No.553796

SAO二次創作小説 第二話 ~強敵~

funnyfaceさん

SAOの二次創作小説、第二話です。遅れてすいませんでした。
色々考えてたらこんなことに。

2013-03-10 23:05:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:760   閲覧ユーザー数:748

俺がルキナと皆の元へ戻ると、皆は壁をじっと見つめていた。

「ただいまー……どうした?壁ばっか見て」

俺が聞いてみると

「あ、クロ、おかえりなさい」

「……おかえり」

「実はですね……」

神影が説明してくれた。

俺がルキナを探しに行った直後、壁の向こうから微かにモンスターの雄叫びが聞こえたらしい。

「つまり……」

俺が壁に触れると、壁に幾何学模様が現れ、スライドした。そしてそこには……

「ドア?」

「ドアですね」

「……ドア」

「ドアだな」

「ドアよね」

「ドアですねぇ~」

ドアがあった。ドアドア言ってたからゲシュタルト崩壊した。

「入ってみるか……」

「皆、一応態勢を整えよう」

「「「了解」」」

皆がPOTを飲んだり、最強装備をつけたり、武器の耐久値を確認したりする。

 

~二分後~

「皆、準備はいいな?」

俺が聞くと、皆はうなずき返す。

「じゃあ……行くぞッ!」

ドアを開け、突入する。

70層だからそんなに強いモンスターは存在しないはずだが、噂では1層の地下ダンジョンに90層クラスのボスモンスターがいた、というのを聞いたことがある。油断はできない。

隠し部屋の中は、薄暗い。大きさは……かなりある。

ボッ……ボッ…ボボボボボッ

壁の松明が一斉に灯る。

「気をつけろ!来るぞ!」

そして、部屋の対極の場所に、巨大な人型のモンスターが。

「かなり大きいわよ……!」

約16Mはありそうだ。外見は、まず頭がない。そして鎧を着ていて、手には巨大な盾と人2人分の幅と人5人分の長さをもつ剣。デュラハン……かな?

名前とそこそこ多いHPゲージが3段表示される。名前は───

「『The Master Dullahan』……デュラハンの親玉って事か……」

小声で呟くと、

『コォォォオオォォオオォォ!!!』

デュラハンが突っ込んできた。

「皆!最初は防御に徹して攻撃パターンを掴むんだ!基本俺とアルフが前衛でダメージが多くなったらスイッチという形で行く!!」

「「「「「了解!!」」」」」

「いくぞアルフ!」

「はいっ!」

俺は刀と片手剣&短剣をクロスして構え、アルフは盾を構える。

『コルォォォォオオオォオォォ!!!』

そこへデュラハンが剣を一閃。俺とアルフを弾き飛ばす。

「ぐふぅっ!?」

「うわあああああ!!」

なんつう強さだ!こいつ……やばいぞ!

「お……お前ら!こいつ、90層レベルだ!」

「何ですって!?」

「こいつやばいですよぉ~!僕のHPが一撃で3分の1減りましたぁ~!」

「えぇぇぇぇえぇぇ!!」

「……まずい」

「やばいですよ!」

アルフのDEF(防御値)はかなり高い。なのに一撃で3分の一を削る。つまりは俺達のHPを3分の2程度減らすのと同じだ。かく言う俺も半分ぐらい減っている。

「また来るぞ!次、後衛の三人、スイッチしてくれ!」

俺はそう叫び、デュラハンの大剣を<剣神>の単発ソードスキル<闇御津羽>で弾く。

『コォォオォ!!』

「今だ!!」

「「「スイッチ!」」」

俺とアルフと入れ替わりに、楓、鶯、神影、ルキナが防御の構えをとりながら前へ出る。

3人はAGIが高めだから回避に徹する。しかし、かするだけで一割、二割ずつ減っていく。

その間に俺とアルフはハイポーションを飲む。

そして4人のHPが3分の2程度まで減ったら……

「ケイ!アルフ!そろそろ!」

「あぁ!まかせろ椿!スイッチ!!」

椿達が4人で協力してデュラハンの大剣を大きく弾く。

そしてその隙に俺とアルフが入る。ついでに3回ぐらい斬りつけておく。

そんな戦闘が3分ほど続いた。

「よし、そろそろ皆攻撃パターンを覚えたな!攻撃にうつるぞ!」

「「「「「了解!!」」」」」

このデュラハンの攻撃方法は、斬り払い、5連突き、脚払い、シールドアタック、体当たり、縦横3連斬り。

シンプルだが、それ故にかなり強い。だが……

「皆!今まで通り、スイッチしながら行くぞ!組み合わせも今まで通りだ!」

「「「「「了解!」」」」」

「まずは俺とアルフだ!回復したな!アルフ!」

「はい!!」

アルフがいつもとは全然違う気迫で答える。よし。

「ッらぁぁぁ!!」

「コッォォォオオォォ!!」

デュラハンの攻撃をソードスキルではないが、全力の攻撃で受け流す。HPは減るが、微量だ。

「コォォォオオオオオオオ!!」

デュラハンが半ばイラついたような雄叫びを上げる。

「アルフ!次の攻撃、ガード頼む!ガードしたら俺が攻撃をする!!その後、椿達、スイッチしてくれ!」

『了解!!』

「クルオォォォォオオォ!!!」

「はぁぁぁっ!」

アルフがデュラハンの縦横3連撃をガードしきる。

「アルフ!!回復急げ!!」

「はい!!」

アルフのHPは4割をきっていた。だが、俺と椿達が支えてる間に全回復するだろう。

「おらぁぁぁぁぁああっ!!!」

デュラハンが体制を大きく崩した隙に、<剣神>の5連撃ソードスキル、<角杙神>を放つ。右手2回左手2回、両手で1回斬撃を繰り返す。

「コゥォォォォォ!!」

デュラハンのHPゲージの3本目の一割程度減らし、半分程度まで削る。

「この調子で行くぞ!!次!椿達、頼む!!」

ノックバックをしたデュラハンを睨みながら硬直時間を活用し、椿達に呼びかける。

『了解!!』

椿、鶯、神影、ルキナもそれに返事をする。

「おぉらぁぁ!!」

<剣神>の単発ソードスキル、<泣沢女>を放ち、剣を大きく弾く。

「スイッチ!!」

椿が叫び、鶯、神影、ルキナと共にデュラハンのがら空きの胴体に2発ずつソードスキルを放つ。

「コォォゥォォォ!!」

さらに2割ほどHPを削る。

そして椿達がデュラハンの攻撃を受け流している間に、アルフに駆け寄る。

「アルフ!大丈夫か!」

「はい!もう殆ど回復しました!」

「よし!」

「お前ら!こいつ攻撃力は半端ないが、HP、防御はそんなに高くないぞ!!」

「わかったわ!」

そうは言ったものの、少し嫌な予感がする。

……念のためにあいつらも呼んでおくか……。

急いでウィンドウを出し、フレンドリストから攻略組レベルの実力をもつプレイヤーを選び、メッセージを書く。

『至急、応援来てくれ。場所は70層の隠し部屋だ』

そして送信。と同時に

「クロ!そろそろスイッチお願い!」

「分かった!!いくぞアルフ!!」

「はい!」

椿達が同時にデュラハンの剣を弾き上げる。

「「スイッチ!!!」」

俺とアルフが叫び、デュラハンの胴体に攻撃をする。

アルフは6連高速突き技、<百花繚乱>を放ち、俺は<剣神>の5連撃ソードスキル<素盞嗚尊>を放つ。

「コォォォオオオオオオオオオオオオ!!」

デュラハンのHPゲージの3段目が空になり、2段目が僅かに減る。


 
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