No.542839

魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録

12話 連戦

2013-02-11 09:08:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5265   閲覧ユーザー数:5043

「…………で」

 

「ん?」

 

「何で俺まだ訓練室に居るんだ?」

 

と疑問の声を上げる

 

「それは今から私と模擬戦をするからだ」

 

「いやいやいやいや、俺さっき魔力すっからかんになったって説明したはずなんだが…………」

 

フェイトとの模擬戦の後リンディさんに怖すぎて思わず笑ってしまうほどの笑顔で

 

「説明してね♪」

 

と言われデータウェポンの事や他の能力の事も洗いざらい言わされた

 

で、今俺の魔力はすっからかんだという事も言った

 

「だが戦えるのだろう?」

 

というシグナム

 

その一言の後に

 

「私と戦え」

 

という言葉のせいで今もまだ訓練室(ここ)にいる

 

「…………あんまり使いたくなかったんだがなぁ」

 

「?…何か言ったか」

 

俺の呟きが聞こえなかったのか聞いてくるシグナム

 

「ん?ああ、準備するから待ってくれ」

 

「構わん」

 

と言って楽な姿勢を取るシグナム

 

「さてと、GEAR、"MODE:Laevatein"」

 

[OK]

 

という返事とともに姿を変える

 

「何!?」

 

変化したGEARの姿を見て驚きの声をあげるシグナム

 

無理もない

 

なんせ今のGEARの姿は

 

「レヴァンティンと…………同じ…だと?」

 

そう、シグナムの愛機レヴァンティン。それと全く同じ姿をしている

 

「それだけじゃないぜ?」

 

今度は俺の体が光に包まれる

 

「…」

 

自分の愛機と同じ姿のデバイスをもった俺を警戒するシグナム

 

けど

 

「そう警戒するな」

 

「!?」

 

再度シグナムは驚く

 

何せ

 

「どうした?自分と同じ姿をしているものを見るのは初めてか?」

 

光の中から出てきたのはシグナムそのものだったからだ

 

「面妖な…だが、姿かたちを真似たところで私と戦えると思うな!」

 

俺に対し叫ぶシグナム

 

「それは相手の実力を理解しないうちにそんな言葉を吐くのはどうかと思うが?」

 

シグナムの姿、声でそう言う俺

 

「え、えと、始めてね!」

 

カウントするのが危ないのではないか?と思ったのかすぐさま開始の合図を出したエイミィ

 

「ふん!」

 

「…」

 

開幕すぐに

 

全く同じフォーム、全く同じ速度、鏡に映したかのような軌跡で剣がぶつかる

 

「どうした?烈火の将、私の実力はこの程度では無いだろう?」

 

「!……舐めるなぁ!」

 

激昂して力を強めるが

 

「逆効果だ」

 

それを上手いこと流す

 

一応前世では剣術もやっていたんだからな!

 

…………師匠が木の枝で50cmの鉄板を切りその断面が紙が"切れる"ほどの切れ味を持つなんて離れ業をする人外だったんだ、この程度で根をあげるものか!

 

「!…なら、これならどうだ!」

 

鞘にレヴァンティンを収めるシグナム

 

ここから繰り出される技は…

 

「!」

 

俺も鞘を収めた事に驚きを隠せないようだ

 

二つのデバイスが同時にカートリッジを排出する

 

「「飛竜……一閃!」」

 

これまた初撃と同じように鏡写し

 

そして同じ技同士の激突により爆発が起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロとの模擬戦を終えた私はなのは達と一緒にシグナムとの戦闘を見ていた

 

シグナムとシグナムという変な状況の戦闘を見ていた

 

「な!?」

 

飛竜一閃同士の激突で起きた爆煙の中で二人のシグナムが同じ構えで居る

 

「嘘!?二人共行動が一緒!?」

 

驚きをあげるシャマルさん

 

最初の方はまだわかるとしてもここまで一緒とは思わなかったようだ

 

「ちぃ!」

 

片方のシグナムが苦々しい顔になる

 

「「紫電…一閃!」」

 

そして再度ぶつかるシグナムの必殺技

 

今度はそして爆煙の中に去ってゆく二人

 

「どうエイミィ、状況わかる?」

 

「すいません、どちらもシグナムと同じ魔力反応にレヴァンティンの反応なんで…………え!?」

 

と言っていたエイミィが急に驚いた表情になる

 

「これで終わらせるよシグナムさん!」

 

『!?』

 

ここに居る誰もが聞き馴染んだと言っていい声

 

思わずその人物の方を向いてしまう

 

が、本人はそこに居る

 

「か、片方の反応が変化…これは、レイジングハート!?」

 

晴れた爆煙中から現れたもう一人の"高町 なのは"

 

「あれって!」

 

ここに居る魔導師組はわかるあの魔力の収束体

 

高町なのはが持ちうる最高レベルの攻撃力を持った砲撃

 

くらった事の有る身としては恐ろしいと言いたくなる必殺の一撃

 

「終わらせるだと!?ふざけ…………バインドだと!?何時の間に!」

 

シグナムは必死にバインドを外そうとするが

 

「受けてみて!これが私の全力全壊!」

 

「字が違うよ!?」

 

文字の違いを察したのかツッコミするなのは

 

スターライト!ブレイカー!(星なんて粉砕!玉砕!大喝采!砲撃!)

 

「だから違うよ!!!」

 

何が?

 

そしてシグナムがスターライトブレイカーに飲まれ

 

「しょ、勝者えと、クロ君…………?」

 

疑問系になるのは仕方ないと思うよエイミィ


 
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