No.540677 真・恋姫†無双 短編 愛の国での再会2013-02-06 09:58:54 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:3528 閲覧ユーザー数:3129 |
「・・・・・・終わったんやな」
魏が蜀と呉を倒し三国を統一した。
これから平和な時代がはじまろうとしていた。
「なんや酔えへんな」
祝勝会の最中、霞は珍しく酒が進んでいなかった。
「・・・やっぱ、確かめに行かなな」
霞は何かを決意したのかある人物の元へと向かった。
「あれはうちの見間違いのはずや・・・・・・一刀の手が透けていたのは」
霞は一刀を探し城壁の上へとやってきた。
そこには杯を片手に下の祝勝会の様子を眺めている一刀がいた。
「ここにおったんか一刀」
「・・・霞か?」
「・・・・・・帰るんか?」
「!?気付かれてたか」
「・・・見てしもうたんや、出陣前に一刀の手が透けてたのをな」
「・・・そうか」
「なんでなんや?」
「・・・変えたからかな?みなが本当に大好きだから」
一刀の言葉の意味を霞は気付いてしまった。
それがどれほど重要で一刀にとっていかに避けられなかった運命だったのかを。
「華琳はそれを知ってたんか?」
「少し前にね、でもすでに手遅れだった。だから華琳は「曹孟徳」としてこの最後の戦いに望んだ。俺自身もね」
「・・・帰ってこれるんか?」
「分からない。・・・でも帰ってくるよ「約束」をしたからね」
「そっか・・・ほな待ってるわ」
「ああ、いってきます霞」
そういうと一刀は静かに姿を消していった。
「・・・うちどんな顔で見送れたんやろな」
数年後
「・・・やっと半分かいな」
霞は一人馬にまたがって旅をしていた。
「羅馬が来ない遠いとはしらんかったわ」
霞がそう呟いていると砂塵が見えてきた。
「また賊かいな・・・めんどくさいわ」
そういって霞が武器を構えると
「!?なんや、もうなんかと戦っとるんか?」
剣戟の音がしてきたので霞は警戒しながらその方向に向かうと見た事のない鎧をまとった集団が賊を次々と討ち取っていた。
それに霞が驚いていると鎧の集団の中から一騎こちらにやってきた。
「東方からの旅人か?」
「そやで、あんさんらは羅馬の軍人か?」
「元な、今は我らの主に願い出て旅の同行をさせていただいている。貴殿は魏の出か?」
「へぇ、よう分かったな。そや、魏で将軍やってたんや」
「!?それは真か?ぜひ我主にお会いしていただきたい。貴殿にとってもいい出会いとなるだろう」
羅馬人の言葉に興味を待った霞は「主」と呼ばれる者に会う事にした。
戦闘を終えた一団に近づくと
「主「元魏の将軍」という旅人がいたのでお連れいたしました」
霞を連れて来た者の言葉に一団の中で特に豪華な鎧を着ていた者が即座にこちらに振り向くと霞を見て自らの冑に手をかけ
「久しぶりだね「霞」会いたかったよ」
「!!?なななっなんでこんなとこにおんねん「一刀」」
冑を脱いだ者は幾分か逞しい顔付きになった一刀であった。
「それがさ参った事にあの後自分の世界に帰されると思っていたら羅馬に飛ばされてさ、そこでも「天の御使い」役をさせられたよ。向こうを平和にしてからやっと皆の方に戻れる事になったんだけど・・・まさか旅路の途中で霞と再会できるなんてね」
一刀の言葉に霞が涙を流しながら
「一刀のあほんだら、こっちの世界にいるんなら連絡よこさんかい」
「無茶をいうな霞。それは旅路でわかっただろ?それにしても・・・霞を再会したのがこことはね」
「??ここがどうかしたん?」
「ここも俺の世界では「天」とよばれてるんだよ「天竺」ってね」
「そっか。一刀はよっぽど天と縁があるんやな」
「そうみたいだね・・・それはそうと霞?」
「なんや?」
「このまま俺達とみなの元に戻るのと、羅馬に向かうのとどっちがいい?余計なのもついてくるけど」
「・・・それはないですよ主よ」
そういって一刀の部下達が笑い出した。
それにつられて一刀と霞も笑い出した。
「・・・華琳、凪、皆堪忍な。少しの間一刀を独占させてもらうわ」
後書き
投稿再開しようと思ったら野良猫にPC壊されました(泣)
換気の為に窓を開けたら・・・・・・
まあ直るまでに手の方が完治したのでそれはそれでよかったと思うようにしました。
久しぶりなので短編にしました。
おなじみの魏√風エンドですがすこし趣向を変えてみました。
タイトルの意味は皆様ならスグにお気付きになるかと。
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一月中に投稿できませんでしたがおかげで手のほうが完治しました。
短編ですがよかったら読んでみてください。