それからさらに数日
いつも通りに朝食を食べ、学校に向かう
大和「オハヨ、メイ」
『おはよう大和。早いな』
昨日泊り込みで九鬼に呼ばれ、仕事を手伝っていたので私は九鬼ビルから直接向かっている
京「おはようメイ。そして大和、好き」
『おはようミヤ』
大和「そしてお友達で」
京「惜しい」
小雪「おっはよ~メイ」
『おはようユキ』
擦りもしてないよ。ミヤ
『で、あの名前負けは?』
京「当然寝坊」
『よし先行くぞ』
ガクト「待て待て幼馴染たちよ。俺様がいなきゃいけないだろーよ」
大和「よう名前負け」
ガクト「ケンカ売ってんのか?大和アン?」
大和「冗談だ。超カッコいいぞ」
ガクト「よせよ本当のことを」
こいつこれ本気で信じてるから馬鹿だ
『バカ言ってないで早く行こう』
いつものメンツが揃ったところで学校へ向かう
卓也「皆、おはよう」
『おはよう、タク』
京「おはよう師岡卓也ツッコミ担当の地味な少年」
卓也「なんでそんな説明口調なのさ!?」
京「モロは存在確認しないと忘れそうで」
ガクト「影薄いカラな」
「ガクトが濃すぎなんだよ!あと京に言われたくない!」
ツッコミ根性が染みついたモロが烈火の如く突っ込む
京「ナイスツッコミ。合格」
大和「相変わらずキレテルぜ」
モロと合流し学校へ。むむ。あれは…不良共かよ、しかも全員見覚えが無くもない
『自殺志願者がうじゃうじゃと』
京「メイ、止めないの?」
『モモ先輩からケンカ売ったんなら止めるように鉄爺から頼まれてるが逆の時はなにもしないさ』
自殺志願者共がうず高く積もる。次の瞬間世界の果てまで飛んでゆく。あいつら生きてるかな~
京「すごい蹴りだったね」
ガクト「あ、ああ。蹴りだった」
京「ウソパンチでした」
大和「ダサ」
ガクト「うっ」
京「ちなみにいちばんムカつく顔の奴には三発『八発だ。まだまだだなミヤ』八発だそうです」
卓也「メイ全部見えたの!?」
心底驚いたみたいな顔をタクがしてる、心外だな。ユキは何か鳥と戯れてるし
『当たり前だ。余り嘗めるなタク』
百代「一応こいつは四天王の一人だからな」
大和「お疲れ姉さん」
卓也「とゆーかいつきたの?」
『「私(メイ)が余り嘗めるなって言ったあたりから(だ)」』
卓也「ほんとチートだね君達は」
百代「それより見てみろあの子。完全に脈アリだ」
野次馬の中に何かモモに熱い視線を送ってる奴がいる
ガクト「モモ先輩!女の子少し譲ってくれよ‼」
百代「断る。欲しけりゃ自分で作れ。まぁ可愛ければ私が奪うがな」
『モモ先輩が正しい。後半は置いといて』
ガクト「美人の女好きてチョーもったいねーよ」
百代「言っとくが私は女好きってワケじゃないぞ。男に魅力のあるやつが居なけりゃ女の子にもはしるさ。メイはたたかってくれないしさぁ~」
私を見ながら不服たらしげに言い放つ
『だから戦いたかったら重爺と鉄爺とヒュームさんと川神市長から戦闘許可もらって尚且つそこそこの実力者の立会人を連れてきてください』
「市長の許可はもう貰った!だが残りの三人がなかなか許可してくれないんだ!」
『しりませんよ』
ドドドドドドドドッ‼
この地響きはあいつだな
英雄「フハハハハ!飛ばせあずみ!」
あずみ「はいっ!英雄様‼」
大和「うわっ、でた」
英雄「むっ?庶民共と我が友メイよ。一子殿はいずこだ?」
『おはよう英雄、カズは修行中だ』
「うむ、おはようだメイよ。前に貰った金平糖、なかなか美味であったぞ。 ふむ、流石は一子殿。ではもうここに用はない。行くぞあずみ!」
あずみ「はいっ‼英雄様‼」
「あ、あとメイよ。近い内に顔を見せろと姉上と父上が言っていたぞ」
『揚羽さんと帝さんが?分かった。いずれ邪魔しよう』
英雄「うむ。ゆけ!あずみ!」
ドドドドドドッ
相変わらずだね。あいつは
百代「でっ?揚羽さんがマコに何のようなんだ?」
『知りませんよ。てかつねらないでくださいモモ先輩。地味に痛い』
百代「私とは戦わないのに揚羽さんや従者部隊の人たちとは戦うんだな」
『だから四人から許可貰ってください』
百代「それができたら苦労はしないんだ! 罰として私をオブって学校まで行け!」
ふーんと文句を垂れて剥れつつ背中に飛び乗るモモ先輩
ガクト「ぐぬぬぬぬぬぬ」
大和「ガクト、男の嫉妬は醜いぞ」
ガクト「やっぱこの世はイケメンが正義なんだよな(泣)」
そんな話しをしていると
一子「皆ーーー!おはよーー‼」
大和「ナイスタイミングだワン子」
一子「へっ?ドーユーイミ(?3?)」
『さっきまで英雄がいたんだよ』
一子「おおぅ。それはあぶなかったわ」
『それから登校中くらいはタイヤ外せ。バカ共に虐められるぞ』
京「あーあ。いじるつもりだったのに。メイのいけず」
京が楽しみを奪われたと言わんばかりに不平を言う。お前ら調子に乗ってるとマジで潰されるぞ。モモ先輩に
『ほら早く学校行こう。時間やべーぞ。そーいやショウは?』
大和「いつもの一人旅」
見ないと思ってたら
『そか、んじゃ行こう。ユキ~行くぞ~』
小雪「わかった~」
そう言ってモモ先輩の背中に飛びつく。何故?
小雪「楽しそうだったから~」
そうか
ガクト「しかしワン子はよく体が持つよなー」
「あったりまえじゃない!これぐらいしないとお姉様やメイにはおいつけないわ!!」
ガクト「後百年はムリだな」
一子「無理って言うなー!妹パンチ!」
ガクト「おぅ!」
ガクトを殴るカズ
『ふむ、ここはコンボかな?』
すかさず飛んできたガクトを蹴り上げる
百代「姉アッパー」
飛び上がって追撃するモモ先輩
小雪「小雪キィ~ック!」
さらに飛び上がって学園のほうに蹴飛ばすユキ
『まあガクトは頑丈だし、学園のほうに飛んでったから大丈夫でしょ』
ファミリー達『ソーダな』
不思議とこんな結論に至っちゃう。因みに私は二日前に正式にファミリーに加入した
大和「てか姉さんて何処まで目指すつもりなんだよ」
一子「全部‼力もスタイルも‼」
先輩・私・カズ以外「「「「「一生ムリだな」」」」」
一子「笑うなーーー‼真剣ナノよーーー‼」
『頑張れば何とかなるさ』
一子「うわぁーんツル兄!ツル兄だけだわ!私の味方」
そう言って泣きついてくるカズ
『泣くなよ、よしよし』
そんなやり取りをしているとそこそこな時間時間になっていたので急いで学校に向かった
そんなこんなで学園に到着
千花「おはよ~メイ君」
『おはよう小笠原』
彼女の店の品はどれも一級品で私のお気に入りだ
満「おはよう。敦賀君」
『おはようクマちゃん。またうまい店教えてくれ』
スグル「迷彩、パソコンの調子が悪いんだが」
『今道具持ってないから後でな』
忠勝「兄貴、先生がきたら起こしてくれ」
『わかった』
暫くして
真与「皆さ~ん先生がきますよ~」
『タツ、起きろ』
忠勝「あ゛あ゛、もう来たのか」
ガラッ‼
梅子「お前達!3秒以内に席につけ!さもないと教育的指導を与える!」
みんなが席に着く(又は起きる)
梅子「では出席を採る。甘粕!」
真与「はい!」
次々と出席を採り終わるその時
ガラッ‼
育郎「福本!います!」
梅子「アウトだ!俗物!」
ピシャッ!
遅刻した福本が鞭で殴られる。因みにガクトは気絶していたが席に着いていたので殴られるのは免れた
HRは終わり、昼休み。皆昼メシ食いながらテレビを見ている
一子「なんか面白いニュースやらないかしら?」
ガクト「春だからな。桜情報とかやるんじゃね?」
キャスター『次のニュースです。食い逃げ犯を学生が捕まえました。名前は風間翔一君』
大和「ブハッ?!」
『残像拳』
大和「あ、ゴメン。ユキ」
『実が居ないから無問題』
大和「あの馬鹿また騒ぎやがって」
『人様に迷惑かけてなけりゃあ良いんだが、ムリだろうな」
私や大和は心労がたたってるが女子達はなんか騒いでる。ま、あいつ素直だし顔はいいからな
キャスター『続いてのニュースです。またも学生が銀行強盗団を逮捕しました。名前は敦賀迷彩君』
クラスメイト達『ブッ』
今度はクラスメイトほぼ全員が吹き出した。汚ねえ
大和「メイ、お前なにやってんだよ!」
『いや、九鬼に行く途中に銀行寄ったらその銀行が強盗にあって。さっさと両手足の間接外して警察に突き出したんだ。警察にはなんか感謝されるし、店長は謝礼くれるしで九鬼に行くのが遅れて正座で説教喰らってしまった』
卓也「何かメイが転校してきたときも同じようなことがあったような」
気のせいだ、タク
そして最後のHR
梅子「明日は人間力測定だ。おくれぬように」
HRも終わったし、帰りますか
京「私は弓道部顔だしてくる」
『そか。じゃまた明日な』
帰宅し部屋を開けると
翔一「おかえり~」
今日最大のジャンボバカがくつろいでいた
『ショウ、何でお前が私の部屋にいる?』
翔一「イヤー、土産渡しに来たんだがいねーからよ、またせてもらった」
『まあイイけどさ。お互い大変だな。明日の新聞には確実に載るだろーな」
翔一「あぁ。食い逃げのヤツか。騒ぐほどのことじゃねーのにな」
『全くだな、ほら土産置いて部屋に戻れ』
翔一「おう。ほんじゃコレ。また明日な」
『あぁ、また明日』
そう言ってショウを見送って眠りに着いた
後書き
次回は人間測定(の予定)です。誤字等ありましたらご指摘願います
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第七話