海鳴市のとある一軒家。
そこには6人の家族が住んでいた。
家族構成は父、母、長男、長女、次女、三女。その内、次女、三女は双子の姉妹である。
その家族が住む家の表札には『高町』と書かれている。
父と母は未だに新婚の様に仲が良く、兄妹の中も良好である。
ただ…
「お母さん!お母さーん!!」
ドタドタと音を立て、キッチンで食器を洗っている母に駆け寄るのは一人の女の子。
髪形はショートヘアーで栗色。
「どうしたの?
母、桃子に近付いてきたのはこの家の次女、高町ゆのはである。
私立聖祥大付属中学校に通い、明日から中学3年生になる女の子。
「『どうしたの?』じゃないよ!なのはを何とかして!」
ゆのはは桃子に助けを請う。
「何かあったの?」
「私がお風呂に入ろうとしたらなのはが待ち伏せていて…」
「おね~~ちゃ~~~~~ん♪」
「うわ来た!!」
ゆのはに続いてキッチンに駆け込んできたのは髪の毛をサイドポニーにして私やお母さんと同じ髪の色をした双子の妹にして高町家の三女、高町なのはである。
「もう!!どうして逃げるの!?」
「アンタが風呂に入ろうとしてくるからよ!!」
「そんな…」
いかにも『ガーン』って感じでショックを受けている妹。
「何で!?何でそんな酷い事言うの!!?」
「アンタと入ったら私の身体触ってくるでしょ!!」
「お姉ちゃんの身体洗おうと思ってるだけだよ!!////」
「そう言いながら鼻息荒くして迫ってくるのは何処の誰よ!!?」
「ハア…ハア…////」
もう既に鼻息が荒い!!?
「だ、大丈夫なの…決して邪な思いは無いと誓うの////」
「鏡で自分の顔見て出直して来なさい愚妹!!」
「あらあら♪二人は本当に仲が良いのね?」
「うん!なのははお姉ちゃんのお嫁さんだから////」
「アンタを嫁になんて貰いたくないわ!!」
お母さんの言葉に身体をくねらせながら答える我が愚妹。
この子は…百合っ娘なのだ。
私の事が好きらしい。『家族』としてではなく『一人の女』として。
冗談じゃない!!
妹が百合っ娘とかはどうでもいいけど、その想いを血の繋がった姉妹である私に向けられても私からすれば迷惑以外の何物でもない。
私に同性愛の気は無い。普通に男の子と恋愛したいのよ。
「お姉ちゃんにはなのはがいるでしょ!男の子と恋愛なんて認めないよ!!」
「人の心読まないでくれる!?」
「えへへ…お姉ちゃんと身も心も繋がってる証拠なの////」
「お母さん!!この愚妹怖い!!」
「あらあら♪」
『あらあら♪』じゃないよ母親!!娘が危機に陥ってるから助けてよ!!
「とにかく一緒に入るの!!それであ、愛を確かめ合うの////」
誰か助けてーーーーーー!!!!!!!!
という事で新作の本文一部を載せてみました。
タイトルは『魔法少女リリカルなのは~双子の姉は普通に男の子と恋愛したいのに~』です。
今回は転生者じゃない女オリ主で、なのはの双子の姉『高町ゆのは』が普通の恋愛をしようと奔走、そしてゆのはの貞操を狙うなのは達の妨害にもめげずに頑張る物語です。
物語は空白期…中学三年生からのスタートになります。
果たしてゆのはは様々な障害を乗り越え、彼氏を作る事が出来るのか?
迫り来るなのは達を退ける事が出来るのか?
乞うご期待下さい。
以上、
~~あとがき~~
最後の一文に書いている様に
自分は別々の作品を同時に連載できるほどの実力はありません。『原作介入』を書くので一杯一杯です。
もし本気にした方がいらっしゃるなら申し訳ありませんでした。
Tweet |
|
|
16
|
2
|
追加するフォルダを選択
タイトル通りです。