~次の日~
二人よりも早く起きた命だった
命は冷蔵庫を開けて三人分の朝食を作る事にした
「これなら……フレンチトーストが出来るね!
さぁ、起きて来る前に作っちゃお♪」
~男の娘料理中~
そして数十分後……
「最後にハーブを乗せてと……出来た~
命特製フレンチトースト!」
そのフレンチトーストは
全てのフレンチトーストより美味しいと分かる程に輝いていた
そんな時に二人が起きて来た
「「おはよう(ございます)命(ちゃん)」」
「おはよう~ベールお姉ちゃん、チカお姉ちゃん!
朝御飯、丁度今出来た所だから
顔洗ったら直ぐにリビングに来てね?」
「「は~い……って、え?
命(ちゃん)が朝御飯作ったの!?」」
「うん、そうだよ~」
「す、凄いですわね
輝いてますわ……
それにしても料理も出来るとは……
(本格的に命ちゃんを奪取出来る様に動こうかしら)」
「私より美味しそうなフレンチトースト
何故か女として負けた気がするわ……」
「そ、そんな事ないよ!
チカお姉ちゃんもベールお姉ちゃんも凄く魅力的だよ?」
命は少し自信を失った二人に対してフォローを入れた
そんな命の言葉と姿が可愛かったのか元気を取り戻した二人である
そして二人は顔を洗って来て椅子に座った
「それでは、頂きましょう」
「「えぇ(うん)!」」
「「「いただきます!」」」
命は手を付けずに二人の食べる姿を見ていた
何故なら一番に二人に食べさせたかったからである
「ど、どう……(ドキドキ)?」
「「お、美味しいわ(ですわ)!!!」」
「本当? 良かった~……
頑張って作った甲斐があったよ!
不味いって言われたら泣いちゃってたかも」
「絶対に不味いとは言いませんから
安心して下さいな」
「お姉様の言う通りだわ
命の料理なら何を作っても、きっと美味しいわよ(カァァァ)」
普段、ベール以外を殆ど褒めないチカ
だが、命は特別だった
その為か恥ずかしそうに言うチカだった
「ふふ……
(チカも女の子ですわね
ですが、命ちゃんは私が……
ハッ!? 別に、どちらが命ちゃんを貰っても
分ければ良い話なのですから、万事解決ですわね!)」
背中に炎を出して燃えていたベールだった
そんなベールを見た二人の反応は……
「な、何かベールお姉ちゃん怖いんだけど……」
「そ、そうね……
私達は私達で御飯を食べましょ」
「うん!」
「ふふ……
(もし弟が出来たら、こんな感じなのかしらね?
でも、今のアタクシは命を異性として……)」
「チカお姉ちゃん、どうしたの?」
「何でもないわ
さぁ、早く食べるわよ」
「は~い(もきゅもきゅ)」
「(昨日も思ったけど何で音が鳴るのかしら……
本当に不思議で可愛い子ね♪)」
チカが命を見ながら命に対して色々と考えていた
命はチカが見てるのに気付き首を傾げながら質問をした
「うみゅ? 僕の顔をジッと見て、どうしたの?(もきゅもきゅ)」
「な、何でもないわ(もぐもぐ)」
「?(もきゅもきゅ)」
命はチカの行動を不思議に思った
しかし自分の作ったフレンチトーストを
食べていたら忘れてしまう命だった
~そして朝食後~
「それでは、本日のメインイベントを行ないますわ」
「待ってましたわ!」
「メインイベント?」
「えぇ、メインイベントそれは……
命ちゃんのコスプレ写真会ですわ!」
「イエーイですわ!」
「コスプレ……って何?」
「「あら(ガクッ)」」
「?」
命はコスプレが何か知らなかった
それを聞いて二人はコケた
しかし二人はチャンスと思っていた
コスプレを恥ずかしくないと思わせれば順調に事が運ぶと
二人の行動は早かった
「命ちゃん、コスプレとは
偶には違う服を着て気分を変え様という事を言うのですわ
(嘘は吐いてませんわ!)」
「えぇ、お姉様の言う通りよ
さぁ、着替えるわよ~」
「ふふふ、逃げては駄目ですわよ~」
「う、うん
(何か可笑しい気がするけど……
二人の頼みだし、良いよね!)」
~男の娘着替え中~
命は二人に手伝ってもらい着替えた
最初の服は……
「「か、可愛い過ぎる……」」
「は、恥ずかしいよ~///」
「そうですわ、命ちゃん!
言ってほしい言葉がありますのよ……」
「えぇ、是非とも言ってほしいわ」
「言ってほしい言葉……?」
「「えぇ!」」
着替えさせた二人は鼻血が出そうだった
着替えた命は恥ずかしさの余りに赤面をしていた
命が最初に来た服はメイド服だ
そして二人は命に、“ある言葉”を言わせてみた
「お、お帰りなさいませ……御主人様(カァァァ)」
「「……((ブシュー))」」
「ど、どうしたの!?」
言った言葉に赤面をする命だった
命に言わせた二人は強烈だったのか勢い良く鼻血を出していた
二人を見て焦る命だった
何とか回復した二人は命に次の服を着せた
~男の娘着替え中~
次の服は……
「これって……ベールお姉ちゃんの服?」
「そうですわ!
あぁ、命ちゃんのスベスベ肌が白くて綺麗ですわ~
ずっと触っていたい位に綺麗ですわね」
「ひゃっ!くすぐったいよ~」
「本当にスベスベ……
そしてモチモチ……
どうして、こんなに可愛くて綺麗なのよー!」
「いひゃい、いひゃい(痛い痛い)!」
チカは羨ましさの余りに命の頬を
『むにー』っと引っ張った
命は涙目で痛がっていた
それを良しとしない者が一人居た……
「チカぁぁぁ~……?
何をしてますのかしらぁぁぁ~……?」
「ひっ!?
お姉様、ごめんなさい!
許して下さいまし~!」
「ふふふふ……い~え、許しませんわ……
たっぷりと、お仕置きを……」
「ひぃぃぃ!?」
「ベールお姉ちゃん、もう良いよ?
僕は怒ってないよ~」
「命ちゃんが、そういうのでしたら……」
「み、命……有り難う///」
「どういたしまして!
でも、次は優しくしてね?」
「ふふ、そうね
丁寧に優しくするわ」
「うん!」
「(何か卑猥な会話に聞こえて来ましたわね……)」
ベールが意味不明な事を考えていた
それからというもの命は色々な服を着ていった
そして命は無事にプラネテューヌへと帰っていった
因みにネプテューヌが命の写真を
1枚1000クレジットでベールから買っていたのは余談だ
ネプテューヌは命のコスプレ写真を見て
特に気に入ったのが自分の服を着た命だったとか
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どうも、神夜晶です
今回は前回の続きとなります~
今回で終わりにしたいです・・・;;
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