命が、あの悪夢を見てから数日が経った
未だに後遺症ではないが眠るのに抵抗がある感じだ
そして命は迷惑ではないが
ネプテューヌ、ネプギア、イストワールに
心配を掛けたので、お礼をしようと考えていた
その内容とは……
「「「耳掃除?」」」
「うん、数日前に悪夢を見て
心配掛けちゃったから
僕なりに考えた結果の、お礼だよ!」
「どうして耳掃除なのですか?」
「ベールお姉ちゃんに
どういう、お礼が良いか聞いたら
『“膝枕”をして耳掃除を
してあげるのはどうでしょうか?
きっと喜ぶに違いないですわ!』って言ってたから」
「「「(ベール(さん)ナイス(です)!」」」
三人は心の中でガッツポーズをした
それを見て命は『?』と首を傾げていた
「でも、嫌なら止めるけど……
どうする? 僕の膝でも良い?」
「寧ろ命の膝が良いの!
男の娘の膝枕……最高だね!」
「うんうん、私もしてもらっちゃおうかな~」
「で、では私も……///」
三人はしてもらう事を決めた
一人だけ壊れかけているが大丈夫だろう
ネプテューヌは一つ疑問に思った事を口にした
「いーすんって耳あったっけ?
というか身体が小さいから
耳掃除しにくいんじゃない?」
「失礼な!ヘッドホンで隠れてますけど
私にも、ちゃんと耳はありますよ
普段は身体が小さいですけど
大きくなる方法はありますので問題ないですよ」
どうやらイストワールは耳があるらしい
しかも人間位の大きさになれる様だ
「それじゃ、誰から耳掃除する?」
「「「私だよ(です)!」」」
三人が同時に自分と言い出した
睨みあう三人に火花が散る
それをオドオドしながら止める命だった
結局ジャンケンで決める事になった様だ
「それじゃ、いっくよ~!
せ~の!」
「「「ジャンケン……ポン!」」」
ネプテューヌ;パー
ネプギア;パー
イストワール;チョキ
つまりイストワールの一人勝ちである
負けた二人は石になって固まっていた
「それじゃ、イストワールお姉ちゃんからだね
大きくなってヘッドホン外してくれる?」
「はい!」
イストワールが元気良く返事をして
ヘッドホンを外して大きくなった
カッ!キィィィィン……
「う~僕より背が高い……」
イストワールの身長は120cm位だった
自分より高いのを知って嫉妬していた
「命ちゃんは可愛いですから!
可愛い娘は背が小さいと相場なんですよ?」
「可愛くないよ!
その相場が何処の知識なのか知りたいんだけど……
取り敢えず、準備OKだから
何時でも僕の膝に来てね!」
命は自分の膝をポン!ポン!と叩き
寝転がるように催促した
恥ずかしいのか赤面しながらイストワールは寝転がった
「これは……恥ずかしいですけど
良いものですね
心の中に、こう……グッ!と来る感じです」
「そうなの?
それじゃ、耳掃除始めま~す」
「お願いしますね」
「任せて!
イストワールお姉ちゃんは
羊の数でも数えててね
寝ちゃっても大丈夫だよ~」
カキ!カキ!
命はイストワールの耳掃除を開始した
「あっ!ん……」
「ど、どうしたの?」
イストワールは赤面しながら声を上げた
命は何事かと思い聞いてみた
「き、気持ち良すぎるのです」
「気持ち良くて声を出すの?
ふ~ん……
もっと気持ち良くなってね!」
「あぁぁぁぁぁ……!?」
それからイストワールは両方の耳が終わるまで
ずっと声を上げたままだった
そして、いざ耳掃除が終わると
イストワールは真っ白になって倒れていた
「だ、大丈夫?」
「大丈夫……です……(ガクッ)」
イストワールは命の耳掃除の気持ち良さに
完全に気を失った様だ
そして石になっていた二人は既にジャンケンをしていた
「「ジャンケン……ポン!」」
ネプテューヌ;チョキ
ネプギア;グー
2回戦の勝者はネプギアに決定した
「くぅぅぅ!
何で私が一番最後なの~!?
納得いかないよ!」
「お姉ちゃん?
勝負で決めたんだからルールを守ろうね?
守らないって言うなら……分かってるよね(ニコッ)?」
「は、はい……(汗)」
ネプギアの黒い笑みにより
駄々を言わなくなったネプテューヌだった
「うん、宜しい
それじゃ、命ちゃん
今度は私を宜しくね!」
「は~い、任せておいて!」
ネプギアに頼られて一層頑張ろうと命は決意した
そして耳掃除が始まり……
「どう、気持ち良い?
イストワールお姉ちゃんは
気持ち良すぎるとかで声を上げてたけどね」
「う……ん……
いーすんさんの気持ちが良く分かる気がする……
あっ……気持ち良いよ~……」
「本当? 良かった~
もっと頑張るからね!」
「いやぁぁぁぁぁ……!?」
ネプギアの悲鳴も命には
虚しくも届かなかった
そして数分後……
「ネプギア、大丈夫?」
「う……ん……
お姉ちゃんも……
覚悟した方が……良いよ……(ガクッ)」
ネプギアは気持ち良さに
完全に気を失った
そして次はネプテューヌの番になった
「それじゃ、最後はママだね!
さぁ、何時でも良いよ~」
「こ、これは……私も気合を入れて受けなければ!
良し……いっくぞ~!」
「ママ、何時でもおいで!」
~……数分後……~
ネプテューヌの気合も呆気なく終わり
矢張り命の膝枕&耳掃除には敵わなかった様だ
ネプテューヌの部屋には
三人の真っ白な屍が転がっていた
余談だが他の仲間達も
命の耳掃除を受けて真っ白に力尽きたらしい
Tweet |
|
|
2
|
0
|
追加するフォルダを選択
どうも、神夜晶です
更新遅くて申し訳ないです><
でわ、どうぞ~