No.555211

恋姫†無双 異・魏伝~蒼天~ 4章

この作品は真・恋姫†無双2の魏√を主とした
2次創作作品になります。

オリキャラ登場や性格崩壊は多分おこります。
それでも構わないという方はお進み下さい。

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2013-03-14 23:43:23 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1934   閲覧ユーザー数:1591

 

「北郷、我らと行動を共にするのであれば、貴様の力量をみせてもらおう。」

 

酒家からの帰りに曹仁から提案があった。

 

「えっ・・・?」

 

一刀が驚きの声を上げると、

 

「力量も分からなければ、仕事も振れないし、タダ飯を食わしてやるほど我らは、お人好しではない。民からの大事な税を無駄遣いは出来ん」

 

「華憐の言うとおりね。

まずは、このまま練兵所で武の力量を見せてもらいましょうか。相手は・・・」

 

曹操が、相手を選ぼうとすると、

 

「華琳様!!私にやら「春蘭、ダメだ」」

 

夏候惇がすぐに反応したが、曹仁が途中で遮り

 

「春蘭、悪いが私が相手をする。私が言い出した事だし、北郷の力量を見るために剣を交えるのだ。

春蘭が相手なら力不足って事はないけれど、加減が出来んだろうから北郷を殺しかねない」

 

曹仁は曹操に向き直って

 

「よろしいですか?華琳様」

 

「そうね華憐、貴女にお願いしましょう」

 

曹操の承認を得た曹仁は、

 

「そういう事で北郷よ、私と手合わせだ。

貴様の力量、しかと見せて貰うぞ」

 

鋭い視線を向けながら言った

 

「俺は、貴女達に保護されている身だし、断る事は出来ないか・・・。

分かりました、俺も全力で相手させて貰います。」

 

魏の中でも武に長けた優秀な武将として数々の武功を上げた名将、曹仁。

その名将と剣を交える事が出来ると、一刀は内心ワクワクしていた。

 

城に着き、曹仁は自分の獲物を取りに行き、一刀は曹操達と共に城内の一角にある練兵所に向かった。

~練兵所~

 

「さて北郷、始めようか。」

 

鋭く研ぎ澄まされた闘気を身に纏い、自身の獲物、ハルバードのような槍斧を数回回転させ構えた。

 

「宜しくお願い致します」

 

一刀も紫水を抜き、青眼に構えた。

 

(ほぅ・・・良い目をする。それに多少甘さはあるが、良い構えだ)

 

(流石に名将として名を残す程の武将だな。

まるで隙がないや)

 

曹仁が一刀の構えに少し感心すると、同じように一刀もまた、曹仁を感心していた。

 

「何だ、臆したのか?かかってこい」

 

曹仁さんの挑発に、一刀は一旦目を閉じ、精神を集中させ、

 

「曹仁さん、いきます」

 

一刀は目を見開くと、一気に間合いを詰め、自身の間合いに入ると同時に袈裟切りを放った。

 

「甘いな」

 

曹仁は一刀の攻撃難なく受け止め、逆に切り返した。

 

一刀は刀を寝かし攻撃を受け流し、その勢いを利用し後回し蹴りを放った。

 

曹仁は、一刀の蹴りを身体を回転させて攻撃をいなし、その遠心力を使い重さを増した横薙を放った。

 

横薙を紫水で受けた一刀は、後方に弾き飛ばされ、乱れた息を整えていると

 

「どうした、この程度か?」

 

曹仁は、槍斧を肩に担ぎ、微笑みを浮かべていた。

(流石に強いな。爺ちゃんと変わらない。

間違いなく、普通に戦っても歯が立たないな)

 

紫水を左手に持ち直し、左足を後ろに引き、軽きながら腰を落とし、突きを放つ体制を取った。

 

(ほぅ、何かするつもりか)

 

曹仁は一刀の構えをみて、右足を一歩半歩程前に出し、槍斧を下段に構え直した。

 

「蒼天一刀流 雷艇」

 

身体を起こす際に生まれた反動を加えた踏み込みで、突進力を増幅させ、曹仁の喉元目掛け鋭い突きを放った。

 

曹仁は槍斧を振り上げ、一刀の突きの軌道を変えようとした。

 

「なっ・・・!!

(雷艇は一刀流の中でも突進力のある技の一つだぞ)」

 

(くっ・・・思ったより重い)

 

軌道は変えられたが、勢いを殺しきれず、一刀の突きが左頬を掠めた。

 

「鋭く、重い。良い一撃だ。

これが北郷の本気と言う訳か。ならば、こちらも本気でいくぞ」

 

曹仁は、頬から流れる血を親指で一度拭い、その血を舐め、突きや切りの連撃を放った。

 

(速い。受けきれない)

 

連撃の速さに徐々に刀で受けきれなくなり、顔や腕に切傷が出来始めた。

 

「これで、終いだ」

 

曹仁の渾身の一撃を受けた事によって、紫水は一刀の手から離れ後方に弾き飛ばされた。

曹仁は、一刀の喉元に槍斧を突きつけた。

 

「参りました」

 

一刀の降参の言を受け、身に纏った闘気を解放し、一刀の頭を撫でながら

 

「多少の荒さや甘さはあるが、なかなかの太刀筋や身のこなしだったぞ。

特に途中の突きは、良かった。」

 

「左頬の傷は、大丈夫ですか?」

 

「問題ない。この程度なら、すぐ直るだろう」

 

勝負の行方を見ていた曹操は、曹仁に一刀の評価を聞いた。

「華憐、貴女の評価は?」

 

曹仁は、膝をつき抱拳礼を取り、

 

「実力は、ご覧の通りです。多少の荒さや甘さはあるものの、見込みはあるかと・・・。これなら、警邏に出ても大丈夫でしょう。

それよりも北郷の眼を、私は気に入りました。私は、真名を授けても良いと思えるほどに、濁りなく澄んだ眼をした人物を華琳様や春蘭達以外に知りません」

 

「そう。なら、問題無さそうね」

 

曹仁の報告を聞き、曹操は満足し

 

「一刀、貴方もたった今から私の覇道に尽力しなさい。

その代わり、私の真名を授けます。

私の事は華琳と呼びなさい」

 

曹操が真名を許した事で、曹仁も続いて

 

「北郷、改めて・・・私は、性は曹、名は仁、字は子庸。真名は華憐だ。」

 

「次は、私だな。性は夏候、名は惇、字は元讓。真名は春蘭だ。」

 

「最後は、私か。性は夏候、名は淵、字は妙才。真名は秋蘭だ」

 

4人が改めて自己紹介をした。

 

「華琳、華憐、春蘭、秋蘭。

俺の方こそ、宜しくお願いします」

こんにちは。たっちゃんです。

 

読んで頂き、ありがとうございます。

第4話、いかがでしたでしょうか?

 

次回も、頑張って書いていくつもりです。

 

では、次回までご機嫌よ~。

 

 

 

 
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