No.535650

ブラッディハード誕生秘話 一話【死んでいる瞳】

さん

………本編を放り投げ、自分はいったい何がしたいんだろう。
とにかく、はい告白させてもらうと空をもっと出したかっただけです。
自分は王道が大好きです。
でも、たまにバットエンドも書きたくなります。
だから、書きました。(主な理由はストレス解消)

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2013-01-24 21:01:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:699   閲覧ユーザー数:655

ーーー雨が降っている。

 

偶然見たニュースからは、確か今日は一日中だと言っていた気がする。

何時もの服装である真っ白のコートが濡れない様に気を付けながら傘を差す。

周囲を見るとそこには死んでいるのか、生きているのか分からないほど衰弱した人間達が道の隅っこで光をない瞳で倒れている。

 

「……はぁ」

 

空を仰げば不穏を呼び寄せるような灰色の雲が支配している。

用事で少しだけこの世界ーーゲイムギョウ界を離れていて帰ってこれば、この貧困はなんだと頭が痛くなった。

幸せは万人が得られる都合のいいものではないと理解はしている。

むしろ、幸福とは不幸が存在するからこそ認識できるものだと分かっているが、軽く調べただけでもこの大陸の90%の人口は貧困に苦しんでいる。

ゲイムギョウ界は土地は小さいが資源にはそれなりに恵まれている為、ここまで差が開くなんて可笑しい。

 

 

pipipipi

 

 

これからのことに頭を悩ませているとポケットに突っ込んでいた携帯電話が鳴った。

誰からだろうと思ってポケットから携帯電話を取り出して場面を見ると、そこには隣の大陸で教祖を務めているイストワールからであり、僕は画面上に表示されている着信ボタンをタッチして耳を当てる。

 

『やっ、やっと帰ってきてくれましたか(;一_一)』

「………どうしたの、凄く疲れた声で」

『実はーーー』

 

それからイストワールは語り始めた。

この大陸を納める女神は、自身の地位をいいことに好き勝手にしているらしい。

その所為でこの大陸は、重い税金を支払える一部の人間以外はその日のパンすら食べれない程、餓える生活を送っているとのこと。

 

「ふむっ、だとすればシェアはかなり低くなるから、他の女神に注意を呼びかけるようにしたら?」

『やりましたが、完全に無視されました(ーー;)』

 

自分の大陸がこんなありさまだと、他の大陸に向かっての信仰確保なんてうまくいくはずがない。

それは同時にほかの女神の信仰確保を容易にさせ、女神の実力アップに繋がり脅威となる。

そんな女神の自分より上の存在の言葉を完全に無視か……よほど性格がねじ曲がっているか、ただのバカか……

 

「僕はいまその大陸にいるんだけど、どうして貧困を味わっている人は他の大陸に逃げないんだ?」

『………周囲を遠く見てください(+_+)』

 

イストワールの言葉に僕は周囲を遠く見るーーーっと

 

「……わお」

 

圧巻した。

この町を覆う、そこらのビルが小さく見えるほどの巨大な壁があるのだ。

なるほど、これは確かに逃げたくも逃げられない。

正にこの大陸は、小鳥を閉じ込める籠っていうところか。

 

『分かりましたか(-_-)?』

「なるほど、これは下手に干渉も出来ないわけだ」

『その通りなのです。一国の本来であるなら人々の希望を守護するのが女神な筈なのに……教育係である私の責任です(ーー;)』

「そういうなら僕にも責任はあるよ……それに生きている限り、感情というのは欲望の一つや二つが暴走するものだよ………ごめん、あとでそこに行くから」

『えっ? そ(ブチっ)』

 

携帯電話をポケットに入れて周囲を見る。

道端で倒れていたガリガリに痩せている子供や大人、男女関係なく立ち上がり僕を見てきている。

当然ながら友好的な視線じゃない。敵意や殺意、絶望と飢餓が混ざり合った絶望の瞳、この大陸を表現させる光無き双眸が力なく見つめてくる。

 

威嚇に懐から全長40cmの人間では撃てば両手でも吹っ飛ぶほどの威力を持つ紅い刻印が刻まれた銃ーーー『ムスペルヘイム』を抜くと僅かに野次馬の瞳達がビクッと反応した。

 

「……襲ってこなければ、撃たないよ。」

 

”まだ”、トリガーに指を置いていない。

流石の僕も、殴れば簡単に死にそうな人を無慈悲に奪う気はない。……相手が死を望むなら話は別だけどね。

右手に『ムスペルヘイム』を左手に無色の傘を持ちながら警戒心を保ちつつ、その場を急いで離れる。

 

「……はぁ」

 

この大陸全てを見下ろす様に建てられた建物がネオンの光を放ちながら輝いている。

あの中に十中八九、女神がいるんだろう。

確かこの大陸を治めているのはーーー『セプアハート』だったね。

一応、何度か会ったことがあったしどんな人物像なのかも知っている……真面目な性格だったと記憶しているが、それは表の顔だけで僕やイストワールである教育係のご機嫌を取るために仮面を被っていたかもしれない。

 

「だとしたら、僕もまだまだ……こうならないための教育係なのに」

 

自虐するように呟いて、灰色の空を仰ぐ。

一体この大陸で、どれだけの幸福と不幸があるのだろう。

個人的には人間は憎いが、滅ぼしたいと思うときもあるが、その先には何もないことを知っている。

誰も喜ばない、誰も怒らない、誰も悲しまない。誰も楽しまない。それは、無の世界となるだろう。

 

「…………」

 

そんなことを考えていると嗅覚が鉄の臭いを感知した。

それは濃厚な血の臭いであり、そこまで距離が離れていない。

頭の中に選択肢が浮かぶ、その現場へと行くか、このままセプアハートの所に行くかーーーすぐさま思考を動かし、僕は前者を選んだ。

もし、戦う羽目になっても僕は確実に勝てる自信がある。

しかし、僕に出来るのは勝つことではないーーー正当させることだ。

それはずっとこの世界に居れば済む話なのだが、残念ながら僕もこの世界に永住するほど暇じゃなく今日の様に暇な時しかこれない。

幾ら正しても、相手に変わる気が無ければ結局のところ同じことを繰り返す可能性が高い。

なら、目の前で事故後かもしれない場でも、処理することが僕に出来ることだと決定して早歩きでその場を向かう。

 

「派手にやったね……これは」

 

血の臭いがする場所は直ぐに見つかった。

大量の出血がこの雨で流れているので、それを追っていけば直ぐに場所を特定できた。

僕が入ったのは、どこにでもありそうな路地裏で広がっていたのは頭蓋骨を完全に陥没させた死体だった。

周囲に飛び散った脳の一部、酷い者には顔面すら破砕され顔の一部が転がっている。

明らかに特殊な武器を使ったか、それともモンスターにやられたのかーーーそれとも、

 

「あなた、誰?」

 

時に人類の中で現れる突然変異クラスの力を得た天才か。

 

「夜天 空」

 

そう名乗り、死体の観察から立ち上がり僕はそっと『ムスペルヘイム』のトリガーに指を置く。

路地裏の闇の奥から裸足で姿を現したのは、金髪の少女だった。

背丈から十歳前半ぐらいで、釣り目なエメラルドの瞳、服装は千切れたフードのようなものを羽織っている。

 

「……君は?」

「わたし、わたしは、アブネス(・・・・)

 

その手には、この惨状に使用したと思われるひん曲がった鈍器が握られており、彼女はまるで血のシャワーを浴びたかと思うほど鮮血に染まっていた。

恐らく誰が見ても、気づくだろうーーー彼女の被った血は全て返り血である(・・・・・・・・)ことを。

 

「アブネスね……これは君がしたのかな」

「そう」

 

短く感情を感じない声音でアブネスは唇を上下させた。

 

「あなたは、この大陸の住民じゃない」

「分かるの?」

「ここ、部落差別地域、あなたのような綺麗な人が、ここに来るわけない」

 

一応でも今の僕は男性で”綺麗”とか言われると困るんだけどな…。悪い気はしないけど

 

「君はこの大陸をどれだけ知ってる?」

「何もかもが、腐敗して終わった場所」

 

無表情で喋るアブネス。

ただ、絶望すら超越した諦観の瞳で客観的に述べているだけだ。

 

「……ふむっ」

 

顎に手を当てて、考える。

今、僕が検討している計画にこの少女はぶっちゃけ素質十分だ。

針金のように細い体を見れば彼女自身の命はさほど長くはないと思っていいだろう。

死なすにはあまりに惜しい人材、セプアハートの件もあるが先ほど思った通り、僕にできるのは僕がいる間だけ正当させることだ。

この世界のことは、この世界の者が正さないとダメなんだろうな……。

 

「君、僕と一緒に来る?」

「……児女趣味?」

「ロリコンじゃないよ。ただ君に興味が出ただけ」

「…………」

 

半眼で見られても、僕は本心で言っただけなんだけどな……。

 

「ここにいても、ゴミの様に朽ち果てるだけだよ」

「それでも、構わない」

 

淡々と自然にアブネスは口を動かす。

 

「無だから、私には何もない、だから私はもう”死んでいる”」

「…………」

 

少しだけ驚いた。

見た目だけで判断は出来ないが、彼女はいままで何を見て来たんだろう。

流石に廃人を介護した経験から、そういう目には慣れているつもりでも、彼女の言うとおりそこらの住民より更に死に近い。

死んでいる?生きている?そんな単純な区別すら出来ぬほど、彼女は”存在としての影があまりに薄かった”。

 

「そう、それじゃ君は自分を屍だと?」

 

アブネスは頷いた。

その動作でさえ、今にでも頭が千切れそうて死んでしまいそうな錯覚を覚えてしまう。

 

「……それじゃ、好き勝手させてもらうよ」

 

本人が死んでいるならやりやすい。

屍に人権はあっても、権利はないからね。

 

「っと、軽いね」

「………聞きたいことがある」

「なにかな?」

「どうやって、この大陸から出る?、通るためには多額の通行料を払わなければならない」

 

予想はしていたけど、やっぱりそこで止めているのか。

ここは本当に、”牢獄”だ。

 

「ん、これでも僕は人外なんでね」

「人外、女神?」

「違うよ。僕は……そうだなー。女神の教育係”だった”ね」

 

”女神”のキーワードにアブネスの瞳が微かに揺れた。

死んでいるような目つきに確かな感情が一瞬だが、見えた。

死んでいる様に見えて、未練があるみたいだね。

『ムスペルヘルム』を懐に隠し、持ち上げたアブネスを見て残った手で破壊の空間を作り雨が当たらない様して、風魔法を使用して空に舞い上がる。

 

「どこに、連れて行くの?」

「となりの大陸、僕の知り合いの女神や教祖がいるんだ」

 

光を屈折させるほどの風を纏い僕たちは姿を隠して、この大陸の壁を通り過ぎる。

当然だけど、頂上には見張り役がいたけど、今の僕は人間の目で見つけられるほど分かりやすいものじゃない。

あの大陸からさも当たり前のように脱出した僕たちはイストワールが教祖であり、女神『アメシストハート』が治める大陸に向かって加速し始める。

 

「”だった”」

 

山を越えたところでアブネスが呟いた。

 

「解雇?」

「違うよ。降りたんだ」

「なぜ?」

「……教え子を裏切った。それだけで十分でしょ」

 

目を閉じれば鮮明に思い浮かぶ灼熱の海の中で絶望に泣く少女の姿だった。

ーーーなんで、なんでっと仲間と殺し合い、生き残ってしまった彼女は呪詛を呟く様に幾度もなく涙を流している。

計画だった。これなら”完璧な女神”が出来ると計算に計算を重ね愛する子供のように育ててきた女神達は殺し合うことで完成する筈だった。

ーーーけど、僕はそのとき、女神を完全に生き物ではなく道具と見做していた。それが計画の失敗に繋がり結局のところプロジェクトを建てた本人が、プロジェクトを破壊するという愚かな結末になってしまった。

 

「あなたは、悪い人?」

「僕は、自分の都合ばかりで、他人を不幸にした。ただのキチガイだよ」

 

それを知ってしまったから逃げた。

例え意識しなかったとしても、僕は約束の指切りで『大丈夫、君が生きている間はずっと見守ってあげるよ。』と言ってあげた、彼女を妹のように抱き締めた。彼女の温かさにどこか酔っていた。でも、破壊した躊躇なく無慈悲に、それが当たり前であるかのような僕自身の行動に恐怖を抱いた。

 

だから僕はもう、女神の教育係なんてやらない。

苦しいから、悲しいから、全部イストワールに押し付けて逃げた。今の僕はただの傍観者なんだ。

 

「そう」

 

アブネスは咎めることもなく淡々と受け止め、事実を飲み込んだ。

正直な所、一言でも罵声を言われた方が楽だった。僕が悪いことをしたと更に浸透できるから、でもそれをしないということはアブネス自身が自分を表現させた”死人”が理由なんだろう。

 

「………っと」

 

あの胸糞悪い大陸から抜け出し、『アメシストハート』が治めイストワールが教祖として働いている大陸に中央街が遠目で確認できたときに、『負』の集団を感じた。

魔力で視覚を強化させ時に視えたのは、街を守る戦士達とモンスターとの争いの土煙だった。

 

「アブネス、ちょっとごめんね!」

 

僕がいつも道具やら武器などを積み込む特殊空間を加速しながら開き、アブネスをその場所に入れる。

突然の出来事にアブネスはまともな反応も出来ず、深淵の中に入っていく。

僕は直ぐに意識を切り替え、懐から全長40mはある灼熱を連想させる紅い刻印が刻まれた『ムスペルヘルム』と同じく同じ長さで氷原を連想させる蒼白い刻印が刻まれた『ニブルヘイム』を取り出し構える。

 

 

 

「化物退治、しますかっ!!!」

 

 

風の保護魔法を解き、一気に空から落ちていく。ただし加速は落とさない様に足を軸に風を螺旋状に回転させ、電光石火の如き速さで一気に距離を詰める。

モンスターの群れの一部が僕の存在に気づき、群れの中央にいたドラゴンが低く唸った後、僕に狙いを付けブレスを吐いてきた。

 

「甘いね」

 

落ちる。落ちる。落ちる。

気持ちは正に後ろにロケットエンジンで装備したジェットコースターに乗っている気分だ。

空気を貫通するほどの速さで”落下”しながら、『ムスペルヘルム』『ニブルヘイム』の銃口をモンスターの群れに向け、トリガーを引く。

 

バンっ、バンっ

 

銃口から解き放たれた紅と蒼の閃光。

『ニブルヘイム』から放たれた氷の魔弾はブレスを吐いたドラゴンの口に直撃し、氷漬けにする。

『ムスペルヘイム』は鴉の様な黒い髪の青年の背後から切り裂かんと剛爪を振り上げようとするモンスターに直撃し、灼熱に染める。

 

「---!」

 

動きやすそうに改造された燕尾服を着た青年がこちらを見て声を上げる。

風の魔法で足元に小型の竜巻を作り、地面を滑るように移動しながら、紅と蒼の弾幕で向かってくるモンスターを蹂躙しながら彼と背中を合わせる。

 

「夜天さん。来てくれましたか!!」

「カムイ、久しぶり! 元気にしてた!?」

 

鴉の様な黒髪に、影を思わせる漆黒の瞳。

だが、活発的に思わせる容姿は、寧ろ全体的に明るく見せる。

彼の名前は、カムイ・アメシストハート。この国の防衛大隊長であり、この国の”女神の夫”である剣術の達人だ。

 

「すいません! いきなり手伝ってもらって!!」

「いいよ!いいよ! ボランティアだと思って!」

 

神威に襲い掛かるモンスターを無駄のない剣閃を輝かしながら、自分の数倍も大きいモンスターを一刀両断にする。

僕は、危なっかしそうな神威の部下の援護をしながら、双銃で弾幕を構成しながら街に近づくモンスターを撃ち落としていく。

 

「そうだ! ミライは元気かな!?」

「はい! この間は僕の真似事なのか素振りを始めました!!」

「へぇ、もう、そんなに大きくなったか!!」

 

昔に合った時は2年前で、よちよち歩きで可愛げMAXだった子供がどんなになっているんだろうかな。

神威はモンスターを街から追い出すため、群れを追い出す様に突っ込み、僕はその背後でほぼ全周囲から襲ってくるモンスターを氷結させ、燃やし尽くしていく。

 

「■■■■■■■■ーー!!!」

 

僕と神威のコンビネーションに恐怖を抱き、逃走しようとするモンスターに喝を入れんばかりに咆哮する紅い鱗のドラゴン。

さきほど、僕が口を『ニブルヘイム』の射撃により氷漬けにされた奴だ。

 

「行きます 夜天さん!!」

「オーケー! 背中は任せてよ!!」

 

やけくそ気味に襲い掛かってくるドラゴンの部下たち、紅と蒼の双銃は咆哮を上げるように雷鳴のような高い銃撃音を鳴らしながら、迫りくるモンスター達を凍らし、燃やしていく。

カムイは、僕の弾幕を理解して、直接援護できない真正面のモンスターを流れるような剣閃で瞬く間に解体していく。思うんだけどあれは絶対に人外技。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■ォォォォ!!!!」

 

更なる雄たけびを上げるドラゴンは、僕とカムイ向けて大木を思わせる剛腕を振り下ろしてきた。

どちらにも迫りくる大地を破砕させる大槌に、僕とカムイは目を合わして頷いた。

爆発でも起きたかとおもうほどの砂埃が舞い上がる。ドラゴンの安心するかのような息を感じたが、残念ながら僕らは死んでいない。

 

直前に横に飛んで、躱したのだ。っていうかカムイ、手加減していたとはいえ、僕のスピードに付いてくるとか理解不能なんだけど。

 

「■■■っ!?」

 

地面に陥没したまま動かない腕に僕とカムイは乗り、走りあがる。

その姿にドラゴンは息を呑み、対処するために口を空け、先ほどと同じブレスを吐こうとするが、そのインターバルは、僕らに必殺の一撃を与えるための時間には必要過ぎた。

 

「---っ!」

「壊れろ」

 

剣を腰に纏わせ、体を丸くして一気に加速してのドラゴンの首元で一閃。

大きく跳躍し、頭上で氷の魔弾と炎の魔弾の暴風によりドラゴンの体は、凍り燃える。

 

「!?」

 

首から噴水のように鮮血が吹き出し、半分は凍り、半分は燃える。

どんなドラゴンが最後に視たのはーーー

 

 

 

 

 

 

 

『Jackpot!』

 

カムイに渡した『ムスペルヘルム』と僕が持つ『ニブルヘイム』が生み出した紅蒼の二つの螺旋閃光だった。


 
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