No.545075

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 整備科ーThe department of maintenance ー

ザルバさん

簪のISを完成させるために一夏は黛に助けを求めた。

2013-02-16 18:56:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2589   閲覧ユーザー数:2514

翌日の放課後の第二整備室。

「黛先輩、今日は来てくれてありがとうございます。」

「言っておくけど私は高いわよ~?」

「ウルトラマンが光線技を放つ瞬間の写真でどうですか?」

「乗った!!」

 簪の専用機を完成するに当たって一夏は整備科二年エース・黛薫子の力を借りることにした。

「おりむ~。わたしにも写真ちょうだ~い。」

 そしてのほほんさんこと布仏本音も必要である。一年ではあるがその力は十二分に整備科メンバーと言える。

「ふーむ。それじゃああとは京子とフィーさんに手伝ってもらいましょうかね。」

「俺とのツーショットですか?エサは。」

「よくわかったわね。後頼めたらいいんだけど・・・・・」

「ウルトラマンの写真ですね。お安い御用です。」

「ありがと~。私達ウルトラマン好きだから。」

「ふぃーは一回しかデテイナイウルトラマンの写真ガ欲しい。」

「いいですよ。」

 こうして一夏、黛、のほほん、簪、京子、フィーの五人で作業にかかることになった。

「織斑君、そっちのケーブル!」

「はい!あ、大型レンチも。」

「ありがと。」

 簪の『打鉄弐式』を完成させるために二年生整備科メンバー全員に指示され、一夏は走り回っているが三手先を呼んで準備している。

「じゃあ俺別作業少しするんで。」

「何をするの?」

「簪にとって必要なものを作るんです。」

 一夏はキーボードを叩く。だがその音はマシンガンの如く鳴り止むことを知らない。

「は、早いよ織斑君!」

「どうやったらそんなになるの!?」

「コンピューターが追いついていってないよ!?」

 皆が驚きを隠せなかった。一夏は片手でキーボードを叩き、もう片方の手で電話に出る。

「はい?」

『もしもし一夏か?頼まれていたプログラム作ったぞ。』

「ありがとうございます、憐さん。」

『いいって。それよりこのシステム、マルチオートロックシステムに使うのか?』

「よくわかりましたね。」

『このシステム前に弧門が使ったことがあるぞ。でもそのシステムはISに対応していないから結局使えないままお蔵行きになったがな。』

「そうだったんですか。ありがとうございます。」

『そっちのほうのシステムも手伝うからこっちに転送してくれ。』

「わかりました。転送します。」

「織斑君誰と話しているんだろう?」

「れん・・・・って言ってたけど?」

「それより私たちは私たちの仕事をしましょう。」

一夏が頑張ってキーボードを叩いている姿は、簪には格好良く見えた。

 

 


 
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