No.525286

第九章「甦る過去・・・そして、魔の影が迫る。」

虎命!さん

ここから、徐々に戦いが。
武器の名前などは、しっくりくるのがあれば変更します。
それまでは、ある名前をお借りします。m(__)m

2012-12-30 21:31:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2738   閲覧ユーザー数:2614

ようやく退院した俺は、1ヶ月ぶりに家に帰ってきた。そして、クローゼットの奥にしまっていたある物を取り出した。

 

○○「ここに来てまで、使うとは思わなかったな。」

 

そう言いながら取り出したのは、二本の刀だった。

 

○○「手入れは怠ってないけど、久々の感触だな。荒鷹と明鏡止水。」

 

○○は、刀の名前を呟いた。荒鷹、霊剣と呼ばれた刀。初心者等が扱えば、死に至ると言われている代物だ。そして止水。水のようにしなやかな刀と言われてその名がついた。

 

○○「まさかお前等にまた会うとはな。これからは毎日一緒だな。」

 

二本の刀を床に置き、そう呟いていた。すると、携帯から着信が入ってきた。

 

○○「茉莉香からか。もしもし??」

 

茉莉香「もしもし○○君?もう家に帰ってる??」

 

○○「あぁ、今家にいるぞ。」

 

茉莉香「なら、これから私の家に来てくれない?」

 

○○「わかった。今からだと、だいたい2~30分位で着くから。」ピッ

 

茉莉香から連絡をもらった俺は、支度を整えて茉莉香の家に向かった。

 

 

・・・茉莉香宅・・・

 

 

○○(到着したのはいいけど、この刀何処に置いておこうかな(^^;)

 

一緒に持ってきた2本の刀。これから何かあるといけないので持ってきたけど・・・茉莉香達にはまだバレる訳にはいかないので、○○は仕方なく入ってすぐの傘立てに隠すことにした。

 

ピンポーン

 

茉莉香『は~い。どちら様ですか?』

 

○○「俺だ○○だ。」

 

茉莉香『○○君!待ってたよ。開けるから待ってて。』

 

そう言って茉莉香は、玄関の扉を開けた。

 

茉莉香「○○君♪(^^)」

 

○○「本日は、お呼びいただき光栄です。」

 

茉莉香「それじゃあリビングに行こ。」

 

茉莉香に言われてリビングに向かった。そして、扉を開けると・・・

 

パンパン!ドーン!!

 

勢いよくクラッカーの音が鳴り響いた。

 

○○「ビックリした~!!ってか、一発明らかにクラッカーじゃない音がしたぞ!!」

 

リン「アハハハ!バレたか。」

 

見ると、リンの手には巨大な鉄砲を持っていた。

 

○○「全く・・・」フ~

 

茉莉香「まぁまぁ、それじゃあ○○君も来たところで、退院祝いを始めよう~!!」

 

一同「○○、退院おめでとう!!」

 

○○「ありがとう。」

 

こうして、俺の歓迎会が始まった。この日のために、莉理香さんと原麻希がこれでもかと言うくらいに、料理を作ってくれていた。ケインさんと百眼さんからは、どこで仕入れたのかはわからないが、俺の故郷の酒を手に入れてくれていた。そして宴は進み・・・

 

リン「もう飲めね~!!」

 

ジェニー「駄目よリン・・・」Zzz

 

原麻希「んにゃ~・・・」

 

ヤヨイ「ごめんなさいごめんなさい・・・グスッ」Zzz

 

○○「見事に酔い潰れてるな・・・(^^;」

 

ケイン「確かに・・・お前の故郷の酒は強いな。」

 

百眼「全くだ。流石の俺達もふらつくぜ。」

 

ミーサ「私はもうダメ。」パタパタ

 

莉理香「だらしないね。」

 

俺の故郷の酒は、皆には思ったより強かった見たいで、俺と莉理香さん以外は、結構フラフラだった。そんな状況を確認したかのように、とある人物がやって来た。

 

 

・・・ピンポーン・・・

 

 

莉理香「一体誰だい??」ピッ

 

宅配『すみません。お届け物です。』

 

莉理香「届け物?誰からだろ??」フラッ

 

出ようとした時に、足がふらついてしまった莉理香さんを支えた。

 

○○「危ないですよ。俺が出ますから。」

 

莉理香「すまないね。」

 

俺は、玄関へと向かった。

 

○○「はい。」

 

宅配「こちらに○○さんはおられますか?」

 

○○「はい、○○は俺ですが??」

 

宅配「・・・・・・」

 

○○「あの・・・」

 

問いかけると、いきなり襲い掛かってきた宅配の人。俺はとっさに傘立てに隠していた明鏡止水と荒鷹を取り出した。そして、金属のぶつかる音が響き渡る。

 

宅配「死ね~!!○○~!!!!」

 

○○「チッ!!」キン

 

何とか受け止めた○○。そして、後ろから声が聞こえた。

 

莉理香「何だいアンタ達は!!」

 

宅配「早くいかないと、皆死ぬぞ。俺はお前の足止めだからな。」

 

○○「・・・斬岩刀!!」ズシャ

 

宅配「グアァァァ!!」バタッ

 

俺は敵を切り捨てて、急いでリビングに向かった。

 

○○「おい!!なにしてんだ!!!!」

 

???「何って、この女を殺すんだよ!!」

 

相手は、茉莉香に向けて刀を向けていた。

 

○○「おい・・・お前、これ以上茉莉香に手を出してみろ。」

 

???「出したらどうなるんだよ!」ニヤニヤ

 

○○「お前を斬る!!」

 

○○の恐ろしいほどの殺気に、茉莉香達は怯えていた。今までに無いくらいの○○への恐怖感。しかし、相手は全く動じていなかった。

 

???「アハハハ!聞いたかよ!!こいつこの状況わかってないんじゃないか?」

 

男は大きく笑いだし、それにつられて後ろ二人の男も笑いだした。

 

???「殺れるもんなら殺ってみろよ!!」

 

○○「その言葉・・・後悔させてやる。」チャキッ

 

???「かかってこい・・・」

 

男が言葉を言いかけていたが、○○は既に男の後ろに立っていた。

 

○○「悪いな。もうお前は終わりだ。」キン

 

止水を鞘に納めた瞬間に、男は倒れた。

 

○○「安心しろ。峰打ちだ。」

 

そして茉莉香を男からはなし、莉理香さん達の所に避難させた。

 

○○「さて・・・残りの二人には、悪いが消えてもらう。」チャキッ

 

ザコ1「く、来るな!!」バキューン

 

男は持っていた銃を○○に向けて撃った。

 

○○「・・・ハッ!!」シュッ

 

○○は、撃たれた銃弾を切った。

 

ザコ2「た、弾を切りやがった。」

 

○○「悪いが・・・これで終わりだ。秘技、空刃砲!!」ザシュッ

 

ザコ1・2「グアァァァ!!!!」

 

○○「・・・おい起きろ!!」ゲシッ

 

リーダー「んん~・・・」

 

気絶していたリーダーらしき男を叩き起こした。

 

○○「アイツに言っとけ。仕掛けてくるのは構わないが、二度とこの人達を巻き込むんじゃねぇと!!」

 

リーダー「はいぃぃぃぃ!!!!!!!!」ダダダダッ

 

○○「・・・・・・」シューッ・・・キン

 

刀を納めた俺は、茉莉香達の所に向かった。

 

○○「大丈夫か??」

 

茉莉香「うん。私達は大丈夫。」

 

莉理香「助かったよ○○。しかし、何だったんだい?アイツ等は。」

 

ケイン「それもそうだが、○○!!お前のあの剣捌き!!!!」

 

○○「今まで黙っていたけど、俺は神鳴流という流儀の者なんだ。」

 

百眼「神鳴流??なんだそりゃ。」

 

○○「俺の故郷の剣の流儀です。こっちで言うと・・・何だろう?」

 

ミーサ「ま~いいわ。それで、最後の奴に[アイツに言っとけ]と言っていたけど。」

 

○○「・・・・・・」

 

ミーサ「私達にも言えないこと??」

 

○○「すみません。」

 

莉理香「なら仕方ない。さて、片付けようか。」

 

莉理香の一言で、皆は片付けを始めた。そして、片付けも大方終わって、皆それぞれ家に帰ろうとした時に、莉理香が止めた。

 

莉理香「皆待ちな。今日はもうウチに止まっていきな。」

 

ジェニー「しかし、ご迷惑では・・・」

 

莉理香「構わないよ。それに○○から皆に渡したいものがあるみたいだよ。」

 

一同「??」

 

一同は疑問に思いながら、茉莉香の家に泊まることになったのであった。

 

○○「皆来たな。今回は俺のせいで迷惑をかけてすまなかった。」

 

リン「いいって!○○にも事情があるんだからな。」

 

○○「で、迷惑かけた代わりに皆にこれを渡しときたいんだ。」

 

そう言って俺は、皆にお札を手渡した。

 

チアキ「何なの○○?このお札??」

 

○○「ま~お守りみたいなもんかな?使い方は、お札を持ちながら俺の名前を言え。それだけだ。」

 

ジェニー「それだけですの?」

 

○○「それだけだ。もし使ったらまた俺に言え。新しいのをやるから。」

 

ケイン「そんじゃそろそろ寝るか。」フワァ

 

百眼「けど、何処で寝ればいいんだ?」

 

梨理香「ケイン達は、ここで寝てくれ。女性達は、上の部屋を使いな。」

 

○○「んじゃ、俺もここで・・・」

 

そう言ってケイン達のもとに行こうとしたが、誰かに後ろから掴まれた。

 

茉莉香「駄目だよ。○○君はこっちだよ♪」

 

○○「流石にそれは不味いって(^^;」

 

チアキ「問答無用♪」

 

○○「皆に迷惑かかるからさ。皆もそう思うだろ?」

 

俺は他のメンバーに助けを求めた。流石に一緒に寝るのは、誰もが反対してくれると思ったからだ。しかし、返ってきた答えは驚くべき答えだった。

 

ヤヨイ「○○さんは、私達を助けてくれました。」

 

グリューエル「そうですわ。それに、またあの様な方達が来ないとは限りません。」

 

ジェニー「と言うことで○○くん、一緒にね。」

 

○○「・・・助けてくれ~!!」

 

百眼「○○、襲うなよ♪」

 

ケイン「んじゃお休み。」

 

一同「お休みなさい。」

 

二階・・・

 

茉莉香「さてと、人数は合計11人。部屋は莉理香さんとミーサで1つ埋まるから、残りは3部屋。1部屋3~4人。どう部屋分けしよう。」

 

もう諦めたのだろう。○○は茉莉香とチアキに両手を掴まれたままだった。

 

リン「もうめんどくさいし、じゃんけんでいいじゃん。」

 

原真希「それじゃあいっくよ!じゃんけん・・・」

 

で、壮絶なじゃんけんで決まった部屋割りは・・・

 

○○「よりによって、俺を含めた4人かよ・・・」

 

リン「まぁまぁ○○、そう言うなって。」

 

ジェニー「男の人と寝るのは初めてですわ。」

 

ヤヨイ「よ、よろしくお願いします。」

 

チアキ「部屋割りも決まったし、そろそろ寝ましょう。」

 

茉莉香「それじゃお休み。」

 

それぞれ部屋に入っていった。俺も諦めて寝るか・・・

 

リン「おっ!布団惹いてくれてるじゃん!」

 

ジェニー「リン、はしたないわよ。」

 

ヤヨイ「お布団フカフカです。」

 

○○「さてと、寝るなら寝てくれていいぞ?俺は刀の手入れをしてから寝るから。」チャキ

 

俺は、そう言うと、荒鷹と止水を取り出した。

 

○○「久々に本格的に手入れをするな。」

 

リン「・・・・・・」

 

○○「先ずは止水から。こいつを今日使ったからな。」ポンポン

 

ジェニー「・・・・・・」

 

ヤヨイ「・・・格好いいです。」

 

○○「ん?3人ともどうかした??」

 

リン「なぁ○○、お前茉莉香とチアキ二人と付き合ってんのか??」

 

物凄い発言に、俺は危うく止水を落とすとこだった。それにしても、何ちゅう事を言い出す!

 

○○「と、突然何を言い出すんですか!?」

 

ジェニー「いえ、普段の○○さんを見てると、料理の上手な方というイメージ何ですが、先程の刀のしなやかさ。感動致しましたわ!」

 

リン「ホントだぜ!惚れちまいそうだったぜ!!」

 

○○「あなたには、ジェニーさんがいるでしょ!!」

 

ジェニー「あら?私は別にリンと○○くん一緒でもいいわよ。」

 

ヤヨイ「わ、私も・・・その・・・」

 

○○「ま~それは置いといて。これから俺のせいで迷惑をかけるかも知れないけど、何かあったら必ずさっきのお札使ってくれ!!」

 

ジェニー「わかったわ。それじゃそろそろ寝ましょう。」

 

○○「そうですね。3人は布団で寝てください。俺はソファーで寝ますんで。」

 

俺はソファーに向かおうとしたら、後ろから引っ張られる感じがした。実際引っ張られてるんだけどね・・・

 

○○「あの~離してくれないと寝れないんですが・・・」

 

リン「布団引っ付けたら、四人で寝れるだろ?」

 

ジェニー「と言うことで、四人で仲良く寝ましょう。」

 

○○「・・・はぁ~。わかった分かりました!」

 

ヤヨイ「それじゃあお休みなさい♪」

 

こうして、3人と一緒に寝る事になった。ま~嫌な気はしないけどさ(^^)そんなこんなで俺はそのまま眠りについたのだった。翌朝、この状況を見て茉莉香は泣きながら、チアキは怒りながら問い掛けてきたのは言うまでもなかった・・・


 
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