「なんだよ…これ…」
中の様子をみるとそこでは殺しあいが行われていた。剣を持った男たちが村人の命を奪って行っている。
村人も支指示を出している人のおかげで何とか持ちこたえているが時間の問題だろうとわかる。
「なんでこんなことが…」
助けに入ろうと思ったが不意に立ち止まる。それは単に覚悟がないだけだった。
「俺に…殺せるのか?」
その思いがふと脳裏によぎり助けに入ろうと思っても前に進めない。その間も人の命が消えていく。
俺が迷っていると不意に親父に言われたことを思い出した。
『いいか浩太、虚刀流は殺人剣術だ。そしてお前はいつかこの流派で人を殺める時が来るかもしれん』
『何言ってんだよ。そんなことあるわけ…』
『いいから聞け。そのような時が来たとき…その時はお前は誰かを護ろうとしているはずだ。だからこそその時は迷うな、そして護ると決めたなら護り抜け!その結果に殺人を犯すことになっても俺はお前を誇りに思う。だからお前も覚悟を決めろ!』
「そうだったな…まさか本当に親父が言っていた事態になるとは…覚悟を決めていくしかないよな…親父!」
そして俺は走り出した。
「虚刀流『薔薇』!」
「ぐはっ!」
剣を持っている賊らしき男を蹴り飛ばす。
「なんだテメエは!」
「俺の名前は榊浩太…お前たちを殺す者だ」
「ふざけんな!この数を一人でどうにかできると思ってんのか!」
まわりを見ると三百はいるであろう賊がいた。
「関係ないね」
「テメエら、やっちまえ!」
そう言うと何人かの賊が襲ってくるが…
「虚刀流『女郎花』!」
男たちの剣を折り、さらにそれを相手に刺す。
それにより男たちは地面に倒れる。
これには賊だけでなく村人たちも驚いている。
「今度はこっちから行くぜ」
そして浩太は確実に賊の命を奪って行く。
「た、たった一人になにやってんだ!」
指揮官らしき男が声を上げるが浩太と賊たちの実力には天と地ほどの差があることをすでに誰もが分かっていた。
「だったら、あんたが来たらどうだ?」
「な!?」
「虚刀流『蒲公英』!」
貫手により男の心臓を貫く。
指揮官を失ったことで賊たちはさらに混乱し、あっという間に壊滅していった。
全てが終わった頃には浩太の周りには賊の死体しか転がっておらず浩太の手も血で真っ赤に染まっていた。
「さて、終わったはいいけど…」
村人たちの方へ振り向くと皆怯えていた。
「まぁ、無理もないか…」
たった一人で三百の賊を殺すさま目の前で見せられると怯えるのは当然である。それがただの一般人ならなおさらである。
話を聞きたかったんだが…これじゃあな…
「すまなかったな怖がらせて…俺は直ぐこの村を出るからそれで勘弁してくれ」
そして村を出る直前の事である。
「待ってください!」
1人の女の人が声をかけてきた。
一応虚刀流の技紹介を入れとこうと思います
薔薇・・・重心を乗せた飛び蹴り
女郎花・・・相手の刀(剣)を折り相手に突き刺す
蒲公英・・・相手を引き寄せ貫手で貫く
今後もこんな感じで入れていきたいと思っています
さてさて、今回の第2話どうだったでしょうか?
楽しんでいただけたなら幸いです。次からはやっと恋姫のキャラを出せると思います(^_^;)
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第2話の投稿です