このままここから動かなくてもいいですか
この広い地球の そう広くない街の一角で
僕は今日の新聞を読みながら
ロッキングチェアに揺られるだけで
あなたは許してくれますか
もうすぐあなたと
永遠に会えなくなるかもしれない穏やかな午後に
僕は明るい陽射しの中で昼寝をしてもいいでしょうか
誰かが僕を責めたとしても
僕の知っているあなたはそれを許してくれるでしょうか
広げた大きな手の平を
また僕に見せてくれるでしょうか
次はいつ会えるでしょうか
ましてやその次となると分かりません
ひょっとしたらその次くらいで
僕らの世界が切り離されてしまうかもしれない
そんな未来を前にして
今日の僕は 昨日の僕と同じ僕で 明日の僕を夢見ればいいでしょうか
あなたが最期に何を想うのか
それらを想像して 夢想して 噛み締めて
それでも僕は
誰かが道端にタバコを捨てるのを見て
不意に泣きたくなるのです
ここは僕の世界であなたの世界
誰かの世界で 誰か大切な人がいる世界
そしてあなたが旅立とうとしている綺麗な世界
いままでもずっとそうだったし
これからもきっとそう
もっと早く気付いていればよかったのに
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