夜
皆刀の部屋
コンコンッ
愛蓮「失礼する。」
皆刀「どうしたの?」
愛蓮「王印を持ってきた。」
コトッ
皆刀「ありがとう。」
愛蓮「それとだな///私のせいで傷つけてしまった責任を取りたい。
私を・・・好きにしてくれ!」
皆刀「はい?」
愛蓮「だから!好きにしろっと言ってるんだ!」
ジャキッ
皆刀「おわっ!」
春「愛蓮様を抱けぬと言うのか!」
皆刀「そうじゃないけど!責任と言うだけでは抱けないって言ってるの!
好きでも無い人に抱かれても良いの!?」
ジャキッ
明理「春!剣を収めて下さい!」
春「私の後ろを取るとはな。」
月音「ああ、剣を収めな。」ギロッ
春「(何!体が動かん!)」
愛蓮「春!やめろ!お前は何て事をするんだ!」
春「・・・」
月音「悪いけど、こいつ牢に入れさせてもらうよ。
王に剣を向けた事は重罪ってのは分かってるよね?」
愛蓮「ああ、好きにしてくれ・・・春!それで良いだろ?」
春「御意」
月音「明理、引くよ。」
明理「はっ!」
月音「アンタも」
春「・・・御意」
スッ
皆刀「ふぅ・・・」
愛蓮「すまなかった。部下の失態は私の失態でもある。
私も一緒に・・・」
皆刀「それは良いんだ、愛蓮は良いの?俺とその・・・」
愛蓮「・・・ふふっ優しいんだな・・・私は構わないぞ。」
皆刀「良いんだね?」
愛蓮「ああ。北王の子なら産んでも良いわ・・・
あの人と似ているってのもあるけどね。」
皆刀「分かった。」
愛蓮「そっその・・・私は初めてだからな///」
皆刀「うんっ、おいで。」
翌朝
牢
春「・・・何用だ。」
皆刀「いや、どうしてるかなってさ。」
春「・・・愛蓮様をよろしく頼む・・・」
皆刀「ああ、愛すると誓うよ。もし、泣かせる事になったら、
俺の首をあげるよ。」
春「・・・信じよう。」
皆刀「そろそろ出なよ。」
春「すまない。」
皆刀「そこの兵士さん、出してあげて。」
兵士「はっ!」
がちゃっ
皆刀「これから、よろしくね。」ニコッ
春「///よろしく頼む。」
2人はそのまま王座の間へ
スッ
月音「頑張りなさい。」
愛美「良い所あるじゃない。」
月音「姉さんだからね~」
愛美「いつもはダメな姉さんだけどね。」
月音「あれ?最近太っ・・・」
ボコッ
バタンッ
愛美「#こいつを牢にぶち込んでおいて!」ギロッ
兵士「はっはい!」
王座の間
皆刀「では、軍議を始めるよ。」
千里「では私から・・・」
そこへ
兵士「軍議中失礼します!斥候からの報告で・・・
蜀軍が徐進軍に全面降伏したそうです!
詳しくはこの書簡をお読み下さい。」
千里「その者は?」
兵士「はっ!辛うじて生きております。」
千里「手厚い看護と十分な報酬を与えて下さい。」
兵士「はっ!」
桂花「まずいわね。」
達也「何がまずいんですか?」
桂花「伝達の速さと蜀の領地から好きな時に進軍出来ると言う事。
王が一人になったって事。」
百里「我が軍、徐進、五胡の三つ巴になったって事ですね。」
千里「五胡は勢力争いが激しいので、
おそらく徐進軍と北の全面戦争になると思います。」
皆刀「・・・どうして降伏したの?」
千里「書簡によりますと、蜀の王劉弾が徐進と婚姻したとの事です。」
皆刀「(桃実・・・だが、何か引っかかるな・・・)」
愛乃「どうしたの?」
皆刀「いや、何でもない・・・徐進軍とぶつかると、
こっちに勝目はある?」
千里「・・・・無いです。まだ、相手の戦力が不十分です。
今は地盤を固めていく必要があります。
勢力を伸ばしつつ戦力を削って行くのが良いでしょう。
後は前王様が五胡をまとめ、協力して叩くのが早道です。」
皆刀「父さん次第か・・・」
雨林「父様なら直ぐでしょう。」
暦「五胡を舐めて掛かると直ぐに胴から首が飛ぶぞ。」
皆刀「そんなに強いの?」
暦「十字兵でも3人討ち取れるかどうかだ。
自然が産んだ兵士だからな。」
皆刀「ターザンみたいな兵って事か・・・」
暦「たーざん?」
桂花「五胡に入りたがる人は居ないでしょうね。」
暦「それに、五胡は罠だらけだしな、入る事も出る事も困難だろうな。」
千里「時間は掛かりそうですね。」
皆刀「なら、元蜀の領地を奪いに行こう。」
暦「私もそれが良いと思うな。一刀なら吐谷渾から制圧してくと思うな。
だが、吐谷渾王は勘が鋭いぞ。一刀も苦戦はするだろうな。」
皆刀「・・・・暦さん、今直ぐ五胡に行ってくれませんか?
父さんには今必要だと思う・・・
いや、古参メンバーを向こうに送ろう。」
雨林「良いのね?」
皆刀「今は五胡を平定させるのが優先だと思う。」
桂花「一理あるわね。」
皆刀「皆も会いたいと思うし・・・
それに、俺達が巣立つ時は今なのかも知れないんだ。」
愛蓮「私もそう思うわ。これからは私達で時代を切り開いて行くべきね。
前王に負けないようなね。」
暦「・・・フッ男になったな・・・良いだろう、私は北郷軍を抜ける手続きをしてくれ。
だが、成都攻めまでは参加させてもらおう。私はそこから戻る。」
皆刀「助かります。無理強いはしないから、行きたい人だけ行くと良いです。」
暦「よく考えろよ。」
小蓮「シャオは行くよ!」
京「皆刀・・・すまん、あっちも行く。」
亞莎「わっ私も・・・」
白蓮「黒、青、後は任せて良いか?」
黒蓮「姉貴の門出だしな。」
白蓮「黒///」
青蓮「後は任せて下さい。」
季衣「僕は残るよ。」
桂花「私は・・・」
雨林「向こうには母様が居ますよ?行って下さい。
私達はもう大丈夫です。」
桂花「・・・分かったわ。」
威瑠亜「私は残るよ。先生に会えないのは寂しいけどね。」
月音「もちろんあたしも残る~愛美もでしょ?」
愛美「はぁ~・・・しょうがないわね。アンタ・・・何時牢から出てきたの?」
月音「ふふふっ私は不可能を可能に・・・」
愛美「ああ~はいはい。」
心「心は残る・・・ちちには何時でも会える」
音々「音々も残りますぞ!」
千里「それと、長安から漢中を取りましょう。」
皆刀「分かった。明日、長安に行く!残る者と行く者と分けてくれ。」
桂花「いえ、私達五胡組と月音と愛美で行くわ。
心は徐進軍を止める防衛に回ってもらうわ。」
愛美「では、まとめるわよ。
進軍組は
桂花
京
小蓮
亞莎
白蓮
暦
月音
私で良いわね。」
涼美「防衛組は
皆刀
愛蓮
泊
心姉さん
音々姉さん
春
雨林
輪花
英花
優蘭
季衣
左慈さん
明理
威瑠亜さん
愛乃
達也
瑠梨
黒蓮さん
青蓮さん
芽衣
渚
百里
千里
私で行きます。それと、防衛組は
洛陽、陳瑠、濮陽に分散します。
洛陽は皆刀、陳瑠は雨林、濮陽は左慈さんを太守に。」
暦「ならば、明日出発しよう。」
桂花「分かったわ。」
月音「私はそのまま長安の防衛に回れば良いのかな?」
愛美「いえ、成都の太守をしばらくやってもらうわ。」
月音「ええ~・・・嫌だ」
愛美「#」
ジャキッ
月音「久しぶりだな!太守って!」
そして、翌朝進軍組は北郷軍での最後の戦へ
進軍組
進軍組は長安に入城する事に。
未来「よく来たの、書簡が来ておる。
漢中、成都争奪戦には妾達は参加出来ないが、
兵糧の確保は任せておけ。」
桂花「ありがとうございます。」
美羽「のう、主様が五胡に居るのは本当かぇ?」
月音「本当だよ~会いたいなら一緒に行ったら良いよ。」
未来「美羽よ、会いに行くが良い。」
関平「未来様は私が守ります。」
美羽「良いのか?」
未来「うむっ(朕が行きたいんだけどな・・・
必ず会えると信じて待つのも一興かの。)」
美羽「付いてって良いかぇ?」
桂花「ええ、邪魔にならない様にね。」
月音「なら、成都組と漢中組と分ける?」
愛美「上策ではないわね。漢中を落とした後、
そのまま成都に進軍ってのが良いわね。」
桂花「私も賛成ね。」
タタタタタタッ
兵士「失礼します!蜀の劉弾と思しき人物と、
一団が訪ねて来ましたがいかが致しますか?」
未来「通せ!」
兵士「はっ!」
姜維「お目通りありがとうございます。」
未来「何用だ?」
姜維「我々は元蜀の者です・・・徐進に騙され、劉弾様が・・・」
桃実「・・・・」
愛美「・・・私の時と一緒ね。」
月音「導術だね。」
未来「訳ありじゃな。話せ。」
姜維「はい・・・私達は劉弾様の婚姻が納得できなくて、
私達は色々調べ回っていたのですが、見つかってしまい、
直ぐに連れて逃げようとしたのですが・・・
劉弾様がこの様なお姿になっていたのです。
張苞、趙統と共に何とか逃れましたが、行く宛もなく、
天の御使い様なら直してくれると思い、ここに来ました・・・
無理を承知で・・・お願いします!」
月音「それなら治せると思うよ。」
愛美「導術には導術ね。」
月音「そそw管路さんなら多分治せると思う。」
張苞「本当か!」
月音「でも、私達にメリットは無よ。そっちは何を提供してくれるの?」
姜維「私達の首・・・ではダメでしょうか・・・」
月音「・・・蜀が北郷に降れば手を打つけど?」
張苞「何だと!」
月音「おいおい、一国の王を救うんだよ?家臣の命じゃ足りないよ。」
姜維「・・・分かりました。王印をお渡しします。」
姜維はそのまま包を渡した。
未来「これは本物じゃな。」
姜維「当たり前です!逃げ出す時に必死で奪ってきた物なので!」
未来「妾は分かるのじゃよ。月音・・・」
月音「良いだろう。身柄は確保する。それと、戻したいのは山々だけど、
その人は今五胡に居るから、書簡出しといてあげるよ。」
姜維「ありがとうございます!」
桂花「それと、漢中、成都はどうなってるの?状況を教えて頂戴。」
姜維「私達以外は操られた感じで言葉を聞こうとしなかったんです。
それに、目から正気がなくなってたんです。」
月音「とりあえず、アンタ達はそのまま洛陽を目指して。
そっちに行けば安全だから。」
姜維「はっ!では、失礼します!」
そして、姜維達はそのまま洛陽へ趣いた。
月音達は漢中を目指したが・・・
漢中
月音「・・・ねえ、兵士が人っ子一人居ないんだけど。」
愛美「そうね、成都に集まってる可能性があるわね。」
そして、そのまま成都を目指したが
成都
月音「ここも?」
桂花「・・・嫌な予感がするわね。」
月音「取り敢えず、制圧しちゃおうよ。」
愛美「そうね。(何かの策?)」
王座の間
桂花達は聞き込みをして情報を集めて居た。
愛美「どうやら、兵達は業の方へ行ったみたいよ。」
月音「何故に?」
桂花「分からないわ。」
亞莎「考えられる事は、主力を集めて、何処かに進軍すると言う事ですね。」
愛美「いえ、私の勘だけど何かを守る為ってのも考えてるのよ。」
月音「ああ~確かにね・・・そこら辺の事は多分向こうに聞けば分かると思う。
直ぐに出発は出来る?」
桂花「ええ、明日にでも出発するつもりよ。」
月音「なら当初の目的通りここはしばらく治めてるよ。」
翌朝、桂花達はそのまま五胡へと向かった。
洛陽
皆刀「早馬で書簡来たけど、君だったんだ。」
姜維「貴方が北王でしたか・・・」
皆刀「ああ、桃実に助けられてね・・・次は俺が助ける番だね・・・」
ブンッ
梨花「書簡をお持ちしました。」
皆刀「ありがとう。それとさ、頼みがあるんだけど・・・連れてきて。」
桃実が連れてこられた。
桃実「・・・・」
梨花「大体は把握しました・・・」
パンッ
桃実「・・・あれ?ここは・・・」
皆刀「俺の城って言えば良いのかな。」
桃実「皆刀さん!」
皆刀「改めて自己紹介するね、俺の名前は北郷皆刀・・・北王なるものをしてます。」
桃実「北王様・・・どう言う事?」
姜維「実はですね・・・」
説明中
桃実「そうですか・・・助けていただきありがとうございます。」
皆刀「いや、良いよ・・・あの時のお礼だしさ。」
桃実「いえ・・・私の気が済みません・・・
北王様!私を家臣にして下さい!」
臣下の礼を取った。
次々に臣下の礼を取っていく。
皆刀「でも・・・」
雨林「良いんじゃないかしら#これから忙しくなると思うしね#」
愛乃「そうですね#(また皆刀ちゃんの回りに女の子が・・・)」
皆刀「ありがとう・・・俺達に協力してくれ!徐進軍を討つ為に!」
桃実「はいっ!」
姜維「はっ!」
趙統「ふふっ、面白そうだな・・・」
張苞「お兄ちゃんが新しい王なのか?」
皆刀「ああ、よろしくね。」
蘭々「蘭々って言うのだ!よろしくなのだ!」
趙統「真名は彗と言う、よろしく頼むぞ・・・主」( ̄ー ̄)
姜維「私の真名は海松と言います。今後共よろしくお願いします。」
皆刀「最終決戦か・・・」
皆刀達は真名を交換し合い新たな仲間と共に最終決戦へ
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