涼州
華琳「・・・ん・・・ん?・・・ここは?」
ミーナ「すいません!ポイントを間違えちゃいました!
本当に申し訳ありません!」
ぺこりぺこりぺこりっ
愛紗「おい!もっと普通の降り方は出来んのか!
雛里が目を回してるだろ!」
雛里「ぴよぴよぴよ・・・は!ここはどこでしゅ!噛んじゃった///」
ミーナ「あぅ~(´;ω;`)」
春蘭「愛紗よ、短気はいかんぞ!」
お前が言うな!可愛いな!もう!
華琳・星・潤香「・・・」
3人は呆れていた。
月「ここは・・・涼州ですね。」
華琳「状況が分からないわね。」
雛里「近くの邑で情報が必要ですね。」
華琳「そうね・・・雛里に全権を委ねるわ。
私達はその指示に従うで良いわね?」
潤香「異議なし~」
星「同じく」
春蘭「以下略です!」
愛紗「雛里なら安心だな。」
月「雛里ちゃん、よろしくね。」
雛里「がっがんばりましゅ!」
冥琳「私は雛里のサポートに回ろう。」
華琳「お願いね。」
付近の邑
現在、雛里と護衛に愛紗を付けて情報活動をしていた。
華琳「雛里達が戻って来るまで休憩しましょ。」
潤香「賛成~ノ」
華琳「それと、あれを何とかしないとね」
星と春蘭が店の亭主に突っ掛っていた。
星「亭主よ!何故ラーメンにメンマがこんなに少ないんだ!
致命的だぞ!」
春蘭「亭主!チャーシューが小さいぞ!どうなってるんだ!
この店は!」
亭主「うっうちはそれが普通なんですって!お客さん!」
星「話にならんな!」
春蘭「亭主よ!味が良くてももりもり食べれないと意味がない!
食った気にならん!」
亭主「わっ分かりました!追加しますから!」
星・春蘭「そう言う問題じゃない!」
少し離れた席で
華琳「・・・迷惑なクレーマーね。」
潤香「止めなくて良いの?」
月「私は無理です・・・へぅ~」
どよ~んっ
ミーナ「・・・どうせ私なんて・・・ブツブツ・・・」
冥琳「私にあの二人の仲介は無理だ。」
潤香「亭主泣きそうよ?春蘭は剣突き立ててるし。」
そこへ
雛里「お待たせしました・・・あれは?」
華琳「ほっといて良いわよ、それでどうだったの?」
雛里「はい、現在劉豹派と反劉豹派が派閥争いをします。
丁度劉豹派は涼州を治めているとの事です。
貂蝉さんと連絡が取れましたのでこれから姑臧へ向かいます。」
華琳「あながち外れでは無いって事ね。」
冥琳「だそうだぞ?良かったな。」
ミーナ「はっはい!」
潤香「ね~・・・愛紗まで混じってるんだけど~」
華琳「・・・」
冥琳「・・・はぁ~」
華琳「しょうがないわね・・・」
華琳が亭主の方へ
華琳「貴方達!迷惑な行為はしないで頂戴!」
華琳は覇気を当てた。
星「グッ・・・だがな!」
華琳「そう・・・なら置いてくわね。」
星「さて、行きますかな。」
春蘭「うっうむ」
愛紗「元はと言えば星が悪いんだぞ!」
星「愛紗だって薄いと言っとっただろう!」
華琳「はいはい、本当に置いてくわよ。」
一同は姑臧へ
姑臧
貂蝉「あら、遅かったわねん。」
華琳「ごめんなさい、状況を説明は大体分かってるわ。」
貂蝉「さすが五胡よねん、あたしでもきついわん。」
潤香「どうしようか?」
雛里「地図はありますか?」
貂蝉「これよん。」
貂蝉は・・・から地図を出した。
雛里「あわわ///」
潤香「本当にキモイわね。」
貂蝉「ひっ酷い!うわーーーーーーん」
ドドドドドドドドドッ
華琳「まあ、ほっときましょう・・・雛里、どう?」
雛里「・・・ここの森は使えますね・・・」
潤香「罠だらけかもよ?」
雛里は空を見た。
雛里「明日は丁度霧が発生すると思います。
その霧を利用します。」
華琳「なるほどね・・・」
雛里「反劉豹派なら潤香さんが総大将になり、統率すれば、
動揺が広がると思います。」
潤香「なるほどね~私が王で良いの?」
雛里「適任かと。」
華琳「そうね、五胡を知り尽くしてる潤香だからこそよ。」
潤香「ええ~・・・めんどい~」
冥琳「もし、引き受けてくれれば、一刀に褒められるじゃないか?
無論、私達も潤香の頑張った姿を報告するぞ?」
華琳「次いでに一刀と先に閨を共に出来る権でどうかしら?」
潤香「乗った!」
雛里「ばいしゅ・・・むぐmぐ」
星「雛里よ、それを言っちゃ野暮だぞ?」
星は雛里の口を塞いだ。
雛里「コクコクッ」
潤香「武官、文官を直ぐに集めなさい!」
兵士「はっ!」
そして、王座の間に集まり、兵士達も外で待機していた。
潤香「これから私が王になるわ!・・・戻るわ!」
文官「劉豹様!お待ちしておりました!」
武官「我らは劉豹様にお命を捧げた身!存分にお使い下さい!」
文官、武官達は臣下の礼を取った。
潤香「お前達の命!私が預かる!元北王北郷一刀様もこちらに参戦する!」
武官「本当ですか!天の御使い様が再び舞い戻られた事!嬉しく思います!」
文官「これで勝機が見えてきましたね!」
潤香「ええ!そして、現北王とあの群雄達も集まる事だろう!」
武官、文官達「おおおお!」
華琳「潤香、そろそろ外で待機してる兵士達にも鼓舞をお願い出来るかしら?」
潤香「そうね。」
潤香は兵達の前へ出た。
潤香「諸君!良く耐えてくれた!私はここに宣言する!
再び王に戻り!民達の安息の為に立ち上がる!
天からあの北王も戻ってこられている!
我らには力がある!怯まない精神がある!
逆らう者はねじ伏せよ!これより!五胡平定の為に修羅場になるだろう!
だが!修羅場を生き抜いた先には平和が待ってる!
今一度我に力を!」
兵士達『おおおおおおおおおおおおおお!』
華琳「見事ね。」
潤香「これでも元王だからね~貴方もでしょ?」
華琳「ふふっ、そうね。」
冥琳「私は文官達と雛里で策の見直しをしてこよう。」
華琳「・・・冥琳、貴方記憶が戻ってるわね?」
冥琳「さすがは曹・・・いや、華琳殿だな。
いつから気づいていた?」
華琳「ふふっ、いつからかしらね。」
冥琳「だが、私は北郷冥琳だ。過去は過去だ。
先祖様の記憶ならその先祖様の物だからな。」
華琳「その通りよ。(春蘭も戻ってる・・・無いわね。)」
華琳は春蘭の方を見た。
春蘭「?」
華琳「・・・・」
冥琳「言いたい事は十分に分かるぞ。」
華琳「ありがとう・・・お酒でも付き合ってもらおうかしら?」
冥琳「なら、お言葉に甘えるとしよう。
では、後ほど。」
潤香「私も~ノ」
華琳「ええ、皆で飲みましょう。」
こうして、宴が始まった。
翌日
現在、指定した森の近くで天幕を張っていた。
雛里「では、作戦の説明をします。
まず、この霧を利用して少人数で中へ侵入します。
斥候の話では、この森が根城だそうです。」
華琳「丁度良いわね。」
潤香「そうね、一気に叩けるわ。」
雛里「はい、そして、一部隊は進軍の道と、
逆の方向から矢を放って下さい。」
冥琳「奴らの目をそちらに向ける為にな。」
愛紗「なるほど・・・確かにこの霧ならそちらの方に何かあると
錯覚するな。」
春蘭「それで、私達はどうすれば良いのだ?」
雛里「はい、それとこれを。」
雛里は爆竹を渡した。
春蘭「何に使うのだ?」
華琳「なるほどね。聴覚の幻影って所ね。」
春蘭「う~ん・・・」
星「簡単に言うと音で知らせるのと動揺を誘うのだ。」
春蘭「なるほど!耳を壊すんだな!」
星「・・・まあ、それで良いか。」
潤香「でも、大丈夫なの?音が小さいんじゃない?
遠くからなら。」
冥琳「潤香、霧は何で発生するんだ?」
潤香「・・・あ!なるほど!納得したわ。」
春蘭「???どう言う事だ?」
星「簡単に言うとマイナスイオンだ。」
春蘭「マイナスイオンか!」
愛紗「(おい、星!良いのか!信じてるぞ!)」
星「(あながち間違いではない。)」
華琳「霧って言うのはね、水蒸気が大気の温度で下がって、
露点温度に達した時に小さい粒になって舞う現象よ。」
春蘭「???」
華琳「星の言った事は違うようで違わないわね。
マイナスイオンのイオンは霧の核とも言われるのよ。」
春蘭「マイナスイオンなんですね!」
華琳「・・・もうそれで良いわ。」
春蘭「それと爆竹の意はあるのですか?」
潤香「雨が降れば遠くの音が聞こえるでしょ?」
春蘭「そうですね・・・あ!なるほど!
霧を使えば音も倍になるんですね!」
星「やっと理解したか・・・」
雛里「兵士さん達にはあらかじめ配ってあります。
貂蝉さんが持って来て貰ったライターも使い方も教えました。」
愛紗「兵士達は不思議そうに何回も付けてるがな。」
雛里「では、作戦を開始して下さい!」
雛里は一刀から新しく作って貰った鳳凰雛羽扇を掲げた。
森の中
愛紗「罠には十分注意しろ。」
星「そろそろだな。」
ひゅ~~~パーンッ
春蘭「合図だ!」
愛紗「爆竹用意!」
敵本拠
パパパパパパパパパパパッ
両杯「なっ何だ!」
兵士「両杯様!何者かが森の中で暴れております!」
両杯「クッ!霧を利用してきたか!」
タタタタタタタッ
兵士「申し上げます!木の上で待機していた弓兵達が次々と
足を滑せ木から落ちてます!それと、劉豹様がお戻りになられて
兵達も動揺しております!」
両杯「ぐぬぬっ!動揺を誘う作戦か!本隊も前へ出る!
(劉豹が帰って来たのは本当だったのか!)」
兵士「はっ!」
劉豹本陣
雛里「動きがありました!巣穴から大物が釣れたようです!」
冥琳「もう一つの作戦もうまく行ったな。」
華琳「これで本陣は出て来るはずね、貂蝉!本陣を強襲して頂戴。
大将を好きにして良いわよ。」
潤香「色男よ~両杯は。」
貂蝉「あらん♥頑張っちゃうわん♥」
タタタタタタタタタッ
潤香「掘られるわね。」
華琳「良い薬でしょ。」
森の中
ザシュッ
愛紗「春蘭!星!我らも本陣に行くぞ!」
春蘭「おう!」
星「誰か一人は残る必要があるだろう、後は二人に任せた。」
2人『応っ!』
敵本陣
タタタタタッ
兵士「申し上げます!きっ気持ち悪い化物が
こちらに向かって突撃してきます!」
両杯「なっ何!」
貂蝉「あらん♥化物とわ失礼ねん♥」
ぶちゅっ
バタンッ
両杯「ひぃっ!」
貂蝉「あらん♥好みだわん♥ご主人様には劣るけどねん♥」
両杯「アアアアアアアアアアーーーーー」
愛紗「着いたのは良いが・・・無残だな。」
春蘭「気持ち悪い奴め!切る!」
貂蝉「いやん♥」
シュッシュッシュッ
華琳「あれはほっといて良いわね・・・自我したようね。」
潤香「可哀想に・・・」
雛里「おぇ~」
星「取り敢えず・・・合唱」
冥琳「雛里、向こうに行くぞ。」
雛里「コク・・・おぇ~」
潤香「取り敢えずは終わったわね。」
華琳「でも、これはまだ通過点に過ぎないわ。
私達も纏めて帰りましょう。」
潤香「そうね。
担げる兵士は重傷者を担いで戻るぞ!
軽傷者はそのまま歩け!
宴をするぞ!」
兵士達『おおおおおおおお!』
こうして、反劉豹派との戦いは終を告げた。
華琳「一刀、待ってるわよ。」
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