No.56415

愛する者を守る剣―2―

愛する者を守る剣の第二巻です。

祭りは、終わっても俺は続けるぜ

一巻

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2009-02-06 19:41:40 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:19060   閲覧ユーザー数:10066

城下町

 

俺たちは今、家に帰るため城下町を歩いている。

 

一刀「すごいじゃないか華琳。一年前とは大違いだ」

 

 それは町とは呼べるものじゃなかった。

 

華琳「当たり前よ。私を誰だと思っているの?」

 

一刀「ん?。可愛い女の子」

 

華琳「!?!?!・・・ばか」

 

一刀「なんか、いった??」

 

華琳「なんでもない。」

 

 少し顔が赤い・・・・気のせいだ

 

春蘭「一刀1つ聞いていいか?」

 

一刀「なに?」

 

春蘭「華琳様や秋蘭も気にしているとは思うんだが・・・そんなに強かったか??」

 

 今、それを聞きますか?

 

一刀「・・・・・・(冷や汗ダラダラ)」

 

華琳「確かに・・・・・一刀!」

 

一刀「ひぁい!」

 

 かんじった。

 

華琳「あんた、隠し事してるんじゃ」

 

一刀「そ、そんな事・・・・・」

 

 目が怖いよーー

 

華琳「まさかねーー。愛する者同士隠し事なんてねー」

 

 笑ってるけど目が怖いまんま。秋蘭助けて!!!

 

秋蘭「華琳様、一刀をからかうのはこのぐらいにしましょう。」

 

一刀(ナイス、秋蘭)

 

 目にありがとうの意味を込めて秋蘭を見つめる。

 あれ?秋蘭さん。なんですかその無邪気な笑顔は

 

秋蘭「皆の前で、口を割られましょう」

 

 オーマイガッ!!!

 

華琳「それも、そうね・・・そうだわ!!」

 

 華琳は何かを思いついたのか

 

華琳「あなたに見せたいものがあるの」

 

一刀「今日じゃなかだめ??」

 

 はっきり言って傷が痛い。

 

華琳「そうね。次の機会にしましょう。」

 

一刀「その時は、頼むよ・・・・そういえばほかの皆は??」

 

華琳「季衣と流々は帰省中よ。三日もすれば帰ってくるわ。」

 

秋蘭「真桜、沙和は警邏について蜀の地で会談中。二日もすれば帰ってくる。」

 

春蘭「稟と風は留守番。霞と桂花は呉の地であと片付け、今日の夜には帰ってくる。」

 

一刀「あと片づけ??」

 

秋蘭「この大陸を平和にした日とある人の命日がかさなるんでな。お礼をこめて三国で祝うのだよ」

 

一刀「へぇ・・・・・えええ!!」

 

春蘭「どうした、そんな大声をだして」

 

 誰の命日だ!そんな平和になったとたん死んだのは

 

一刀「だって、かわいそうじゃん!!争いのない平和になったとたん死んじゃうなんて。・・・待てよ。世界に平和をもたらした

   人って・・・・誰?」

 

華琳「・・・・・バカだわ」

 

秋蘭「バカですね・・・」

 

春蘭「オオバカだ」

 

 三人にボロかすに言われる俺

 

一刀「春蘭に・・・バカって言われた」

 

春蘭「そこ!?!?」

 

華琳「・・・・・あんたよ」

 

一刀「うん??」

 

華琳「だ・か・ら。その命日があなたの命日なの!!」

 

一刀「・・・・・ぬぁぁにぃぃ!!俺生きてますけどーー」

 

春蘭「急にいなくなれば、死んだと思われても当然だ。このバカ!!」

 

一刀「また・・・・バカって言った」

 

 グスン。春蘭に二度までも・・・・

 

一刀「でも、死んだ人間が生きてるなら、危なくない?」

 

華琳「大丈夫よ。『私の盾となり斬撃を受け、崖に落ちた』って事にしてるわ」

 

 助かる見込み0じゃん!!

 

秋蘭「遠まわしに『生きてるかもしれない。でも私を庇うほど愛していた』と華琳様は言いたいのだよ」

 

華琳「秋蘭、そんなことを言ったら一刀が付け上がるわ」

 

春蘭「否定はしないんですね。華琳様」

 

華琳「ぐぅぅぅ。あとでお仕置きね」

 

 怖いな華琳は。でも良いよなこの光景。俺がまち望んだ俺の居場所

 もう、離れない、壊させない、泣かせない。

 そのためには・・・・・・・・・・・・・・・・・強くなろう。心も体も

 

華琳「なに、深刻な顔をしているの」

 

一刀「いや、また華琳の可愛い顔が見れて幸せだなぁと」

 

華琳「な。なななにを言ってるの」

 

 舌が回ってないですよーー華琳。

        ・・・・・ 

秋蘭「おや、一刀華琳様だけか」

 

一刀「秋蘭も入るよ。もちろん春蘭も」

 

春蘭「そんな恥ずかしい・・・(ボン)」

 

 秋蘭の顔から蒸気がででる。

 

一刀「ふ、俺を愛しているんだろう。今さっき大声で叫んでくれたじゃん」

 

春蘭「う・・・・うわぁぁぁぁ」

 

 春蘭は泣きながら、走っていく。

 

秋蘭「あんまり、姉者をいじめないでくれ。」

 

華琳「そうよ。春蘭をいじめて良いのは私だけよ」

 

一刀「結局、いじめるんですかい」

 

華琳「ええ、そうよ」

 

秋蘭「華琳様このままでは、一刀が帰ってきたのがばれてしまいます。」

 

華琳「ん、それはまずいわ。秋蘭!!春蘭を捕まえてきて。あと口止めも」

 

秋蘭「御意」

 

一刀「???」

 

華琳「みんなが集まってからお披露目よ。そういえば五日後に全隊集合があるわね。」

 

一刀「まさか・・・・」

 

華琳「そのまさかよ。」

 

一刀「また、面白いことを思いつく」

 

華琳「では、行くわよ。大丈夫!夜に相手をしてあげるから」

 

 

 

 

  戦のない世界ってこんなのかな

  

  よかった。あきらめなくて

 

 

城の廊下

 

 

一刀「そういえばさ」

 

 廊下をみんなにばれないようにコソコソ移動中

 

華琳「なによ・・・・・夜が待ち遠しいの??」

 

一刀「俺、どこで寝るの?」

 

華琳「・・・・・私の部屋」

 

 あっとここでまさかのおいしい展開

 

一刀「俺の部屋は?」

 

華琳「あるけど、バレちゃうし」

 

 確かに。

 

華琳「まぁ冗談はおいといて。」

 

 なんですとーーー

 

華琳「ん?・・・どうしたの?」

 

一刀「いや・・・・世の中、そうそううまくいかなんだなと」

 

華琳「???。まぁいいわ。空き小屋があるからそこにしましょう。五日間寂しいかも知れないけど

   我慢してね」

 

 小屋って・・・・しかたないか 

 

一刀「了解」

 

 そんなこんな話をしている内に小屋に到着。

 そこはなんと馬小屋のお隣。

 

一刀「軽く、いやがられ?」

 

華琳「そうね。私を一年近く待たせたのだからこれくらい我慢なさい」

 

一刀「はいよ。しかし馬がいるんじゃばれるぜ?」

            ・・・・・ 

華琳「大丈夫。この馬には近づけない。」

 

一刀「はい?」

 

華琳「行けば、分かるわ」

 

 小屋の中をのぞくと、いったて普通・・・・・・・いや訂正。窓から馬がみえています。

 

一刀「これは・・」

 

 馬がいるのに驚いたが、その馬に見惚れていた。全体が青白く光に反射してなんとも神秘的だ。

 

一刀「綺麗だ。」

 

華琳「でしょ?名は龍清と言うのだけど・・・乗れる人がいないの」

 

一刀「なんで?」

 

華琳「みんな、拒むの・・・霞ですら」

 

 見た目だけではなく、心も気高いようだ

 

一刀「ふーーん」

 

 そーと、手を近づけると・・・

 ガブ!!

 

華琳「一刀!!」

 

一刀「あっぶねーー。」

 

 ギリギリ回避成功

 

華琳「ひやひやさせないで」

 

一刀「もしかして、心配した?」

 

華琳「う、うるさいわね」

 

 照れてる。可愛いな

 

秋蘭「ここに、おりましたか華琳様」

 

 春蘭ともに小屋に入ってくる。

 

華琳「よく、ここが分かったわね。」

 

春蘭「華琳様のことなら、なんでもわかります!!」

 

 自身満々に、春蘭はいう

 

秋蘭「まぁ、めぼしをつけたのは私ですが。」

 

 やっぱりそうか

 

秋蘭「一刀。治療するから装備を外せ。」

 

一刀「ああ」

 

 言われるままに、背中にさいてある斬艦刀を柱に立てかけ、腰にある二刀の刀を机におき、篭手を外して刀の上におく。後ろにある槍をおく

 

秋蘭「できれば、上の服も縫いで欲しい。」

 

一刀「わかった」

 

 無造作に上着と下のシャツを脱ぐ。

 

秋蘭「ひどくやられたな。擦り傷に切り傷、アザもある。姉者すまないが布を水で濡らしてきてはくれぬか」

 

春蘭「わかった」

 

 春蘭は、手拭をもち、さっそうとででいく。

 

秋蘭「まったく。たくさんの怪我だ。まずほほの刀傷を縫うか。」

 

 キラーンと光る針に笑顔の秋蘭が怖い。

 

一刀「お手柔らかにお願いします。」

 

秋蘭「善処する。」

 

 チク。けっこう痛い。脂汗がにじみ出てくる。

 

春蘭「秋蘭。濡らしてきたぞ」

 

秋蘭「じゃあそれで、一刀を拭いてくれ。」

 

春蘭「わかった・・・・・・華琳様もやります?」

 

華琳「いいわよ。やったことないし。」

 

 少しモジモジしながら小さな声で答える。」

 

秋蘭「そんなことないです。一刀もなんか言え」

 

一刀「華琳が拭いてくれたら、すごく嬉しいな」

 

春蘭「一刀もああ言っています。さあどうぞ華琳様」

 

 手拭を華琳様にわたし、俺の背中や顔をふいてくれる。

 

秋蘭「しかし・・・姉者が華琳様と一刀を拭いているのは、言葉にならない光景だな」

 

 確かに、こんな美女が体をふいてくれるなんて

 

春蘭「前なら華琳様にはさせたくはないと言うだろうが・・・・・・その・・・・・・戦いは正々堂々と」

 

華琳「あら、私があなた達に負けると?」

               ・・

秋蘭「違いますぞ華琳様。姉者は三人で楽しみたいのですよ。」

           ・・ 

秋蘭「いや・・・・・・四人だな」

 

 なんの話をしているのだろうか?

 

一刀「ねぇ?なんの話?」

 

三人「「「・・・・・・」」」

 

華琳「救いようのない鈍感ね」

 

春蘭「なぜ、わたしはこの男を・・」

 

秋蘭「これも、一刀のいいところなのだが」

 

 そんな他愛のない会話をしながら・・・

 

秋蘭「・・・・・できだぞ」

 

 残りの糸を口で噛み切り治療完了。このとき唇が皮膚に当たってちょっとヤバかったのは内緒だ

 

華琳「ほとんど目立たないわね」

 

 そんなにジロジロ見ないでくださいよ

 

春蘭「顔のほほ傷以外はな・・・・・」

 

 ん?なんで経こむ?

 

一刀「ああ。春蘭が付けたこの傷か・・・・・別に気にしてないが」

 

春蘭「本当か。一刀」

 

一刀「本当だ。霞が言ってたよ。傷は勲章だってよ。誰かを守った証だ」

 

春蘭「でも誰も守っておらん。感情にまかせて・・・・・・」

 

一刀「守ろうとしたじゃん。北郷一刀の存在を・・・・・俺を守るために剣をとったのだろう?」

 

春蘭「・・・・一刀」

 

 春蘭はほほを赤くして見詰め合ってる。

 

華琳「コホン。そろそろいい?」

 

春蘭、一刀「「は、はい!!」」

 

秋蘭「まったく、姉者も見せ付けてくれる」

 

華琳「本当よ。で一刀には五日間ここでかくれてもらうわ。」

 

秋蘭「そして、全隊集合でおひろめですか」

 

華琳「そうよ。ご飯は一般兵に持ってこさせるわ。念を入れて新兵にしましょう」

 

一刀「分かったよ」

 

華琳「でわ、五日後にあいましょう」

 

一刀「うん・・・・・へ?ちょ」

 

 バタン!いちゃった

 

 

 

 

秋蘭「夜に会いにはいかれないにですか?」

 

華琳「ばれたらもともこもないわ。二人とも生殺しみたいになるけど我慢して」

 

春蘭「いいえ。我らは会えただけでも有利な立場です。」

 

秋蘭「そうだな姉者。五日後の夜。さて一刀は耐えることができるのか」

 

 

 

 

  外はすっかり夜になり、雲の間からは月が見えかくれしている

 

 

 

 

三日目の昼

 

一刀「もう三日になるのか・・・・・・・」

 

 あれから三日が進みばれることなく平凡に暮らしている。

 

???「失礼します。食事をおもちしました」

 

一刀「いいよ。開いてる」

・・

??? 「まったくちゃんと鍵をしめてくだされ。客人」

 

一刀「こんなところにはこないよ。曹子孝」

 

 この子は三國一の守り手となる、曹子孝こと曹仁。ちなみに女の子容姿は金髪のツンツンで、身長は季衣と流々と堂々。しかし違うと

 こがある。お山が身長に似合わずデカい。

 

曹仁「そろそろ、名前を教えてはくださらぬか?」

 

 名前は教えてないんだ。なんでかって?それはね。

 

一刀「そういえば、どうして君みたいな子が兵士に?」

 

曹仁「天の御使い様みたいに曹操様を近くでお守りしたいだ」

 

 これが理由です。

 

曹仁「それより、曹操様の考えが分かりません。どこかの馬の骨をかくまうなんて」

 

一刀「それは俺にもわからん。ところで曹子孝」

 

曹仁「なにか?客人」

 

一刀「どんな武器を使っているのか?」

 

曹仁「??支給された盾と剣だが?」

 

 そうかまだ成長段階か

 

一刀「訓練のときは誰が担当だった?」

 

曹仁「凪様です!!」

 

 声をはりあげ、うれしそうに答える。

 

一刀「な・・・・楽進か・・・・真名を許されたのか?」

 

 せーーーフ。もうちょいで真名をいうとこりだったぜ。

 

曹仁「はい。凪様は私を評価してくれました。」

 

一刀「評価??」

 

曹仁「はい。凪様の一撃を受けて意識があるのは素人では二番目だそうです。」

 

一刀「二番目?」

 

曹仁「はい。一番目は御使い様だそうです。」

 

 あのツッコミは全力だったのね

 

曹仁「でも、盾が耐えられず壊れてわたし諸共吹っ飛んだんですけどね」

 

一刀「・・・・・・・強くなりたいか?」

 

曹仁「はい??」

 

一刀「強くなりたいか?」

 

曹仁「いいえ・・・・・・」

 

一刀「ならなぜ・・・・」

 

曹仁「曹操様をお守りさえできれば!!!!」

 

 曹仁は真っ直ぐな目で俺をみる。

 

一刀「いい目だ・・・・・・昔の俺だな」

 

 聞き取れないようにその言葉はまるで自分にむかって

 

曹仁「なにかいいました???」

 

一刀「曹子孝・・・」

 

 俺は真面目な顔で曹子孝を見つめる。

 

曹仁「なんですか」

 

一刀「守りたい人がいれば、夜ここにこいよ」

 

曹仁「言っている意味が分かりません。」

 

一刀「なに、とって食おうなんて思ってはいない。」

 

曹仁「ではなぜ?」

 

一刀「くればわかる。」

 

曹仁「分かりました。」

 

 曹仁は食べ終わった食器をもって、出て行った

 

一刀「さて、体を動かさないとなまるな・・・・・・」

 

 こっちを見る視線を感じる

 

一刀「なんだ龍清?なででてほしいのか」

 

 龍清にかたりかけながら近づいていく。なんどか試そうと行くがことごとくふられる。

 

一刀「なぜはこうまで人を乗せないんだ?」

 

 手を前にやると噛みついてこようと龍清はするが実際そんなに痛くない。なに?噛まれたのかって?

 すこし油断しただけだ・・・・たぶん寂しいのだろう。

 

一刀「あともうすこし。」

 

 ナデナデ。

 龍清はとてもうれしそうだ。

 

一刀「認めてくれたのか?」

 

 三日もかかったが、龍清がなついてくてた。

 

一刀「ありがとう。龍清」

 

 龍清の名を口にした瞬間、噛まれた

 

一刀「いってーーーーー。まさか名前がいやなのか」

 

 龍清は肯定といわんばかり体全体をうごかす。

 

一刀「そうか・・・・その体まるで蒼雷をまとっているみたいだよな」

 

 龍清は黙ってきいている・・・・・のかな

 

一刀「・・・麒麟なんてどうだ?」

 

 龍清はだまってこちらを見ている。

 

一刀「・・・・だめか」

 

 龍清は足をおり、すわってしまった。

 

一刀「地道に仲良くなるさ・・・・・・まだ時間がある。夜に備えてねるか」

 

 

 

 

 

曹仁「・・・き・・・きろ・・・おきろ!!」

 

一刀「うおぉ・・・・なんだ曹子孝か」

 

曹仁「夜にこいと。貴方が言うから!!」

 

一刀「そうだったな・・・・・・で、きたと」

 

曹仁「そうだ。曹操様を守れるほどにしてくれるのだろう??」

 

一刀「じゃ、行くか」

 

 一刀は後ろにある、布にてをかける。

 

曹仁「行くって、どこに??」

 

一刀「訓練・・・・だよ」

 

 言い終わると同時に七宝剣がででくる

 

曹仁「!?!?・・・・なんですかその武器は」

 

一刀「いずれ、わかるさ」

 

曹仁「なら、今は聞くまい」

 

一刀「さて、まずこの城をでないと・・・・・どうしたものか」

 

 城をでる方法を考えながら、鼻から下を布で隠しマントをはおりフードをかぶる。

 

曹仁「やけに、隠しますね」

 

 曹仁は異常なほどに隠すのでびっくりしている

 

一刀「曹操にばれたら、殺させるからな」

 

曹仁「様!曹操様です!!」

 

 様をつけるの忘れてた、てか超怖い。

 

一刀「そ、そうだな・・・・でどうやってでようかな」

 

 グイグイ。

 

一刀「ちょっと待って、今考えてるから・・・」

 

 グイグイ。

 

一刀「なんだよ。曹子孝」

 

曹仁「はい?私は何もしていませんが?」

 

一刀「じゃあだれ?」

 

 力の向きにしたがってそっちを見た。

 

一刀「・・・・・どうした?・・・・・・・麒麟」

 

 なんと布を引ぱっていたのは麒麟だった

 

麒麟「・・・・・・クイ」

 

 自分の背中をさしている。

 

一刀「まさか・・・・乗れと」

 

麒麟「・・・・・コク」

 

 なんと、霞でも乗れなかった馬が俺を許した。

 

曹仁「まさか、この馬が人を乗せるとは・・・・」

 

一刀「何をいっている?お前も乗るんだよ」

 

曹仁「無理です。落とされます」

 

一刀「そんなことないよ・・・・なぁ麒麟」

 

 麒麟は肯定ととってもいいように反応しない

 

一刀「いくぞ。時間が惜しい」

 

 一刀は何の躊躇もなく麒麟に乗る。

 

曹仁「本当に乗っちゃった」

 

一刀「曹子孝。戸を開けてくれ。」

 

曹仁「はい。」

 

 曹仁は言われた通りに戸を開けた。

 

一刀「よし、乗れ」

 

曹仁「は、はい」

 

 一刀の手を借りて麒麟に乗る。

 

一刀「2人はきついかもしれないが頼む。」

 

 麒麟に語りかけると、任しといてとばかりに歩き出す。雄々しくゆっくりと

 

一刀「行け!!麒麟!!」

 

 一刀の掛け声とともに麒麟が走り出す。

 

曹仁「は、はやい」

 

 曹仁は馬に乗ったことはない。しかし分かるこの速さは尋常じゃない

 

一刀「すごいな、麒麟」

 

 曹仁は馬に乗るのも初めてだが、馬に語りかける人を見たのもはじめてだ

 

曹仁(この人は・・・・・いったい)

 

 麒麟が走り始めて、少したった

 

一刀「ここら辺かな?・・・・・麒麟、止まってくれ」

 

 前足を高く上げ減速。そこに止まった。

 

一刀「よっと。曹子孝降りるぞ」

 

曹仁「はい。」

 

 曹仁はもうツッコむのはやめた

 

一刀「今から、お前の実力を見るから」

 

曹仁「でも私は盾。攻撃はちょっと」

 

 曹仁は後ろにある盾を出しながらこたえる。

 

一刀「じゃあ、俺の攻撃を避けるなり防いでごらん」

 

曹仁「はい。」

 

一刀「あ、麒麟は近くで遊んで良いよ。帰るときに呼ぶから」

 

 麒麟は一刀の言葉を聴き終えると茂みにきえた。

 

曹仁「いいのですか、縄をかけなくて」

 

一刀「大丈夫。あの子は賢いから」

 

曹仁「そうです・・・か」

 

 言い終わると盾を構えた。その盾は横長く先には40cmほどのクナイ見たな形のした刀がある。

 

一刀「では・・・・・」

 

 一刀は腰にある刀ではなく、背中にある斬艦刀をとりだす。

                 

一刀(改めてもつと以外に軽い)

 

 一刀は初めて使おうとする斬艦刀を握る。

 

一刀「行くぞ!!」

 

 曹仁に向かって走り出す。

 

曹仁「こい!!」

 

 対して曹仁はそこから動かず盾を構えたままだ。

 

一刀「はっ!!」

 

 助走を殺さず斬艦刀に力をおく。勢いよく曹仁にふりかざす。

 

曹仁「ふん」

 

 盾を使い、真っ向から防御する曹仁。勢いがなくなったとこで斬艦刀をはじき返す。そこに間髪いれず盾の剣で斬る。

 しかし、剣が斬ったのは一刀がいたはずの空間だった

 

一刀「楽進の一撃を止めただけはある。」

 

曹仁「ふん。この程度の力あと五人はいないと、私の盾は敗れません。」

 

 曹仁は少しずつ近づき圧力をかける。

 

一刀「この世界の戦いは剛対剛。剛が強いほうが勝つに決まっているよな」

 

曹仁「???」

 

 一刀は何を言っているのか理解できない曹仁は顔を傾げるばかり

 

一刀「俺は曹子孝より剛はおとる。」

 

曹仁「なら、貴方の考えでは私には勝てないことになりますよ」

        ・・・・・・・・

一刀「なに、俺が剛じゃなきゃいい」

 

曹仁「負けを認めるの?」

 

 内心、曹仁はこの男に興味があった麒麟を乗りこなしているもある。しかし一番の理由は何かきになる。ただそれだけ。

 だが今までの会話で曹仁はがっかりしている。しょせん勘だから

 

一刀「ぼさっとするな。くるぞ」

 

曹仁「はい??」

 

 一刀は曹仁の答えを待たずに突っ込む。

 

曹仁「同じことを」

 

 曹仁は盾を真っ向に構える。

 

一刀「しっ!!」

 

 一刀の振った斬艦刀は盾に当たった瞬間少し縦軸をずらし盾の表面を滑らせ、力を残したまま曹仁のがら空きのわき腹に斬艦刀がはいる。

 

曹仁「なに!!」

 

 くるだろうと予測した衝撃がこなく、盾を滑る時の音を頼りに斬艦刀の場所を特定する。

 

曹仁「まだだ!!」

 

 少し出遅れたがギリギリで防ぐことができる。曹仁は衝撃にそなえた。

 

 カツン。

 

曹仁(いまだ!!)

 

 曹仁は剣を弾こうと力をいれた。

 

一刀「勝負ありだ。」

 

曹仁「な・・・!!」

 

 目の前には拳が突き出されている

 

曹仁「なんで?・・・・剣は?」

 

 一刀は、横に一閃はしたが手には力を入れず片手でふった。そのあと曹仁が押し返してできた空間に拳をいれた。

 

一刀「普通なら両手で全力で振った剣を弾く。よろめいたとこを攻撃・・・・・・・剛対剛ならな」

 

曹仁「そんな戦いをする人は始めてみました。」

 

 曹仁は座り込み落ち込んでいる。

 

一刀「しょせん剛で守ろうなんて無茶だ。体がいくつあっても足りない」

 

 追い討ちとばかりに一刀は淡々と言う。

 

曹仁「貴様になにが分かる!!!剣では曹操様を守れないなら盾でしか守れないだろ」

 

一刀「分かるわけがない。人の考えなど」

 

曹仁「く・・・・」

 

 曹仁は今までやってきたことを、否定された

 

曹仁「なら、私のやってきたのは?」

 

一刀「ただの体力と体作りだ」

 

曹仁「そ・・・そんな」

 

一刀「しかし・・・今から意味がある。」

 

曹仁「へ・・・??」

 

 曹仁は目に涙をためている。

 

一刀「剛で守れないなら・・・・・柔で守ればいい」

 

曹仁「柔??」

 

 聞きなれない言葉に困惑する。曹仁

 

一刀「二日後にある全隊集合の時に教えてやる。」

 

 一刀は斬艦刀を背中に直しマントなどを綺麗になおす

 

一刀「それまで答えを決めていろ」

 

曹仁「・・・・・・・うん」

 

一刀「そうか・・・・・・麒麟ーー!!」

 

 一刀は麒麟のいなくなったほうに叫ぶ

 

曹仁「本当にくるはずが・・・・・・」

 

 ガサガサ

 

麒麟「・・・・・」

 

一刀「どうだったか久々の外は」

 

麒麟「・・・・・」

 

一刀「そうかそうか・・・・・帰るぞ麒麟」

 

 なんの対応をしてない麒麟をうれしそうに撫でながら乗る一刀

 

一刀「曹子孝、帰るぞ」

 

曹仁「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころの城

 

霞「華琳!華琳!どこや?」

 

華琳「どうしたの?霞」

 

桂花「うるさいわね霞。華琳様との時間を邪魔しないで」

 

霞「それどころやない!!・・・龍青が・・・龍青が!!」

 

華琳「龍青がどうしたの?まさか逃げたの?」

 

華琳(一刀、どんなヘマをしたの)

 

霞「人を・・・人をのせてなんじゃ!!」

 

桂花「なんですって!!!!」

 

 さすがの桂花もこのことにはびっくりする。

 

華琳「あら、そう」

 

霞「あら、そう・・・・じゃないやろ!華琳」

 

桂花「そうです華琳様。もし盗みなら・・・・」

 

霞「アホんたら!!問題はそこやない!!」

 

桂花「あんな馬そうそういないのよ。乗り手がいない・・・からって・・・・・」

 

霞「やっと気づいたか。そうや!!奴は乗り手を選ぶ。だから乗れた奴は少なからず実力があるちゅーことや」

 

桂花「そんな輩が、近くにいたら・・・・」

 

霞「そや!!華琳にもしものことがあったら一刀にどんな顔をしたらいいか!!」

 

桂花「なんで、ここに一刀の名前が出るの!!とにかく・・・」

 

華琳「大丈夫よ。知り合いだから」

 

霞「は??」

 

桂花「お知り合いなんですか?」

 

華琳「ええそうよ。心配しないでちゃんと紹介するわ」

 

霞「じーーーーーーー」

 

華琳「な、どうしたの霞?」

 

霞「いやな。すごう嬉しそうに話すなと」

 

華琳「いいじゃない。別に」

 

霞「その顔嘘はついてへんな。ならもうええわ。」

 

華琳「全隊集合の時、楽しみにしてなさい」

 

霞「そうするわ、邪魔したな華琳」

 

華琳「いいわよ。別に」

 

 言いたいこと言い終わった霞はその場をあとにした

 

桂花「本当によろしいのですか?」

 

華琳「桂花。私に意見するの?」

 

桂花「いや、そのようなことは」

 

華琳「聞き分けの良いこはスキよ」

 

桂花「華琳様」

 

 そのあと華琳は桂花を使って楽しいことをしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

大広場

 

 今日は三ヶ月に一度の全隊集合。とはいっても本当に全部がくるはずがない。隊の代表が

 集まり、華琳が提示連絡みたいなものをする・・・・・・・・

 

一刀「だからってなんか多くない??」

 

 明らかに多すぎる。

 

華琳「そりゃそうね。あんたの命日なんだから」

 

一刀「はい?」

 

華琳「前にも言ったけど三國で祝ったのは一刀の知る武将だけ。兵達は今日なの。」

 

一刀「なるほど。だからこんなにも多いのか」

 

華琳「そうよ。あの時の生き残った兵達もきてるわ」

 

一刀「もろばれじゃん」

 

華琳「そのほうが楽しいわ」

 

一刀「華琳らしいな」

                      ・・・・・・

華琳「でしょう?私が読んだら出できなさいよ。馬に乗ってね」

 

一刀「・・・・・ばれてたか」

 

 たぶんそうだろうとは思った。

 

華琳「さすがね。龍青をてなずけるなんて」

 

一刀「・・・・麒麟だ」

 

華琳「ん??」

 

一刀「あいつの名前だ」

 

華琳「そう。変わった名前ね」

 

一刀「これでも頑張って考えたんだよ」

 

華琳「いいんじゃない??どうせあれは一刀のよ」

 

一刀「ああ、大事な相棒だ・・・・それより頼みごとがある」

 

華琳「一刀が頼みごとなんて珍しいわね。で何かしら」

 

一刀「曹子孝と言う兵士をしっているか」

 

華琳「あの・・・・」

 

一刀「知っているかそうだ。凪の攻撃を・・」

 

華琳「体に似合わず胸が大きい子ね」

 

一刀「・・・・・・」

 

華琳「一刀って、やっぱ大きいほうがいいの??」

 

 横道にそれや。しかも華琳は自分の胸をマジマジと見ているし

 

一刀「ちげーよ。曹子孝はお前を守る盾になりたいんだってよ。」

 

華琳「へぇ。いいわねその子。はたしてこの私を守れるほど頑丈なのかしら」

 

一刀「今はまだだ」

 

華琳「今は??」

 

 華琳は俺の含みのある答えに反応した

 

一刀「あいつは育てればすごいぞ」

 

華琳「それを一刀が買ってでたのね」

 

一刀「ああ、そうだ」

 

華琳「いいわ。終わったわ玉座の間に通させるわ」

 

一刀「ありがとう華琳」

 

華琳「いいわよ。貸し1つね」

 

一刀「はいはい。分かったよ」

 

桂花「華琳様。こんなところにお出ででしたか・・・こんな汚い輩の近くにいては華琳様が汚れてしまいます」

 

 桂花はこちらを穴が開きそうなくらい睨んでいる。

 

華琳「そうね。ではいきましょう桂花」

 

桂花「はい。華琳様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大広場

 

華琳「・・・・・で終わりよ。大きな戦争が亡くなったとはいえまだ貴方達の力が民達に必要だと言うことを自覚なさい」

 

魏兵士達「応!!!」

 

華琳「今日は昨年の最後の戦いに散った者達に冥福を祈る!!全員、黙祷!!」

 

魏兵士達「・・・・・」

 

華琳「やめ。話は戻すが戦いが終わったのはある者の活躍によるものだ・・・・・その名は北郷一    刀!!皆も覚えているだろうが」

 

 所々ですすり泣く声が聞こえてくる

 

華琳「いいかげん忘れなさい」

 

魏兵士達「!!!」

 

 兵士達は愕然としている者もいれば、拳を握り締め、奥歯を噛み締めているのもいる。

 

霞「どう言う事や華琳!!一刀が死んだことを忘れろと。無かったことにするちゅーことかいな!!」

 

沙和「そうなの!それはあんまりなの!!」

 

真桜「そうやわ。華琳様しては冗談が過ぎるで!!」

 

凪「華琳様・・・・どうしたのです」

 

 霞たちはすごい形相で華琳に意見する。一方軍師達は苦虫を噛んでいるみたいな顔をしている。声にはださないが

 反対にようだ。あの桂花ですら

 

霞「春蘭!秋蘭!お前達もなんか言ったらどうや!!」

 

 何も意見しない二人に問いただす

 

春蘭「・・・・私は華琳様の仰せのままに」

 

秋蘭「華琳様と姉者についていくだけや」

 

華琳「みんなお怒りのようね」

 

凪「当たり前です!!」

 

 あまり発言をしなかった凪が即答する

 

凪「なぜ、そのようなことを・・・・」

 

華琳「そうね・・・しいて言うなら」

 

沙和「言うなら・・・??」

 

華琳「出てきなさい!!」

 

???「行くぞ!!」

 

 後ろから馬にまたがり、顔を隠す布とマントを靡かせ大きな剣・・・斬艦刀を肩にかけ兵の中をかけていく

 

???「止まれ!!」

 

兵士と華琳たちに挟まれる形で???は止まった

 

霞「そういうことかいな・・・・華琳!!」

 

真桜「新しい男ができたら隊長はすてるんやな!!!」

            ・・・・・・・ 

凪「最低です・・・だから隊長を忘れろと」

   ・・・・・              ・・・・・・

華琳「新しい男ね・・・・そうかもね。でも誰も一刀を忘れろなんていっていないわ」

 

 華琳と春蘭、秋蘭、そして???はクスクス笑っている。

 

風「そんなに面白いことなんですか・・・華琳様」

 

稟「華琳様、もうおやめください」

     ・・・・・

華琳「私は死んだこと忘れろ言っているのよ」

 

稟「どちらも一緒ですと」

 

???「くくく・・・・もうだめだ」

 

 ???は爆笑してる

 

凪「何を笑っている!!!隊長を侮辱するな!!」

 

 ほかの兵士達も怒りに瞳が燃えている

 

???「華琳。もうとってもいい?」

 

桂花「な!!・・・真名で呼ぶな下郎!!」

 

 真名でよんでしまってますます怖い目をしている

 

春蘭「華琳様。もうよろしいかと」

 

秋蘭「このあとが怖いですよ」

 

華琳「そうね。このままだと殺されるわね」

 

霞「心配せんでもすぐ叩斬ってやるよ」

 

春蘭「・・・無理だな」

 

秋蘭「そうだな・・・たぶん号泣だ」

 

霞「なにをいうて・・・・る」

 

 スルスル。???は顔に巻いていた布を取った

 

???「どうした?叩斬ってやるんだろ?」

 

霞「そ・・んなの・・できるわけないやろ・・・・・・一刀」

 

一刀「元気してたか?」

 

 一刀は何食わぬ笑顔を見せる

 

凪「本当に・・・・・・隊長なんですか??」

 

一刀「凪の隊長は俺よりかっこいいらしい」

 

真桜「ははは・・・こんなそっくりさんはじめてや」

 

一刀「しかも性格も一緒ときた」

 

沙和「うそなの。きっと成仏でかなんだ」

 

一刀「残念。ちゃんと足は付いている」

 

 1つ1つ答えていく

 

一刀「霞・・・・」

 

霞「な・・なんや。そっくりさん」

 

一刀「ごめんな。ローマはまだ先になる」

 

 だれも知らない一刀と二人だけの約束

 

霞「!!!!」

 

 霞は目にいっぱいの涙を溜めている

 

一刀「麒麟」

 

 一刀は麒麟を華琳のいる台のところまで行き麒麟から降り華琳の横にたった

 

一刀「元気してたかーーー。警邏隊はちゃんと仕事してるかーー」

 

魏兵士「一刀様!!本物だ!!一刀様だーーー」

 

魏兵士1「うおーーーーー。一刀様!!」

 

 至る所で号泣しているものや周りに仲間と喜びを分かち合っている

 

一刀「華琳、もう終わっていいよな?」

 

華琳「そうね・・・・・みな!!わかったであろうが刀が死んだことは忘れなさい!!」

 

魏兵士達「応!!!」

 

華琳「一刀は生きているのだから!!これで解散。みなは早く帰って仲間に知らせてあげなさい」

 

魏兵士達「応!!!」

 

 兵士達は大きな声で「一刀様は生きていたーー」など「今日はとても良い日だ」と叫びながら帰っていった。軍隊の

 規律もクソもない

 

華琳「はやくおりて皆を安心させなさい」

 

一刀「みんなただいま」

 

霞「うわわーーーーん」

 

 霞がその場で泣き崩れた

 

一刀「霞そんなに泣くな。秋蘭見たいに目が真っ赤になるぞ」

 

霞「だって・・・もう会えないかと」

 

 霞を抱きしめながら、目線を帰る

 

一刀「凪・・・」

 

凪「はい・・・隊長」

 

 涙をポロポロ落としながらも顔をあげちゃんとみている

                        ・・・・・・・・  

一刀「真桜と沙和のお守りはきつかったかもしれんが今日から死ぬまで付き合うぞ」

 

凪「は・・・・・・・い」

 

 声も出せないほど泣いているみたいだ

 

一刀「真桜・・・」

 

真桜「なんや・・・隊長」

 

 沙和と抱き合う形でこちらを見ている

 

一刀「お前にはまだ作って欲しいものがたくさんあってな」

 

真桜「う・・ん。ついでに隊長の子供もつくってあげるわ」

 

 あふれる涙を服で拭きながらも答える真桜

 

一刀「沙和・・・・・」

 

沙和「・・・・・・」

 

 真桜の胸に顔を埋めて泣いているか分からない

 

一刀「沙和に似合いそうな服があるんだ・・・・天界の服だ。今度作ってやるよ」

 

沙和「つくるんなら・・・子供が良い」

 

 目を真っ赤にさせながらお願いする沙和

 

一刀「真桜と同じことを言うな。照れるから」

 

沙和「やっぱり・・・・隊長だね」

 

真桜「そうやな・・・・」

 

凪「隊長ではないと困る」

 

 三人は塊りこの最高な時間を確かめあっている

 

一刀「季衣、流々」

 

 季衣は春蘭に、流々は秋蘭に抱きついてわんわん泣いている

 

季衣「お兄ちゃん・・・」

 

流々「兄様・・・・・」

 

 話しかけながら2人の元に歩いていき、肩ひざををつき手で2人の頭を撫でる

 

一刀「少し、遅くなった・・・・」

 

季衣「遅すぎだよ・・・・・」

 

流々「本当です・・・」

 

一刀「流々にはまだ教えてない料理があるしな。季衣にはその料理を食べてもらいたいな」

 

季衣「そんなのいいよーーーお兄ちゃんが帰ってこれたんな・・・・・うぇーーーん!!」

 

流々「そうです・・・兄様がここにいるだけでいいです・・・・うぁーーーん」

 

 泣きながら俺に抱きついてくる二人。それをちゃんと支える。後ろにいるだろう軍師三人にむかって

 

一刀「すまないな。おれがいなくなって少しは仕事が増えただろ・・・・風、稟、桂花」

 

風「ほん・・・とです。これですこしは・・・・楽できます」

 

 とぎれとぎれに答えてくれる風

 

稟「少しは、時を選んでくれ」

 

一刀「こえは手厳しい」

 

稟「だが・・・・よかった・・・本当に」

 

 耐え切れなくなったのか、最後は聞きとれなっかた

 

桂花「今頃になってあんたの居場所なんて無いんだからね」

 

一刀「稟みたいなこというな。これでも・・・」

 

 しゃべりながら後ろを見ようとしたが

 

桂花「み・・見るな!!・・・いや!・・・」

 

 いわれた通り見るのをやめた・・・・泣いていたからな

 

一刀「素直じゃないな」

 

 ボソッとつぶやく

 

一刀「まぁともあれ・・・・」

 

 

 

 

 

  ただいま!!みんな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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