No.526713

魔王少女?冥王の前には無力!!18

遅れてしまい申し訳ないです。(´;ω;`)
こういう長期の休みでないと真面に書けない現状が辛いです。

2013-01-02 16:05:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3720   閲覧ユーザー数:3492

 

18話

龍王子~

「だめだ、全く開かねぇ!!」

 

「魔法を受け付けないとは…」

 

俺とザフィーラは突如降りたシャッターを攻撃し突破しようとした。

 

しかしこのシャッターには対魔法のコーティングか何かを施されておりどうする事も出来ない。

 

「フェイトちゃーん!!」

 

「なのは!念話で呼びかけてみろ!!」

 

「!分かった!」

 

 

俺はなのはに念話を使い向こうとコンタクトを取るよう言う。

 

「見つけたぞ侵入者だ!!」

 

すると後ろから大量の足音と共に敵がやって来た。

 

 

「ちっ、なのは。そのまま念話で呼び「ファントム様に逆らうモノは死を!!」!?」

 

「後ろからも来たぞ!!」

 

マズイ!このまま囲まれれば数の差で負ける。

 

「クソッタレ!……皆奥に進もう。」

 

 

「でもフェイトちゃんとシグナムさんが!」

 

 

「囲まれて捕虜になれば意味がない。それにあいつらは強い。2人を信じて今は奥に!」

 

「!?……ぐぅっ!」

 

 

なのはが歯を食いしばり頷いた。

 

 

悔しさが見え、それでも2人が負ける筈が無いとは思っているのだろう。

 

 

しかしそのような状態で自分が何も出来ない事に対して悔しがっているように見えた。

 

 

「2人とも走れ!捕まっちまうぞ!!」

 

 

ヴィータが他の敵をなぎ倒し道を作っている。

 

 

「……すぐ助けるから。」

 

俯いてなのははそう呟いた。

 

 

そして俺たちは人の波から逃げるように奥へと進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

暫く真っ直ぐな通路を飛び続けると更に後ろから大量の足音を聞こえた。

 

「畜生!いつまでついてくんだ!!」

 

 

愚痴を零しながら時たまに魔力弾をばら撒き時間を稼ぐ。

 

 

「なのは!アレの準備を!!」

 

 

「うん!」

 

 

俺たちは再び少し開いた道で反転しあいつらを開放しようと構える。

 

 

「………来たぞ!!」

 

 

「この先は通さん!」

 

 

少しして敵も追いついた。

 

 

そしてしょなっぱらに砲撃をウチかました。

 

 

「エクス!ブラスターモード!!」

 

 

刀身の先が二つに別れ中から銃身が現れる。

 

 

「カノン、ブレイカー!!」

 

 

先頭にいた敵達は何もせずに飲み込まれ気絶した。しかし、その後ろにいた者はプロテクションを張り凌いだ者もいる。

 

 

その後ろからお返しとばかりに大量のシューターが飛んで来た。

 

 

「ホントに、数が多いっ!」

 

 

「なのは!まだか!」

 

 

護衛についたザフィーラとヴィータは飛んでくるシューターを防ぎ続ける。

 

 

「まだ掛かるの!」

 

 

「了解だ!二発目!」

 

 

俺はシューターを避けながら次弾を撃ち込んだ。

 

 

「見つけたぞ!!」

 

 

!!後ろからだと!?

 

 

「この、ヴィータ!後ろを守れ!!ザフィーラは前を!一発もなのはに通すな!!」

 

 

 

「「了解!」」

 

 

このまま持てばコッチの陣の発動で終わるが!?

 

 

突如壁が開きそこから更に敵が現れた。

 

 

 

 

「側面からも!?ええいっ!!」

 

 

一斉に攻撃が行われる。

 

 

プロテクションを張り魔力弾を防ぎ続ける。

 

 

しかし数の差から次第にプロテクションが崩れ、

 

 

 

 

「!!?」

 

ついに破られた。

 

 

「なのは!!」

 

 

「!?」

 

 

魔弾がプロテクションを超えてなのはを襲う。

 

「きゃぁあぁぁ!!?」

 

 

魔力の展開が解けてなのはは地面に倒れる。幸いにもなのはは直ぐに立ち上がり杖を構えたが、

 

 

「あっ、魔方陣が!?」

 

 

後少しという所で魔方陣が破壊されてしまった。

 

 

「畜生!!」

 

 

俺は苦し紛れに貯めた魔力を放出した。

 

 

その魔力、更にその余波に巻き込まれて数十の魔導士が吹き飛ぶ。

だが、すぐに後ろの敵が表面に現れ退路すら作ることが出来ない。

「絶対絶命だな。……」

 

 

 

俺はデバイスを構え相手を見据える。

 

 

 

気がつくと俺たちは完全に包囲されており何時でもその矛先が、銃口が、杖先が俺たちを殺す事が出来る。

 

 

(なんてザマだ、どんなに足掻いても湧いて来やがる。)

 

 

 

俺はどうにかしてこの場を乗り切る策を考え、一つの策を思いついた。

 

 

それは俺にとっても切り札であり行ったら暫く、下手をしたら魔力が落ちる可能性がある。

 

 

(だが、今はなのは達に進んでもらうしかない。そしてはやてを、アイツらを助け出してもらうしか。)

 

 

最後の最後で他力本願な考えに俺は苦笑した。

 

 

どんなにチートを望んでも、どんなに主人公ヅラしても、結局は俺は1人では何も出来ない男なんだ。

 

 

だったら最後の意地位は、見せてやるぜ!!

 

 

そう気合を入れた、その時、

 

 

 

 

『OPENING OF A LIFE』

 

 

 

 

突如周りの壁が開きそこに現れた魔導士達が一斉に呪文を唱えた。

 

 

 

その呪文は俺たちにでは無く、俺たちを囲んだ魔導士達に向けられていた。

 

 

な?!

 

あ、あっあああぁ!!?

 

 

次第に異変に気づいた魔導士達は頭を抑えながらも周囲を確認して、そして倒れていった。

 

 

「あ、あれは!?」

 

 

なのはが驚いた顔で言う。

 

 

彼らが使用したのはなのはが開放した奴らに渡した魔方陣のコピー。つまり、

 

 

 

「皆さん!ご無事ですか!!」

 

 

「今は仲間が管理センターを占拠しています。暫らくすればファントムの居場所も分かるでしょう!!」

 

 

俺たちが開放した管理局の局員達だ。俺達の後ろからの攻撃を防ぎ俺達を護ってくれたのだ。

 

「皆さんこっちへ!ここは我々が食い止めます。さぁ!早く!!」

 

俺達は静かに頷き彼の後を追った。

 

そして俺達はまだ希望が残っている事に喜びを覚え歩を進めた。

 

龍王子 終~

 

 
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