No.522281

「こころのアスミ」第21回

Mamiさん

気が付いたら、蝶子先輩は背中を向けて歩いていた。
蝶子先輩の紺のセーラーの襟には、さらさらと光を反射する蝶子先輩の髪が優しく揺れていた。
 それを明日美は見えなくなるまで、その場で見送った。
 追いかけよう─とは、思わなかった。
 なぜだかわからないけれど、私の今行くべき道は、その方向ではないと思ったからだ。

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2012-12-24 02:51:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:461   閲覧ユーザー数:461


 
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