No.534495

恋姫外史終章・いつまでも一刀第18と3/4話

アキナスさん

出発当日・・・・・・

2013-01-21 12:52:56 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4929   閲覧ユーザー数:3995

「そろそろいってくらあ。留守番頼む」

 

真桜ちゃんのからくり箱を背中に背負い、ナップサックを片手に旅支度万端の一刀。

 

これから一刀は、美羽と共に七乃のいる南陽へと旅立とうとしていた。

 

「ええ、分かってますわ」

 

「まかせておけって!」

 

「何とかやってみます・・・・・・」

 

「いざという時は、私も協力しましょう」

 

留守番組は麗羽、猪々子、斗詩の袁家トリオ+干吉と言った形になった。

 

「お兄さんと旅するのは久しぶりですね~~」

 

「どんな旅の思い出が出来るか楽しみねん♪」

 

「うう・・・・・・やはりこやつも来るのか」

 

それに対し同行組は、風、美羽、貂蝉となっている。

 

ちなみに兵士は連れていない。

 

曹操などの厄介な諸侯に一刀たちの動きを悟られる可能性を下げるためである。

 

「それじゃあ、出発だ」

 

一刀と風は馬に跨り、美羽と貂蝉は馬車に乗って一路南陽を目指すのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

一刀たちが旅立つのとほぼ同じ時、洛陽の詠にある知らせが届いていた。

 

「月が見つかった!?どこで!?」

 

「ああ、袁紹の領地で見つかったらしい」

 

興奮する詠に、華雄は報告を続ける。

 

「何でも城下街で倒れていた所を警邏兵に発見されて、そのまま袁紹が保護したのだそうだ。今、こちらに向かっていると言う事だ」

 

「月・・・・・・」

 

親友が無事だった事にほっと胸を撫で下ろす詠。

 

しかし、それと同時に疑問も浮かんできた。

 

「何で月はそんなところにいたのかしら?そもそも、一ヶ月以上も音沙汰無しで・・・・・・」

 

「・・・・・・さてな。月が帰ってきたら聞いてみればいいだろう」

 

「・・・・・・そうね」

 

しかし、それからしばらく経って戻ってきた月は、

 

「ごめん詠ちゃん。何も覚えてないの・・・・・・」

 

袁紹に保護されるまでの記憶が、まったく無かったのであった。

 

どうしてそうなったかと言うと・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袁紹本城・月の部屋にて

 

「貴方はだんだん眠くなる・・・・・・」

 

干吉は月に、硬貨で振り子催眠をかけていた。

 

「・・・・・・すう」

 

目を閉じ、寝息を立て始める月。

 

「すげえ古典的な方法だな・・・・・・」

 

「おや?なんなら術で記憶操作をしてもいいんですよ?ただ、いくらか悪影響が残りますが・・・・・」

 

「いややめて」

 

即答する一刀。

 

「では、続けるとしましょうか・・・・・・」

 

こうして干吉の振り子催眠により、月は攫われてからの記憶は忘れてしまったのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

曹操陣営では、ある会議が行われていた。

 

「・・・・・・やはり邪魔なのは、現在洛陽で幼帝を擁している賈詡ですね」

 

一刀たちがいない間に曹操陣営に入っていた稟の発言に、華琳は頷く。

 

「そうね。彼女が事実上朝廷の最高権力者である限り、動きが取れない。どうにかして、帝を手に入れる事が出来ればね・・・・・・」

 

「何か、賈詡の失態などを追及しては?」

 

「残念ながら、目立った失態などは見当たらないわ。賈詡はそんな甘い女じゃないわよ」

 

一人の文官の意見を、華琳は即却下する。

 

「華琳様。無ければ作ればいいんですよ」

 

桂花が悪そうな笑みを浮かべながら口を開く。

 

「何か考えがあるの?桂花?」

 

「はい!華琳様!」

 

自信満々で、桂花は自分の策を話し始めるのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです。

 

ついに一刀たちが出発しました。

 

七乃を救うべく道中を行く一刀たち。

 

雪蓮たちが動き出す前に何とかする事が出来るのか?

 

そして、詠を追い落とすための桂花の策とは?

 

では次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雷神グ・サン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
 
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