No.552251

仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 6話

XXXさん

警察事情よく知らないです。

2013-03-07 16:30:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1059   閲覧ユーザー数:1043

『…警察署』

 

「えええええええぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

昨日といい今日といい、何回叫ぶのだろう。

 

そう思いながらもツナは絶叫していた。

 

無理もない、先ほど逃げるように言っていた人物が今警察署にいるというのだから。

 

「えっちょっ何でそんなとこに!?」

 

『…なんか捕まった』

 

「とりあえず、そっちに行くから!!」

 

そう言ってツナは電話をきる。

 

「ツナ~、どうしたんだ?」

 

「リトが今警察署にいるって!」

 

「んな!?何でそんなとこに!?」

 

「とりあえず行ってみるのが早いぞ!」

 

「そうですね、行きましょう!」

 

ツナを含めた四人は急いで警察署に向かうことにした< pf>

 

 

「ううぅぅ~なんか緊張する~…」

 

あの後、ツナたちは警察署に行き、リトの名前を出すとすぐに通してくれた。

 

聞くところリトは奥の取調室にいるようだった。

 

「失礼します…」

 

「…あっ、ツナ」

 

「君が…沢田綱吉君だね…?」

 

「はっはいそうです!」

 

「私は一条薫、元々は長野県警の刑事だったんだが今はここで仕事をしている。後ろの君たちも先ほど並盛中学校に表れた怪物を見たという生徒だね」

 

「!はい…そうです……」

 

「とりあえず、話を聞かせてくれないか?ここに呼んだ理由のひとつなんだ」

 

「?…わかりました」

 

ツナは一条の言葉に違和感を感じながらも、学校に表れた怪人のことを話す。

だがその話の中で自分たちが怪人と戦ったことは話さず仮面を被った人物に助けられたとだけいった

 

「…なるほど蜘蛛の怪人…ね」

 

「はい…あの~後聞くことないんなら帰ってもいいですか?」

 

「ああすまない…もうひとつ聞いてもいいかい?」

 

「はい、何ですか?」

 

「―――…平沢梨斗君は人間か?」

 

 

「「「!?」」」

 

「…………」

 

ツナたちは一条の言葉に驚いた

――まさかリトが変身していたのを見られたのか

その一方でリトはただ黙っていた。

 

「…これを見てくれ」

 

「!!…これは」

 

一条がとりだしたのは先ほど言っていた蜘蛛の怪人の写真写真だった

 

「この写真は4日前に取られたものだ…そしてこれは…同じく4日前に取られた」

 

さらにとりだしたのは変身したツナがリトと初めて出会った日の白い姿のリトだった

その後に別のコウモリのような怪人を取った写真もあった。

 

「……そしてこれは…先ほどきた写真だ…」

 

最後にとりだしたのは赤い姿をしたリトだった。

 

「…我々警察はこの怪人を未確認生命体とよんでいる。写真を見せた順から1~4号だ」

 

「そ、そうなんですか…」

 

「彼はこの4号だね」

 

「ち、違います!!」

 

「…私は彼をここに連れて来る前に4号を目撃した…4号を追って見たらそこには彼がいてね…偶然とは思えないと思って彼を連れて来たんだ」

 

「でも!「…ツナ 、もういいよ…」リト!」

 

「…俺はあんたたちの言う4号とか言う奴だ…」

 

「やっぱり…」

 

「…だけど、俺はちゃんとした人間だ。……少し自信はないが」

 

「その必要はない。君のことは調べてある」

 

「「「!!」」」

 

「何!?」

 

一条のその言葉にリトは今までにない反応をした。

食いついているのだ、一条の言葉に。

 

「君は平沢梨斗…ご両親は平沢栽培、林檎夫婦…6日前の晩、君の家は全焼し、ご両親は車の中で遺体として発見された…」

 

「家が全焼って」

 

「マジかよ…」

 

「…むぅ…」

 

「そんな…」

「……………………」

 

リトは顔が白くなってはいたがただ黙っていた。

 

「さあ、こちらは情報を教えた…君の情報を教えてもらおうか…」

 

「……分かった」

 

その後、リトは今までのことを話した。

記憶喪失のこと、ツナの家で世話になったこと、…アークルのこと。

だが違っていたのはマフィア関係のことは一切話していないことだった。

 

「そうか…似ているとはいえまさか2号と4号が同じ人物だったとは…」

 

「…あんたは俺を捕まえるのか?」

 

「いや、心配しなくていい。君に危険性がないことがわかった時点で捕まえることはしないよ。ただ、君は一般人だからこれ以上関わらなければいい。」

 

「…それじゃあダメなんだ…」

 

「えっ?」

 

「…俺はみんなの笑顔を守るためにこの力を使わなきゃダメなんだ…」

 

「いや、これからは警察が未確認生命体から君たちを守るから安心して…」

 

「…じゃあ何で言わないんだ?」

 

「……!?」

 

「…守るんだったら未確認生命体のことを教えればいいのに…何で言わないんだ?」

 

「………………」

 

「…あいつらを倒す方法がないからだろ…俺は少なくとも1号を倒した……あいつらを倒せる力があるのに…誰かの笑顔を奪っているのに………ただ黙っているなんて…俺にはできない!!」

 

「!!」

 

「リト………」

 

一条はリトの言葉に衝撃を受けた。

自分より年下の…しかも一般人がこんなことをいうなんて…

 

そうひたっていると…

 

ブブブブブ!

 

「っ!?失礼……もしもし」

 

突然一条の携帯がなり、静寂を破った。

 

「何!?未確認生命体が!?」

 

「「「!?」」」

 

「わかった…すぐに行く」

 

電話の内容は未確認生命体5号が出現したことだった。

一条は電話をきり、現場へ向かおうとする。

 

「俺たちもいこう!!」

 

「はい!!」

 

「よっしゃ!!」

 

「極限にノックアウトだ!!」

 

ツナたちも向かおうとするが…

 

「ダメだ!!君たちは家に帰りなさい!!これ以上は危険すぎる!!」

 

「でも…!」

 

「君たちは他人のために危険にならなくていいんだ!!」

 

「…それでも…いい」

 

「リト!?」

 

「俺はみんなの笑顔を守る…他人もみんなの中に入ってる……ツナも…そしてあんたも」

 

「!」

 

「危険に巻き込まれる覚悟はできいてる…この力はみんなを守る力だ!!今使わないでどうする!!」

 

「……ついて来なさい」

 

「………?」

 

「あっ、ちょっと待って!」

 

一条は何かを決心した顔になり、リトを別の部屋に連れていく。

ツナたちもその後に続いてついて行く。

 

「ここは…」

 

「これを君にあげたい…」

 

「!!」

 

「これって…」

 

「バイク…だな…」

 

「すげぇ…」

 

そこにあったのは傷ひとつついていない白いオートバイだった。

 

「これはトライチェイサー…数年前に次期白バイとして開発していたものの試作車だ」

 

「…だけど俺は免許を……」

 

「それは心配ない。私が上に掛け合ってみよう…まぁ一番手っ取り早いのは君が変身した姿でこれに乗ることなんだが」

 

苦笑いをしながらそう言う一条。

 

「…ありがとう、一条刑事」

 

「一条さんでいいよ。言いにくいだろそれって」

 

「…じゃあ一条さん…いってくる」

 

一条はトライチェイサーの正面のシャッターを上げ、

 

「変身!!」

 

リトは変身して現場に向かった。

 

「いっちまった…」

 

「そういやあいつ運転できんのかな」

 

「「「……あ゛っ」」」

 

山本がふといったセリフにその場の空気が凍る。

 

「そういえば、さっきウィリーでいったような…」

 

「どっどうしよ~!?」

 

「まあ大丈夫だろ」

 

「そんな無責任な……ってリボーン!?いつの間に!?」

 

「あいつ超直感があるからな」

 

「超直感ってことはやっぱり…!」

 

「ああ正真正銘、九代目の孫だったぞ」

 

「君たちもその赤ん坊を連れて現場に行こう!!」

 

「あっ、はい!」

<p f>

 

 

 

 

「くそっ拳銃が効かないなんて…!」

 

警察署から約5キロ…そこに十数人の警察と一体の怪人がいた。

その怪人はヒョウのような女怪人で、警察が来るまですばやい動きで人を襲っていた。

運良く死亡者がでなかったものの、重症な怪我人も見える。

警察がやって来て拳銃で攻撃するも、弾丸は皮膚を通らず効いていない。

 

「増援はまだか!?」

 

「今向かって…ウァァ!」

 

「ガァ!!」

 

連絡をする警官に向かって怪人が襲いかかる、

 

 

しかし、

 

 

ブウゥゥゥン!!

 

ドガッ!!

 

「ギッ!?」

 

突如トライチェイサーに乗って表れたリトによって攻撃は防がれた。

 

「あれは…4号!?」

 

「なぜトライチェイサーに…!?」

 

「標的が増えたことに変わりない一斉に攻撃「本部から入電!!4号は味方!?砲撃するな、と!」何!?」

 

そう、一条はとっさに警視庁本部に連絡しておいたのだ、『4号は味方だ』と。

 

「そらっ!!」

 

「ガァ!!」

 

そうしている間にリトと怪人は戦闘を開始した。

リトは怪人のスピードについてこれるようにトライチェイサーに乗りながら攻撃している。

バイク運転初心者とは思えないくらいの動きだ。

これがなせるのは超直感のお陰かそれともリトのセンスか…。

 

「おりゃっ!!」

 

「ギッ!!」

 

次第にリトが優勢になっていき、バイクの前輪で怪人を転ばす、

 

「オリャァァ!!」

 

「グガァァ!!」

 

最後にバイクを使い、慣性の法則を使い飛びげりをするリト。

怪人は 近くの壁に激突し、爆死した。

 

「「「「おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ!!!!」」」」

 

その光景を見ていた警官たちは歓声を上げた。

何をしても攻撃が通用しなかった怪人を倒したからだ。

 

「…………ふう」

 

リトは一息ついてその場から立ち去っていった。

 

「また倒しちゃったよ…」

 

「それにしても凄かったッスね、十代目!」

 

「てかバイク乗れたんだな~」

 

「うむ、極限にいい試合だった」

 

「「試合じゃないから!?」」

 

「さて、それじゃあ君たちを家に送ろう」

 

こっそり先ほどの戦闘を見ていたツナたちは一条に後で送ってもらった。

 

余談だが、あの後リトはバイクで走ったのはいいがツナの家に帰るまで相当時間がかかったそうだ。

 


 
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