茉莉香達を逃がした○○は、相手に問いただした。
○○「さてと・・・もういいだろ?」
??「そうどすね。久しぶり~!!○○はん~!!」ダキッ
○○「だ~!!抱き付くな素那さん!!貴方はむやみやたらに抱き付き過ぎです!!」
○○が言ったこの素那と言う人物。神鳴流の師範である。○○は以前、素那から決闘を申し込まれその勝負に勝ったのだ。それからと言うもの、素那は自分の婿になるのは○○だけだと言い出し、見合い話を尽く断り続けているのである。因みに素那は○○の1つ上の25歳である。
素那「そんな殺生な。○○はんと会うの半年ぶりなんやから♪」
○○「だからって抱き付くのはおかしいでしょ!!」ゴン
素那の頭に○○の鉄拳が炸裂した。
素那「痛い~!!○○はん相変わらずやわ!!で、呼び出した理由ですけど新しい司令どす。」
○○「新しい司令?一体何ですか??」
そう言いながら、○○は素那から渡された封筒を確認した。そこにはこう書かれていた。
『○○殿、貴殿を二学期から白鳳女学院大学の教師になることを命ずる。』
○○「はい?マジですか!?」
素那「マジどす。と言うことで○○はん。新学期から先生として頑張っておくれやす。ほな私はそろそろおいとましますさかい。」チュッ
素那は○○にキスをして去っていったのである。
○○「相変わらずだな。さて、茉莉香達に何て説明しよ・・・(^^;」
頭を抱えながら○○は茉莉香達の元に帰るのだった。それから時は立ち、あっという間に新学期を迎えてしまったのだった。
○○「どないしよ・・・取り合えず茉莉香達には学校は辞めるが、弁天丸の料理人は辞めないプラス1週間は一緒に寝ると言うことで手をうった。」
悩んでてもしょうがない。取り合えず俺は学校へと向かった。勿論スーツ姿で。
白鳳女学院大学職員室
教頭「あ~ケイン先生が一身上の都合で、退職されましたので今日から新しい先生に来ていただきました。それでは、入って来て下さい。」
○○「失礼します。本日よりこちらで教師になることになりました○○です。」
ミーサ「・・・・・・」
ミーサは驚きのあまり声がでなかった。
教頭「○○先生にはケイン先生のクラスの担任になって頂きます。そして副担任にミーサ先生、貴方にお願い致します。」
ミーサ「は、はい。」
教頭「それでは皆さん、今日もよろしくお願い致します。」
そう言って教頭は出ていった。
ミーサ「しかし驚いたわ。以前からケインの代わりを捜していて、見つかったのがまさか○○だったとはね。」
○○「大丈夫です。俺も聞かされた時は滅茶苦茶焦りましたから。」
ミーサ「で、茉莉香達には何て説明するの?放課後以降質問攻めにあうわよ?」
○○「それは・・・覚悟しておきます。」ハハハッ
ミーサ「頑張ってね。でも、これから忙しくなるわよ。もうじき家庭訪問や修学旅行、それに体育祭何かの行事があるからね。」
○○「そう言えばそろそろですね。」
ミーサ「頑張ってね○○先生♪さ、ここで待ってて」ガラッ
ミーサはそう言い残して、先に教室に入っていった。
ミーサ「皆席について。もう知ってるかも知れないけど、ケイン先生と○○君が事情があり、学校を辞められました。」
サーシャ「ミーサ先生、それは分かりましたけど、今日からはミーサ先生が担任何ですか?」
ミーサ「私は副担任を勤める事になりました。本日より新しい担任の先生に来ていただいてます。それではどうぞ。」
ミーサさんに呼ばれた俺は、覚悟を決めて教室に入っていった。
○○「皆顔知ってると思うけど、本日よりこのクラスの担任になった○○だ。よろしく。」
茉・チ・サ「・・・・・・」
茉莉香達3人は驚き過ぎて言葉を出せずにいた。そこにクラスの女子が質問した。
女生徒1「○○君先生になったんだ。」
○○「あぁ、それはいいが学校で君付けは止めてくれ。学校外ならいいが・・・」
生徒は、罰悪そうに席についた。
○○「と言うことで、それでは授業に入ります。」
こうして、先生としての初めての授業を行ったのだ。
・・・放課後・・・
○○「ん~!!疲れた~。」
教頭「○○先生お疲れ様です。どうですか?初めての授業は。」
○○「教頭、お疲れ様です。初めての割には上手くいったと思います。」
教頭「それはよかった。所で、実は○○先生にお願いがありまして。」
○○「お願いですか?」
教頭「えぇ、実はヨット部の顧問であったケイン先生は、ご覧の通り辞められました。なので、今現在ヨット部は顧問がいないんです。」
○○(この流れは、物凄く嫌な予感しかしないんやけど・・・)
○○の予感は見事に的中するのであった。
教頭「そのまま引き継ぎという形で、顧問をお願い致します。それでは・・・」
教頭は、そう言い残して去っていった。
○○「ま~大方予想は出来てたけどさ。仕方ない、ヨット部に顔を出しにいくか。」
俺はボヤキながらヨット部の部室に向かった。一方、ヨット部の部室では・・・
茉莉香「本当何だって!!」
原真希「茉莉香、いくらなんでも1ヶ月前まで私達と同じ学生だった○○が、教師な訳ないじゃん。」
チアキ「本当なのよ原真希!!」
リン「流石にそれは騙されないな。」
サーシャ「リン先輩もジェニー部長も信じてくださいよ。」
ジェニー「信じてあげたいけど・・・」
すると突然部室の扉が開いた。するとそこには○○が立っていた。
○○「まいど~。って一体何の騒ぎ??」
茉莉香「○○君丁度良いところに。」
チアキ「皆あんたが私達の担任って信じてくれないのよ。」
○○「俺が担任って・・・」
リン「○○、無理に合わせなくていいよ。」
○○「いえリンさん。茉莉香達の言ってることはホンマです。」
ジェニー「嘘!?じゃあ本当に・・・」
○○「正真正銘茉莉香達の担任の○○です。因みに、ヨット部の顧問でもあります。」
一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
○○「やかましい!!」
ジェニー「だって、○○さんはついこの間まで私の後輩だったじゃないですか!!」
リン「それがいきなり茉莉香達の担任で、しかもヨット部の顧問だと!?」
○○「ま~確かにだけど、学校ではすみませんが先生と言ってください。学校行事以外の時は今まで通りで構いませんから。」
ジェニー「分かりました。」
○○「お願いします。それでは・・・」
○○は、一息つき言いはなった。
○○「それじゃ今から、4年と3年は交互に2年と1年のサポートをしてあげてくれ。2年と1年はシュミレーターで実習だ。」
一同「はい!!」
こうして俺のヨット部としての初めての部活は無事に終わった。しかし、この後○○に最悪の事態が起きる事になる。
○○「よ~し!!今日はここまで。」
一同「お疲れさまでした。」
○○「だいぶ時間がたったけど、今何時だ?」チラッ
そういって腕時計を見た。時刻は17時半。そろそろ皆を帰宅させなければ。
リン「おっ!○○先生、いい時計してるじゃん。」ヒョイ
リンはそう言うと、○○から腕時計を取り上げた。
○○「リン!返しなさい。」
リン「そんなに怒るなよ。それとも大切な人からの贈り物か?」ニヤニヤ
数人「!!??」ピクッ
グリューエル「そうなんですの??」
茉莉香「リン先輩!その時計見せてください!!」
チアキ「わ、私のも!!」
時計を巡って取っ組み合いになる。すると事件は起きてしまった。ぶつかった衝撃に腕時計を落としてしまい、その上踏んで潰してしまったのである。
○○「あぁ・・・」
茉莉香「ご、ごめん○○君!!」
チアキ「べ、弁償するから!!」
リン「もも、もっといい時計贈るからよ!!」
○○「・・・・・・」スッ
なにも言わず○○は、粉々になった腕時計を拾った。
○○「お前達もう帰れ。」
そう言い残して○○は部室を出ていったのである。茉莉香達はそのまま見送るしかなかった。
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阪神戦の帰り道に教われた茉莉香達。茉莉香達を逃がした○○。一体どうなるのか??