その後数日が過ぎ、今では俺、なのは、アリサ、すずかで普通に話せるまでになった。そして明日は休みと言うことですずかの家に集まることになった。
俺は場所がわからないのでなのはの所に行って、それから行くことになった。ちなみに恭也さんも行くようだ。
――そしてすずかの家――
「ここがすずかの家なのか?」
「そうだよ」
なんというか…すごく…大きいな…
「私も、初めて来たときはそう思ったよ…」
どうやらなのはも最初は俺と同じことを思ったようだ。そして恭也さんは何事もなかったかのように呼び鈴を押した。
そして恭也さんは忍さん?という人とどこかへいき、俺となのははすずかとアリサがいる所へ案内された。ちなみに案内したのはノエルというメイドである。すずかの専属メイドとしてファリンというメイドもいる。
「まさか本物のメイドを見ることになるとは…」
「あんたはこの程度で驚いてるの?」
「この程度って…普通はおどろくだろ…」
てかよく見ると猫の数が半端じゃないな…
「この猫たちはどうしたんだ?」
アリサとの話はややこしくなりそうだったので話題を変えることにした。
「全部捨てられてたりしたから拾ってきたの…」
これ全部をか…明らかに拾いすぎだろう、すずかよ…
とりあえず俺たちは座ることとなりそれからは他愛のない話で盛り上がった。これであと一人くらいは男子がいたら申し分ないんだけどな…
話を聞く限り今回のお茶会?を企画したのはなのはの元気がなかったかららしい。相変わらずよく見ていらっしゃる。
その後も話は進んで親の話となった。アリサとすずかの親は営業ではかなりのやり手らしい。士郎さんと桃子さんもなかなかすごい親である。ちなみに士郎さんと恭也さんと美由紀さんは剣術もやっている。
こいつら…普通の家の育ちじゃないな…まぁ、普通じゃないというなら俺もそうか…
「そういえば、あんたの親はどうなのよ…」
「俺の親ね…」
「アリサちゃん、それは!」
「ん?どうしたのよなのは?」
アリサの質問をなのはがあわてて止めようとしている。
「いいよなのは」
「リンドウ君…」
「俺は親のことは何も知らない…生まれてすぐ捨てられてたらしいからな…」
「「え!?」」
「・・・・」
初めて聞いたすずかとアリサは驚き、なのはは黙り込んでしまった。
「物心ついたころには孤児院にいたし、面倒見てくれた院長先生も去年死んだ…院長先生がよく海鳴について話してたからきてみたんだよ。それで士郎さんに会っていまに至る」
「ごめんね、リンドウ君」
「ごめん…」
「気にしてないよ…もう昔の事だ…」
「あんたはそれで…辛くないの?」
「なんだよ、心配してくれてんのか?」
「な!そんなんじゃないわよバーカ!」
どうやらアリサを怒らせてしまったようだ。こんなこと滅多にないし普通に聞いとけばよかったかな?
「暗い話はここまでにして、何かしようぜ?」
「そうね!」
「キュー!」
といったところでユーノが猫に追いかけられていた。そしてユーノが出口まで逃げようとしたときにタイミング悪くファリンさんがおやつを持って入ってきた。
「え!?なになに?」
それに驚きファリンさんが転びそうになる。
やべ!…鶺鴒眼!
俺は鶺鴒眼を使いファリンさんを抱きかかえ上に放り投げたお茶やお菓子をキャッチする。この間わずか0コンマ2秒である。
「な!…」
「あ、ありがとうございます」
状況を理解したファリンさんがお礼を言ってきた。
「どういたしまして…」
とうぜんそんなところを目撃すると驚かずにはいられないだろう。
「あんた今なにしたのよ!?」
「何って…ちょっと早く動いた?」
「何で疑問形なのよ!?しかもちょっととかいうレベル超えてたわよ!?」
「た、たまたまだって…」
「・・・・」
アリサは何も言わず睨んでくるがまあいいわと言ってそのまま席に座った。
{今のは…魔法?}
ユーノが念話で聞いてきた。
{そんなところだ…}
{あんまり人前で魔法を使っちゃだめだよ…}
{わるいわるい…}
まさかユーノにたしなめられるとは…
「!?」
そんな時ジュエルシードが発動した気配を感じた。
{おいユーノ、今のって!?}
表情を見る限りなのはも気づいているようだ…まぁ、これだけ近ければ気づくか…そう、今回発動したジュエルシードはかなり近いのである。
{どうする、リンドウ君?}
{そうだな…よし、ユーノ走れ!}
{え?走れって…そうか!}
ユーノも俺の言いたいことに気付いたのか俺の言った通り走り出した。
{よしなのは、追いかけるぞ}
{わかったの}
「ごめん、すずかちゃんにアリサちゃん。ユーノ君が逃げ出したから探してくるね」
「一人で大丈夫?」
「大丈夫、リンドウ君を連れて行くから」
「わかったわ…ダッシュで探してきなさい」
「分かったの(了解)」
そしてジュエルシードが発動しただろう場所へ行くと巨大化した猫がいた。
「おいユーノ…これはなんだ?」
「多分…猫の大きくなりたいっていう願いが正しくかなえられたんだと思う…」
「数少ない成功例って奴か…」
俺となのははとりあえずバリアジャケットを展開して、ユーノが結界を展開した。
「とは言ったものの…なんかやりにくいな…」
「そうだね…」
今までと違い今回は完璧に動物なのである。そんなことを思っていると遠くから黄色の魔力弾が飛んできて、猫に直撃した。
「なんだ?」
俺たちは魔力弾が飛んできたであろう法を見ると、黄色い髪の女の子がバリアジャケットらしきものとデバイスを展開して木の上に立っていた。
あいつの仲間か?…いや、なんか雰囲気が違う気がする…
そしてその少女は再び猫に魔力弾を撃とうとするが、なのはがシールドで防いだ。
防がれたことに多少、驚いていたが今度は猫の足場を狙い、猫をこけさせた。それにあわせてなのはは猫から降りてきた。
「同系の魔導師…ロストロギアの探索者か…」
「まちがいない…」
「なんだユーノ…お前の知り合いか?」
「いや、そうじゃないけど、でも彼女は間違いなく僕と同じ世界の魔導師だ…」
てことはあいつもジュエルシードを集めてんのか…
『scytheform set up』
少女の持っていたデバイスが鎌のような形に変わった。しかも刃が光になってる…
「やる気まんまんってか?」
「申し訳ないけど…頂いていきます」
そう言って切りかかろうとしてくる。
俺となのはは空に飛んでかわした。
『arc saber』
今度は地上から光の刃を飛ばしてきた。
「なめんなよ…ブラッド」
『gigant nuckle』
ガントレットに魔力をためてそのまま刃を殴り消滅させる。
「遠近両用ってわけか…」
なかなか考えられてらっしゃる…
ではここで技の紹介といきましょう
gigant nuckle…ガントレットに魔力をためて攻撃する。任意で爆発させることも可能。
リンドウがブラッドにプログラムした魔法の1つ
今回は1つだけでしたね…
さてさて、今回の12話、どうだったでしょうか?
だんだん1日1話が難しくなってきました…今後も更新できない日が多くなってくるかもしれませんが、よろしくお願いします。
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さて、今回12話となります。今回からフェイトが出てきます。