張三姉妹を釣り上げてから
俺は傭兵をして今はとある勢力に雇われている
現在俺は、雇い主のいる天幕に向かって居る。頼まれていた賊討伐が終わったからだ
暫く歩いた後、雇い主の居る天幕に入る
??「あら、遅かったですわね迦楼羅さん」
『思った以上に数が多くてな。まあ、仕事は果たしたぞ。麗羽殿』
俺の雇い主――麗羽殿が言う
??「迦楼羅さんお疲れ様です」
???「姉貴お疲れー」
『お前たちもな。猪々子、斗詩』
俺の目の前には三人の女性が居る
冀州の州牧である
その袁紹に仕える武将である
俺は旅を続け、今は冀州の州牧の袁紹に雇われている
『これで冀州周辺の賊たちはほぼ討伐出来たな』
麗羽「ええっ、まあわたくしたちにかかればこんなの赤子の手を捻るようなものですわ。おーっほっほっほ」
麗羽殿は高笑いをしていた
暫くした後、俺たちは冀州の城へと戻った
そして、冀州の賊を討伐した翌日……
『それじゃあ、俺はまた旅に出る。報酬多目にくれてありがとう麗羽殿』
麗羽「ええっ、迦楼羅さんは良く働いてくれましたし当然ですわ」
猪々子「姉貴本当強いよな。あたいと斗詩が二人がかりでも敵わねえもん」
斗詩「そうだね文ちゃん。迦楼羅さん、今までありがとうございました」
俺が旅に出ることを伝えると三人は見送りをしてくれた
麗羽「何度も言いますが、わたくしに仕える気は無いんですの? 金ならいくらでも出しますわよ?」
『悪いな。今は諸国を見て回りたいと言うのもある。まあ、追々考えておく』
麗羽「迦楼羅さんならいくらでも歓迎しますわ」
猪々子「おう、あたいもだぜ姉貴」
斗詩「私もです」
『ははっ、ありがとうな』
麗羽「それから、これを」
そう言うと数人の兵士が布に包まれた何かを持ってきた
『これは?』
疑問を率直に口にする
麗羽「これは迦楼羅さんが使っていた牙紋旗ですわ」
『牙紋旗?それは此処の物だろ?』
麗羽「いえ、この旗は迦楼羅さんが持ってこその物です。持って行ってください」
『……………………分かった、そこまで言うなら貰って行く。 ありがとうな(ボソ』
麗羽「いえいえ、お気になさらず」
猪々子「おお?姉貴、ひょっとして照れてる?」(ニヤニヤ
『んな!? おちょくるんじゃねえ!猪々子!』
猪々子のニヤ付がウザかったからアイアンクローをかます
猪々子「アイデデデデ!痛い!謝るから話してくれ姉貴!」
斗詩「(クスクス)」
『フン!』
アイアンクローやめて猪々子を放り投げる
『まあ、仕えることは無くても金さえ貰えればいくらでも力は貸す。じゃ』
俺は隣にいる銀狼の背に飛び乗り、その場を後にした
麗羽の元から旅立ってから半月ほどが経ち、今は森の中に居る
ただ、何時もと違うことが一つ。それはと言うと…………
??「姉様、魚が沢山取れました」
??「迦楼羅さん。木の実はこれだけあれば足りるでしょうか?」
??「迦楼羅さん!大きな鹿が取れましたよ!」
旅の仲間が5人位居るんだよ
『分かった。じゃあ流琉は魚を捌いて、明命は火を起こしてくれ。亞莎は桂花と季衣を呼んで来て』
指示を出すと各々言われたことを開始する
~暫くして~
『うん、もう直かな?』
流琉「ハイ!もう直出来ます!」
明命「おぉ~!楽しみです!」
飯がもう直出来上がるといったその時………
桂花「迦楼羅!大変よ!」
季衣「大変だお姉ちゃん!」
明命「お二人とも!ちょっと待ってください!」
辺りの見回りに行ってた季衣と桂花んお二人と、二人を呼びに行ってた明命が慌てて戻ってきた
『おかえり。と言いたいけど、どうした?そんなに慌てて』
桂花「直ぐそこの集落が賊に襲われてるのよ!」
『…………………賊の規模と官軍の姿は?』
桂花「賊は恐らく5万以上。官軍は近くに急ごしらえの砦があったから居るわ。でも砦の大きさからして官軍は多くて1万ってとこね」
『官軍の旗は?』
桂花「……あっ」
『見忘れたんだな?』
桂花「………ゴメン」
季衣「旗ならボクが見たよ!」
『……………ホントか?』
信じられず、季衣を除いた全員が季衣を見る
季衣「あぁ~!その眼は信用してないな~」
ぷく~と頬を膨らませる季衣
『悪い悪い。で、旗は何だった?』
季衣「んっとね!【劉】と【関】と【張】と【諸葛】と【鳳】と【十】と【曹】に【夏侯】が二つだよ!」
『ふむ。…………………………その面子なら大丈夫だと思うが、ちょっと手伝うとするか』
桂花「チョット、何が大丈夫なのよ。兵力差は五倍以上よ?」
『あぁ、今の官軍の疲弊状態にもよるが。官軍の方は有名な奴が多いからな』
明命「有名な人達ですか?」
『そ。まず【劉】は今快進撃を続けることで有名な義勇軍の大将劉備。次に【関】・【張】は有名な【黒髪の山賊狩り】と【燕人】だ。【諸葛】と【鳳】は俺の推測が正しければ恐らく【臥龍】と【鳳雛】だろう。そして【曹】と二つの【夏侯】は陳留の曹孟徳とその部下の夏侯姉妹だろう。兵が万全の状態なら俺達が加勢するまでも無いだろうな。一騎当千の武将が5人居て、尚且つ鬼才の者が3人も居るんだ、何とかなるだろう』
桂花「でも、見る限り官軍の兵の疲労はとてもじゃ無いけど戦えるものじゃないわ」
『だから俺が行くんじゃん。桂花、亞莎。何かいい案は?』
桂花と亞莎に聞くと。二人は少し考える仕草をし………
桂花「そうね、銅鑼とあんたの旗があるし。これ使って賊を動揺させればいいと思うわ」
亞莎「そうですね。それが良いかと」
『そうか、二人が言うならそれで行こう。幸いにも、俺は劉備軍の主だった将とは知り合いでね。北郷ならこの期を逃さず打って出て殲滅に取り掛かるだろう』
桂花「北郷って?」
『ああ、天の御遣いの事だ。公孫賛の所に居た時に知り合ってな』
桂花「ふ~ん」
『ま。出て来なくても殲滅して戻って来るだけだ』
そう言って銀狼に跨り、旗を持って駆けて行った
後書き
話が浮かばないので一旦切ります
キャラの性格や時間系列が可笑しいかもしれませんが、あえて無視してくれれば幸いです
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第伍話