No.551939

機動戦士ガンダムSEED 神の部下になりし監視者

アリアンさん

神に間違って殺されてしまった青年がその神の部下となりガンダムSEEDの世界を監視し、時に神の指令を受けて転生者たちの行動を見る。そんなお話

2013-03-06 17:32:00 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2099   閲覧ユーザー数:2021

んあ?ココドコだ?

 

俺街の中にいたよな。なのになんでこんななんか歴史ある建物の一室っぽい部屋にいるんだ?

 

「起きたようだな」

 

「んあ?誰だ?」

 

声のした方を向くと椅子に座った頭が禿げて今時珍しくヒゲを蓄えているメガネをかけた爺さんがいた。

 

「私か?私は君らでいうところの神という存在だな」

 

…なんだろうか、物凄く痛いことを言ってるジジイがいるんだが。

 

「待て。私は痛いことを言っているワケではない。だからそんな人を哀れむような表情で私を見るな」

 

「人の考え読むな。まあ、あんたが神様であるということを仮定して、その神様が俺に何用よ?」

 

なんだか嫌な予感がするんだよなぁ。

 

「それは私が手を滑らせて食べ終わったバナナの皮をお前の進行方向に捨ててしまってお前がその皮を踏んで足を滑らせてそのまま転んで頭を強く打ち付けて死んでしまったから謝罪をしようと思ったのだ」

 

………ぷ。

 

「あっはははははははははははははははははは!なんだよそれ!俺が死んだのはまあいいとして、ロクな死に方はしないだろうとは思ってだけどまさかバナナの皮を踏んで頭を強打して死ぬなんて考えたこともなかったぞ!あははははははははははははは!腹痛てー」

 

バナナの皮を踏んで転んでしんだ?あまりの間抜けな死に方に我が死に方ながらバカバカしい死に方じゃねーか!

 

「な、何故笑う?私のせいで死んだのだぞ?ここは私に文句をいうところじゃないのか?」

 

んなもん、きまってんだろ。

 

「人間いつか死ぬんだ。だから俺が後何年生きるか知らねーが、死ぬのが早くなっただけに過ぎねえ。今回のはあんたの事故で起こっちまったことなんだろうが、神様だって全能じゃないってことで、次から俺みたいなのを出さないでくれたらそれでいい」

 

「お主、変わっておるな。」

 

変わってるだって?

 

「いつも言われることさ。それで、俺はこれからどうなるんだ?」

 

「これからか?本来なら転生してもらうのだが、転生先の世界でなにやらバグが起きたようで私が干渉できないから少し困っているところだ」

 

バグねぇ。

 

「ふーん、で、その受け入れ先の世界ってなんの世界よ?」

 

「ガンダムSEEDの世界だが?」

 

SEEDねぇ。………ん?まさかと思うが。

 

「その世界に他の転生者っているのか?」

 

「いるにはいるが、どうしたんだ?」

 

「あんた自身は干渉できないんだよな?だったらその部下とかは干渉できるのか?」

 

「それはできるが、それがどうした?」

 

じゃあ決まりだ。

 

「俺をあんたの部下にしてその世界に送ってくれねえか?」

 

「な、なんじゃと?」

 

「俺が部下になればあんたは間接的にあの世界を見守れるってことだ。それは転生ってわけじゃないだろう?部下を送るんだからな」

 

これならジジイも助かって俺も生きられる。双方にとって有益だ。

 

「じゃが、それではお主は歳を取らなくなってしまうぞ?」

 

「はっ。それがどうした。監視なんだから歳とってしんだら困るだろうが。寧ろ都合がいい。」

 

それに、俺はあの世界がどうなるか気になるんだ。

 

「本当にいいのじゃな?」

 

「何度も言わすな。それでいいんだ」

 

さあ、どうするジジイ。

 

「…わかった。お前を私の部下にしてあの世界に送る。そのためにお前に機体を何機かくれてやろう。何がいい?」

 

おお、複数くれるのか。太っ腹だな。

 

「じゃあ聞くが、転生者が特典でもらった機体を教えてくれ」

 

まずは転生者がどんな機体をもらったか知らないとな。性能が劣っててやられましたっていうんじゃ話にならん。

 

「ガンダムOOの太陽炉搭載機だ」

 

わあお。また時代に合わない機体を。恐らくメジャーな機体は取られてるだろうから、あれにするか。

 

「なら俺が頼むのはフェレシュテのガンダム全てとガンダムラジエルとGNセファー。そしてフェレシュテが所有していたファクトリー艦“エウクレイデス”だ。あと、生き残るために俺がMSで戦闘できるそこそこの腕をくれ。」

 

我ながら欲張ったものだ。

 

「なんでフェレシュテの機体とラジエルなのか理由を教えて欲しい」

 

そりゃ決まってる。

 

「ラジエルは戦場での監視に向いてるし、フェレシュテの機体は全て実験機だがあの機体は状況に応じて使い分けられるからどんなミッションにでも対応できる」

 

つまりは、どんなことでもできるようにしてるだけだ。

 

「なるほど。お主一人だと心配だから手伝いも送ろう。では、世界の監視を頼むぞ。ミッションなどがある場合は連絡を入れるからな」

 

「おう。待ってるぜ」

 

そこで俺の意識はなくなった。

お久しぶりです。初めましての人は初めまして。

始まりの海賊を期待していた方はすみません。実は溜めていた話を誤って消去してしまい続けられる状況ではなくなってしまったので始まりの海賊は一時凍結します。話が出来上がり次第この小説と並行してまた話を投稿していこうと思います。これからもよろしくお願いしましす


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択