No.563491

司馬日記外伝 例の酒楼にて2

hujisaiさん

くらげ様の御支援作に触発されて書かせて頂きました。

例の酒楼で、仲達さんの御友人が女子会をしたのですが…。
この酒楼、使われ勝手が良すぎていろんな方が訪れそうです。

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2013-04-07 00:04:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:12387   閲覧ユーザー数:8025

 

「子敬、子丹さんごめん遅れて」

「あ、こんばんは元直さん」

「元直、会議終わったの?」

「うん速攻終わっちゃったから急いできた。っていうか後でこの話聞いてよもう」

「了解、とりあえず乾杯しよ?」

「あ、はい。では一杯目は元直さんお土産の紹興酒で。…子敬さんも宜しいですか」

「うん。後でうちから持ってきたお米のお酒も飲んで?」

 

(美女乾杯中)

 

「さてでは、先日の会議でちょっと立ち話してた例の『一刀様があの四月馬鹿を呉蜀でやったら』という件で、呉の場合実際やったらどうなりますか子敬さん?」

「んー。確かに本当に起こったらとか考えたくないけどねー。全般的にはそんなに実害無いんじゃない?」

「あらそぉ?呂蒙さんとか涙目で超オロオロしそうじゃない?あの子可愛いよね」

「ああうん、亞莎はちょっとやばいかな。泣いたり必死で探したりとかにはなると思うけど。この海草ぱりぱりして美味しいから二人とも食べて?」

「あ、頂きますね。孫権様とかも泣かれるんじゃないでしょうか?」

「蓮華様、うん泣きながら探すね。あと小蓮様も明命も、あ、いやこの二人は意外と強いから泣きはしないかも。でも一応冗談で済むんじゃないかなぁ?それよか、何考えてるか判んない人たちの方が恐いわ」

「失礼ですが、孫策様とかでしょうか?」

「ちょ(笑)そうだけど!日頃はいいけど非常時の雪蓮様って想像出来なくて恐くって!あとは穏かなぁ、ごめんそこの塩取ってくれる?」

「はい。陸遜さんが?」

「んー。雪蓮様を例外として、普段大人しい子の方が傾向として恐いわよね」

「そう言えば子丹さんとこの時、楽進さんやばくなかった?」

「ああ…ちょっと危なかったかもしれませんね。保護して下さったのは趙雲さんでしたけど、笑ってない趙雲さんを見たのは私はその時が初めてかもしれません」

「揚げ物食べる?鳥だけど」

「うん貰う。あそうだ、子丹さんなんで仲達あの時平気だったの?真っ先にマジ壊れするでしょ」

「はい。事前にたまたま私が一刀様から聞いてたので『これはまずい』と思いまして」

「なぁんだー、やっぱりねぇ」

「なんだ、って元直知らなかったんだ。でもあの娘酷いのよ、魏の譜代の人達がああなっちゃったの見て『一刀様が会議で既に予告されていたようなものであったのに、皆様何故あそこまで混乱してしまったのだろうか』とか言って、自分が食らったら死ぬほど錯乱するくせにねー!」

「ちょ(笑)あの娘相変わらず全く自分が見えてないのね。あ、この野菜私もらってもいい?」

「どうぞ、とあとすみません今の件ちょっと内緒でお願いします、知ってたなら何故一刀様を止めなかったと怒られてしまうので…私も統一後の就職だったものですから皆様があのような事になるとは想像出来なくて」

「うん分かった。ってか次蜀行こうよ蜀。追加の注文はもういい?」

「いいんじゃない?その前に一つだけ。例のあの人は?」

「あの人って…『し』で始まる子?」

「え?『か』なんだけど…ああうん、私達は『か』で呼ぶけど真名が『し』で始まるツリ目でお団子頭のあの人」

「あ、あの子ね(笑)。…うーん…暴れまわりそう(笑)、自殺とかはないと思うんだけど。血眼で余所に探しに行ってここを通せ通さないとかで華雄さんとかと意味も無くガチで殴り合いとか始めちゃいそう。あー、やっぱこのネタ被害大きそうだからうちで起こらなくて良かったかも」

「ひどいです(笑)で、ネタばらしの後はどうなりますか?」

「…さっきも言ったけど雪蓮様が怖い。あと穏怖い、二人とも性的な意味でも(笑)一刀様干からびちゃうわ。でも基本的にうちって豪族の集まりでなんていうか、諦観が強いと思うから多少そういうのの耐性もあると思うのよね」

「有難う御座います。あ、ではそろそろ蜀行きましょうか。この店あと半刻くらいで閉まっちゃいますし」

「さて来ました、うちね」

「どうなのよ、元直のとこなら?」

「んー…多分ね、思われてる程多方面には被害無いんじゃないかな?」

「え、そう?蜀の人達みんな一刀様好き好きでしょ」

「ですよね」

「ああうん、そうなんだけど…大体の人は泣いたり探し回ったりする位で済むんじゃないかな」

「で、問題は?」

「やっぱあるの分かる?(笑)うちの偉い人二人。呂蒙さんじゃないけどうっかり長引くと自殺しちゃうんじゃないかなぁ」

「ちょ(笑)」

「二人って…劉備様と関羽さんですよね?」

「うんそう」

「でも劉備様の方はちょっとましって言うか、強くない?関羽さんの方が脆そうに私思ったけど」

「あ、うん私もそう思う。愛紗が探しても見つからないと悲観して先に自殺して、桃香様が後を追っちゃう感じ。あと二人やばいのがいる、海と空…あのね知らないかもだけど張松と法正っていうのと、あとうちの所属じゃないけど月さんも自殺しかねない」

「先のお二人はお名前だけ伺った事があります…でも月さんは冗談に聞こえませんね」

「…ばらす時期次第で間に合いませんでしたとか本気で怖いわね」

「一番怖いのは月さんが『皆殺しして私達も死んで天で御主人様に会いましょう』とか恋さん煽る場合」

「きゃー!」

「嫌過ぎる冗談です!」

「ごめんあんまり面白くなかったね!もうここ閉まっちゃうから、子敬のお酒次回にとっておこうよ」

「あーうん、そうね。まだまだここで飲む事あるわよね。瓶、三人の名前で保管しといてもらいましょ」

「あ、じゃあもう御会計お願いしちゃっていいですか?」

「うん、あでも最後に一つだけ、蜀でネタばらしのあとどうなる?」

「そうね…愛紗と翠は泣きながら一刀様殴るんじゃない?あの娘達簡単に手が出過ぎ」

「あとあの黄忠さんはどうでしょうか?」

「あ、ごめん忘れてた(笑)皆様の予想通り、笑顔で凄く怒って一刀様絞りぬく(笑)」

「ですよねー(笑)」

「こってり絞られるとはこの事ね(笑)あと璃々ちゃんは?」

「あ、その話しちゃうの?もう確実に一刀様を体で御仕置きでしょ」

「うわその噂本当なんだ!だって璃々ちゃん今幾つよ!?」

「いや女は年じゃないっての今まで嫌って程見てるじゃない、そもそも何も無くたってもう間もなくだろうし」

「凄いですね…そういえば黄忠さんといえば元直さん、あの法令がああなった経緯御存知です?」

「そうそれ!さっき共通の施行令の草案会議だったんだけど、委員の紫苑が冒頭でいきなり『では傍聴人の方々どうぞ』とか言い出して!何かと思ったら馬騰さん劉表さん、あとあんた達んとこの朱治さん、凌操さん、全琮さん、司馬朗さんとかそういう年頃の娘とか妹がいる人たちがぞろぞろ入ってきてさぁ、会議の机を尋常じゃない雰囲気で取り囲むのよ!?その中で紫苑が『この草案に反対の方はいらっしゃいますか?』とかあの笑顔で言われてももう誰も何も言えないってーの!!施行令は事務方で決定するようにとか言って紫苑以外のお偉方が珍しく全員欠席した理由がこれよ!」

「私、委員じゃなくて良かった…」

「政治って恐いですね…」

「…やっぱこのネタ終わりにしていい?うちの聖域だし」

「性域だけに聖域なのね」

「(笑)合ってるけど子敬おやじくさい!一刀様に呼ばれなくなるわよ」

「甘いわ元直、時と内容次第で女の子がそういう冗談言うの一刀様結構嫌いじゃないから」

「そうなんですか?」

「あのね、張勲さんこういうの超上手いから今度気をつけて聞いてみて?二人きりになった瞬間位に『ああこれは一刀様煽られるわ』っていうえっちな冗談言ってこそこそっと二人で消えてくから」

「そういえば張勲さんの噂は聞いたことある。星がこないだのアレで弱ってる今、最強の誘い受けだって。でも今の子敬の駄洒落は違うと思うけど」

「ちょっと私には難しいですね…。あ、ではこれお勘定ですので…」

「又飲もうね」

「うん」

「はい。今度は仲達とか張郃とか連れて来るようにしますから。それではお休みなさい」

「じゃあねー」

「お休みー」

 


 
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