俺、北郷一刀は一人の少女を見つめてあることを考えていた。
以前からその考えは頭の中にあったが…いつも邪魔が入り中々切り出せなかった。
ま~正確に言えば…いおうとしたら話がそれていつの間にか忘れて後から思い出して次でいいか…
って感じで今に至るわけだが…
それはともかく…せっかく思い出したのだ。今言わずしていつ言うのだ!?
今言わなきゃ次は何時になるか分からない…ならば言おう!ここがどこで今何をしていようと!
「真桜!」
「ん?なんや、隊長。さっきから隊長からあっつ~い視線を感じとったけど///」
ここは一刀の自室、現在休憩時間に押し入ってきた三羽烏と一緒に昼食タイム。
誘われたのに話に混ざることが出来ずにいると、以前から考えていたことを思い出し、今話している。
そして気づかぬうちに長いこと真桜を見つめていたようだが、そんなの関係ーねー!
「真桜…大事な話がある」
「っちょ…ホンマにどないしたん隊長、てか私ら3人じゃのうてうちに?」
「ああ…真桜にしか話せないことだ…」
「//////っう、うれし~わ~、うちのことそないに想ってくれてるて~///」
一刀の真剣な態度にかを赤らめ身をくねらせる真桜…横の二人がえらいことに…
それに構わず一刀から発せられる言葉で…事態は悪化する。
「真桜…作ってくれ…」
「…………え?」
「俺と一緒に作ってくれ!!」
「「「!?」」」
男と女が一緒に作る…何を?と問われたら1つしか浮かばない…『子供』…
4人で何時までも一緒に…そう誓い合ったのに…何故…
一人は少しの疑問と、それ以上の喜びに胸を膨らませ、
あとの二人は同じ疑問と、一刀と彼の想いを受ける親友に様々な感情を向ける。
だが…次の言葉で思いっきり脱力。
「こいつ(とある設計図を出しながら)を、俺と一緒に開発してくれ!!
…って、どうしたんだ皆?いきなりつっぷs「「「紛らわしい(わーー)(のーー)(です)!!#」」」ガハァ!」
そして、一刀は真桜、沙和、凪のジェッ○ストリームアタックを喰らい、意識を刈り取られた…
「ちぇえんそう?」
「そう、チェーンソー…鎖鋸とも言うんだが…」
そして始まる北郷一刀のチェーンソー講座。時折出てくる専門(天界)用語やその他諸々に対する質問とその回答の応酬。
1時間くらいにわたる講義が終了し、一刀は作れるか?と真桜に問うたところ…
「…隊長…うちにむかって「作れるか?」ゆうたな?…言ったるわ隊長!この李典曼成に作れへんもんなんかあらへんわ!!」
その目には炎が浮かんでいた…そして、彼女の背後にも炎が立ち上っていた…
真桜の頼もしいセリフを聞き、姿を見て、立ち上がっていた炎は一刀にも燃え移った。
「よく言った!それでこそ俺の真桜!じゃぁ早速作りに行こう!!」
「了解やで、隊長!!」
扉を開け放ち煙を上げながら工房へ向かっていく二人。残された凪と沙和は呆然としていた。
数日後…
「出来たで…隊長…」
「ああ…出来たな…真桜」
彼らの目の前にあるのは、林業の心強い友:チェーンソー!!
これと言った特徴や特別な点は無いが、この場にありえるはずの無いその姿は妙に迫力があった。
「そいじゃ早速…いっくでーーー!!」
言いながら紐を勢いよく引っ張り、チェーンソーが稼動する!
豪快な音を発しながら、連なる鋸の刃は回転しだし、やがてひとつの大剣となる。
「す、凄いぞ真桜!まさか、本当に出来ちまうとは…って、真桜?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛たたたたた隊長~゛~゛…ここここれ、振動めっさやばいな~゛~゛…
なななななんや、変な気分になってきたで~゛~゛~゛」
「な、しまった!?ドリルを使ってたからだいじょうぶと思ってたが…やっぱりこの振動には勝てなかったか…
よし、真桜!これをつけるんだ!!」
なにがよしなのかは分からないが…一刀が取り出したもの。それは…所々に穴の開いた白い仮面だった…
奪うように一刀から仮面を取り上げた真桜は即座に装着。すると、突然真桜が微動だにしなくなった。
「……ま、真桜?」
声をかけても反応なし…と思われたが、突然仮面の穴が光りだした!
口の辺りからは怪しげな吐息が漏れ、グリンという擬音とともに一刀のほうを向く。
そして、チェーンソーを高々と掲げ一刀に向けて振り下ろされ…
「って危ぅぅおわーーー!!」
あまりの光景に呆然としすぎて対処に遅れそうになったが、なんとか避けることが出来た。
空振りに終わったチェーンソーはガリガリと不吉な音を立てながら地面に刺さるが、その回転は止まることはない…
「たーいちょー!どうしt…ってなにこれーー!?」
「隊長!?あれは…アレは一体なんですか!?」
異変を感じ、凪と沙和が入ってきて揃って真桜(ジェイ○ンver)をみて驚く。
「凪、沙和気をつけろ!今のこいつは真桜であって真桜じゃない!!」
「って、そんなこと言われても、何がなんだかわかrってキャーーー!!」
「沙和!」
混乱する沙和に向かってチェーンソーが振り下ろされるが、寸でのところで二天で防ぐ(どっから出したって疑問はスルー
不吉な音と火花を散らしながらチェーンソーの刃は二天と壁を少しずつ削りながら沙和に迫る…
「い、いやなのーー!(涙 この音もこの武器も今の真桜ちゃんもいやなのーーー!」
「沙和から離れろ!ハアアアーーーーー!!」
凪の気合の一撃により真桜は攻撃をやめ離れるが、そこに凪の追撃が来る。
時に弾き、時に避けてと繰り返すが遂に攻撃が当たった…真桜が被っている仮面に。
仮面に亀裂が入り、それはだんだんと大きくなり…やがて、仮面は砕け散った…
「………あれ?うち…なにしてたんや?」
正気に戻った真桜に今までのことを教える。
チェーンソーの開発、試運転、仮面の装着、狂化、凪と沙和の乱入、沙和への襲撃、凪の応戦、そして今に至る…
開発者と発案者の二人は笑って済まそうとしたが、被害を受けた二人は許さなかった。
なんて危険なものを作ってるんだ!?と説教を喰らった…
更に数日後…
「隊長~~~」
「ん?どした、真桜?」
「あんな…この前作ったちぇえんそうなんやけどな…」
「………」
顔を赤らめながらかなり物騒な話題が…
「うち…あの快感が忘れられんくてな…思わずまた作ってもうてん」
「…そうなのか」
「せや…100個も…」
「って、100!?」
ちょっと予想はしていたが…さすがに数が尋常じゃない。
「でな、こんなにあんねんから、どうせならちぇえんそうの部隊でも作ろ思てんねんけど…」
「いやいやいや!真桜でああなったんだから、一般兵士じゃ絶対無理だろ」
「大~丈~夫やて!ちゃんと制御出来るよう仮面も作ったんやから」
「もっとだめだろ!!」
「やから!仮面のほうも改造しとるから、絶対大丈夫やって」
「……本当か?」
「うそ言わへんて」
「…ま~、制御出来るならいいかな。とりあえず真桜に任せる」
「はいな!そんじゃ、早速行ってくるわ~」
身内に対して危険が無いならと思い一刀はチェーンソー部隊設立を許可する。
その後…魏に恐怖の代名詞となる部隊が設立された…
想像してください…不吉な音を立てながらチェーンソーを携えて迫ってくるジェ○ソンの集団を…
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今回はシリーズとは全く関係の無い話です。
突然ですが、MiTIのSSを書く流れを紹介…
1:電波受信・妄想・想像による発想
2:執筆 3:完成
となってるんですが…1の段階で今書いているシリーズとは別のアイデアが浮かんでしまうと、どうしても妨害電波となって執筆活動に支障が…OTZ
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