No.538389

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 5

突如襲いかかってきた盗賊らしき三人組を撃退した本郷猛。
しかしその場にはまだ誰かいると気づき、茂みの方に指を指す
とそこから姿を見せたのは・・・・

2013-01-31 20:24:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1830   閲覧ユーザー数:1791

本郷猛、桃香達と接触するのこと

 

 

本郷は咄嗟に茂みの方に指を刺し、呼びかけるとそこから声がしたのと同時に3人の

 

少女達が姿を現した。

 

鈴々

「凄いのだ!素手であいつらに勝っただけじゃなく、このお兄ちゃん鈴々達にも気づいたのだ」

 

桃香

「愛紗ちゃん。この人が私達の探していた『天の御遣い様』かな?」

 

愛紗

「分かりません。ですが剣を持っていた相手に素手で勝利した相手です。

只者ではないのは確かでしょう」

 

本郷猛

「話しあっている最中申し訳ないが、君達は何者だ!?」

 

本郷は見構える。可憐な少女の姿をしているが、ゲルショッカーの

 

戦闘員ではないのかと疑ったのだ。

 

3人は男に警戒されていると悟り、慌ててこう言い始める。

 

愛紗

「お、お待ち下さい! 私達はさっきの男達の仲間ではありません。

助けもせず、隠れて見ていた無礼はお詫びします。私達はただ『天

の御遣い様』である貴方様をお迎えに・・・・」

 

本郷猛

「天の御遣い?」

 

本郷は天の御遣いという聞いたこともない言葉に反応し、思わず首をかしげる。

 

愛紗

「はい。数日前この戦乱を治める為に天より遣わされた方が天から落ちてくる、と管路という占い師に聞いたのです。貴方以外に誰が天の御遣いだと言うのですか?」

 

桃香

「それにそこにある見た事もない乗り物らしきもの。それは貴方がそれに乗ってやってきた天の

御遣い様である何よりの証拠です」

 

本郷猛は後ろにある自分の愛車サイクロンを見る。

 

しかしおかしい。これは子供でも知っているバイクなのにこの少女達はバイクを

 

初めて見たような眼をしているのだ。

 

本郷猛

「君達、これはバイクと呼ばれる乗り物だ。本当にこれを見た事がないのか?」

 

桃香

「ば、ばいくというんですか? 申し訳ありませんが本当に見た事がないんです」

 

鈴々

「鈴々もはじめてみたのだ」

 

愛紗

「あのそもそもバイクというのは・・・・?」

 

本郷猛

「俺の国での乗り物の一つだ。馬なんかより圧倒的に速い」

 

本郷は彼女達が乗ってきたと思われる馬の方をみる。

 

どうやら、さっきまで彼女達と同じく隠れていたようだ。

 

愛紗

「馬よりも・・・? さすが天の国の乗り物です」

 

本郷猛

「そろそろ聞いてもいいか?」

 

桃香

「何ですか?」

 

本郷猛

「ここはどこなんだ?」

 

愛紗

「ここは三国の大陸の一つ。幽州です。あ、名乗り忘れましたが私は姓は関、名は羽、字を雲長と申します。」

 

桃香

「私は姓は劉、名は備、字は玄徳です。」

 

鈴々

「鈴々はね、姓は張、字は飛、字は翼徳。真名は鈴々なのだ」

 

本郷猛

「何っ!?」

 

3人はそれぞれ挨拶を済ませた途端、本郷の顔が自分達の名に驚いている事に

 

気づいた。まるで自分達の名を知っていたかのように・・・

 

愛紗

「あ、あのどうされたのですか?」

 

本郷猛

「い、いや何でも・・・(関羽、劉備、張飛だとっ? 中国史における

三国志に登場する蜀の国の武将達の名前だ。すると俺は1700年以上も前の中国にやってきたのか?タコガラスめ。こんな世界に何を取りに来たんだ?いやそれよりも何故、俺の知っている武将達がこんな少女達なんだ?まさかここは全く別の世界の中国か?)」

 

桃香

「あの~どうしたんですか?」

 

突然考え事を始めた本郷猛を心配して今度は桃香が話しかける。

 

本郷猛

「いや何でもない。それより君達に聞きたい事はもう二つある。」

 

愛紗

「何でしょうか?」

 

本郷猛

「その『天の御遣い』というのは何だ?」

 

愛紗

「はい、『天の御遣い』というのはこの戦乱を治める為に天より遣わされた方の事です。

そして管路という占い師がいうには『天の御遣い』はこの戦乱の世を

治め、そして人々を脅かす災いと対峙し、平和をもたらすと聞いております。」

 

愛紗の「そして人々を脅かす災い」という単語に本郷は反応する。

 

本郷猛

「そして人々を脅かす災い?・・・・・まさか・・・」

 

桃香

「あの何か心あたりでも・・・?」

 

本郷猛

「いや何でもない・・・(俺がその「天の御遣い」なら「そして人々を脅かす災い」

とはゲルショッカーの事か? いやまさか奴らがこんな時代にいるわけが・・・)」

 

愛紗

「あの~」

 

本郷猛

「何だ?」

 

愛紗

「できれば詳しい話がしたいので一旦私達が滞在している町まで来てもらってもよろしいでしょうか?」

 

本郷猛

「・・・分かった。」

 

本郷は詳しい事を知るために彼女達の後をついていくことにした。

 

数分後、馬に乗っていた愛紗達は愕然とする。あの男の言っていた通りあの「バイク」

 

という乗り物は圧倒的に馬よりも早かったのだから。しかも何かやたら凄い音を立てながら・・・

 

(ブウウウウウウウウウン!)

 

鈴々

「あのお兄ちゃんの乗り物。お兄ちゃんの言うとおりホントに速いのだ!」

 

愛紗

「ああ我々の馬が全く追いつけないなんて・・・」

 

桃香

「あの人の話ではあれでもゆっくりな方らしいよ。本気で走らせれば

短時間で遠くにある目的地までいけるらしいよ」

 

鈴々

「天の国というのは凄いところなのだ」

 

3人の少女は話しながら、天の御遣いと信じる男の後を追いかけて行った。

 

その頃、本郷猛に撃退された三悪党に怪しい影が忍び寄っていた事に誰も気づかないでいた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択