「んっ…。ったく、及川のやつ…。」
ズキッ
「いってぇ。」
かなり頭が痛む。友人とじゃれていたら階段から落ちるとは、全くもってついてない。
…ん?妙に周りが静かじゃないか?人が階段から落ちたってんだ。大事故じゃないか。
それともアレか?みんな、心の中では俺のこと嫌ってるのか?
「おいおい、一人くらい声かけてくれて…」
文句を言いながら顔を上げると
「…え?」
そこは騒がしい学校ではなく、木々が鬱蒼と生い茂るジャングルの中だった。
「とりあえず、状況を整理してみよう。」
誰かに話しかけるかのように独り言を発する俺。
剣道をやっているから平常心というものはいくらか身に付いているが
それでも何か喋ってないと落ち着かない。
「及川に絡まれる→じゃれる→足を踏み外す→階段から落ちる、といった感じか。」
ここがどこなのか、なんでこんなところにいるのか。それに対する手がかりには全くならない。
「そもそもここは東京ではないのかもしれんな。俺の知る限り都内にこんなジャングルはなかったはずだし…。いや、意外と西の方にはあるのかも。」
そんなことを考えていると
「ッ!誰だっ!」
背後からの物音に即座に振り向くと…
「グルルル…」
クマがいた。
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恋姫†無双SSになります。
主人公は一刀君ですが、特にチート能力などは持たない予定です。
メインヒロインは題名からわかるでしょう(´ω`)
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