フェイトside
突然増えたガジェットたちに驚きを隠せずにいたが私たちは慌てることなく確実に落としていく……が。
「幻影と実機の構成編隊!?」
何体かのガジェットは魔力弾にあたった瞬間消滅してしまった。
きっとクワットロの仕業だろう。
ガジェット達から放たれる攻撃をなのはは冷静に防ぎながら状況の整理をする。
「防衛ラインを割られない自信はあるけど……ちょっとキリがないね」
幻影が混じっていることを知ったとはいえ未だに区別のつかない状態でそれらを市街地にまで入れることは許されない。
「これだけ派手な引き付けをするってことは……」
「地下かヘリの方に主力が向かっている……ってことだね」
今回は同類とレリックを手に入れる為の陽動と聞いているがクワットロのことだからフォワードのみんなやヘリが危険に晒されているってことになる。
「なのは、ここは私が抑えるからアインと一緒に」
「テスタロッサ!?」
アインが驚いたような声を上げるけど恐らくこれが今出せる最善の策だ。
「コンビも普通に空戦してたんじゃ時間がかかりすぎる―――限定解除すれば広域殲滅でまとめて落とせる」
「それは……そうだけど……」
「なんだか嫌な予感がするんだ」
もちろん確証なんてないし、何もないに越したことはない。
「でも、フェイトちゃん……」
なのはがまだ何か言おうとしていたから強く言おうとすると突然はやての念話が割り込んできた。
『割り込み失礼。ロングアーチからライトニング1へ。その案も、限定解除申請も部隊長権限にて却下します』
「はやて!?」
「はやてちゃん!? なんで騎士甲冑!?」
はやての姿はいつもの機動六課の制服ではなく戦線に出る時に纏う騎士甲冑(バリアジャケット)だった。
『嫌な予感は私も同じでな、クロノ君から私の限定解除許可をもらうことにした。空の掃除は私がやるよ……ちゅーことで、なのはちゃん、フェイトちゃん、アインは地上に向かってヘリの護衛。ヴィータとリインはフォワード陣と合流。ケースの確保を手伝ってな』
さすがははやてだ。
まとまりきらなかった作戦を一気にまとめてそれぞれに的確な指示を出していく。
(ほんともうすぐ敵になると思うと名残おしいよ。)
私達ははやてに感謝しながら急いでそれぞれ指示された場所へと向かった。
その頃地上本部レジアス・ゲイツ中将の控え室では・・・
リジェネside
今回のクーデターの会議には僕も参加するよう言われたはっきり言ってめんどくさい。
けどこれもあのクズ共の消し去るためにもやらなければならないので参加している。
取りあえず監視カメラの映像はヴェーダを中継させているのでこの部屋はレジアスしかいないように映ってるから情報の漏れはまずない。現在は原作のゆりかご浮上の計画まで話した。
「ここからが本題になります。このゆりかご浮上の混乱を利用してクーデター軍は所定位置に移動レジアス中将は脳みその始末後ドゥーエ、ゼストさんアギトと共にここから離脱してもらいこちらの本拠地に移動してもらいます。」
「此処から離脱するだと?なにをするつもりだ?」
「いえ、ここは今後の政府のために必要ですからあくまで用心のためです。」
「本局の・・・いや奴らのことだ地上本部が占拠されたと知れば本部ごと潰しにくるだろう。」
ティエリアが確信をついたように言う。
「そんなばかなこt・・・いや海の連中の裏は知っている。・・・可能性は高いな。」
「続きけます。その後ゆりかごが破壊され勝利に浸っているところでスカリエッティ達を回収、我々の兵器およびMS、MAで軌道上の次元航行船を破壊、混乱に乗じて介入させるネオ・ジオンとクーデター軍により地上部隊および地上本部を制圧、管理局に無条件降伏を勧告します。」
「降伏しない場合は?」
「・・・武力制圧します。」
「・・・わかってはいたが納得のいかん物だな。」
「それは仕方がないです。奴らには今までやってきたことと同じ目に合ってもらわないと。」
「・・・わかった。」
「おとりに開発しているアインへリアルと本命のリゼルとジェガンの製造は?」
「どちらもすでに八割完成している。作戦開始までには間に合う。」
「ではこちら方ですが今回の作戦用のMS、MAは予備も含めて予定数完成しましたが、今後と他の管理世界のことも考えて現在も量産中です。」
「!?そんなにか!」
「今後の世界と人間のためにも必要になってきますからね。」
その言葉を最後に会議は終了した。
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19話目です
遅くなって申し訳ありません
ガンプラの改造や溜まったPCゲームを消費してたりしてかなり遅くなりました