No.581449

焔の魔導師 第3話

クロスさん

原作の登場人物が出ます!!

2013-05-30 00:15:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1599   閲覧ユーザー数:1537

第3話

 

クロストside

 

「ここは・・。」

 

転移して着いたのは、雑木林の中だった。

 

「ここは第97管理外世界『地球』です。」

「地球・・。」

「はい、ここはマスターの故郷によく似ていますので選びました。」

「そか、ありがとう。とりあえず泊まれる所を探そう。」

 

そうして僕は歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・はぁ・・・。」

「なかなか民家がありませんね。」

 

歩いてもうどれくらい経っただろうか。

雑木林は抜けて道路に出たが、まったく家が無い。

 

「あ、雨だ。」

「まずいですね傘も無いですし。」

「とにかく雨宿りできる場所探さないと。」

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・、はぁ・・・・。」

 

何で、歩いても歩いても家の1つも無いんだ。

それに、雨で全身ビショ濡れだし。

なんだか、ぼ――と・・する・・・し。

 

「うあっ。」ばちゃ。

「マスター!?」

 

僕は石に躓いて転んでしまった。

力が、入ら・・な・・・い。

 

「マスター!マスタ――!!」

 

ロイが読んでる・・。

おき、なきゃ・・。

ここで僕は意識を失った。

 

 

アリサside

 

「いかがいたしましたか、お嬢様?」

「別に、ただ最近退屈なのよ。」

 

私はアリサ・バニングス。

お父様がバニングス社社長の超が付くお嬢様よ!

でも最近お父様達とも会えないし、塾や学校もつまらない。

はぁ、何か面白いことはないかしら。

そんなことを考えていたら鮫島が車を止めた。

 

「どうしたの、鮫島?」

「いえ、子供が倒れているので。」

「子供?」

 

窓から見てみると、子供が道路に倒れていた。

 

「何やってるの鮫島!助けるわよ!!」

「はい、お嬢様。」

 

私は傘を取り、車からでて子供のそばに行った。

 

「大丈夫!?」

 

男の子はとても息が荒く、体は冷たかった。

おでこに触るととても暑い。

 

「お屋敷まで運びましょう。」

「そうね。」

 

私と鮫島でこの子を車に乗せた。

 

「お嬢様、タオルで彼を拭いておいてください。」

「わかったわ。」

 

私は鮫島から受け取ったタオルで男の子の体を拭く。

よく見るとこの子顔が整っててかわいいわね。

近くで見るまで男の子だってわからなかったし。

 

「お嬢様、大丈夫ですか?」

「え?」

「お顔が赤いので、風邪でしょうか?」

「な、何でもないわよ。////////」

「そうですか。」

 

まさか顔が赤くなっていたとはね。

見られたのが鮫島でよかったわ。

 

「ううぅ・・。」

「?」

「お、とうさ・・ん。おか・・さ・・・。」

「(本当に何があったのかしら。)」

 

目から涙がでた顔は、とても寂しそうだった。

 

 

 

クロストside

 

 

暖かい・・。

それに、良い匂いもする・・。

 

 

 

「ここは・・。」

 

目が覚めると、知らない天井だった。

どうやら僕はベッドに寝かされているようだ。

 

「?」

 

体を動かそうとすると、腕が動かない。

不思議に思って見てみると。

 

「・・・誰?」

「すー、すー。」

 

金髪の女の子が僕の腕を掴んでいた。

それにしてもここはどこなのだろう?

見たところ部屋はとても豪華なようだけど。

 

「おぉ、起きましたか?」

「!?」

 

ドアの前にスーツ姿の老人が立っていた。

 

「えっと・・。」

「あぁ、お静かに。」

 

そういうと、彼は僕のおでこに触れた。

ひゃっこい・・。

 

「ふむ、熱はだいぶ下がったようですな。」

「熱?」

「ここに着いた時は凄い熱だったんですよ。」

「あなたが、ここまで?」

「いえ、助けようとおっしゃったのはアリサお嬢様ですよ。」

「アリサ?」

「あなたの腕を掴んでいる方ですよ。」

「この子が?」

「ちなみに、昨日の夜からずっとそのままです。気に入られたようですね。」

「はぁ・・。」

「んん・・。」

「おや、起きられたようですね。」

 

アリサさん?が起きた。

改めて顔を見るととてもかわいい。

 

「な、なんで起きてるのよ!!////////」

「いや、起きちゃ悪かったの?」

「そういうことじゃないわよっ!!」

「?」

「(ううぅ・・、寝顔見られたかも。)///////」

 

何故顔を赤くしているのだろう。

 

「まぁともかく、あなたのお名前は?」

「僕はクロスト・マスタングって言います。」

「くろすと?呼びづらいわね。」

「あはは、親からもクロって呼ばれてました。」

「そう、じゃあクロで決定ね。」

「ごっほん、ではクロスト君のご両親は?」

「・・・。」

「どうしたのよ。」

「お父さんもお母さんも死んじゃった。」

「!?」

「・・そうですか。家はどちらに。」

「ありません。燃えてしまいましたから。」

「ふむ、困りましたね。帰る場所が無いというのは。」

「・・ならここに住めばいいわ!!」

「え!?」

「お嬢様、それは。」

「わかってる、お父様やお母様が良いって言わないとダメなことは。でもせめてお父様達が帰ってくるまではここに住まわせたっていいじゃない!」

「・・・。」

「鮫島っ!!」

「わかりました。クライド様たちには私から伝えておきます。」

「ありがとう、鮫島。」

「いえ、では何か御用がありましたらお呼びください。」

 

そう言って鮫島さんは部屋から出て行った。

 

「良かったわね。」

「はい、ありがとうございます。アリサさん。」

「アリサで良いわよ。たぶん同い年だし、それに敬語もやめて。」

「・・わかった。ありがとう、アリサ。」にこにこ

「!?/////// べ、別に大したことじゃないわ!!/////////」

「?」

 

顔が赤い、風邪だろうか。

 

「とにかく!なんか聞きたいことがあったら言いなさい。教えてあげるから。」

「うん、わかった。」

「じゃあね。」

 

そう言ってアリサも出ていく。

 

 

 

 

 

「起きてるかロイ。」

「はい、それにしても良かったですね親切な方々で。」

「うん。」

 

でもそのうち、出て行かないと。

そう思っていると。

あの時の感覚がもどってきた。

肉が焼ける匂い、肉を貫く感触、そして真っ赤な血に塗れた手。

 

「!? うええぇぇぇっ!!」

「マスター!?」

 

傍にあった洗面器に吐いてしまった。

 

「大丈夫ですか!?」

「・・うん。」

 

僕はこれからどうすればいいのだろう。

 

 

 

 

鮫島side

 

 

「ほう、アリサがねぇ。」

「はい、どうしましょうか。」

「とにかく、明日には帰るからその時に話を聞こうじゃないか。その少年の。」

「わかりました。」

「それと少年のこと、調べておいてくれ。」

「かしこまりました。」

 

 

後書き

 

第3話いかがだったでしょうか?

バーニングを出してみました。

こんなのアリサじゃない!ツンデレはこんなものじゃない!と言う方どうぞコメントしてください。


 
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