マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START
二十七話 天使飛翔
アスカ SIDE
トレミーはソレスタルビーイング号に戻ってきた
里帰りというもではないが、自分と同じく存在して気持ちが落ち着く
だか・・・
「チーフ、食料庫のお酒貰っていいですか?」
「一番、歌います」
「肉焼くぞ!」
「準備OK!準備OK!」
スタッフ・・・自由すぎ!
到着した途端、宴会を始めるな
ハロも準備をしないで、煙が充満すれば艦内の必要な空気が減ってしまう
「アスカ!不味いことになった!」
「どうした?」
「熟女がいない!」
「あ、そう」
「このままだと干からびてしまう、アスカが女そ―-ドベラリア!!」
無重力をフルに使い10トンと書かれたハンマーで殴る
ケニーは殴った速度を維持してゴミ箱にホールインワンさせた
「2番、チーフのハンマー捌きでした」
「「「ワァーー」」」
だめだ、こいつら・・・
宴会が終わるまで作業を始められないかも
しばらく時間を潰すため、その場から離れて司令部へと、司令部は相変わらず情報収集され、莫大なデータが纏められ自分の端末機に送られてくる
「BETAを神と崇める宗教団体の詳しいデータはないか・・・」
襲撃者の言葉が気になってヴェーダで調べるが、分からないことだらけだ
言葉から察するにキリスト教恭順派と同じ考えに辿り着くが証拠となる物は海底に沈み確信がなかった
そしてキリスト教恭順派はBETAが人間に捌きを与える神の使いとされて難民の間で誕生して広がり、各国は全容を把握出来ていないほどの宗教団体になりヴェータもお手上げ状態
普通だとバカらしいが、絶望と隣り合わせな日常と貧困の追撃で藁にもすがってしまい、そう言う考えが出てきたのだろう
だが、戦力が異常だ
多数の戦術機や潜水艦を保有してアメリカで渡されたと思われる水素プラズマを短時間で生産させた
そう考えれば資金や工業力があるアメリカに向くが今回の被害者でデメリットだ
なにか裏があるのか?
「ナニナニ、キリスト教恭順派について」
「・・・・・・!?」
横を振り向くとケニーがいた
「この前の戦闘か・・・アレは酷かったよな機体を強奪するのに基地を壊滅されたのは・・・・・・」
「そうだな」
「気にするな・・・と言っても無理だよな」
「ああっ、俺が追い込んで自決を選ばした」
「なんつーか、世界ってさぁ・・・・・・矛盾だらけだよな、自国を守るため星を破壊する兵器を平然と使ったり、人を守るための兵器が人殺しをするとか」
たしかに前の世界でもそうだ
自国を守るため強力な兵器を持ち、それを他国が真似して同じ兵器を持つ、それが連鎖してあらゆる国が強力な兵器を持ち悪循環が生まれた
「オレさ、生まれて始めて故郷見たことないんだ」
「えっ?」
「―――生まれも育ちもアメリカだが、体に流れる血はカナダ人なんだ」
たしか、カナダは―――
この世界のカナダは地形が変化し面積の半分が黒く染まっていた
理由は中国に続きカナダにBETAの着陸ユニットが落着した所為だ
当時のアメリカはBETAの第二次侵攻を避けるべく、カナダ政府との合意の下に戦略核の集中運用によって降下ユニットを機能停止にすることに成功
迅速な対処によって北米大陸はBETAの侵攻が免れたが、その代償はあまりにも大きく戦略核における放射性物質がカナダの国土50%を汚染して人が住めなくなった
さらに回収した着陸ユニットの残骸から人類未発見の元素が多数発見され軍事転用研究の対象になり、研究が進み5番目の中枢となるG弾が生み出された
「明星に使われたG弾は・・・・・・ごめん」
「別に謝ってほしいわけじゃない、こんな馬鹿げた戦争に終止符を打ってくれるんだろ?」
「そんなの当たり前だ」
「ならオレたちを頼れよ、一人で戦っているわけじゃないし、オレたちチームだろ?」
「・・・・・・ありがとう」
「それじゃあ、相談代金として女装してくれ」
「ケニーくん?」(⌒-⌒)
「なんでもないぞ!」
ケニーは駆け足で司令部を出て行った
「ごめんケニー・・・・・・」
できれば相談したいが、この問題は世界に干渉した結果だ
自分自身がケリを付けなければいけない気がする
それとスタッフは俺に気遣ってわざと宴会をやったに違いない
俺ってそんなに顔に出ていたのか?
アスカ SIDE END
仙台基地 SIDE
大型モニターに映るのはオホーツク海とベーリング海峡を挟むカムチャッカ半島
大まかなBETA進行予想図に人類側の防衛線が写し出され夕呼と伊隅ヴァルキリーズのメンバーが見ていた
「帝国海軍はオホーツク海で防衛線を展開、ソ連軍はペンジナ湾を中心に部隊を配備予定、国連はオホーツク海とペンジナ湾の境目に部隊を配備します」
「ありがとうピアティフ、皆聞いたわね~今回は明星作戦のようにちゃんとした連携がソ連側に取れていないから帝国海軍と国連軍だけの連携戦術なるから注意しなさい」
「共産党政府と野党の小競り合いですか?」
「そうよ伊隅、内部問題を戦場まで持ってくるのはバカらしいけど、今は無視して頂戴」
香月は端末を操作するとカムチャッカ半島が拡大された
カムチャッカ半島には日本海軍と国連軍が展開され、境目に伊隅ヴァルキリーズの部隊が配置されている
その場所が連携の重要な要であるのを誰もが分かっていた
「伊隅達は新装備した不知火でカムチャッカ半島に上陸の瞬間を狙って迎撃であまり深追いしないこと、涼宮は私たちと一緒に日本帝国海軍旗艦・大和に乗船してもらうわよ・・・それと助っ人が援護してくれるから」
「助っ人?」
「まぁ、来てのお楽しみよ」
夕呼は各国が慌てふためく顔を思い浮かべてニヤニヤしながらモニターを見つめていた
仙台基地 SIDE END
ソ連 SIDE
明星作戦から約四ヶ月後の2000年1月
大きな年の節目にソ連軍の司令部は驚きを隠せないでいた
流氷が漂うオホーツク海から現れたBETA群が上陸すると81式強襲歩行攻撃機・
攻撃する海神の死角から要撃級が接近するが、突然現れた不知火に倒されてしまう
不知火の両腕には、左右対称の電磁兵器化したGNソードが装備されていた
「資料は見たが、ハイヴ攻略を可能したことはある―――しかし、なぜ日本はこのような条件を出したのか?」
男がモニターを見ると、モニターに表示されたカムチャッカ半島には広範囲に渡り戦闘及び進入禁止と表示されていた
作戦前の日本・ソ連・国連が協議している最中、日本が作戦に至ってソ連と国連に一定時間だけ立入禁止区域を指定した
ソ連は全て鵜呑みにするわけにもいかず内容を問いただすが、日本は対岸からのレーザー照射範囲外と言われはぐらかされてしまい、ソ連はひとまず条件を飲んだ
「同志ロゴフスキー」
ロゴフスキーと呼ばれた男が振り返ると、ソビエト連邦イーダル試験小隊指揮官イェジー・サンダーク中尉が軽く敬礼した
「同志サンダーク、“人形”の準備は完了したのかね?」
「は、指定ポイントで観測任務を維持させております」
「よかろう・・・」
モニターが切り替わりジュラーブリクに護衛されているチェルミナートルが映し出される
目の前で戦闘が行われても、黙って状況を静観していた
ソ連 SIDE END
国連 SIDE
日本海軍と国連軍の境目に四本の弾道が飛び交った
その弾道に続くように不知火が駆け抜け、さらに道を広げる
『ヴァルキリーマムよりヴァルキリーズへ、ポイント73にてBETAの増援を確認!』
『ヴァルキリーズ全機突撃!』
『了解―――孝之、先に行かせて貰うわよ』
『それは譲れないぜ』
ヘタレがペダルを踏み、脚部に増設された小型スラスターが稼働
瞬く間に速瀬の不知火を追い越し、ブレードを展開させ突撃級を斬りつける
速瀬も黙っているわけにもいかず、突撃級の間を回転しながら二体を斬り倒す
『おやおや孝之少尉、まだ一体しか倒していないんですか~?』
『うぐ・・・』
『なぁ速瀬、孝之を弄るのはそれくらいにして伊隅大尉を見ろよ』
三人は戦闘に集中しながら、戦場の中で一際目立つ不知火を見た
背部のバックコンテナに搭載された2つの支援砲と両腕に持つ砲身にブレードが備え付けられた支援砲4つから一斉に放たれる
砲弾は行く手を遮るBETAを撃ち抜き、上陸の最後尾にいた要塞級までも倒す
要撃級二体が横から挟み撃ちするが、一瞬で後退され失敗に終わり、砲身のブレードで薙ぎ払われる
『すげぇ・・・重量の問題で飛行できないはずなのに機動力が高すぎる』
『なんでもホバークラフトの原理を使っているらしいぞ』
『それじゃあ、避けられない攻撃はどうするのよ?』
速瀬の問いに対し答えは直ぐにやってきた
突如現れた要塞級が触手を伊隅に向けて伸ばす
伊隅は気づくのが遅れて触手を避けられない
この攻撃が当たれば機体が溶解して終わりだ
しかしバックコンテナに搭載された支援砲の砲身が傘のように開き、プラズマフィールドを展開して溶解液ごと防ぐ
『大尉離れてください』
風間の声に伊隅が反応して距離を取ると、砲弾の雨が降り注ぐ
砲弾が放たれた方向には、北からの攻撃から身を防ぐ高台に外付け大型弾倉に繋がれた不知火がいた
風間がトリガーを引くと一直線に伸びる弾道に入る者全てを葬り去っていく
攻撃から免れた小型種が取り付こうとするが、二丁のトライデントストライカーを装備した宗像の不知火に防がれてしまった
『あれ?オレら前衛必要ないか?』
『俺もそう思えてきた』
『何やっているのよ二人とも!残り物は3人に取られてしまうわ』
速瀬は伊隅とエレメントを組み直す
男二人は自分たちの影が薄くなることを恐れ、さらなるに奮闘を始めた
その頃、日本帝国海軍旗艦・大和の艦橋では・・・
「海軍及び国連軍は初期上陸の7割を撃破」
「偵察衛星より受信、対岸側の旧マガンダ州にレーザー級を確認!」
「予定より早い、別働隊はどうした?」
「砕氷作業は4割しか完了していません」
「このままでは作戦に間に合わん」
艦長は自分たちの役割を完遂するため模索するが、一向に思いつかない
なによりこの作戦自体が、艦長が知らない兵器ばかり戦術に組み込まれてどんな動きをすればいいのか分からなかった
「艦長、作戦の前倒しを進言しますわ」
女性の声が艦橋内に響き、全員の視線がCPの涼宮の隣に立つ夕呼に向けられる
「博士はこのことも想定内なのですか?」
「ご心配なく、今回の主役は多少のアクシデントも簡単に乗り越えてしまう精鋭ですから」
自信ありげに言われてしまい、艦長はたじろぐが電磁兵器の結果をしているため自分が悩んでいたことに呆れてしまった
「では、全軍に通達、これより作戦を開始する!別働隊は作業を中止し速やかに離脱、防衛部隊は被害予想ポイントの侵入禁止せよ」
「了解しました」
「主砲、M弾装填!」
大和の前に備え付けられた45口径46cm3連砲塔2基が旧マガンダ州に向けられる
艦長の声とともに6発の砲弾が撃ち出されレーザー級に向かって飛ぶ
しかし航空機やミサイルさえも撃ち落としたレーザー級は黙っているわけでもなく砲弾に向かってレーザー照射
レーザーが当たるが92式多目的追加装甲と同じ対レーザー蒸散塗膜加工とGN粒子コーティングの合わさった砲弾はレーザーを弾き、レーザー級の上空で爆発した
「ハズレた・・・?」
「涼宮、まだ攻撃は終わっていないわよ」
夕呼の言葉に涼宮はレーザー級の映像へ切り替えるとそこには、“雪が降っていた”
北国として当たり前な光景だが、何故雪を降らさなければならないのか理解出来ない
「そろそろよかろう・・・点火弾、
再び放たれた砲弾がさらに高い位置で爆発
すると爆発がレーザー級を一瞬で飲み込み吹き飛ばした
その猛威は止まらずレーザー級を焼き払い、重レーザー級を空に上げ地上へ叩き付ける
「一瞬でレーザー級の反応消失・・・」
「M弾、通称メタン・ハイドレード弾、砲弾の中に固体のメタンが入って爆発と同時に地表へばらまかれるの、メタンはすぐに気化して大気中に充満し火を放てば炎上して大爆発するという仕組み」
「このM弾があればBETAとの戦いに有利になるのですか?」
「違うわ、これはあくまで応急措置で、大和の射程42,026mと特殊加工された砲弾とかの様々な条件で初めて使用可能な兵器なのよ」
「それに該当しない戦場では・・・」
「大丈夫、対策はしてあるわ」
突然、空に向かってレーザーが照射される
照射から数秒後、レーダーに上空から飛来する物が表示すると緑色の繭に守られた戦艦が減速もせずに海に落ちた
「津波来ます!」
「各員、何かに掴まれ!揺れるぞ!」
大和は津波を真正面に船体を向け揺れるのを最小限に押さえ込むが、艦橋に置かれたインカムがすぐ落ちる
津波はそのままオホーツク海全体に広がり、日本政府が指定した立入禁止区域を呆気なく飲み込んだ
当然BETAは自然の力に勝てず海に引きずり込まれる
「全く・・・・・・派手にやり過ぎよ」
夕呼が津波を起こした当事者に向かって愚痴を言うと、海の中から巨大砲を持つ緑の機体が飛び出す
その緑の機体は大和の甲板に無理やり乗り込み、巨大砲を海中に向かって構えた
『HAHAHA、ユウコちゃんの愛しきケニー登場!』
「あ~涼宮、今すぐ通信を切りなさい」
「え?でも・・・」
『ちょっと待て!上がってから熟女に会っていないから多めに見て!』
「時間もないから、さっさとやりなさい」
『O~K、これからデュナメストルペードのショータイムだ!』
デュナメスの水中狙撃銃DGO14からGN魚雷が発射され海底に引きずり込まれた要撃級に当たり海上で水柱が出来上がる
左肩に装備されたソナーが、発射されたときのデータ収集が行われ的確に敵を捉えた
さらに続けて撃つと海上に何本もの水柱が噴水のように出来上がる
「海底にいたBETAの反応が、物凄いスピードで消えていきます」
「これほどの成果を上げるとは・・・」
「まだ驚くのは早いですよ艦長」
すると大和のレーダーは高速移動する物体を捉える
その物体は空中に拡散した海水の中を進み、莫大な粒子を放出させレーダーからロストした
「信じられん、航空機以上のスピード出しながらもレーザーを回避するとは・・・・・・香月博士、アレもですか?」
「そうです、四番目が作り上げた対BETA戦闘用
国連軍 SIDE END
アスカ SIDE
「残リ時間7分!7分ダ!」
「分かっている」
レバーから離れないように手に力を入れる
一瞬でも気を抜けば、レーザーに当たるか地上に激突してしまう
しかも今回の作戦は、ビーム兵器をギリギリまで秘匿するため使用せずにアヴァランチユニットの機動と実剣だけでレーザー級を制限時間の中で撃破しなくてはならない
「ハロ、ヴェーダにリンクさせて最短ルートを計算させて」
「了解!了解!」
さらにグイッとレバーを押し込み、スピードを上げる
ヴェーダから計算された最短ルート上に要塞級が邪魔をしていた
戦っている暇もなくGNソードを持ち、触手を回避させつつすれ違いに斬る
要塞級が倒れるのを確認する余裕がなく前方へ意識を集中
「レーザー級、確認!レーザー級、確認!」
モニターにソ連軍に向かって照射している
スピードを殺さず、GNソードとGNロングブレイドを引き抜き、触れるようにレーザーに当てる
アヴァランチユニットの機動で破壊力が増したGNソードが簡単にレーザー級を切り裂いた
「まだまだ!」
次の獲物に狙いを定め斬り裂く
BETA群に於ける構成比率でレーザー級は1パーセント前後だが、エヴェンスハイヴに近付くほど、その1パーセントが余計にウザく感じる
「エクシア単機だと攻略は・・・・・・!?」
言葉が突然途切れた
頭の中に金属音が響き渡り、視界が狭くなる
何度も体験した、この症状は・・・
「リーティング」
誰かが俺にリーティングしている
しかも社よりは力がないが、子供の純粋な探究心と未知なる物に対して警戒心の二人が心を無理やり開こうと感じる
人工ESP発現者を生み出したソ連なら居ても可笑しくないが、さすがに戦場でやられると困るな
「あ~もう、人に断りもなく心を覗くなんて・・・・・・」
このままだと埒が空かない
だったら社と特訓した成果を見せてやる!
「3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 5028・・・・・・・・・」
作業をしながら口笛を吹く両用で操縦に集中しながらも円周率の呪文を唱える
すると驚いた反応を見せてリーティングが止んだ
「社以外のESP能力者に効果あるみたい」
「レーザー級掃討完了!レーザー級掃討完了!」
「ヴェーダで気象データを計算して大和に送っておいて」
「了解!了解!」
アヴァランチユニットに使用していたコンデンサーが切れてパージしたいが機密のため、そのままオホーツク海に向かう
残りのBETAをM弾で焼き尽くせば、電磁兵器の配備が始まっていないソ連でも有利に進むはずだ
なにしろソ連軍は、非ロシア民族のほとんどが兵役に就き、そのご子息も兵士として戦場で戦っている
「年端もいかない少年少女も―――!?」
またリーティングされた!
さっきよりも強く感じてシリアスをぶち壊してしまった
よほど空気を読まない子供か?
円周率の呪文を唱えても慣れて諦めてくれないかも
「ならば、寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ・・・・・・」※割愛させました
日本で最も長い名前を唱える
これがだめなら脳量子波で同じことをする
危険な賭けだが、俺の秘密を知らせるわけにもいかない
「海面激突スル、高度上ゲロ!」
「えっ?」
リーティングばかり気にしてハロから警告されて気づくのが遅かった
モニターに巨大な流氷が映り回避させようとするが回避できずに激突する
エクシアが海底に沈んで行く中、ぼやけながらも二人が見えた
二人は銀髪で姉妹だろうか?
背の小さい長髪の少女が笑顔になり、もう一人の少女は驚いている
質問しようとすると意識が途切れた
アスカ SIDE END
ソ連 SIDE
「きれいなひかりだねクリスカ」
「そうだねイーニァ・・・・・・」
チェルミナートルからエクシアを見ていたクリスカ・ビャーチェノワは戸惑いを隠せない
イーニァ・シェスチナと同じESP能力者で他者の思考をイメージとして感情を色として読み取るが、今回は違っていた
戦場を駆け巡るエクシアをリーティングすると軽く防がれ数字が出てくる
一度リーティングを止めて気持ちを落ち着かせると、イーニァが「もういちど、みよう」と言い再びリーティングを始めた
それに反応して自分が知らない文字が出るが、一瞬で消えてしまい、イーニァとともに暗い場所にいた
戸惑うなか、イーニァはある一点を見つめ、クリスカが視線を辿ると見たこともない青い服を着た黒髪の男がいる
その男が目を開くと瞳は虹彩で金色に輝いて一瞬で黒色に戻りクリスカは驚く
なにか喋る素振りを見せるが聞こえず、男は目を閉じると光になり消えていくと光が収束を始め、鋼鉄の翼を持つ機体が現れ、緑の粒子を放出して空間を眩しく包み込んだ
クリスカはまぶたを開くとチェルミナートルのコクピットにいた
「・・・・・・クリスカ」
「どうしたのイーニァ」
「また、ひかりをもつひとにあえるかな?」
「えっ?」
クリスカは硬直する
他人にあまり興味を持たず自分だけを見てくれているイーニァが、見ただけの人に興味を示した
クリスカの胸に黒い塊が出来上がり手を当てオホーツク海を軽く睨んだ
ソ連 SIDE END
アスカ SIDE
気づくと天井のタイルと電球が見えた
「生きている?」
「安心しなさい此処は仙台基地で、機体は無事でタマ二つぐらいはちゃんと付いているわ」
下ネタを言う声の主に顔を向けると点滴を調節する香月博士と社がいた
「ケニー訓練と機体の調整でよほど疲れていたのかしら?2週間も寝ていたわよ」
「2週間も・・・・・・痛っ!」
右腕を見るとギプスで固定され包帯に巻かれ、露出したお腹も包帯が巻かれていた
「・・・・・・医者からは足は全治半年で肋骨は1ヶ月と言われています」
へぇ~~いや、ちょっと待てよ
俺の中にあるナノマシンはどうした?
骨折なんてナノマシンで強化された自然治癒力で治るのは早いはずだ
「ナノマシンは、機能停止しているわ」
「
「桜咲に急ぎの用事が入って、早く治すためナノマシンを弄ったらプロテクトが起動して機能停止したのよ」
「なに勝手に弄っているんですか!?」
「細かく気にしないの、半年は休養として考えればいいじゃない」
半年は休養って、色々不味い気がする・・・・・・
「それじゃあ始めるわよ」
「・・・・・・アスカさん、うつむけにします」
「はい?」
強引に俺をうつむけにして、ズボンを脱がされ半ケツ状態になった
香月博士が「あら?結構柔らかいのね」と言いながら人のケツを揉む
セクハラから抵抗しようと振り返ると、社は葱を持って狙いを定めていた
「そ、それは風邪の治療法で焼き葱だ!」
「つべこべ言わずに黙っていなさい」
いやいや不味いから新たな境地に達するから止めて!
社も頬を染めているし、香月博士、年端もいかない女の子になんてことするんだ!
トラウマになって一生消えない傷を作るぞ!
「・・・・・・・・・えい」
(°□°;)→(T△T)→\(^o^)/→( ゚ ρ ゚ )
只今、回線がア゛ーーーーーして繋がらない状態です
しばらく時間を置いてからアクセスをお願いします by作者
「ポカーン・・・」( ゚Д゚)
「話を戻すわ、カムチャッカ半島の防衛は成功したけど、ガンダムは言及されていないの、実剣だけでレーザー級に立ち向かって海に落ちたのが理由の一つかもしれない、それはそれで動きやすいから結果オーライよ」
「ポカーン・・・」( ゚Д゚)
「―――欧州が政府を通して四番目に技術協力の要請してきたの、オリジナルハイヴを攻略するにも西側の欧州が必要になるわけだから技術官として桜咲に行ってもらうことになったのよ」
「俺がヨーロッパに?」
「あとサポートとしてバカと斯衛から一人、表向きは研修ということになっているわ」
たぶんケニーに「ヨーロッパに熟女がいるからナンパでもしてきなさい」と言い包めたんだろうな
それと斯衛ということは誰だろ?
紅蓮大将は軍の中核で指揮しているし、月詠さんは殿下の護衛で外れられない
残りは・・・・・・危険かも・・・
機体設定
不知火 高機動型砲撃タイプ
後衛タイプをユニオン・大革連の二国の技術と合わせ、新しく開発された機体
フルアーマーと4つMK57支援砲を搭載してしまい過重積載量のため飛行能力が失われ、それを補うため脚部にはスラスターを増設してホバークラフトへと変更された
攻撃はMK57支援砲しか装備されていないため、接近戦が疎かになってしまい砲身にブレードを装備
防御面は、対レーザー用として背部に搭載したMK57支援砲にプラズマフィールド発生装置を内蔵し強化された
あとがき
今回はセカンドの三話を元にしており、表舞台にガンダムを出して墜落という不名誉を与えて各国からの言及されない結果にしました
クリスカはアスカに嫉妬してアラスカで再会するとどうなることやら
例としては、拳銃で撃たれる中、イーニァを抱えながらアスカが壁走り・・・など想像を膨らませています
リーティングについては、ル○ン三世 ロシアより愛を込めてを元に阻害させてもらいました
次回から舞台はツェルベルス大隊いる欧州に移る予定です
それではまた会いましょう
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ファンタシースターオンライン2をPCでやろうと四時間以上のダウンロードすえ起動させたらintel対応していなく絶望してヴィータ買うハメに・・・(T△T)
そしていよいよガンダムが表舞台に登場