No.535701

武装神姫 生まれ来る私へ 11

happytriggerさん

レクチャーが続きます

2013-01-24 22:45:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:275   閲覧ユーザー数:275

 建機型神姫も腕組みをして何度も頷いている。

 「そう言われると、なんだかひどいことしてるみたいじゃないか。」オーナーは釈然としない面持ちだった。

 「でもまあ、ここに来たってことはバトルロンドやる気になったのね。」

 「ラビィがやりたそうだったんでね。よくパーツを磨いてるし」

 「健気な意思表示ね。当然のことながら、武装神姫はバトルロンドやりたがるからね」

 「やっぱりそういうモンか」

 「そういうモン。けど、ラビィちゃんは流石ね。兎型は起動したてのとき、結構好戦的みたいなのよ。なのに、リモコン扱いで我慢してるなんて。健気だわ。」

 やりとりを聞いているうちに疑問が湧いてきた。

 「私は兎型らしくないのですか」

 「と、いうよりウサギっぽくないな」オーナーが言った。

 「それは、兎型みんなそうよ。ラビィちゃんはほかの兎型に比べるとクールな感じだけどね。」

 「気にすンなって。変わってる神姫も結構いるもんだぜ。アンタ、なかなか面白いと思うけどな」

 「政の言うとおりよ。気にすることないわ。神姫のAIはCSCや環境で結構変わるから。酉さんも気にしてないでしょ」

 「気にするもなにも、初めての神姫だしな。騒がしいのよりは今のほうがいい」

 少し安堵した。

 「で、今日は対戦してくんでしょ。準備は出来てるの。」

 「してきた。ラビィに確認してもらったしな」

 「はい、問題ありません。」今朝確認したとき不備はなかった。

 「公式戦に出る前に言っとくけど、まず、負けるわよ」

 「いきなりイヤなこというね」

 「大事なのよ。武装の選び方とか、対戦相手の傾向がわからないとなかなか勝てないの。」眉根を寄せて真剣な面持ちで言った。「負け続けで嫌になってやめてくご新規さん、結構多いのよ。」

 「結構難しいんだ。」

 「始めたばかりだと、神姫の純正装備しかない場合も多いし。ベテランの餌になりやすいの。」


 
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