~6月1日・かつての東蝦夷地~
『さて、刀集めも残すところ双刀『
千刀『
毒刀『鍍』は収集が大変だった。布でグルグル巻きにして、その上から実家の重爺が持ってる一番強力な封印札を3枚貼り付けて尚且つ氣で強力な毒気を抑え込まなきゃいけなかったからな
『こんな雪山に有るのかねぇ、人鳥君の情報に誤りがあるとも思えんし』
因みに人鳥と川獺は鳳凰に呼ばれて真庭の里に戻った
『聞いた話によると、どうやら凍空一族が持っているようだが。凍空、これも何かの縁かねぇ。取敢えず行こう』
凍空の村に向かうため、山を登る
そして山の中腹まで来ると倒れている少女を発見した
『っておい!だいじょうぶか!?』
???「うう~、おなか減った」
『あらら』
私は寒くないのかって?
ちょうど近くに岩穴があったのでそこに入る。どうやらここに住んで居るみたいだ
薪が置いてあったので、
『ほら、食え』
保存食のスモーク・ジャーキーを食べさせる
ふぶき「さっきはありがと!」
『いいよ別に』
先ほど助けた少女の名前は凍空ふぶきと言うらしい
『早速だが、凍空の村に案内してはくれないか?』
ふぶき「え~っとね、非常に言いにくい事なんだけど。凍空の村は、先日起きた雪崩で壊滅しちゃったんだ」
『そ、そうか。それは悪いことを聞いた』
ふぶき「それで、メイ兄ちゃんはなにしにここに来たの?」
『ん? 凍空の村にあるっていう双刀『槌』を収集に来たんだ』
ふぶき「かなづち? あ!ぼく知ってるよ!」
『え?ホント?』
ふぶき「あ~、信用してないな?」
『いや、信用してるよ。じゃあ、槌があるところまで連れてってくれるかな?』
ふぶき「いいよ~」
軽いな!
ふぶき「はやく~」
『はいはい(たぶん、生き残りなんだろうな)』
そう思いながらふぶきの後を着いていった
ふぶき「はい、これが槌だよ」
『ありがとうな』
結論から言うと、私の予想は的中。ふぶきは凍空一族唯一の生き残りだった
ふぶき「もう行っちゃうの?」
『ん~、そうだな。この刀を届けなきゃいけないし』
ふぶき「そっか」
そういって寂しそうな顔をするふぶき
『(当然か、雪崩で自分以外の一族が全滅したんだから)…………なあ、ふぶき』
ふぶき「ん?なあに?」
『もしよかったら一緒に来るか?』
ふぶき「え!? い、いいの?」
ふぶきは恐る恐るといった様子で聞いてくる
『ああ、実家の爺ちゃんも多分許してくれるだろう』
ふぶき「ホント!?」
『ああ、嘘はつかん。それにふぶきみたいに小っちゃい子を一人残していった敦賀の名折れだ』
ふぶき「ぶぅ~ぼく小っちゃくなんかないもん!これでもぼくは15歳だぞ!」
『そ、そうか(そのなりで言われても説得力ないな)』
※ふぶきの見た目は白髪白眼の凍空こなゆき
『そ、それで。来るかい?』
ふぶき「行くよ! “この槌を探している地表人が来たら一緒に連れて行ってもらいなさい”って母さんたちいつも言ってたもん!」
『そうか。なら行こうか』
ふぶき「うん!」
そして必要なものをまとめて一緒に下山した
~6月5日:九鬼極東本部会議室~
そこにいるのはクラウディオ、ヒューム、マープル、九鬼帝と私の五人。ふぶきはステイシーさんと李さんに預けている
マープル「これが四季崎記紀が作った完成形変体刀12本の刀かい。これらが戦国時代にあったなんて信じられないんだけどね」
マープルがそう言った。するとヒュームが
ヒューム「確かに絶刀『鉋』は、この俺の蹴り受けても折れなかったからな・・・・」
不機嫌そうな顔をして言う
『絶刀『鉋』は虚刀流の技じゃないと折れませんよ』
ヒューム「そのようだな」
帝「それはそうと、刀の収集ご苦労だったな」
『いえいえ。では私はふぶきの事が有るので失礼します』
~京都:敦賀流道場~
え?九鬼極東本部からどうやって来たかって? 普通に走ってだよ。忍びの速度をなめるなよ
『と言う訳で、付いて来ちゃった凍空一族の凍空ふぶきだよ、重爺』
重國「そうか、連絡受けてすぐに養子縁組したからのぅ。ふぶきや」
ふぶき「な~に~?おじいちゃん」
重國「おぬし、わしの孫。迷彩の妹にならぬか?」
ふぶき「メイ兄ちゃんの妹!? なるなる!」
重國「ほっほっほ、そうかそうか。では明後日から川神学園の一年生として転入しなさい」
ふぶき「わかった!」
話がとんとん拍子で進んでいく
重國「鉄心には言って置くでのぅ」
『多分私の復学と同時期になるだろうから、一緒に行くか』
ふぶき「うん!」
話が終わった時には日が暮れていたので泊まった
後書き
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第十二話