No.540441 司馬日記24hujisaiさん 2013-02-05 20:09:09 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:15703 閲覧ユーザー数:9848 |
8月10日
昼食時に張任殿と庁内食堂の卓が一緒になった。先に詠様が張任殿に何か悩みがあるらしい事を言っていたのを思い出し、それとなく近況を伺いながらもし悩み事があれば相談に乗る旨を申し出た。すると近々に飲みながらでもお話したく時間を取って頂きたい、出来れば太史慈殿、龐徳殿も同席をと依頼された為調整する事とした。
8月11日
田豊殿と沮授殿、審配殿を連れて袁紹殿が職場へ公達様を訪ねて来た。
公達様と別室で暫く打ち合わせをされた後帰って行かれたが、審配殿は初対面の頃の険がとれ、憑き物が落ちたように温和な表情だった。
公達様にどのような御用向きだったのでしょうかと伺うと、
「あーあれよ、こないだ私と麗羽と審配で一刀様としたって話をしたら田豊と沮授がそういうのをしてみたいって言い出したらしくって。どれくらいのプレイがしたいのか聞いてたのよ」
とのことだ。職務中にそういった話をするのはどうかと思ったが公達様と袁紹殿、審配殿の共通点を思い出し、田豊殿と沮授殿にもそういった御趣味があったのですかと聞いたところ
「あんた失礼ね、桂花や甘寧みたいな本物の変態はともかくあたしくらいは普通よ、ほかにも結構居るんだからね」と怒られた。先のお二方と公達様は何が違うのでしょうかと申し上げると、「桂花達は、脅迫とか力づくとかで無理矢理ヤられるプレイが好きでしかもそれを認めない変態女。あたしたちは一刀様の従順な雌になって好き放題辱めてもらうのがちょっぴり好きな普通の女、わかった!?」
違いについてはよくわかりましたと答え、最後の一文については同意致しかねますがとは言わなかった私は一応社会人だと思う。
ふと張郃と目が合うと「冀州はみんなそうなのかみたいな目で見ないでよ、あたしと高覧と猪々子は違うんだからね」と半眼で言われた。
そこに顔良殿の名が無かったのは偶然であり特に意図があった訳ではないと信じたい。
8月12日
子敬と会議で一緒になった。
帰り際、「今度(太史慈)子義と飲んでくれるらしいじゃない、宜しくね!」と珍しい程に爽やかな笑顔で言われた。子敬は太史慈殿と仕事で一緒になる事が多いと言っていたので親しいのだろう、ただ今までは彼女が話題に上る時はいつも頭が痛いような表情としていたと思ったが。
8月16日
一刀様に本日の御公務の説明をしていると、曹操様が凄愴な笑顔でこめかみに青筋を立てて一刀居るわよねと仰って一刀様の御部屋へやって来られた。何事でしょうかと伺う間も無く、首根っこを掴まれた一人の目つきの悪い娘を一刀様に突き出し、
「この娘凌遅(刑に)かけてくれる?っていうかかけなさい」
という。一刀様はその娘の事を御承知の様子で頭を抱えられて経緯を聞かれたところ、
「荀攸は一刀の子種の墓守、程昱は御伽部屋の門番、郭嘉はエロ小説の読み上げ、張遼は荀彧の尻叩き、許褚は種馬の番人、楽進は一刀の好きな体位の読み上げ、李典は御伽番の伝令が適任よ。于禁は顔の左官屋、夏侯惇は床の中じゃ五体満足に動かせない将軍、曹洪は銭で一刀を買う潮吹き太守、残りはただ服を脱いで一刀の体を貪るだけの淫乱雌犬共じゃないの」
等と聞いているだけで青ざめる程の暴言を吐いたという。
一刀様はその娘と「だから大人しくしなきゃだめだって言っただろ」「だって本当のことだもん」等と言い合っていたが焦れた曹操様が割って入るや娘を縛り上げ、『いいからやりなさい、私の前で股開いて「皆様ごめんなさい淫乱雌犬は私でした」って泣いて謝るなら許してやるわ、さもなきゃその娘は殺す。これは魏の総意よ』と一刀様にすごまれると、困った御様子で一刀様は私に退室を御命じになった。
成り行きに緊張して部屋の外で待機していると、暫くは一刀様と娘が口論する声がしていたが次第に娘の悩ましい声が聞こえだし、その後曹操様の艶めいた声と娘の弱弱しい涙声が混じっていたが、あまりの事に圧倒されてどれくらい立ったのかも判らずにいると妙に肌艶の良い曹操様が御部屋から出てこられ、ああいい気味だったわあら仲達まだ居たの、もう入ってもいいわよと言われた。
恐る恐る御部屋に入ってみると、涙の跡があるが険が取れた寝顔で先の娘が寝台で眠っており、一刀様が『一応殺されることは無くなったけど、魏には居辛いだろうから詠に相談してどこか転職先を探してあげてくれないかな、頭は良い子だと思うから』と仰った。
娘の名は禰衡というらしい。
8月17日
就寝前に禰衡の事件を思い出したら眠れなくなり、また御筆を汚してしまった。
御寵愛を賜るようになってから、体を持て余したりふしだらな妄想をしてしまう事が増えてしまったような気がする。私は淫乱の素質があったのだろうか…落ち込んでしまう。
8月19日
退庁後に子孝様、子丹お嬢様らと飲む事となった、子廉様は後から来るらしい。
暫く四方山話をしながら飲んでいると『やっほーみんな飲んでるぅっ?』と子廉様が御機嫌な様子で見えられ、子丹お嬢様らが今日の主役が来たわよ、いらっしゃい首尾はどうだったの、等と声をかけられた。
聞くと、今日の午後は御伽番で一刀様と『水泳部の倶楽部活動』をしていたとのことだ。自慢げに紐か細帯のような赤い布を掲げられて水着最強、と『どや顔』で仰ってからは独壇場だった。
「あっもちろん一刀様が先生であたしが生徒ね?着替えて出てったらもういきなりやる気見せてくれちゃって!準備運動しててもずれちゃうし脇からちらちら見えるのも良かったみたいで一刀様目の色違うのよ、碌に泳ぎもせずに色々えろえろされちゃって、直ぐにぎゅーっであっはーんでうっふーんよ!!」
最近、本当にうっかり外で飲めないようになってしまった。
こういう需要を意図しているのか、店員が女性のみで必ず個室席を用意してくれるこの店は贔屓にせざるを得ない。
8月20日
凪、亞莎と飲みに行く約束をした。昨日、御嬢様達から仲達はあの透け透け白水着で一刀様とお風呂に入ったらしいがどうだったのかと聞かれたが、『実は正直なところ毎回よく覚えていない』と答えたら文字通りカミナリを落とされた為だ。
実際には何一つ覚えていないという訳ではなく、一刀様のお傍へ行ったあたりまでは覚えているのだがその後が非常に抽象的になり、一刀様の御顔と、幸福過ぎる爆発が胎内であったという記憶が残るがその後一刀様の腕の中で目を覚ますというか正気に返るという感じなのだが、
「仲達…貴女刺されるわよ、望んでても機会が無い地方勤務の女に知られたら」
「一刀様、なんという無駄撃ち…」
と言われ、無駄とまで言われると少し傷つくが、御嬢様からは一度一緒に伽をした凪と亞莎に詳しく聞いておくようにと厳命されてしまった。
8月22日
庁内でちょっとした事件があった、突如女性の泣き声が聞こえてきたと思ったら趙雲殿と一刀様がおり、大泣きされていたのは趙雲殿であった。
「ああああ主はぁ!も、もう私の事は嫌いになったのですか、あああぁぁあ”あ”!う”ぅうえぇぇぇえええ…!」
と普段の飄々とした彼女からは想像もつかぬ、童女のように泣かれる趙雲殿を一刀様が必死に宥めながら御部屋へと連れて行かれた。
蜀の面々も驚いていたようだったが公孫瓚殿は経緯を御存知だったようで、趙雲殿があまりにも一刀様をからかいすぎて怒らせてしまい無視を決め込まれていた為らしい。
まあ可哀相だが星にはちょっといい薬かもなと言われていたが、それを見ていた張勲殿と顔良殿が
「このあときっと甘え放題なんでしょうねー」
「泣けばいいとか少しあざと過ぎですよねぇ」
となんとはなしに底冷えする笑顔で呟かれ周囲に目を丸くされていた。
8月24日
御嬢様と共に詠様、稟様と事業計画の打ち合わせ後に久しぶりに一席お供させて頂いた、仲徳様や珍しく文若様と公達様も御一緒で多少気後れのする面子だった。しかし人間関係の円滑化も仕事のうちとは言え、最近私は夜は飲み歩いてばかりのような気がする。
仕事の話や四方山話をしていたが、最近の一刀様の話から馴れ初めについて話が移り、私の番となり酒席で記憶を失ってしまった話をした。その時、一刀様と御会食後に前後不覚となりうっかり一刀様のお背中で吐いてしまったかと思って青くなったという話をしたところ、詠様、文若様が爆笑され普段は喜怒哀楽を顕著には面に表さない仲徳様までが珍しく酒を噴き出された。そこまで面白い話とは思わなかったが、実際には涎一滴だったので御容赦頂きました、若し本当に吐いてたら生きては居られませんでしたと付け加えると更に爆笑され、その中で一人だけ妙に素面のような稟様が
「そうですか…では、もし一刀殿と事の最中に吐いたりした者が居たら…仲達はどう思いますか?」と仰ったが、あまりの仮定に
『あり得ません、そんな事をする女はまず女ではありません、いえ人ですらありません。私なら死にます、寧ろ生まれてきた事を謝りたいです。よりによってその最中にとは…一刀様は吐き気を催すようなお相手だと言う事でしょうか?それならばそれこそ万死に値しますしではそもそも伽に伺うなと言いたいです。いや、あるいはそういった変態嗜好を持つ女なのかも知れませんが流石にそのような変態女は一刀様から遠ざけるべきです』
と答えたところ、文若様らが卓をばんばんと叩きながら「し、死ぬしかない、死ぬしかないって!あっははははは!」「お、嘔吐プレイは流石に変態過ぎよね、引くわー!きゃははははははは!」と声も出なくなる程に涙を流して笑われてしまった。
その後、何故か稟様は涙目で
「体調不良等もあったのかも知れません、事情を斟酌してあげては」等と寛容な御意見を仰っていたが余りに酷過ぎる仮定なので「ならば辞退すれば良いだけの筈、例えばつい友人に煽られて飲み酔ったまま(御伽に)行ってしまいました等では何の言い訳にもなりません、もしそんな女性が居たら魏の恥いえ後宮全体の恥、あの近親上等☆姉妹の方が余程ましと思います」
「…最中でなく事後であれば、多少の同情の余地が」
「何処にあるのか判りません」
等とやりとりをしていたが、御嬢様や公達様が
「や、やめて!もう死ぬ!私笑い死んじゃうから!くっふふふふふっ!!」
「あ、あんた本当は知ってんでしょ!?いじめ良くない!いじめ良くないわっ、あっははははは!!」
と仰っていたが、今のお話のどこに笑う要素があったのか判らなかった。
その後、ですよねぇ…やっぱそれはないですよね…ドン引きですよね普通、等と言いながら言葉少なになってしまった稟様を、普段はからかっている姿の方が多い仲徳様が懸命に元気付けており、それを詠様達がにやにやと生温かく眺めながら飲まれていた。
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その後の、とある文官の日記です。