No.569591

恋姫のなにか32

くらげさん

とある読者様のコメントを見て。

2013-04-25 00:07:00 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:9930   閲覧ユーザー数:6157

山無し、落ち無し、意味無し。唐突に思春と愛紗を愛でたくなったのです。

 

思春ルート時のお二人さん。

 

キーン、コーン、カーン、コーン。とお決まりのベルがなり、学生達は思い思いに席を立つ。

学食に行く者、お弁当を取り出す者。お昼の約束を取り付ける者。そう多くの選択肢がある訳ではないが、一人、いや一組マイノリティな組み合わせがあった。

 

「一刀、一刀」

「んー………」

「お昼だよ、一刀」

 

二人分のお弁当を入れた大きな袋を持って、そそくさと教室の窓際一番後ろの席で机に突っ伏して寝る一刀の頬っぺたを突いて起こすお団子頭の可愛いあの子。

身体能力ぶっちぎりな癖に超絶コミュ症で人見知りな思春は今日も今日とて一刀に纏わりついていた。

 

「んー、もう昼か」

「………」クイクイ

「あー、今日は屋上なのな」

 

服の裾をクイクイと引っ張って一刀を促す思春だったが、何も言わずとも言いたい事が伝わる辺り、年季を感じられる。

 

「思春さーん」

 

席を立った一刀の右腕の裾を左手で可愛らしく摘む思春が、クラスメイトに声を掛けられ背筋をビッ!と正す。

 

「ごめんカズ、思春さんちょっと借して………」

「お前なぁ………」

 

一刀の前に現れたクラスメイトの女子の視線から逃れる様に、一刀の背中に引っ込んでしまう思春を見て一刀は思わず溜息を零す。

説教しようかと思ったが、本当に縋り付いている思春を背中で感じて、しゃーない。と諦めて今日も通訳をする事にした。

 

「ごめん、思春は俺が無期限レンタル中」

「……」ウンウン

「お願いっ!ホントにちょっとだけだから!!」

「だってよ」

「(断って、お願い。メイド服でパンチラしてあげるから)」

「よく考えたが答えはNOだ。思春は週末に宜しく」

 

週末って意味深。

 

「なんならカズも一緒でいいから!!」

「だってよ?」

「(それなら……まぁ……いやでもやっぱ勘弁)」

「感触は良かった。あとひと押し」

「カズ、付いてきたら一時のハーレムを味わえるよ?」

「よっしゃ乗った」

「んーーーーー!!」

「いってぇ?!」

 

思春に確認を取らずに承諾した一刀は、思春に思いっきり背中をつねられた。

ちなみに思春に引っ掻かれた場所である。具体的にはベッドの上でげふんげふん。

 

「だいじょーぶだって思春さん、カズは取らないから。いらないし」

「俺の評価ひでぇ」

「思春さんにモテてるんだから良いじゃん」

「俺お前にモテてんの?」

 

非常にデリカシーの無い一刀の質問に、思春は後ろからぎゅ~っと両腕を回して抱き締める事で返事した。一刀だけ爆発しろ。

 

「とりあえず、思春さんと一緒に来て。相談したい事があんのよ」

「なんじゃそりゃ」

「お願い思春さんっ!」

「か、一刀が、行くなら、行く」

「じゃあ決定ね!ほら、行こ行こ」

「俺にも聞けよ」

 

 

一刀と思春がクラスメイトに先導され、連れて来られたのはとある教室だった。

クラスメイトの女子とその他三人のあんまり覚えていない顔を見て、よーわからん。と匙を投げる一刀は早々に適当な椅子に腰を掛けた。

当然思春も一刀の向かいの椅子を借り、一つの机に二つのお弁当箱が並ぶ。

 

「あれ、茶は?」

「あるよ」

「いただきまーす」

「ます」

「いやちょっとお二人さん、早速イチャつかないでまずは相談に乗って」

「なんの?」

 

ご飯を食べながら横目でクラスメイト女子を見る一刀に、思春は水筒から暖かいお茶を淹れて渡すと自分も食べだす。

会話は基本一刀に任せている思春はクラスメイトを気にする事無く、小さく口を開けてモグモグと御飯を食べている。

 

「あー………いいの?なんか余計なの混じっちゃったけど」

 

クラスメイト女子が、一刀(と思春)がよく知らない女子に質問すると、その子は控えめに頷く。

 

「あ、あの、初めまして思春さん」

「………」

「おい」

 

軽く一刀にデコピンされた思春は、口をモグモグさせながら首を小さく縦に振る。

 

「あの、相談に乗って欲しいんだけど…」

「お前焼売何個食う?」

 

一刀と思春のお弁当の中身は当たり前だが全然違う。

けれど、小さな頃からおかずを分け合ってきた二人は互いのおかずを合わせて考える癖があった。

一刀が言った焼売は思春の方のお弁当に三個。思春は一刀の問に指を二本立てると、残り一個を自分の箸で摘むと一刀の口元に運ぶ。

 

「あーん」

「おいしい?」

「おばさんすげーな。うめぇ」

 

ギャラリーがいてこれである。流石はらぶらぶジュース(一本のストローで飲み合うアレ)を料金的にお得という理由だけで飲める二人。爆発しろ。

 

「カズ、聞いてんの?」

「聞いてる。なんの相談さ?」

「あの、あたしこの前彼氏出来たんだけど」

「そいつの名前教えろよ、襲撃すっから」

「なんで襲撃?!」

「そんな可愛い子と手ぇ繋いで制服デートとかリア充爆発しろ。あと思春、スネ蹴るな」

 

思春はぷいっと横を向くと、一刀が箸で摘んだコロッケをはむっと齧る。

一刀はそれには何も言わず、思春が齧った所を躊躇いなく自分も齧る。

 

「んで?」

「あ、その………どうやったら、二人みたいになれるの?」

 

なんかもう照れる事がアホ臭くなった相談者の女の子は、ド直球の質問を投げ付ける。

ストレートを投げつけられた一刀は質問の意味が理解しきれず、お茶をずずーっと啜る。

中身の減ったカップに思春が甲斐甲斐しくお茶を注ぎ、相談者の友達であろう残りの二人は一刀のクラスメイトとヒソヒソ話をしていた。

 

「あれが噂の賢妻スキルか」

「四六時中発動スキルってもっぱらの噂だけど、その辺どうなの?」

「人目に触れてない時も多いからどうか解んないけど、概ね正解」

「外野は置いといて、イマイチ質問の意図が見えないんだけど。思春みたいになったら人生詰むよ?」

「ええっと……付き合い始めたばっかりだから、その、二人みたいに自然な感じに憧れるっていうか」

「憧れねぇ……思春、なんかアドバイスあんの?」

「お願い思春さん!どんな事でもいいから、例えば、一刀くんと普段どうしてるかとか」

「………普段は、家にいるよね?」

「ヒッキーだしなお前」

「家の中で……フツーだよね?」

 

思春の言うフツーは世間一般の普通では無い。

四六時中くっ付いて、時には一刀の腕枕で昼寝しているのを母親がひっひっひと笑いながら記録として残しているのは普通ではない。

DVDを見る時やゲームしている時の一刀の位置が思春の膝枕なのは世間的にみてかなりハードルが高いと思うのだがどうだろうか。

 

「アタシは一刀とはずっと一緒だから」

「案外男の子ってこういうのはヘタレだからさ、口で言うのも恥ずかしいだろうし、思い切って手握るとかでいいんじゃね?」

「一刀くんもヘタレ?」

「ぶっとばすよ?」

「一刀はヘタレ。間違い無い」

「お前帰ったら覚えてろよ」

 

 

何となく聞きたい事は聞けたし、これ以上二人をしていると壁に穴が空いてしまうという結論に至ったので、二人を残して各々教室に戻った。

二人残された一刀と思春だったが、途中で食事やめる事もあるめぇとそのまま空き教室でお弁当をやっつける。

 

「女子ってすげぇな。 付き合い始めでもう先の事考えてんの?」

「あれは先っていうのかな」

「男だったら彼女出来たって喜んでるだけだわ」

「ふーん」

「随分気の無い返事だ」

「別に、どうでもいいし。もうアタシには関係ないし」

 

強烈なデレをくらった一刀は思わず咳き込み、一刀の反応に思春はよっしゃ!とガッツポーズを取る。

ゲホゲホと咳き込んだ一刀はお茶を飲んで息を整えると、弁当を再び食べだした。

 

「五限って何だっけ?」

「数学」

「……サボるか?」

「すけべ」

「言ったなこんにゃろ」

「………しないの?」

「やる」

 

一刀はケータイを取り出して于吉に『不純異性交遊してきまーす』とメールし、思春は御飯を食べるペースを上げる。

 

「一刀、手伝ってよ。アタシ一人じゃ食べきれないよ」

「そりゃ俺の弁当かっ攫ってたらそうだろうよ」

 

于吉の返事を待たず、一刀も弁当を掻き込む事にした。

蛇足だが、二人が教室に戻って来たのは六限が始まる前だった事を記しておく。

愛紗ルートだとこんな感じ。

 

「詠、ちょっくらゲーセン行ってくるわ」

「アンタがゲーセンで何するの珍しい」

「正確に言うなら、ゲーセンに先輩いないか探してくる」

「捕まれストーカー」

 

今日も詠に褒められてしまった(*´ω`*)。と色々手遅れの愛紗は一刀がしょっちゅう利用しているゲーセンに向かうべく電車に乗っていた。

ガタンゴトン。と電車に揺られ、時折ケータイの写真を眺めてにへら。としながら目的地で降りると、あれ?と想い人の声がした。

 

「愛紗じゃん」

「先輩?!」

「偶然だね。 どしたのこんな所で」

 

貴方をストーキングしに来ました。とは流石に言えず、愛紗はいやーあははは。と笑って誤魔化して、無理矢理話を方向転換させる事にした。

 

「先輩はお出かけですか?」

「うん。 DVD買いに行くの。っとやべ!」

 

それじゃ!と一刀は扉の閉まりそうな電車に飛び乗って、ふぅと一息つくと、横に居る愛紗に驚く。

 

「………今愛紗この電車から降りてこなかった?」

「どうも予定を勘違いしていまして、急に暇になりました」

「ふーん。 そんならデートしてくんない?」

 

おっしゃい!!と心でガッツポーズを決める愛紗は喜んで!と返事をして花のような笑顔を見せる。

 

(くそ、この子美人さんだ)

「何のDVD買われるんですか?」

「演劇」

「そ、そうですか………」

 

やばい、自分のデータベースに無い単語が出てきた。

愛紗は必死に脳味噌をフル回転させるが、根本的には無趣味な人間なのでアドリブには非常に弱い。

 

「舞台のチケットは取れなくてさ、やっと見れるんだよ」

「そんなにお好きなんですか?」

「最近ハマった。時間あるなら「是非とも!!」そ、そう?いやーやっと布教できるわー」

 

電車内の椅子はチラホラと空いているが、一刀が立ったままなので愛紗も促さずに二駅程越えて一刀の目的地で降りる。

改札を出て目的地まで歩きながら、

 

「愛紗の予定って何だったの?って聞いていい?」

「野暮用です。本を買いに行こうかと」

「愛紗のトコってデカい本屋無かったっけ?」

「休日ですから……後は、たまには出歩こうかと」

「あー、そういや君たちって文化系の部活だっけ?」

「一刀先輩は部活とかやられてなかったんですか?」

 

と、愛紗は返す刀で一刀のプライベートを吸収していく。

 

 

「ゲット~」

「おめでとうございます」

 

情報が一つ増える度にフヒヒ。と笑いそうになるのを何度も堪えながら、愛紗は一刀に従って一刀の目的地まであるく。

それなりに大きなショップで、一刀は予約していなかったらしくかなり真剣に売り場を探していた。

 

(防犯カメラの映像って売って貰えるんだろうか)「もう帰ります?」

「お菓子買って帰ろっか」

「あ、それなら荷物になりますし、先輩のアパートの近所のスーパーが今日セールだった筈です」

「よく知ってんね? 俺しらなんだ」

(やっべ)「あのスーパーウチの近所にもあるんですよねー!」

「そんなチェーン展開出来る規模なのか………?」

「あ、あぁー先輩、向かいのストアでインスタントコーヒーが安売りしてますよー!」

 

涙ぐましい愛紗の努力と、一刀の気にしない性格が見事に噛み合って今回もストーキングはバレずにすんだ。

お一人様一個まで!と銘打たれているインスタントコーヒーを堂々と二個持ってレジに並び、再び電車に乗ってやってきました一刀宅。

 

「お邪魔します」

「あいあい。 散らかってるけどどーぞー」

「いえそん……な……」

 

本気で散らかっていた。謙遜とかそんなレベルじゃなかった。

押し掛け女房で通い妻で半同棲相手の華琳がちと忙しく、ここ一週間ほど荒れるに任せていたのだ。

一応一刀のフォローをしておくと、小さい頃から自分の部屋は無くて、しかも周りのお姉ちゃん達は脱ぎ散らかした服やなんやかしを文句も言わずに懐に収めている。

家を出れば秋蘭に思春に桂花にと、尽くして世話焼いてくれる女性が揃っていたし、一人暮らしを始めてからは言わずもがなの華琳ちゃんに、時たま桔梗や祭が世話を焼く。

正直鉢合わせしないのが不思議なぐらいの女性密集率なのだが、一刀にとっては普通の生活なのである。

片付け、掃除、整理整頓という概念が根本から存在しない末っ子の特権?の行く末なのだ。

 

「あ、お菓子忘れてた」

 

一刀は全く部屋の惨状を気にする事無く、テーブルにコーヒーを置いてそう呟く。

愛紗いるしどうしよっかなーと考えている一刀を尻目に、愛紗は残った場合と付いていった場合のリターンを高速で計算していた。

此処まで荒れているなら下着の二つや三つ拝借しても解らないだろう、と思う。

 

(残ってクンカスーハーか一緒に行って恋人気分か、どっちだ?!)

「ちょっくら行ってくるけど、愛紗待ってる? それとも一緒に行く?」

「え、ええっと………一緒に、付いて行きます、よ?」

「まぁ待っててもつまんないか」

 

いえそんな事は全くありませんが!と否定したいのを何とか堪えて、愛想笑いを返しつつ一刀を待ってもう一度出歩いた。この時点で愛紗は外泊届けをでっち上げる気満々だ。

 

 

「………良い話だった」

「感動しましたね………あ、タオルです………ぐすっ………」

 

ポテチにお茶にコーヒーにと、キッチリ準備を整えて始まった鑑賞会。

愛紗の美点として、またポリシーとして、一刀の好きな物は自分も徹底的に楽しむというのがある。

無論、終わった後に感想をキチンと言い合いたいという下心もあるが、好きな人の好きな物は自分だって好きになりたいという乙女心からくる物だ。

 

「いや良かった……マジで感動した……」

「少し解らない点もありましたけど、終盤の盛り上がりは凄かったですね」

「あー、身内ネタ多いからねこのユニット。 俺は全部解ったから楽しめたけど、最初は愛紗つまんなかったろ?」

「いえそんな! 少々置いてけぼりだったのは否めませんけど……… でも最後凄かったです。映像で泣いたのは久々かもしれません」

「あー、もう一回見たい、けど愛紗そろそろ時間不味いか」

「そう……です、ね………」

 

一刀の意向で部屋の照明を全部消し、カーテンも全部締め切ってのDVD上映会。

最初こそ気を見計らって手を!とか思っていた愛紗だったが、一刀は真剣に見ているし、自分も集中して見たいし。と涙を飲まずに諦めた。

それはともかく。

カーテンを透かして入ってくる光量は大分薄くなってきていて、時計を見なくてもそこそこの時間が経っている事が解る。

 

「あーめっちゃ語りたい! 夜通し語りたい!」

「是非!」

「いや不味いっしょそれは……あー喋りたい!!」

 

滅茶苦茶未練を残しながらも、一刀は何とか腰を上げて愛紗を送ろうとしたのだが―――

 

「あ、あの、先輩! 私は明日も休みでして! ですから無理に帰る事は無いといいますか、メールで感想を言い合うのはもどかしいと言いますか!」

「あー、なんか途中で熱入りすぎて文字打つの面倒になるよな」

「電話だとお金掛かりますし!語り合いたいのは私もですし!」

「でも、愛紗嫌じゃね? ヤローの一人暮らしだぜ? いや何もする気ねーけどさ」

 

何も所かヤりたい事全部ヤって下さってもなんら構いませんが!と魂で叫んで、その辺りは信用してますから。と純粋な笑みを返す。

いやそれでもダメだろ。と思った一刀はやっぱり帰ろう。と言おうとしたが、愛紗に先制されてしまった。

 

「先輩何処が一番キました? ちなみに私は最後の先生が堪らなかったんですけど」

「俺も! あの演技めっちゃ良かった!」

 

基本的に単純な一刀さんぱねぇっす。扱いやすさ的な意味で。

 

 

散々語り合った後、一刀のお腹がグーッと鳴って、時計を見れば凄い時間。

一刀は途中何度も時計を気にして、帰った方が……と言っていたのだが、愛紗が率先して準備したアルコールの前に沈んだ。

いや、覚醒した。

 

「愛紗今日泊まんの?」

「そ、その、つもり、です」

 

現在、愛紗は一刀に抱き抱えられている。

左腕でお腹を抱き抱えられて、一刀の脚の間に腰を降ろし、頬っぺでオパーイをぐにゅんぐにゅんされながら偶に唇を奪われていた。

一刀大好き恋ねーちゃんや、ドSの桃香も尻込みする暴君モードの一刀さん。弱い酒を一気に煽ると覚醒します。

 

「愛紗良い匂いすんねー」

「あ、ありがとうございます!」

「んー………気に入ったから愛紗は俺の」

 

目はトローンとして、瞬きの時間が長くなり、半分寝ている様な状態の一刀だったが、意外に言動はしっかりしている。

愛紗がくすぐったさと羞恥心と興奮その他諸々で身動ぎする度に、耳元であま~い言葉をささやきつつしっかりと抱え込んでいた。

手にした缶チューハイを飲もうとして、中身が無い事に舌打ちすると愛紗を解放して冷蔵庫まで歩いていく。

幸せな拘束から解放された愛紗はもう心臓バクバクだった。

とりあえず震える手で詠に連絡を入れて口裏合わせをお願いすると、まぁ頑張りなさいな。と有難い返信が直ぐに来た。

 

(持つべき物は親友だ。そして酒乱の想い人だっ!)

「んー………」

「せ、先輩?どうかしましたか?」

「色気が足りない」

「せ、先輩!?」(ヒャッハーーーーー!!!)

 

テーブルに新しい缶チューハイをコトン。と置くと、一刀は愛紗の上着のボタンを流れるような手つきで外してしまう。

驚いたのは確かだが、止める気など更々無いのも事実である。

幾度と無く妄想したシチュエーションに愛紗がヒャッハー入っていると、とうとうブラ越しのオパーイに顔w埋められてしまった。

 

「んー、やーらかい」

「な、なによりでっす!」

「これ俺のにするー」

「お収め下さい永久に!」

 

酔っ払いの言動は本当に掴み所が無い。

愛紗の胸の柔らかさを楽しんでいたかと思えば、パッと離れて缶チューハイをグビグビと飲み出す。

かと思えば腹減った。と台所に向かいカップラーメンを持ってきて、お湯を注がずにバリバリと齧りだした。

 

「先輩、お湯ありますから普通に食べた方が……」

「うるせぇなぁ」

 

むちゅ~~っとされて愛紗は言葉を失い、一刀は小煩い説教(あくまで一刀主観)が無くなった事に気を良くして酒をまたグビグビと飲む。

 

「んー……んー………」

「あの、先輩? 眠いのでしたら、そろそろ………」

「寝る」

 

そう宣言した一刀は愛紗を抱えてベッドの中へ。

首筋やらブラをずらされた胸やらを散々ちゅっちゅした後、電池が切れてすかーと寝入ってしまった。

 

「あれ………?」

 

おかしい、先輩が寝てしまっている。やはり自分の肢体では先輩は満足出来ないのだろうか。

しかし先輩は気持ち良く寝ている訳だし、此処で起こすという選択肢はありえない。

ありえないが、夢見るぐらいはいいのではないだろうか。

そんな風に考えた愛紗はいそいそと一刀の服を脱がし、ついでに自分も服を脱ぐと同じ布団で身を寄せ合って寝る事にした。

 

(これはこれで幸せだ………)

 

ふひひ。と笑う愛紗は逞しい。君に幸あれ。

唐突に思春と愛紗を愛でたくなりました。

可愛いっていいよね。いや、私の毒電波を浴びた両者が可愛いかはさておき。

hujisai様が頑張ってらっしゃるので、負けてらんねぇ!と元気を戴きました。

当然今回も司馬日記の支援作を同時投降させてもらってます。

いつもコメント下さる皆様、ありがとうございます。

コメント返し

 

 

arukueid様  華琳は甚振られる方が輝けると思うんだ!

 

poromeria様 リアルで涙出るぐらい嬉しいです。

 

水上桜花様 華琳はギャルゲーで言えば各々のルートに入れない以外のエンドで一刀を幸せにしてくれます。

 

Kito様 おっと、これは忘れていたぞ~

 

AAA様  次世代に望みを託して!!

 

mkn様 固定ファンが増える度にほくそ笑んでます(笑)

 

ちきゅさん様 気を抜くと1Tキルですね、わかります

 

MiTi様 作者の脳内では華琳様勝ち組ですよ?(笑)

 

呂兵衛様 華琳逃げて!! 不死鳥の如く蘇って!!

 

ミドリガメ様 一刀絡まないと案外皆普通です。あれ、一刀いらない子………?

 

ヴィヴィオ様 おやおや、また書き直しですよっと

 

BellCross様 天才は早死するのが古来よりの習わしです。 

 

リッチー様 一刀が気付くのは無理じゃねぇかなぁ………

 

悠なるかな様 お姉ちゃん’sは贔屓が嫌いです(キリッ!!

 

七夜様 案外(作者脳内では)良い目にあってるんですけどね。 その内華琳る~と書きます。

 

ちゃあ様 忘れずにいてくださってもう何とお礼を申し上げていいやら………

 

ムー部長様 おk 把握b

 

dai様 フッジサーン 

 

D8様 華琳は死なぬ!!何度でも蘇るさ!!

 

happy envrem様 有る意味公式カップルですしね~(笑)

 

観珪様 話聞けよ姉’swwwwww いや、ホント………

 

ノワール様 なん…だと………?

 

月光鳥~ティマイ~様 秋蘭のドロ甘SS書きます。なんか秋蘭成分が不足してきたので。


 
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