No.521785

超次元の外れ者・リメイク(3)

ヒノさん

気付かぬ間にやってくる・・・・
そんなシリーズを、作ってみたい。(冗談)

2012-12-23 04:43:23 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:275   閲覧ユーザー数:269

「ソロで討伐クエスト」

9歳

プラネテューヌ付近・草原

ある日、僕はモンスターギルドのクエストのEランクをやっていた。内容はビッグスライヌというモンスターの討伐だ。

武器は義父が使っている投剣。これを短剣の代わりに両手に一つずつ持っていた。

ターゲットは気付いてないのを確認し、草むらに隠れ、静かに息をひそめた・・・・

そしてそこらで拾った石を、ターゲットに投げつけ、その後、右方向に回り込むように走った。

 

ボチョッ・・・

 

ビッグスライヌ

「ヌラ?」

ぶつけられたターゲットが左回転で後ろを振り向いて90°の所で・・・・

 

ザシュッ!

 

背後を切り、左方向に姿勢を低くして走る。身長が低いのを利用して、走り抜けるついでにもう一回!

 

ザシュッ!

 

ビッグスライヌ

「ヌラ~~~~~~!」

 

ドスンッ! ドォンッ! ボォンッ!

 

訳も解らないと言うように暴れ出した。気配はあるのに見つからずに切られてるからそうなるか。

まあこっちとしては好都合なわけであって、これだけ錯乱してくれれば見つからずに終わりそうだ。

 

ザシュ! ザシュ! ザシュ!

 

隙を突いてターゲットを削っていった。そしてぼちぼちの所で姿を現し、石をぶつけた。

ユウザ

「こっちだよ。」

ビッグスライヌ

「ヌラァァァァァァァァァァァァッ!!!」

御立腹の様子で突っ込んで来た。僕はあらかじめ用意した仕掛けを作動させて待った。

 

ブゥンッ・・・・・

 

ビッグスライヌ

「ヌラァァァァァァァァァァァ!!!!」

ユウザ

「かかった・・・・!」

集まって大きくなったスライヌだけあって迫力がある。その身体で今にも僕にぶつかりそうになった瞬間!

ユウザ

「燃えろッ!!」

 

ドォォォンッ!!

 

【SPスキル・設置系・術式設置・ファイアストーム】

ビッグスライヌ

「ヌッ!?・・・ヌラァァァァァァァァァァァ!!!」

仕掛けで作動した魔法の炎の竜巻により、ターゲットは欠片すら残さず、周りの消えた・・・・・

ユウザ

「ふぃ~~~~~~」

仕掛けと言うのは、魔力を込めた杭を打ち込んでで作った方陣のことだ。

うろついてたターゲットの10メートル先、たった今ターゲットが塵と化した所にあらかじめ仕掛けておいた。

これは、前に義父が使っていた術を見様見真似でしたものだ。

設置する前の杭に出す魔法の術式を一本一本組み込ませた後に、決まった配置に杭を差し込み、方陣を作っておく。

例えば、さっきの魔法は5本必要で、五角形になるように差し込んで方陣を作る必要がある。

後は遠隔操作で発動させるだけの簡単なお仕事です。

義父はイメージだけで即座に術式を組み込み、その場で方陣を作って術を行使してしまう。

だけど、今の僕はそこまでの域に達してないが、いつか出来るようになりたいと思っている。

術によって、設置する個数が様々で、中には僕が行く前に持ってくる杭を10本全部使っても足りない位のもある。

実は、義父にいくつか教えてもらった術がある。

が、その殆どが対女神用で、その一つに【シェアアウト】という術がある。

これの効果は、義父曰く、女神のシェアを無理矢理放出させる術らしい。

これに必要な設置物の数は5つ以上である。設置物1つにつき2%位出させるらしく、最低10%放出させる。

10%というと、軽いめまいを引き起こす程度らしい。

僕の杭全部でも20%、バランスを崩して転びそうになる程度だ。

義父は対女神用の術式と方陣の作り方の本を出版しているが、それ以外はレポートにて記録している。

まあ、妥当だろうと思った。女神のいない国を快く思わないだろう。

しかも、シェア維持の為に、国に連れてかれる人もいるという事件がある。

つまりは、何が起きるか分からない今の、いざという時の護身術だ。

これなら加護付きの兵士も弱体化出来るし、女神にも効くから足止めにも使える。

まあぶっちゃけ、神社で買う御守りみたいなものである。

悪魔で言う聖水、幽霊で言うお札、そんな感じのものだ。

備える事で、市民の心を落ち着かせている為、無意味でも無いのだ。

さて、仕事も終わったし、そろそろ帰るとしますか。報告するまでがクエストです。

僕はいそいそと、モンスターギルドに戻るのであった・・・・・・

インターセンター・2番街・商店街

2番街では、商業が盛んで、武器とかも売っている。クエスト報告で報酬をもらい、そのお金を早速使っている。

実は方陣の術行使は使いきりで、方陣に使った設置物は大体砕け散る。その為、補充する必要がある。

あの杭も結構手頃な価格で手に入るので多用している。義父の使っている投剣は、僕の手には届きません(泣)

あの投剣だって、義父からもらったもので、御身用なんです(泣)

けどもうすぐ昇格できるから、そうなったらちょっと良い武器を買う予定です。

気が付いたら、もう夕方になっていた。買うものは買ったので、家に帰る事にした・・・・・

ユウザ

「ゲッ!」

咄嗟に隠れた。

あそこにいるのは義父(とう)さんじゃないですか!確か、帰るの遅くなるって言ってたような・・・

マズイ・・・・・「勝手に一人で危険種討伐してました~」なんてバレたら何言われるか・・・・

とりあえず、気配を消して、先に帰る事にした・・・・・ってん?

義父さん、いつもより多く投剣買ってる・・・・・討伐依頼かな・・・・?

そんなことはどうでもよかったので、気配を消して、静かに急いで帰路に向かった・・・・

 

インターセンター・1番街・ワーカー宅

ワーカー

「ただいま。」

ギリギリセーフでした・・・・(汗)危ない所だった・・・・・

ワーカー

「ユウザ。」

ユウザ

「はいッ!!」

ヤバイ!!バレた!?

ワーカー

「私は1週間、ここを出る。しばらく留守番をしてくれ。」

ユウザ

「え・・・・?何かあったの?」

ワーカー

「以前から四大国に国として認めてもらおうと説得をしている。が、多くの街は占領された。」

ユウザ

「聞いたことある。確か、人は国に連れて行かれて再教育をされ、モンスターは狩られるって・・・」

ワーカー

「私はそれを止めねばならない。大丈夫さ。代表である教祖も言葉が通じる。解ってくれるはずさ。」

嘘だ。だったら何で投剣を100本買ったんだ?あれって確か義父さんが暗殺者時代に用意した本数だ!

ワーカー

「そんな暗い顔をするな。おまえとは、どこか遊びに行くと約束しただろう。」

ユウザ

「・・・・・・うん。」

そうだ、今までだって約束は守ってくれた。今回もそうだ。気にしすぎたんだ。これ以上考えないようにしよう。

不安しか思い浮かばないのだから・・・・・


 
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