日曜の朝、一夏はメニューの半分のトレーニングを終えた後食事を取ると、一夏はへ屋に戻りポケットに数珠と百円ライターを入れてIS学園を出る。その様子を箒達は陰がら見ていた。
「どこへ行くつもりだろう?」
「さあ?」
「でも行ってみる価値はあると思いますわ。」
一夏はモノレールに乗り、町の駅で降りると電車に乗り換える。
「何の切符を買ったかわかったか?」
「わかるわけないじゃない。」
「こういう時に電車用のカードって使えるよ。」
「持ってて正解だね。」
一夏は電車で片道50分乗ると途中の駅で乗り換え、さらに1時間乗り移動する。
「一体どこまで行くつもりだあいつは。」
「でもここまで移動すると帰りの僕らが心配になってきたよ。」
一夏は電車を降りて歩き出す。
「やっと着いた。」
「でもまだのようですわよ。」
「長い・・・」
「あれ!なんか花屋によってるよ。」
「しかも花を買っているし。」
「怪しい。」
「あ!今度は線香買ってるよ。」
「花に線香・・・・・・お墓参りだな。」
「日本だとあういう線香ってのを墓参りのときに使うの?」
「外国では花束だけが多いな。」
一夏はさらに進み、山に入る。
「なんでこんな道にはいんのよ。」
「ここ足場悪すぎ。」
「わっ!」
「大丈夫か、簪。」
「な、なんとか・・・・・」
「情けないぞお前ら。」
「軍人のアンタと一緒にしないでよ。」
「しかし・・・・・どこまで行くつもりでしょう?」
一夏は足場が悪い獣道をなんなく歩いてゆく。そして一夏がたどり着いたのは石を積み上げて作られた墓であった。側には小さな木の屋根があり、中には手帳が置かれていた。
一夏はしゃがみ花束を墓の前に置くとポケットから百円ライターを取り出し、線香に火を付ける。一夏は線香を墓の前に立てると数珠を取り出し、合掌する。
「一夏が来た理由うって・・・・・・・」
「このためだったのね。」
「でもなんで石の墓なんだろう?」
「わかんないけど・・・・・・」
「このことは時がきたら聞くとしよう。」
一夏はしゃがみながら同じ言葉を呟いていた。
「すいません、あの時・・・・・・救えなくて・・・・」
しばらくし、一夏は立ち上がり山を降りていった。箒達は一夏の参った墓へと歩む。箒達は自然と手を合わせた。シャルロットは手帳を取り、開く。そこには免許書が入っていた。
工藤朱音 女性
「これって・・・・・・・」
「この墓に入っている人の名前だな。」
「でもなんで・・・・・」
箒達は考えたがわからなかった。ただ一つわかったのは一夏にとってこの日、この場所が忘れてはならないことだけであった。
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一夏は早朝にIS学園を出た。箒達は一夏の後を追うが・・・・