
。
今日も高校の簡単で退屈な授業を終えて、家に帰り、準備運動代わりの鍛錬を終わらせたら、祖父に挑む。
長武「今日こそ爺ちゃんに勝ってやる・・・昨日はいい所まで追い詰めたんだ、今日はきっと勝てる、いや、勝
つ!」
そう決意し、俺は爺ちゃんに勝負を申し込んだ。
武志「フォッフォッフォ・・・昨日は惜しかったからのう、今日は一段と気合が入っておるな」
長武「あったりまえだろ爺ちゃん!今日は絶対に勝つって決めてるんだ!」
武志「やれやれ・・・そんなに師範になりたいのか?」
長武「師範になりたいんじゃない、ただ爺ちゃんに勝って、俺が一番強いってことを証明したいんだ!」
武志「ほほう・・・まあいい、それなら自分が最強だと証明して見せろ」
爺ちゃんの目が鋭くなった、とても強い殺気が伝わってくる。
長武(くっ・・・爺ちゃんの殺気はやっぱりすごい・・・でもこの程度で怯んだら爺ちゃんに勝つなんて無理だ、で
も、今日は、今日こそは絶対に勝つ!)
俺は一番使い慣れた偃月刀を下段に構える。爺ちゃんは槍を真っ直ぐこちらに向け、左前半身の構えをとる。
武志「さあ、かかってくるがいい!」
長武「はあぁぁぁぁぁ!!!」
俺は一気に間合いを詰めにかかる、しかし爺ちゃんにこのような動きをしても通じるわけもなく、切り上げた
偃月刀は空を切るだけ、爺ちゃんは切り上げた体勢の俺に鋭い突きを放つ、しかし俺だってこれくらいの攻撃
は何度も見ているのだからかわせないことはない。右に避け、柄の部分で爺ちゃんの槍を叩き上げ、爺ちゃん
の脇をがら空きにさせる。そこに偃月刀の石突で突きを放とうとしたが、爺ちゃんは叩き上げられた勢いを利
用してそのまま体を回転させ、凄まじい速度で水平になぎ払ってきた。避けきれないと判断した俺は、偃月刀
を槍に対して垂直に立て、爺ちゃんの攻撃を受けとめる。
ガァァァァァン!!
長武「ぐおぉ!?」
あまりの衝撃に、俺は3mほど吹き飛ばされた。
武志「ほう、よく受けが間に合ったのぉ、確実に獲ったと思ったのじゃが、勢いが足りんかったかの?」
長武「まだまだ遅いくらいだぜ!(手が少し痺れた・・・)」
武志「フォッフォッフォ・・・まだまだ行くぞ!」
カァァァァァン!!ガァァァァァァン!!ガッ!ガキン!!
それから何十発打ち合っただろうか、お互いに疲労が溜まってきた。
長武「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・八十過ぎの爺さんのくせに体力ありすぎだろ・・・」
武志「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・お主もなかなか体力がついてきたのぉ。だが、そろそろ終わらせよう、得物が
壊れる前にのぉ」
長武「あぁ、次で決めてやる、覚悟しろよ!」
武志「来い!返り討ちにしてやろう!」
お互いが最高の一撃を出す構えをとる。
そして、道場の水道の蛇口から、一滴の水が落ちた・・・
長武「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
武志「はあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ガイィィィィィィィン!!!
槍の穂先が・・・・・・宙を舞った・・・
武志の喉に、偃月刀の刃が突きつけられていた。
武志「・・・とうとうワシが負けたか・・・これで最強の名は、お主のものじゃ、おめでとう、長武よ・・・」
長武「へへへ・・・とうとう勝った、爺ちゃんに勝っ・・・た・・・」
武志「おっと・・・フフフ・・・見事な一撃であったぞ。長武・・・」
武志は疲労で気を失い、倒れる長武を受け止め、微笑みながらそう呟いた・・・・・・
あとがき
以上で第一話終了です。
短くてすいません。
自分で書いておきながら駄文っぷりに涙が出ます・・・orz
執筆時間がなかなか無く、自分でも話の展開がなかなか思いつかなくて、次がいつ更新できるか分かりません
が、精一杯頑張っていきますので、応援してくれると嬉しいです!
それではまたいつかお会いしましょう。
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作文・小論・感想文、どれも苦手な文系が書いた小説です。
正直言って、完結するのにどれくらいかかるか、どんな人物を登場させるかなどもほとんど決まっていません。
主人公はオリジナルです。
戦闘表現が特に苦手です。
駄文がイヤ、オリ主イヤという人はすぐに戻るボタン押してください。
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