言いたいのに　言えない

伝えたいのに　動けない

浮かぶ様々な言葉の中で　輝くように

けれど閉じるように　存在する一言

きっとこの言葉が必要とされる瞬間は　ほんの僅か

時期を逃せば　逃した事にも気付かずに

胸の奥を空回りし続けるのでしょう

キミが　やがて結婚するように

僕も　やがて死の淵に立たされる

キミが　やがて老いるように

僕も　やがて何かを諦める

そうやって僕らの世界が回る

しかし不思議と力がみなぎるのです

綺麗事だと分かった上で発する言葉は

きっと有色で　あまり綺麗に見えないかもしれません

けれどキミがこの世界のどこかで居るだけで

僕の中の何かが喜ぶのです

その事実が　どんな瞬間でも僕の背を押すのです

そう考えることで

僕らの世界が繋がる

もうこれ以上大きくはなりません

もうこれ以上好きにはなりません

もうこれ以上　この続きは書きません