No.531559

超次元ゲイムネプテューヌmk2BURST

レオさん

今回は鰐との戦闘です。
また、今回は短いです。

第九話 二人目の女神候補生

2013-01-14 07:30:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:642   閲覧ユーザー数:624

シンヤがグボロ・グボロに向かっていると、グボロ・グボロはかなりのスピードで地を這ってきた。

 

そしてシンヤの少し前で停止すると上体を上げ、口を大きく開けた。

 

それを見て横にステップする。

 

瞬間、ガチン!と言う音と共に先ほどまでシンヤが居た所を噛み付いた。

 

当然其処にはシンヤは居らず、攻撃は空振りである。

 

そしてグボロ・グボロの真横に立っているシンヤは空振りしたグボロ・グボロのヒレを数回斬り付ける。

 

すると、ゆっくりした動きでシンヤの方を向き、先ほどと同じ様にシンヤを喰らおうと上体を上げ、大口を開ける。

 

それをもう一度回避し、攻撃を当てようとした所、今度は体を大きく回転させシンヤを近づかせまいとする。

それに対しシンヤはバックステップをして回避する。

 

数回回転した後、疲れたのだろうか、停止してしまう。

 

そして停止した向きは、尾ビレをシンヤに向けている状態……シンヤに背後を見せている状態と言う訳だ。

 

それを見た瞬間、シンヤは一気に接近しグボロ・グボロを連続で 斬り付ける。

 

すると、急にグボロ・グボロから力が抜け、地面に倒れこんだ。

 

それを確認し、グボロ・グボロの胴体を連続で斬り付ける。何回か斬り付けると、グボロ・グボロに再び力が入り、起き上がってしまい、仕方なく後方に下がった。

 

すると、グボロ・グボロの体がブルブルと震えだし、大きな咆哮を上げる。

 

怒りによる活性化である。

 

だが、シンヤはそれを気にもせず、グボロ・グボロに向かって行く。

 

先程よりも早い動きでシンヤの方を向く。そして、背ビレを上げ、砲身をシンヤへ向ける。それを見たシンヤは横へ回避する。

 

そして、砲身から巨大な氷塊が三回発射される。更に発射し終えた瞬間、グボロ・グボロがシンヤの方に這って来て、噛み付こうとするが、一回目、二回目共に回避しているシンヤにそんな攻撃が当たる訳も無く、またもシンヤに攻撃のチャンスを与える結果となってしまった。

 

そのチャンスを逃すはずも無く、今度はヒレではなく先程斬り付けた胴体を攻撃する。すると、胴体が結合崩壊し、その場に倒れこむ。

 

それを確認すると、神機を捕食形態に変化させ、グボロ・グボロを捕食しバーストモードを発動させる。

そして、このまま一気に倒そうとした矢先

 

「「きゃああああ!!」」

 

背後より、アイエフとコンパの悲鳴が聞こえてきた。振り向くと、地面に倒れているアイエフとコンパ、戦闘態勢を取っているネプギアとユニ。そして、アイエフとコンパを倒したであろう、下っ端の姿が其処にあった。

 

「アイエフ!? コンパ!?」

 

直に駆け寄ろうとするが、背後より物音が聞こえ、振り向くと丁度グボロ・グボロが立ち上がっていた。それにチッ、と舌打ちをし、ネプギアとユニに叫ぶ。

 

「ネプギア! ユニ! スマン! そっちはそっちで片付けてくれ!」

 

「分かりました! シンヤさんも気をつけて!」

 

「あぁ!」

 

短く答え再度グボロ・グボロに向かっていく。

すると、背後より強力な光が発生する。恐らく、ネプギアが女神化を発動させたのだろう。

 

また、その光によりグボロ・グボロの目が閉じた。それを見たシンヤはニヤリとした。

 

一気にグボロ・グボロに接近してジャンプし、砲塔の上に乗り、背ビレを連続で斬り付ける。すると、その背ビレは簡単に結合崩壊してしまう。

 

結合崩壊を確認すると、砲塔から降り、今度は正面から連続で斬り付ける。

そして

 

「グガアアアア…ァ…」小さい断末魔を上げ地面に倒れこむ。今度は、もう立つ事は出来ないだろう。確認すると急いで神機を捕食形態に変化させ、コアを喰らわせる。

 

グボロ・グボロの体が消滅するのを確認せず、今度は神機を銃形態に変化させ、ネプギア達と戦闘している下っ端に向ける。

 

見ると、丁度ネプギアが変身しているパープルシスターから離れた瞬間だった。

そして

 

「当たれ!」

 

銃身からグボロ・グボロが発射した氷塊の半分くらいの大きさの氷塊が三発発射される。

 

アラガミバレット。アラガミを捕食する事で得られるもう一つの効果である。

捕食によってアラガミのオラクル細胞を取り込み、神機内で解析、バレットの再構築を行う事で生成される。

また、アラガミバレットは捕食したアラガミの特徴を継承する事が多く、今回はグボロ・グボロを捕食したので、氷塊が発射されたのだ。

 

その三発が下っ端に命中し、その体を吹き飛ばした。

 

「だああああああああああ!?」

 

絶叫が辺りに響き渡る。そして下っ端は立ち上がりネプギア達の方を向きながら叫ぶ。

 

「チクショウ! 汚ネェぞ! 女神候補生が二人がかりなんて…」

と、その言葉にシンヤが反応する。

 

「……二人がかり?」

言われてネプギアの方を見る。

 

其処には、シンヤと同じ銀色の髪をし、ネプギアと同じく黒いレオタードに似た戦闘服を身にまとい、手には超巨大な銃器を手にした少女が居た。

 

だが、その代わりに、ユニの姿が何処にも見当たらなかった。

 

その時、シンヤの頭の中で一つの考えが浮かび上がってきた。

 

「(……まさか、ユニが、ラステイションの女神候補生?)」

等と考えていると

 

「お、覚えてやがれーっ!」

と、見事な三流の悪党台詞を吐き捨てながら下っ端はその場から退散する。

 

それを確認すると、変身を解除しパープルシスターはネプギアに、少女はユニへと戻った。

 

どうやらシンヤの考えは当たったようだ。

 

すると、ユニがネプギアの事を睨んで来た。

 

「………ネプギア、アンタ…」

それに気付いていないらしく、ネプギアは喜んでいた。

 

「ユニちゃん…ユニちゃんがラステイションの女神候補生だったんだね!

よかった、私ユニちゃんのこと探してたの!」

 

その言葉に

「……ッ!」と,さらに睨む力を強くする。

それに気付かずユニに手を差し伸べていた。

 

「私と一緒に戦ってくれるよね?お姉ちゃんを助けて、ゲイムギョウ界を救うために…」

 

「触らないで!!」

ユニがネプギアの手を弾き、パン!と言う乾いた音が辺りに響く。

 

「え…?」弾かれたネプギアは唖然としていた。

 

「なんで…なんでアンタがここにいんの!?なんでお姉ちゃんじゃなくて、アンタが!?」

 

「あ…そ、それは…」ネプギアが口ごもっていると、ユニが語り始める。

 

「三年前…アタシは連れて行ってもらえなかった。

アタシだったら助けられたかもしれないのに! アンタじゃなくてあたしだったら!」

言うユニの目には涙が溜まっていた。

 

言われ、ネプギアがユニに謝り始める。

 

「ご、ごめんなさい。たしかに私は何も出来なかったけど…でも、今からお姉ちゃんたちを…」だが、ユニはネプギアの言葉に耳を貸さず

 

「うるさい! 話しかけないで…もう二度と話しかけないで!」

 

「待って! ユニちゃん!」

 

ネプギアが必死に呼びかけるも、ユニはリビートリゾートからラステイションに戻っていった。

 

そんなユニを見ながらシンヤは「言いすぎだ」の一言でも言おうと思ったのだが、興奮状態の彼女に何を言っても無駄だと理解していたので、あえて言わなかったのだが、やはり言っておくべきだったか?

と今更なことを考えているシンヤであった。

 

と、ようやくアイエフとコンパが目を覚ました。

 

「いたたたた…あの下っ端、後ろからいきなりなんて、やってくれるわね」

 

「ひどい目にあったです…あら?ユニちゃんはどこに…」

行っている途中で、シンヤが手で制してきた。

 

「今はアイツにその話題を出さないほうが良い」

 

「一体、何があったの?」

と、アイエフが聞いてきたのでそれに答える。

 

「帰る時に説明する。だから今はそっとしておけ」

 

「ユニちゃん…」ネプギアの悲しそうな呟きが、リビートリゾートに響いた。

 


 
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