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紅魔館と適能者外伝~竜の戦士と第7の適能者~ 第1話 参上!ウルトラセブンレックス!-深海怪獣クビラ、オイル怪獣タッコング登場-

戦闘に関しては消化不良です。どちらかと言うと、龍星VS美鈴がメインです。

2013-05-13 17:41:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1112   閲覧ユーザー数:1094

 

地球圏 L1地点

 

「あれが地球か・・・」

 

光の国を旅立って数日後、レックスは地球圏のL1地点に到着していた。

 

「美しい・・・何故ウルトラ兄弟が命を懸けて守ったのかがよく分かる」

 

武人であるレックスは、何故ウルトラ兄弟がこの星を、命を懸けて守った理由を理解した。

 

「もたもたしてはいられんな・・・」

 

そう言うと、レックスは、一路、地球に向かった。まるで、紅き流星の如く・・・

 

 

 

 

???

 

「う・・・ここは・・・?」

 

目覚めると、女性は謎の空間にいた。虚数空間とは全く違う空間だった。まるで、どこかに向かっている。そんな感覚を覚えた。

 

「一体・・・何処に向かっているの?」

 

女性は疑問に思った。その時、

 

「・・・!?」

 

突如、目の前に炎が現れた。炎は意志があるかのように、Y字に割れると、上へ、下へと、規則的に移動し、巨人の身体を形成した。

 

「貴方は誰?・・・私に何か用があるの?・・・この死にかけの私に・・・」

 

女性は巨人に問いただすが、巨人は何も言わず、ただ縦に首を振った。

 

「貴方は一体・・・何を考えているの・・・?」

 

女性の問いに巨人は答えない。ただ、女性の足下から光が現れた。

 

「これは・・・一体・・・」

 

光は巨人の足下からも現れていた。暫くして、その光は巨人と女性を覆い隠した。

 

 

 

 

博麗神社 境内

 

「これでよしっと」

 

博麗神社の境内、そこに一つの人影があった。その男はポニーテールの黒髪に革ジャンを着こんだ30代中頃の男性であった。この男こそ、ウルトラセブンレックスである。

 

「まずは近辺の調査をするか。確かメビウスが所属していた防衛チームがまだ残っていたな。その隊員に接触するか」

 

男はそう言うと、町に向かった。

 

 

 

 

海鳴市 公園

 

「これと言った進展なし・・・か」

 

結局、街を歩いて1時間後、GUYS隊員はおろか、防衛軍の軍人にも会えなかったのだ。しかもフェニックスネストは東京、歩いていける距離ではない。明らかに降下地点を間違えた。そう思った。

 

「・・・そう言えば今夜の寝床を探すのを忘れた。まあいい、サバイバルなら慣れている」

 

そう言いながら、レックスはベンチに座ると、右手に持ったマテ茶を口にした。

 

「・・・おお~美味い。味にはうるさい俺だが、地球にはこんな美味い飲み物があるとは・・・地球に来てよかった」

 

などとマテ茶を評価していると、

 

「はぁっ!たぁっ!とおりゃぁ!」

 

突然、後ろから声が聞こえてきた。レックスは声がした方向を向いた。

 

そこには女性がいた。

 

服装は緑色のチャイナ服で、頭には中央に『龍』と書かれた星をつけた帽子を被っていた。

 

外見は20歳くらいで、まるでグラビアアイドルのような体格で、紅いロングヘアが特徴的だ。

 

我々はこの女性を知っている!嫌!この眼差しと燃える炎のような赤い髪の毛を知っている!

 

そう、彼女こそ、あのウルトラマンレオを倒した女性にして紅魔館の門番、紅美鈴である。

 

「あの女は・・・確か・・・紅美鈴か・・・」

 

レックスは紅美鈴を知っていた。嫌、宇宙警備隊では知らぬ人はいないだろう。紅美鈴の名は、あのウルトラマンレオを倒した地球人として記録されており、本部では有名なのだ。(当の本人は知らないが)

 

「確か・・・今ではGUYSの隊員か・・・よし」

 

レックスは、ある事を思いつき、彼女の方へと向かった。

 

 

 

 

「すううう・・・はぁ!たぁ!とおおおりゃぁ!」

 

美鈴は稽古をしていた。最も、一人でである。唯一の組手の相手であるリュウ隊長は現在パトロールの時間でフェニックスネストを離れており、仕方なくここで稽古をしていた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・コオォォォォォォォ」

 

美鈴は動きを止めると、呼吸を整えるべく、深呼吸を始めた(波紋呼吸法ではありません)。だが、その時、

 

「っ!?はぁっ!」

 

突然、前から飛んできた木刀を、美鈴は素早い反射神経でかわした。

 

「やはり小細工では倒せんか・・・」

 

美鈴は木刀が飛んできた方向に目をやった。そこには、同じ木刀を構えたレックスがそこにいた。

 

「何者ですか・・・貴方は・・・」

 

美鈴は男に問いかける。その言葉にレックスは、剣を構えつつ答えた。

 

「そうだな・・・通りすがりの剣術使いだ・・・紅美鈴」

 

「!?」

 

美鈴は驚きを隠せなかった。なぜ見ず知らずの男が自分の名を知っているのか、だが、無駄な考えは死を招く。美鈴はその疑問を押し殺すと、構えた。

 

「よし・・・いくぞ!ぬぅん!」

 

レックスは美鈴が構えたのを確認すると、直様僕法を振り翳してきた。

 

「!?ふん!はぁ!とぁ!」

 

美鈴は慣れた手つきでそれを受け流す。

 

「流石だ!だがしかし!まだ甘い!」

 

そう言うと、レックスは美鈴に蹴りを入れてきた。

 

「!はっ!」

 

だが美鈴はそれをステップでかわした。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

二人の間に静寂が訪れた。

 

「(なんという手つき・・・おそらく戦いなれている・・・しかし、負けるわけにはいかない!)」

 

「(この実力・・・成程、確かにレオを倒しただけの事はある・・・だが、こちらも手加減はしない!)」

 

「(次の一撃で・・・)」

 

「(次の一発で・・・)」

 

「「((ケリをつける!))」」

 

沈黙と静寂が合わさった今、まさに決闘が行われていた。

 

そして、一滴の水滴が、ゴングを鳴らした。

 

 

ポチャン

 

 

その瞬間、二人は跳躍し、美鈴は飛び蹴りを、レックスは木刀を振り下ろした。

 

「たあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

正にわざと技のぶつかり合い、それを制したのは、嫌、それは、痛み分けに終わった。

 

「ぐぅっ!」

 

「きゃぁっ!」

 

二人は地面に激突した。幸い、二人とも受け身をしていたので、大事には至っていないが、ダメージが蓄積していた。

 

一分後、美鈴が立ち上がり、それと同時にレックスも立ち上がった。

 

それに気づいた美鈴は構えるが、先程とは違い、殺気を感じなかった。何故か分からなかったが、兎に角美鈴は構えを解いた。それを確認したレックスは、美鈴に近づき、口を開いた。

 

「いや申し訳ない。少しばかり、レオに勝った君の実力を試させてもらった」

 

「レオ・・・!もしかして、ウルトラマンレオの知り合いですか?」

 

レックスの言葉に、美鈴は思わず聞いてしまった。

 

「ああ。私は光波 龍星。龍星で構わない[以降、レックスが人間態の時は龍星になります]」

 

「では、龍星。どうしてレオの事を知っているのですか?」

 

美鈴の質問に、龍星は答えようとした、その時、

 

〔BI!BI!〕

 

突然、美鈴のメモリーディスプレイが着信音がなった。慌てて美鈴が開くと、そこにはリュウの顔が映っていた。

 

『おい!美鈴!どこほっつき歩いている!海鳴市の沖合に怪獣が出現したぞ!直現場に来い!俺達はガンフェニックスで先に行くぞ!』

 

「は、はい!すみません!また今度!」

 

美鈴はメモリーディスプレイを閉じると、龍星に頭を下げて、直様走り去っていった。

 

「おいおい・・・しかし、怪獣とはな・・・」

 

ただ一人残された龍星は、左手のブレスレットに目をやった。ブレスレットはエメラルド色に輝くプラズマ鉱石が埋め込まれていた。

 

 

 

 

海鳴市 沖合

 

「キシャアアアアアアアアアアアアアン!!!!!」

 

海鳴市の沖合に現れた怪獣、それは、深海怪獣グビラだった。

 

「ちっ!どうなってやがる!」

 

ガンフェニックスで迎撃していたリュウは、グビラに攻撃が全く効いていない事にいら立ちを覚えた。このままだと会場に上陸する。そう思った時だった。

 

『皆さん!お待たせしました!』

 

そこへ、GUYSランジャーに登場した美鈴が現れた。

 

「美鈴!おせぇぞ!遅刻した分はきっちりつけとけ!ハルザキ!いくぞ!」

 

「は、はい!」

 

リュウのガンフェニックスとハルザキのガンブースターが合体し、ストライカーになって攻撃を続けるが、グビラはレーザーの威力が低下する水中に潜った。

 

「水中に潜って安全だとでも!」

 

GUYSランジャーに乗っていた美鈴は、スペシウム弾頭魚雷をぶち込んだ!。

 

「キシャアアアアアアアアアアアアアン!」

 

直撃だった。グビラは海底深くに沈み込んだ。

 

「やった!」

 

「よっしゃぁ!帰投すっぞ!」

 

「「G.I.G.!」」

 

そう言うと、ガンフェニックスとGUYSランジャーはフェニックスネストに向かった。その時

 

「!?隊長!まだレーダーに反応があります!」

 

「何ぃ!?」

 

そう言うと、ガンフェニックスストライカーは旋回する。するとそこには

 

グビラを捕食するタッコングの姿だった。

 

「何てこった・・・まだ一体いたのかよ・・・」

 

「ドキュメントMATに記述有!オイル怪獣タッコングです!」

 

「くっ!隊長!」

 

「わかってる!あいつに火力を集中しろ!何としても街に上陸させるな!」

 

「「G.I.G.!」」

 

命令と同時に、ガンフェニックスの全火力が、GUYSランジャーのスペシウム弾頭魚雷がタッコングに命中するが、タッコングはそれをもろともせず、前進を続けた。

 

「くそ!」

 

「隊長!残弾はもうありません!後退を!」

 

「馬鹿野郎!それじゃあ街はどうなる!ここで食い止めるぞ!」

 

「しかし!このまま戦ってもらちがあきません!」

 

「・・・くそっ!」

 

「・・・」

 

二人の会話を美鈴は黙って聞いていた。確かに残弾はもう無い、だが、それだけで諦めていいのか?それだけで街を危険にさらしていいのか?そんな事を思うと、彼の事を、かつて自分が戦い、目標にした戦士の言葉を思い出した。

 

《お前の戦いは、必ず勝たねばならない戦いだ・・・》

 

その言葉を思い出し、美鈴はGUYSランジャーを浮上させ、甲板にでた。

 

「!何を考えている!美鈴!」

 

「美鈴さん!」

 

二人の声に構わず、美鈴はタッコングに対して殺気を放ちながら構えた。

 

対するタッコングも、それに気づき、戦闘態勢に入った。

 

「馬鹿野郎!無茶はよせ!やめろ!」

 

リュウは必死に美鈴を呼び止めるが、美鈴にはその言葉と届かず、ただタッコングに殺気を放っていた。そして

 

「はあああああああああああああ!」

 

美鈴は溢れんばかりの闘気を放ち、タッコングに向かおうとした、その時である!

 

〈その意気込みはよし!だが!怪獣は私に任せろ!〉

 

「っ!?今のは・・・」

 

突然、頭から声が聞こえてきた。

 

「!?ぎしゃあああああああああああああああ!」

 

その時!不思議な事が起こった!謎の赤い球体が、タッコングに対して攻撃を始めたのだ。

 

「!?・・・どういう事だ・・・」

 

上空のリュウも、この状況に少し困惑した。しかし、それはすぐ解かれた。

 

球体はタッコングの前に静止すると、赤く光り、巨人の姿になった。

 

「あれは・・・」

 

「まさか・・・そんな・・・」

 

「新しい・・・ウルトラマンだと!?」

 

そう、彼こそ、M78星雲光の国からやってきた、歴戦の勇士、ウルトラセブンレックスである!

 

「ジュア!」

 

ファイティングポーズをとったレックスは、タッコングに向かっていった!

 

続く

 

 

次回予告

 

タッコングと戦いに勝利したウルトラセブンレックスは、紅美鈴の推薦でGUYSに入隊する。しかし、それと同じ頃、プレシア・テスタロッサは謎の怪物に襲われていた。そして、眠りし光はついに覚醒する!

 

次回!第2話!『覚醒-Awakening-』

 

さあ!来週も皆で観よう!

 

 

キャラ紹介

 

光波 龍星

身長:180㎝

体重:70㎏

外見:黒髪になったキーク・キャラダイン

外見年齢:35歳

概要:ウルトラセブンレックスの人間態。右手にレックスブレスレットを付けている。吸血鬼の話になると夢に出るらしい。味にはうるさい。口癖は「で、味は?」剣術に長けており、ある意味切り裂き魔ことAより切り裂き魔なお人。戦闘スタイルはマーシャルアーツと剣術、そして地球派遣時に学んだCQCである。

 

紅美鈴

外見:本編と同じ

外見年齢:20歳

概要:紅魔館門番並びにCREW GUYSJAPANの隊員。ウルトラマンレオと互角に戦い、勝利した事により光の国では話題になっている。現在は幻想郷復興までは地球に残っている。いつもコマンドルームで居眠りしている。


 
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