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紅魔館と適能者外伝~竜の戦士と第7の適能者~ 第5話 空からの贈り物-メガトン怪獣スカイドン登場-

言い忘れていましたが、この作品はpixivでも連載しているため、記載されているコメントはpixiv投稿時の物をそのまま記載しています。ご了承ください。

2013-05-19 19:55:35 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:756   閲覧ユーザー数:747

 

空、どの惑星にも、必ず空はある。そして空は、宇宙への玄関口でもある。しかし、空からは、いろんなものが落ちてくる。鳥の糞、雨、花びら、人間、小惑星、数えきるには無理があるほど、色んなものが空から落ちてきた。その中には、怪獣の卵や、怪獣そのものが落ちてきたりする。今回は、そんなお話。

 

深夜、東京の丸の内再開発工事現場に、奇妙な隕石が落下した。

 

 

 

 

PM0:00 フェニックスネスト 居住区画

 

【ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!】

 

その衝撃は、遠く、フェニックスネストに響いた。

 

「!何!」

 

「地震!?これって地震!?いやぁ~んベットに隠れなきゃ!?」

 

「嫌、地震にしては揺れが一瞬すぎるような・・・」

 

 

 

 

コマンドルーム

 

【PI!PI!PI!】

 

又もコマンドルームに響く受信音、今度は、ハルザキがそれを受け取った。

 

「はい、こちらフェニックスネスト・・・何!?丸の内再工事現場に!?・・・わかりました、直に急行します!」

 

龍星は電話を切ると、館内電話回線を開いた。

 

「隊長!丸の内工事現場に隕石が落下しました!出動要請が出ています!」

 

「わかった!出動準備!」

 

「「「「「G.I.G.!」」」」」

 

 

 

 

丸の内再開発工事現場

 

丸の内再開発工事現場、かつて怪獣多発地帯と呼ばれた東京は、復興計画が後を絶たない。丸の内再開発工事現場も、その一つだ。そしてここに、隕石が落ちたとの報告を受け、CREW GUWSが急行した。

 

「隕石が落ちたにしては周囲の被害が少ないな」

 

「爆砕したら半径数㎞の衝撃波がありますしね」

 

「溶けちゃったんじゃない?」

 

「隕石が解けるわけないだろ。常識的に考えて」

 

「では・・・宇宙怪獣では?」

 

「確かに過去に宇宙怪獣が隕石の様に飛来した事例があるが、まさか・・・」

 

その予想は・・・当たっていた

 

ハルサキは、周りを見渡すと、大きなクレーターを見つけた。恐る恐る除くと、そこに、何かを観た。

 

「・・・!!た、隊長!あれなんですか!?」

 

「?どうしたハルサキ」

 

ハルザキの声に反応した5人は、クレーターに向かうと、全員はそれに絶句した。そこには

 

 

クレーターの中心で居眠りをしている怪獣がいた。

 

 

「な・・・!」

 

「これは・・・!」

 

「うそ~ん・・・!」

 

「おい・・・こいつは・・・!」

 

「間違いない・・・!」

 

「メガトン怪獣・・・」

 

 

「「「「「「「スカイドン・・・・・・!」」」」」」」

 

 

メガトン怪獣スカイドン、かつてあの初代ウルトラマンですら持ち上げられなかった怪獣である。別に破壊活動をするわけでもなく、ただ問題なのは、その重量と、恐ろしい程の寝息と言う名の騒音である。結果的に科学特捜隊は4度にわたる持ち上げ作戦を立案、決行したが、そのすべてが失敗し(うち一回は自衛隊に報告していなかったため)、結果的にウルトラマンの超高速突撃でスカイドンが撃退するという結末だが、さて・・・今宵はどうなるか・・・

 

「よりにもよってこいつかよ・・・災難だぜ」

 

リュウはヘルメットを取り、頭をかきながら言った。このスカイドンは、呆れるほど重い癖に、破壊活動をしないため、攻撃すると何だか可哀想になってくるのだ。

 

「かと言って放置したら騒音問題や復興計画に支障が出ますし・・・」

 

「やっぱり・・・」

 

「「「「「「宇宙に戻すしかないか・・・・・・・・ハァ・・・」」」」」」

 

かくして、CREW GUYS最大の戦い(笑)が始まった・・・

 

 

作戦①ワイヤーロック作戦(科特隊のテーマを脳内再生して読んでください)

 

 

スカイドンの上空に、ガンフェニックスストライカー(リュウ・ハルザキ)、ガンクルセイダ―MX(龍星)、ヴァイスリッター(エクセレン)が飛行していた。機体には特殊合金製のワイヤーが装備されており、三機の出力で持ち上げるという作戦だ。(ヴァイスリッターはハウリングランチャーに装備)。

 

「よし!ワイヤーロック作戦開始!」

 

「「「G.I.G.!」」」

 

号令と同時にワイヤーが射出され、スカイドンの皮膚に接着した。

 

「よし!各機!エンジンの出力を最大にしろ!」

 

リュウの指令と同時に、三機のバーニアの出力が上がり、徐々に上に行く・・・・・・・・

 

 

はずだった。

 

 

「隊長!駄目です!重すぎて話になりません!」

 

「んもぉ~~~~!いい加減にしなさいよこのお牛さん!」

 

その時だ!

 

「ギシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!」

 

先程まで寝ていたスカイドンが、遂に目を覚まし、暴れ始めたのだ。

 

「隊長!スカイドンが目を覚ましました!」

 

「畜生!全機!ワイヤーを切り離せ!」

 

号令と同時に、ガンフェニックスストライカーとヴァイスリッターがワイヤーを切り離すが、ガンクルセイダ―MXだけが切り離せなかった。

 

「龍星!どうした!」

 

「接触不良だ!ワイヤーが切り離せん!ベイルアウトする!」

 

そう言うと、龍星は脱出レバーをを引いた。それと同時にコックピットのハッチが飛び出し、龍星はシートごと脱出すると、レックスブレスレットを振り翳すと、ブレスレットから現れたレックスアイを手に取り、接眼した。

 

「デュア!」

 

レックスアイから火花が飛び、頭部から見る見るうちに姿を変えていき、セブンレックスに変身した。

 

「ウルトラセブンレックス!」

 

「デュア!」

 

セブンレックスは、レックスブレスレットをスナッパーに変形させる(外見はダイターンスナッパーをウルトラカラーにした様なもの)と、それをスカイドンに巻き付けた!

 

「ぬううううううううううううう・・・・・・・・・・・・・・」

 

セブンレックスはレックススナッパーでスカイドンを引っ張るが、全く動く気配すらない。

 

「(くそ!ならばこれだ!)デュオ!」

 

レックスはスナッパーをブレスレットに戻すと、自力で持ち上げようとする。

 

「むううううううううううううう・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

だがそれは、初代ウルトラマンと同じ道をたどった。

 

 

「(駄目だ・・・・・・重い)」

 

レックスはスカイドンの重さに耐えきれず、崩れ落ちた。

 

「セブンレックスでも駄目ですか・・・」

 

「奴は初代ウルトラマンでも持ち上げられない程の重量を持っている。当然の結果かもしれんな」

 

スカイドンの下敷きになったセブンレックスだが、なんとか脱出し、レックスショットを撃とうとするが、当のスカイドンは

 

「ZZZZZZZZZZZZZ・・・・・・・・・・」

 

 

寝ていた。

 

 

「(全く、こいつほどやりにくい奴はいないな・・・エネルギーの限界が近い、撤退だ)デュア!」

 

セブンレックスは、完全に諦めて、飛び去った。

 

「ありゃりゃ・・・無敵のウルトラマン様のお手上げって感じね~」

 

「仕方ない・・・次の作戦だ!」

 

 

作戦②ロケットブースター作戦

 

 

後日、GUYS開発部が開発した対スカイドン用ロケットブースターが、ガンウィンガー2機で空輸された。

 

そして、当のスカイドンは、ゆっくりと移動していたが、工事現場からは、まだ出ていなかった。

 

「強化UNG麻酔弾装填」

 

「G.I.G.」

 

エクセレンは強化UNG麻酔弾をトライガーショット先端に設置した。

 

「あいつの腸を狙え・・・」

 

エクセレンは、トライガーショットに取り付けた光学スコープをGUYSメットと連動させ、照準を定めた。

 

「撃て!」

 

号令と同時に、エクセレンは麻酔弾を発射、麻酔弾はスカイドンの腸に直撃した。

 

「よし、美鈴とハルザキはウィンガーに搭乗、麻酔は精々20分しか効力はないぞ!」

 

「G.I.G.!」

 

そう言うと、美鈴とカナタはウィンガーに乗り、空輸されたジェットブースターを持ち上げた。その頃、スカイドンは、麻酔の効果が効いてきたのか、眠ってしまった。

 

「ロケットブースター作戦開始!」

 

「G.I.G.!」

 

「G.I.G.!」

 

2機のガンウィンガーに吊るされたブースターを、二人は慎重な操縦で、ブースターをスカイドンに装着させた。装着されたブースターは、スカイドンを完全に拘束するように、腹部に合金製のベルトを巻き付けた。

 

「リモートコントロール、オールグリーン」

 

「よし!ブースター起動!」

 

号令と同時に、カナタはガンウィンガーに搭載されたリモコンを使い、ブースターを点火させた。

 

ブースターは点火すると、、凄まじい出力でスカイドンを持ち上げていった。

 

「二人とも、ご苦労さん、基地に帰投せよ」

 

「G.I.G.」

 

そう返すと、美鈴は、隣にいるカナタに、サムズアップをした。それを観たカナタも、サムズアップでそれを返した。

 

 

 

 

フェニックスネスト コマンドルーム

 

コマンドルームでは、今回の作戦成功を祝って乾杯が催されようとしていた。

 

「隊長、作戦成功おめでとうございます」

 

「もうあんな体験するのは今日限りだ!皆!乾杯だ!」

 

「「「「「おう!」」」」」

 

だが、そうは問屋が卸さない。

 

【ドォォォォォォォォォォォォォォォン!】

 

「「「「「「どわらっちぇいいいい!」」」」」」

 

突然の衝撃、コマンドルームにいた全員はテーブルやいすに隠れた。

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・隊長」

 

「しまった・・・大気圏外に突入する前に燃料が切れたか・・・・・・グビ」

 

 

 

丸の内再開発工事現場

 

「ギシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!」

 

またも、哀れに宇宙に帰れなかったスカイドンは、又も、丸の内再開発工事現場を貪っていた。

 

 

 

 

フェニックスネスト コマンドルーム

 

そして、コマンドルームでは、スカイドン対策会議が行われていたが、いい案が出なかった。そんな時

 

「隊長、ドキュメントSSSPによると、スカイドンの身体に水素を吸入して、奴を持ち上げたを記載されています」

 

カナタは、メインスクリーンに、当時の映像記録をドキュメントから再生させた。そこには、過去にスカイドンをどう宇宙に持ち上げたかの記載があった。

 

「どういう事だ?」

 

龍星は、それに対して首を傾げたが、カナタは得意げに返事をした。

 

「つまり、先人の知恵を使うんですよ」

 

それに対し、キョウスケは素朴な質問をした。

 

「しかし水素はどうする?」

 

「水素の代わりならあるじゃないですか?ヘリウムを使うんですよ」

 

「「「「成程~」」」」

 

「よし。ハルザキ!その案を採用する!作戦開始は明日の早朝だ!」

 

「「「「「G.I.G.!」」」」」」

 

 

作戦③第2次怪獣風船化作戦

 

スヤスヤと眠るスカイドン。だが、その背後には、大量のヘリウム供給車が駐車していた。

 

「いいか、エクセレン、東京1千万の住民の命はお前が預かっているんだぞ。絶対に外すなよ」

 

「りょ~かい~!」

 

エクセレンは、チューブ弾をトライガーショットに取り付け、スカイドンの肛門に狙いを定めた。(注※閲覧している作品は全年齢です。R-18でなければR-18Gでもありません。ただ基になった話をアレンジしているだけです)

 

「撃て!」

 

エクセレンはチューブを発射し、見事、スカイドンの肛門に直撃させた。

 

「う~~~~~ん♡癖になりそう♡」

 

 

注※閲覧している作品は全年齢です。

 

 

「良し!ヘリウム注入開始!」

 

「G.I.G.!」

 

かくしてヘリウムは、次々とスカイドンに注入されていった。

 

「いいぞ!どんどんやれ!」

 

 

注※閲覧している作(以下略)

 

 

そして、ヘリウムを溜め込んだスカイドンは、遂に宙に浮かんだ。

 

「やった!」

 

そして、チューブは外れ、徐々に宙に浮かんでいった。

 

「いやはや・・・やったやった!」

 

「ありゃりゃ~もうあんなにいっちゃって」

 

スカイドンは、遂に目には見えない程にまで浮かんでいた。

 

「よし・・・帰るぞ!」

 

「G.I.G.!」

 

「「「「ヒャッホ――――――――!」」」」

 

 

 

だが、安心するのは、まだ早かった。

 

 

 

丁度その頃、アメリカ空軍の嘉手納基地から、哨戒任務の為に飛び立ったF15-Cイーグルがあった。第2次怪獣風船化作戦の事は、米軍には知らされていなかった。その為隊員は、上空を浮遊する奇怪な風船を警戒した。そして、遂に

 

 

【ドギュン!】

 

 

 

 

フェニックスネスト コマンドルーム

 

「隊長!大変です!米軍のF-15Cイーグルが、哨戒任務中に間違えてスカイドンを攻撃してしまったようです!」

 

「何だって!ゲホッ!ゲホッ!むせた!」

 

「ヘリウムが抜けたスカイドンは東京上空を落下中です!」

 

「くそっ!」

 

龍星は、報告を聞くや否や、直様コマンドルームを飛び出した。

 

「おい!龍星!何処に行く!」

 

 

 

 

GUYSJAPAN 飛行場

 

龍星は、飛行場で最も人気のない場所に来ると、レックスブレスレットからレックスアイを取り出し、直に変身した。

 

「デュオ!」

 

セブンレックスに変身するや否や、直様スカイドンの落下予測地点に向かい、落下予想コースに静止した。

 

「ムウン!」

 

レックスはプロテクターに太陽エネルギーを蓄えると、落下するスカイドンに、レックスショットを放った。

 

「ハァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・・・デュア!」

 

レックスショットの直撃を受けたスカイドンは、空中で爆散した。

 

 

 

 

数日後 宇宙空間

 

宇宙空間を飛行するガンフェニックスストライカー。機内には、龍星と美鈴、そしてカナタが搭乗していた。

 

「あ、小惑星」

 

美鈴は、地球に接近する小型の小惑星を発見した。

 

「あのサイズでしたら、流れ星になりますから、危険ではありませんね」

 

「そうだな・・・空から降ってくるのは、花びらと流れ星だけでいいのにな」

 

「雨が無ければ作物は実りませんよ?」

 

「う・・・これは一本取られたな。さて、次はL2地点に行くぞ」

 

「「G.I.G.」」

 

もうあんな奴は降ってこないでほしいな。三人はそう思った。もうすぐ梅雨が来る。梅雨がくれば、嫌なことを全部洗い流してくれる。え?なぜって?だって梅雨だもん。そう、梅雨と言うのは、ひとの心を洗い流してくれるのである。

 

続く

 

 

次回予告

 

海鳴市で起きる謎の怪奇現象。又もスペースビーストか。調査の中、龍星はプレシアと再会し、合同して調査をすることとなる。はたして、二人を待ち受けるものとは!?遂に、二人の巨人のタッグバトルが始まる!

 

次回!第6話!「共闘-joint struggle-」

 

さあ!来週も皆で観よう!

 

 

 

キャラ紹介・設定

 

ピカリーノ1234「と言ったな。あれは嘘だ。今回からは、私が補足事項とかキャラについて説明していくぞ。今回は二つだからあまりないぞ。最初はこれ」

 

○ブローニング・ハイパワーについて

 

ピカリーノ1234「銃知識がない人がいるかもしれないので、簡単に説明するぞ。この銃は銃器界の天才であるジョン・F・ブローニングの遺作となった自動拳銃だ。形状こそガバメントに似ているが、近代オートマチックの基本要素が詰め込まれた傑作で、ブローニング拳銃の集大成とも言える拳銃だ。詳しい事はWikipediaかメディアガンの項目を観てくれ。次」

 

○プレシアの病について

 

ピカリーノ1234「ノアとの一体化の時にノアが直したという事で。次は前回のコメント返し」

 

ナハト・リコリス氏「持ち上げられないのだから、スカイドンか?」

 

ピカリーノ1234「やっぱり気付くよねー当然だよねー(棒読み)。次」

 

エルダー氏「ニャル様のCVは真っ先に折笠愛が思い浮ぶ」

 

ピカリーノ1234「俺個人の意見だが、一つ言っておこう。俺はあのニャル様の声はニャル様ではなくただの少女にしか聞こえないから、俺的にはベテランの榊原さんと大御所である大塚周夫閣下がいいのではないかと思うんだよね。という訳で、次回は遂にネクストとセブンレックスのタッグバトルが見れます。それでは、御機嫌よう!」

 


 
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