目を覚ますと僕は白い部屋だった。
白い服を着て白い爪をしていたけれどもそれはどうでも良いことだった。
ベッドの周りをぐるうりと囲んだ白い服の人間たちはどうでも良くない。
目を覚ましたくない僕をずうっと笑うんだ。
おい見ろよ、あいつ白い服を着てやがルぜ。
ねえねえあの人、白い壁をしているよ。
ほらご覧あの白い爪を。
あはは、あいつの顔を見ろよ、真っ白な電灯をしてやがる。
白いくせに寝てやがるんだ。
おお、起きたぞ。
あら、起きたわ。
アハハハハハハハ。
オホホホホホホホ。
ヒヒヒハハハハハ。
ゲラゲラリゲララ。
ケラケラケラケラ。
周りは皆、笑うんだ。
お前らだって白いくせに。
僕はもういやになってベッドに潜り込んで寝てやろうと思うけど、輪の中から白い服を着たお医者様がやってきて起きなさいと言うんだ。
お医者様の言うことには逆らえないから僕は仕方なく起きるけど。
目を覚ました僕はやっぱり白い部屋だった。
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駄文。