姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
第七話
「五胡撃退戦 思わぬ援軍」
「食らえ!」
姜維は素早く距離を詰め今度は腹部に左腕で打拳を繰り出す。
「ちっ!」
一刀は少しサイドステップして打拳を受け流す。
姜維は読んでいたとばかりにステップした方向に右腕の拳を突き出す。
それに反応した一刀は剣で受け止めようとする。
ガキン! っという音が聞こえ、一刀は大きく後退させられる。姜維は受け止められた瞬間再び氣を放出させ
一刀を吹き飛ばしたのだ。
後退した一刀は衝撃を吸収仕切れなかったのか、若干体勢を崩してしまう。
そこに空かさず姜維は間合いを詰め、拳で攻撃。
一刀は再び剣で防御する。防御した後、完全に体勢を崩してしまうがあえて抵抗せずそのまま地面に倒れた後、
大きく転がり距離を取ろうする。
それに対して姜維はジャンプして落下を利用し、氣で強化した蹴りを放つ。それを感じた一刀は転がる方向を
反転させる。姜維のとび蹴りはそのままの方向で転がるときの場所を想定したものだったため蹴りは一刀に当た
ることなく地面に当たる。
姜維が一刀を見るとすでに体勢を整えていてすでに構えた状態だった。今度は一刀が攻勢に出る。
「ふっ!」
一刀は両手で持った剣で軽く右上から左下に行くように斬撃を繰り出す。
「当たるか!」
姜維はバックステップしてかわす。だが一刀はすぐさま力を込め顔めがけて剣を突き出した。
それを姜維は氣で強化させた両腕でクロスして防御する。
少し後ろに下げられるが姜維はすぐに構えて体勢を整えていた。
「くっ! 駄目か!」
「やるな!」
ここまでは両者互角。
両者は同時に前に出た。
――少し時が経つと互角の戦いに変化が出始めた。一刀が少し押されてきたのだ。
原因は一刀の方の疲労であった。さらにその原因を言えば姜維の戦術の豊富さにある。
姜維の攻撃は全てが一撃必殺と言っても過言ではない。それも両腕両足共にだ。さらにその両腕はかなりの強
度を誇る盾にもなるのだ。そしてその攻撃はあらゆる方向から飛んでくる。腕で攻撃を防御したあと蹴りで攻撃
と言った攻防一体の戦術までとってくる。一刀は常にそれら警戒せねばならない。
一方、一刀の攻撃は防御しながら攻撃は出来ない。どうしても防御した後攻撃となってしまう。体術を使えば
それも可能だができない。何故なら姜維の氣で強化された攻撃とぶつかってしまえば自身の身体が砕かれてしま
うだろう。姜維もそれが分かっているため一刀の体術はほとんど警戒していない。つまり彼は手に握られた剣の
軌道と移動の仕方を考えれば良い。
はっきり言って警戒しなければならない事の数も質も圧倒的なのだ。必然、その分集中力の消費の桁が違って
くる。精神的負担が違いすぎるのだ。
(駄目だ、このままだとやられる!)
一刀は前に出た。姜維はその場で迎え撃つ。
一刀は剣撃を横一閃に放つ。姜維はそれをかわさず防御する。そして同時に拳を突き出した。
一刀はそれをバックステップでかわす。だが着地したところで足が滑り体勢を崩してしまった。
姜維は一気に間合いを詰める。そして左腕で攻撃した。
その直後、一刀は剣を姜維の腹部めがけ突き出していた。
そう、足を滑らせたのはわざとだった。そうすることで単調な動きに誘導させるために。
(よし、右腕は防御に間に合いそうに無い! そして奴の体勢上、足を使うのも不可能! もらった!)
一刀は確信していた。
しかし、その突きはあらぬ方向を向いてしまう。
(う、嘘だろ)
攻撃に繰り出していた左腕で剣が弾かれてしまったのだ。
(とっさに判断で出来ることじゃない! 読み合いで上を行かれてしまったのか!?)
姜維は右腕で一刀の腹部に打拳を繰り出す。
一刀はわざととは言え体勢が崩れている。当然回避はできそうも無い。そして剣は弾かれ上を向いているため、
防御も間に合わない。一刀は姜維の攻撃を受けてしまった。
「がはぁ!」
一刀は大きく吹き飛ばされて倒れてしまった。
「ほう、打点をずらして最小限の傷に抑えたか……だがそれでもただでは済まなかったようだな」
「く……」
一刀は急所をはずしたとは言え腹部に強打を食らってしまったため足がまともに動けなくなってしまっていた。
「止めだ!」
姜維は間合いを詰めながら氣をため、詰めた瞬間、打拳を繰り出した。
(ここまでか……)
姜維の止めの一撃に対して一刀は覚悟を決める。
だがその一撃は一刀に当たるとこは無かった。
当たる直前、何かに弾かれた。
「何!?」
姜維は後ろに下がる。
そして一刀の前に一人の女性が立っていた。
「江里香……さん……」
「よくも、一刀様を!」
あわられた江里香は一刀の姿を見た後、怒りを隠さず姜維を睨み付ける。
「おのれ! もう少しというところで!」
「姜維と言いましたね……報いを受けて貰います!」
江里香が姜維の名を知っていたのは一刀が何処にいるかを馬騰から聞き、その過程で聞いたためだった。
江里香と姜維が同時に構えた。そして両者がぶつかる。
「私は鄧艾! 姜維! 司馬昭様の……一刀様の下には行かせない!」
「邪魔だぁ!退けぇ!!」
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一刀の危機!? そして……